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ミリィ生還
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ミリィが外の空気を吸おうとしてベッドから出ると、魂が揺さぶられるようになって目眩がし、思わずしゃがみこんだ。まだ肉体と魂が上手く繋がっていないのか、あまり無理も出来ず、ラーミの元でリハビリをすることになった。
「どうせなら、精霊石で治してほしいのにな」
「あれはもうない。1000年以上も月の光に当てられた石の中から、ごくたまにしかできないのじゃ。
降魔戦争、天使降臨と、立て続けに使ってしまったからのう」
初の天使戦で、出来そこないのドミニオン相手に、サラが精霊石を使っていた。・・・今考えると、すっごい勿体なかった。まあ、あれを使わなかったら、全滅していたかもしれないけど・・・。
男たちを部屋から出し、胸の包帯をとってみると、傷は全くない。本当に剣で貫いたのかと思うほどだった。ラーミが言うには、肉体・光体・闇体よりも高度な器である神体が、ミリィの肉体と融合していたため、分離した後も神体の高度な能力が、ある程度影響していたのだろう、とのことだった。
「その影響も、もう切れているじゃろうがな」
ミリィは、神体について詳しく訊いた。
人間界・神界・魔界に存在する器には、よく知られている肉体・光体・闇体がある。物質世界である人間界においては、魂が光体・魔体相当するものだ。別名霊体とも呼ばれている。そして、霊体・光体・闇体の三体がアストラルボディと一くくりに区分される。
霊体だけをとってみれば、肉体を持つ人間よりも精霊のほうが高度で、神族や魔族のほうが高度らしい。
ラーミは、天人のことは分からないと言ったが、サラが覚えている遺跡の本の内容から、天人の場合、肉体と霊体の区別がなく、一つの存在のようだ。
そういえば、とミリィは思い出した。人間界には肉体と霊体、神界には光体と神体、魔界には闇体と魔体があると、昔父から聞いたことがある気がする。
神体を持つものは、天使降臨以来四百年、一度も現れていない。天使降臨のときでさえ、神体を持つも高位天使が降臨したのは、大天使長であり、セレスティアルヒエラルキーを率いる、最高位天使・大天使長ミカエル一体だけ・・・。
ミリィは、昔見たことのある天使が描かれた絵巻物のことを思い出した。
天使の中で、各天使長だけが神体を持っているとすれば、天使長・大天使長・権天使長・能天使長・力天使長・主天使長・座天使長・智天使長・熾天使長の九人だけある。
悪魔の場合、悪魔王と大魔王、魔王が魔体を有しており、それ以下の悪魔が闇体を有している。ちなみに魔界に堕ちたバホメットと人間界に堕ちた大地の女神は、神界に属していなくとも神体を有しているらしい。
ミリィたちが戦った天使は、九つの天使階級に属さない天使みたいだ。ルーゲイルたち3人の天人が率いていたのは、天使五十体、権天使五体、主天使五体、座天使一体で、それら全てが出来損ないであることは本当らしい。
もし、セレスティアル・ヒエラルキーに属する天使と戦ったら、最下位の天使・エンジェルにさえ、今のミリィでは苦戦する、とラーミは言った。
現人神に関しては、ここにいる老いたエルフたちも、何も知らないらしい。
現人神と化していたとき、ミリィが使えないはずのサイキックを扱えたのは、それを使えるだけの素質と知識を有していたことと、神体と融合して、一時的に能力が開花していたのだろう、とラーミは自分の考えを話した。
「じゃあ、ドミニオンって、本来は高位なの?」
「天使階級の中なら第四位天使じゃから、中の上じゃな」
ミリィは、不意に動揺した表情を見せ、視線を落とした。
その日の午後にラングは城に帰り、ミリィは数週間村に留まり、肉体と魂の繋がりを完全なものにするため、リハビリに専念する事にした。
「どうせなら、精霊石で治してほしいのにな」
「あれはもうない。1000年以上も月の光に当てられた石の中から、ごくたまにしかできないのじゃ。
降魔戦争、天使降臨と、立て続けに使ってしまったからのう」
初の天使戦で、出来そこないのドミニオン相手に、サラが精霊石を使っていた。・・・今考えると、すっごい勿体なかった。まあ、あれを使わなかったら、全滅していたかもしれないけど・・・。
男たちを部屋から出し、胸の包帯をとってみると、傷は全くない。本当に剣で貫いたのかと思うほどだった。ラーミが言うには、肉体・光体・闇体よりも高度な器である神体が、ミリィの肉体と融合していたため、分離した後も神体の高度な能力が、ある程度影響していたのだろう、とのことだった。
「その影響も、もう切れているじゃろうがな」
ミリィは、神体について詳しく訊いた。
人間界・神界・魔界に存在する器には、よく知られている肉体・光体・闇体がある。物質世界である人間界においては、魂が光体・魔体相当するものだ。別名霊体とも呼ばれている。そして、霊体・光体・闇体の三体がアストラルボディと一くくりに区分される。
霊体だけをとってみれば、肉体を持つ人間よりも精霊のほうが高度で、神族や魔族のほうが高度らしい。
ラーミは、天人のことは分からないと言ったが、サラが覚えている遺跡の本の内容から、天人の場合、肉体と霊体の区別がなく、一つの存在のようだ。
そういえば、とミリィは思い出した。人間界には肉体と霊体、神界には光体と神体、魔界には闇体と魔体があると、昔父から聞いたことがある気がする。
神体を持つものは、天使降臨以来四百年、一度も現れていない。天使降臨のときでさえ、神体を持つも高位天使が降臨したのは、大天使長であり、セレスティアルヒエラルキーを率いる、最高位天使・大天使長ミカエル一体だけ・・・。
ミリィは、昔見たことのある天使が描かれた絵巻物のことを思い出した。
天使の中で、各天使長だけが神体を持っているとすれば、天使長・大天使長・権天使長・能天使長・力天使長・主天使長・座天使長・智天使長・熾天使長の九人だけある。
悪魔の場合、悪魔王と大魔王、魔王が魔体を有しており、それ以下の悪魔が闇体を有している。ちなみに魔界に堕ちたバホメットと人間界に堕ちた大地の女神は、神界に属していなくとも神体を有しているらしい。
ミリィたちが戦った天使は、九つの天使階級に属さない天使みたいだ。ルーゲイルたち3人の天人が率いていたのは、天使五十体、権天使五体、主天使五体、座天使一体で、それら全てが出来損ないであることは本当らしい。
もし、セレスティアル・ヒエラルキーに属する天使と戦ったら、最下位の天使・エンジェルにさえ、今のミリィでは苦戦する、とラーミは言った。
現人神に関しては、ここにいる老いたエルフたちも、何も知らないらしい。
現人神と化していたとき、ミリィが使えないはずのサイキックを扱えたのは、それを使えるだけの素質と知識を有していたことと、神体と融合して、一時的に能力が開花していたのだろう、とラーミは自分の考えを話した。
「じゃあ、ドミニオンって、本来は高位なの?」
「天使階級の中なら第四位天使じゃから、中の上じゃな」
ミリィは、不意に動揺した表情を見せ、視線を落とした。
その日の午後にラングは城に帰り、ミリィは数週間村に留まり、肉体と魂の繋がりを完全なものにするため、リハビリに専念する事にした。
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