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地獄の入り口
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進撃開始のラッパが鳴り響き、太鼓の音と共に各軍が前進を始めた。
3メートルはあろうかという6本腕をした、一部腐乱した肉を残す骸骨が数体いる。魔獣化して変貌を遂げたデュハランが、その身を魔力に蝕まれてスケルトン化したもののようだ。
それをサラが指差して言う。
「わっ! すごい魔力ですよ! あんなにいたら、グラノズンより強いんじゃ!!」
「そうね、魔力の総量はあいつらの方がだいぶ上回るだろうから、グラノズンより強いでしょうね」
「ミリィさん、ミリィさんにあげた逃亡の免罪符、わたしにも効きますよね?」
「効かないわよ」
「ずっるーい! わたしだって逃げたっていいじゃないですかぁ! わたし、まだ14歳なんですよ! 可愛い可愛い乙女なのに」
「わたしだって16よ。そもそもあんたこの大陸の精霊術師なんだから、逃がさない」
「えー、そんなー。ミリィさんはサイコソルジャーなんだから、わたしの代わりに戦ってください。大昔の大きな戦争では、サイコラーク王国が中心だったんですからね」
「わたし、軍人じゃないもーん」
「お父様が将軍様ですよね? はい終わりー! 逃げるの無ーしです」
サラは食い下がるが、ミリィは相手にしない。そもそも既に突撃する第八騎士団の中に2人はいるのだから、今更脱出することは叶わない。上空には、結構強そうな悪魔が飛び交っているからだ。
目の前に浮かぶ魔力の塊は、段々と小さくなっていく。たぶんルーゲイルの姿を形作るのだろう。
戦闘の渦中にいるミリィたちは気が付いていなかったが、将校たちは気が付いていた。倒しても倒しても召喚される魔獣たちに加えて、アンデットとして甦った元兵士の前に、連語軍の包囲は崩されつつあった。
既にキルメニアの軍勢は敗走を始めていいたし、オーストウェル軍も孤立している。フィーリアン連邦軍の中でも、グリリアンの兵士たちは隊列を崩して、散り散りに逃げ出していた。
「押し出せ―! 逃げるな! 臆病者!!」
グリリアンの将軍の声が、むなしく木霊する。ついには将軍を護衛する騎士たちも逃げ出して、将軍はようやく自分の身に迫る危機に気が付いた。
見上げる同時にと、迫りくるライオンバットの前足の一撃をによって、馬ごと叩き潰されてしまった。
幸い、中央亜大陸最強のフィーリアン王室騎士団は、なんとか持ちこたえていた。左右後方を進軍する連邦各国の兵団との足並みは、すでに崩れている。フィーリアン軍の進撃についていけずに落伍寸前だ。
だが、フィーリアン軍は歩みをとめなかった。深く攻め入り過ぎて孤立しようとも、ここで進撃をの手を緩めれば、ルーゲイルに取りつくことは出来ないだろう。
第七騎士団の団長ロンドルが、ミリィ達に叫ぶ。
「ミリィ殿、大魔王との戦いは、貴殿に任せる。奴の手下どもは我々に任せて、ルーゲイルを倒してくれ!!」
その声を受け取ったミリィ達は、覚悟を決めたかのようにそれぞれを見やる。そうして微笑した後、先陣を切って突撃を敢行した。
ミリィ達は王室騎士の護衛を受けながら、風の精霊の加護を受けて、ルーゲイルのもとに急いだ。
3メートルはあろうかという6本腕をした、一部腐乱した肉を残す骸骨が数体いる。魔獣化して変貌を遂げたデュハランが、その身を魔力に蝕まれてスケルトン化したもののようだ。
それをサラが指差して言う。
「わっ! すごい魔力ですよ! あんなにいたら、グラノズンより強いんじゃ!!」
「そうね、魔力の総量はあいつらの方がだいぶ上回るだろうから、グラノズンより強いでしょうね」
「ミリィさん、ミリィさんにあげた逃亡の免罪符、わたしにも効きますよね?」
「効かないわよ」
「ずっるーい! わたしだって逃げたっていいじゃないですかぁ! わたし、まだ14歳なんですよ! 可愛い可愛い乙女なのに」
「わたしだって16よ。そもそもあんたこの大陸の精霊術師なんだから、逃がさない」
「えー、そんなー。ミリィさんはサイコソルジャーなんだから、わたしの代わりに戦ってください。大昔の大きな戦争では、サイコラーク王国が中心だったんですからね」
「わたし、軍人じゃないもーん」
「お父様が将軍様ですよね? はい終わりー! 逃げるの無ーしです」
サラは食い下がるが、ミリィは相手にしない。そもそも既に突撃する第八騎士団の中に2人はいるのだから、今更脱出することは叶わない。上空には、結構強そうな悪魔が飛び交っているからだ。
目の前に浮かぶ魔力の塊は、段々と小さくなっていく。たぶんルーゲイルの姿を形作るのだろう。
戦闘の渦中にいるミリィたちは気が付いていなかったが、将校たちは気が付いていた。倒しても倒しても召喚される魔獣たちに加えて、アンデットとして甦った元兵士の前に、連語軍の包囲は崩されつつあった。
既にキルメニアの軍勢は敗走を始めていいたし、オーストウェル軍も孤立している。フィーリアン連邦軍の中でも、グリリアンの兵士たちは隊列を崩して、散り散りに逃げ出していた。
「押し出せ―! 逃げるな! 臆病者!!」
グリリアンの将軍の声が、むなしく木霊する。ついには将軍を護衛する騎士たちも逃げ出して、将軍はようやく自分の身に迫る危機に気が付いた。
見上げる同時にと、迫りくるライオンバットの前足の一撃をによって、馬ごと叩き潰されてしまった。
幸い、中央亜大陸最強のフィーリアン王室騎士団は、なんとか持ちこたえていた。左右後方を進軍する連邦各国の兵団との足並みは、すでに崩れている。フィーリアン軍の進撃についていけずに落伍寸前だ。
だが、フィーリアン軍は歩みをとめなかった。深く攻め入り過ぎて孤立しようとも、ここで進撃をの手を緩めれば、ルーゲイルに取りつくことは出来ないだろう。
第七騎士団の団長ロンドルが、ミリィ達に叫ぶ。
「ミリィ殿、大魔王との戦いは、貴殿に任せる。奴の手下どもは我々に任せて、ルーゲイルを倒してくれ!!」
その声を受け取ったミリィ達は、覚悟を決めたかのようにそれぞれを見やる。そうして微笑した後、先陣を切って突撃を敢行した。
ミリィ達は王室騎士の護衛を受けながら、風の精霊の加護を受けて、ルーゲイルのもとに急いだ。
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