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ルーゲイルの野望
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さざ波を起こす地底湖は泡立ち、みるみる魔法陣の中に広がる魔力に飲みこまれていく。
ウォーロックが叫んだ。
「これ以上ここに留まるのはまずい! 逃げるぞミリィ!!」
「了解!!」
4人の中で最も強いウォーロックですら、魔力が噴き出す結界の中に居続ける事ができない。
ミリィはフライヤーを唱えてラングと連れて出口へと急いだ。
「置いてかないでくださいよー」
バヒュメトウスの魔力で飛行するウォーロックは、焦って転ぶサラの腕を掴んで、強引に飛んでいく。
「ぎゃー! 腕が千切れる―!!」
「なら自分で飛べ」
目が回って思うように飛べないサラは、地面やら壁やらにぶつかりながら、なんとかウォーロックについていく。
「やっと出れたー」
喜びもつかの間、サラが空を見上げると、堕天使と闘うミリィの姿があった。精霊の加護が回復したサラは、精霊術で援護に回る。
「何か、強力なのをかましてよ」と煽るミリィ。
「無理ですよ、詠唱する間にやられちゃいますよ」
洞窟を振り向くと、大地が魔力の海に飲みこまれていく。
「封印が・・・破れる・・・」
ミリィは、見ていることしか出来なかった。
魔力の海から、ゆっくりとルーゲイルが上がってくる。崩壊寸前だった神体は、元通りに回復していた。
神力は全く発していない。代わりに、渦巻く魔力を神体が吸い込み、紫色に鈍く光っている。
ミリィが息を飲む。
「そうか、分かったわ。ルーゲイルのヤツ、ズメホスを飲みこむ気なのね」
今のズメホスには意思が無い。神体を手に入れたルーゲイルの力なら、なんとかズメホスの力を我が物に出来るかもしれない。
「だからか、邪教団が堕天使を攻撃しなかったのは」
ラングが、ウォーロックの目を見据えて訊く。
「どう言うことだ、ウォーロック?」
「つまり、ズメホスの信者たちは、ルーゲイルを新たな信仰の対象にたてる気なんだ。
ズメホスの力を継承するから裏切るわけでも無いし、そもそも、ズメホスの意思は崩壊しているのだから、いくら信仰しても何の見返りもない。
ルーゲイルに乗り換えて降魔戦争でも引き起こせば、邪悪な世界を作る事ができるかもしれないからな。
そうでなくとも、死の大地に点在する国々を滅ぼして、教団の支配下に収めることは出来るだろうよ」
ルーゲイルの瞳は赤いホウズキのように光り、口は頬まで裂けて、鋭い牙を覗かせる。
「ミリィ・グランディア、お前の言う通りだ。ついに、ついに悲願が成就する時が来た! 私は大魔王と化すのだ」
「~!! そうはさせないわ!!」ミリィが、サイコエネルギーを放出する。
「何をする気だミリィ! 封印はもう破られたんだぞ!」
ラングの制止を振り切って突っ込むミリィは、強引に霊力を集中させてオーラを唱えた。
「ぐぉぉおぉぉっおっ!」
解かれたとはいえ、魔力の大半はまだ封印の中にある。ルーゲイルがそれを喰らいきる前に、何としてでも決着をつけなければならない。
自分のキャパシティを大きく超えるオーラを放つが、噴出した魔力に阻まれて、途中ではじけてしまう。そもそも、高度なサイキックであるオーラを、ミリィは放つことが出来ない。実は、完全体には程遠いまがい物のオーラモドキなのだ。
不意に黒い光線が放たれた。ミリィは咄嗟にサイコシールドを張るが、簡単に貫通した光線は、ミリィの肩を貫く。そのまま地面に落ちて行った。
ウォーロックが叫んだ。
「これ以上ここに留まるのはまずい! 逃げるぞミリィ!!」
「了解!!」
4人の中で最も強いウォーロックですら、魔力が噴き出す結界の中に居続ける事ができない。
ミリィはフライヤーを唱えてラングと連れて出口へと急いだ。
「置いてかないでくださいよー」
バヒュメトウスの魔力で飛行するウォーロックは、焦って転ぶサラの腕を掴んで、強引に飛んでいく。
「ぎゃー! 腕が千切れる―!!」
「なら自分で飛べ」
目が回って思うように飛べないサラは、地面やら壁やらにぶつかりながら、なんとかウォーロックについていく。
「やっと出れたー」
喜びもつかの間、サラが空を見上げると、堕天使と闘うミリィの姿があった。精霊の加護が回復したサラは、精霊術で援護に回る。
「何か、強力なのをかましてよ」と煽るミリィ。
「無理ですよ、詠唱する間にやられちゃいますよ」
洞窟を振り向くと、大地が魔力の海に飲みこまれていく。
「封印が・・・破れる・・・」
ミリィは、見ていることしか出来なかった。
魔力の海から、ゆっくりとルーゲイルが上がってくる。崩壊寸前だった神体は、元通りに回復していた。
神力は全く発していない。代わりに、渦巻く魔力を神体が吸い込み、紫色に鈍く光っている。
ミリィが息を飲む。
「そうか、分かったわ。ルーゲイルのヤツ、ズメホスを飲みこむ気なのね」
今のズメホスには意思が無い。神体を手に入れたルーゲイルの力なら、なんとかズメホスの力を我が物に出来るかもしれない。
「だからか、邪教団が堕天使を攻撃しなかったのは」
ラングが、ウォーロックの目を見据えて訊く。
「どう言うことだ、ウォーロック?」
「つまり、ズメホスの信者たちは、ルーゲイルを新たな信仰の対象にたてる気なんだ。
ズメホスの力を継承するから裏切るわけでも無いし、そもそも、ズメホスの意思は崩壊しているのだから、いくら信仰しても何の見返りもない。
ルーゲイルに乗り換えて降魔戦争でも引き起こせば、邪悪な世界を作る事ができるかもしれないからな。
そうでなくとも、死の大地に点在する国々を滅ぼして、教団の支配下に収めることは出来るだろうよ」
ルーゲイルの瞳は赤いホウズキのように光り、口は頬まで裂けて、鋭い牙を覗かせる。
「ミリィ・グランディア、お前の言う通りだ。ついに、ついに悲願が成就する時が来た! 私は大魔王と化すのだ」
「~!! そうはさせないわ!!」ミリィが、サイコエネルギーを放出する。
「何をする気だミリィ! 封印はもう破られたんだぞ!」
ラングの制止を振り切って突っ込むミリィは、強引に霊力を集中させてオーラを唱えた。
「ぐぉぉおぉぉっおっ!」
解かれたとはいえ、魔力の大半はまだ封印の中にある。ルーゲイルがそれを喰らいきる前に、何としてでも決着をつけなければならない。
自分のキャパシティを大きく超えるオーラを放つが、噴出した魔力に阻まれて、途中ではじけてしまう。そもそも、高度なサイキックであるオーラを、ミリィは放つことが出来ない。実は、完全体には程遠いまがい物のオーラモドキなのだ。
不意に黒い光線が放たれた。ミリィは咄嗟にサイコシールドを張るが、簡単に貫通した光線は、ミリィの肩を貫く。そのまま地面に落ちて行った。
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