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殺人鬼の正体
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ミリィは、「ふふん」と笑う。
「今のままじゃ、魔界に逃げることも叶わないわね。そんな体じゃ、生きたまま食いちぎられちゃうんじゃないかしら」
ミリィの言う通りだった。正規の天使に追われたルーゲイルは、その追撃をかわそうと、魔力に支配された死の大地を目指してここまで来たが、神力をうまく扱えない今の状態では、高位のアンデットに貪り食われるか、その支配者に法術の根源として利用されかねない。
魔王や王子とまでは言わないまでも、下の上くらいの悪魔であるグラノズンクラスに出くわせば、確実に食われて力の一部にされてしまう。
「だが、お前の推理はまち、まち、間違っているぞ。
だじがにお前の体を手に入れれば、このじん体を制御して現人神として生きられるがもしれないが、そもそもそも私の計画は、その程度で留まって満足できるものではないのだよ」
ルーゲイルにとって八方塞の状態だった。幸か不幸か、再びミリィと出会う事ができた。だが、実際にミリィの体を手に入れようにも、ミリィの戦闘力に比べて、今のルーゲイルは弱すぎる。
「負け惜しみね。わたしの体を手に入れる以外に、あんたの生きる道は無いはずよ」
その会話の最中、ルーゲイの後ろにいたサラが、突然精霊呪文を唱えた。
「『火の精霊よ』あの人を焼き尽くして!」
突然燃え上がる炎にのたうつルーゲイルは、神力を使ってなんとか火の精霊を抑え込み、奪った炎をまき散らして、4人を襲った。
それをものともせずに正面から間を詰めたラングのシルバーグレードに腫れた肉を切られながらも、膨張する肉腫でその刃を押し返す。しかし、後方に回ったウォーロックの攻撃には、全く対応できない。
魔力や霊力の流れを感じ取れないのだろうか。ヴァフュメトウスの発する魔力は凄まじく、ミリィたちには目を瞑っていてもその所在を追えるほどなのに。
それに加えて視野狭窄が起こっているようだ。視界の外にいるサラとウォーロックの動きを把握できていない。
後方の2人の支援のもと、前方からミリィとラングが攻撃を加える。
ルーゲイルが屈辱にまみれた咆哮をあげる。
「こんなところで! この私がぁ!」
ソニックブレードを受け切れないルーゲイルは、体液のように流れ出す神力を啜りながら喚く。
「もうそろそろ、観念しなさい」
余裕のミリィがとどめを刺すために宙を舞い、オーラを唱えようと身構えた。
「こんなところで―――!!!」
屈辱に耐えかねて怒り狂ったルーゲイルは、爆発させた感情に任せて膨大な量の神力を発し、腫瘍を増殖させていく。
「うそ? 何!?」
龍蛇のように地や空を這う肉腫は分裂して、枝分かれしたそれらが無秩序に4人を襲い始めた。
「今のままじゃ、魔界に逃げることも叶わないわね。そんな体じゃ、生きたまま食いちぎられちゃうんじゃないかしら」
ミリィの言う通りだった。正規の天使に追われたルーゲイルは、その追撃をかわそうと、魔力に支配された死の大地を目指してここまで来たが、神力をうまく扱えない今の状態では、高位のアンデットに貪り食われるか、その支配者に法術の根源として利用されかねない。
魔王や王子とまでは言わないまでも、下の上くらいの悪魔であるグラノズンクラスに出くわせば、確実に食われて力の一部にされてしまう。
「だが、お前の推理はまち、まち、間違っているぞ。
だじがにお前の体を手に入れれば、このじん体を制御して現人神として生きられるがもしれないが、そもそもそも私の計画は、その程度で留まって満足できるものではないのだよ」
ルーゲイルにとって八方塞の状態だった。幸か不幸か、再びミリィと出会う事ができた。だが、実際にミリィの体を手に入れようにも、ミリィの戦闘力に比べて、今のルーゲイルは弱すぎる。
「負け惜しみね。わたしの体を手に入れる以外に、あんたの生きる道は無いはずよ」
その会話の最中、ルーゲイの後ろにいたサラが、突然精霊呪文を唱えた。
「『火の精霊よ』あの人を焼き尽くして!」
突然燃え上がる炎にのたうつルーゲイルは、神力を使ってなんとか火の精霊を抑え込み、奪った炎をまき散らして、4人を襲った。
それをものともせずに正面から間を詰めたラングのシルバーグレードに腫れた肉を切られながらも、膨張する肉腫でその刃を押し返す。しかし、後方に回ったウォーロックの攻撃には、全く対応できない。
魔力や霊力の流れを感じ取れないのだろうか。ヴァフュメトウスの発する魔力は凄まじく、ミリィたちには目を瞑っていてもその所在を追えるほどなのに。
それに加えて視野狭窄が起こっているようだ。視界の外にいるサラとウォーロックの動きを把握できていない。
後方の2人の支援のもと、前方からミリィとラングが攻撃を加える。
ルーゲイルが屈辱にまみれた咆哮をあげる。
「こんなところで! この私がぁ!」
ソニックブレードを受け切れないルーゲイルは、体液のように流れ出す神力を啜りながら喚く。
「もうそろそろ、観念しなさい」
余裕のミリィがとどめを刺すために宙を舞い、オーラを唱えようと身構えた。
「こんなところで―――!!!」
屈辱に耐えかねて怒り狂ったルーゲイルは、爆発させた感情に任せて膨大な量の神力を発し、腫瘍を増殖させていく。
「うそ? 何!?」
龍蛇のように地や空を這う肉腫は分裂して、枝分かれしたそれらが無秩序に4人を襲い始めた。
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