エスパー&ソーサラー

緒方宗谷

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闇の者

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 時間の経過と共に、2人の破壊力・スピードは格段にあがっていき、魔法と剣が入り乱れる激しい戦いへと発展していった。
 シルヴァの剣は魔法剣らしく、主が発する無限に近い魔力を吸収して、バヒュメトウス並みの攻撃を放つ。
 物質世界最高の回復能力を誇るヴァンパイアの体を傷つけても、ほとんど意味がない。次第にウォーロックは押され始める。
 それを見てとったミリィが叫ぶ。
 「わたしたちも加勢するわよ!!」
 シルヴァの魔力にあてられ、低級魔族並みの力を得て実体化した邪霊で、いつのまにか洞窟はいっぱいになっていた。
 深海魚のような醜い邪霊が襲い掛かる中、ミリィとサラに援護されながら、ラングがシルヴァの左腕を切りつける。
 だが、魔を封じる銀の力もさほど効果がなく、骨に引っかかったところで、ラングは切りつけた腕に殴り倒され、地面に叩き落された。
 大きな岩に頭を強打したラングは、そのまま気絶してしまい、戦線離脱。もう使い物にはなりそうにない。
 隙をついたウォーロックは、シルヴァのわき腹にバフュメトウスを突き刺し、刃を伝って滴り落ちる血液から、魔力を吸い上げる。
 「ぐぉぉぉぉぉぉぉ・・・」
 苦しみだしたシルヴァだったが、逆にバフュメトウスから魔力を吸い上げようとし始め、抵抗する。
 バフュメトウスを鷲づかみにし、腹が裂かれるのさえ厭わず、無理やり刃から逃れたシルヴァは、振り向きざまにウォーロックを斬りつけた。その衝撃で体勢を崩し、邪霊獣の総攻撃を受けたウォーロックは、前線からいったん身を引く。
 シルヴァの剣は、滴る血を吸収している。
 「美味しいか? ブラッティ」
 恍惚の笑みを浮かべ、空中でギラッと光る刃を眺めるシルヴァは、格好の的だった。標準を合わせやすくなったシヴァめがけて、ミリィはオーラを放つ。だが、いくら肉体を分解しても、シルヴァの体は再生していく。
 ミリィの霊力キャパシティをはるかに超える魔力は、一瞬にしてオーラを破壊した。シルヴァを倒すには、無限に近い魔力をなくすか、それの源である魂を破壊しない限り倒せないのことが分かっただけだった。
 「今のはちょっと痛かったぞ」
 ほくそ笑むシルヴァを見て、ミリィの顔が歪む。
 「チッィ!!」
 太陽の光を浴びれば、ヴァンパイアは灰になることを知ってはいたが、出口はふさがれている。もう1つの出口と思われる隠し扉も、すぐに出れるわけではないだろう。ミリィは、サラの魔術でシルヴァの魔力を吸い取り、倒す方法に出た。
 だが、シルヴァの動きを封じつつ魔力を吸い取り始めたブルネットは簡単に断ち切られ、すかさず放ったソウルハントは邪霊たちに阻まれ、シルヴァまで届かない。

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