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大魔王ルーゲイル
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ドーム状の結界に阻まれて、ルーゲイルは天を駆け回る事ができない。そこにサラが自然王たちの力を借りた精霊魔法がさく裂した。
『この身の剣 この身の盾とするために 今ここに召還す
わが前に風の王シーフ
わが後に地の王ノーム
わが右に火の王サラマンダー
わが左に水の王ウンディーヌ
ここに集いし 偉大なる汝ら
今こそその力一つにし
我が振るうこぶしと共に すべてものを薙ぎ払え!!』
どれだけのダメージを与える事ができたのだろうか、ルーゲイルは顔色一つ変えない。
魔獣の巨体すら吹き飛ばし、炎は灰すら残さず焼き尽くす。岩が氷結し刃となった氷塊は固い肉を貫く。発動した魔法の中心には地割れが走り、その底から噴き出したマグマに焼かれるルーゲイルがいる。
雌馬の魔王であったズメホスと融合した蹄の機動力は、尋常ではないはずだ。天空を駆け巡り、強力な魔法を浴びせかけてくるはずだ。
しかし、ズメホスの力を手に入れたばかりのルーゲイルは、まだその魔力を手足を動かすようには扱えなかった。
サラの精霊魔法を耐えきって、ドーム状の結界の中を縦横無尽に駆け回りながら、魔力の津波を無差別に浴びせかける。
構えるミリィは、ルーゲイルに標準を合わしきれない。
「結界が破られてはまずいわ! なんとか止めないと!」
そう叫んで振り返ったミリィに、サラが言った。
「わたし、もう霊力ありませんよ!」
自然王の眷属を同時に2体も召喚した上、扱える最強の精霊呪文を唱えたサラは、これ以上大魔王との戦闘を継続する事ができず、援護に回った。
(何か・・・、もっと力が出そうなんだけど!!)
ミリィは魔力の津波を掻い潜りながら、サイコキャノンを打ち込む。もう一度オーラをぶちかまそうと接近するが、蹄の起こす魔力風に一蹴されて近づけない。
「ミリィ! 後ろ!!」
ラングの声で、後方から接近するスフィンクスに気が付いたが、避けきる事ができずに叩き落とされてしまった。
唯一ルーゲイルに取りついたウォーロックだけが、見たことも無い結界を切り裂き、本体に直接攻撃を加える事ができていた。
撃墜されて地に舞い降りたミリィに駆け寄ったサラが上を見上げる。
「すごい! あの剣、あんなに力があったんですね」
今までの戦いでは見たこともないほど膨大な量の魔力を発している。折れてしまっては封印されているバフォメットも死んでしまうため、その身を守ろうとしているのだろう。魔神と恐れられるほどの魔力が、ルーゲイルの結界を侵食していく。
「ミリィさん?」サラが、ミリィの顔を覗き込む。
以前からミリィは、自分の体に違和感を覚えていた。自分が自分でない様な力を感じる時が頻繁にあった。
「どうしたんですか、ミリィさん? なんか、光ってますけど」
「ん?」
右手を見ると、自分の掌に重なるようにして、もう1つの掌が淡く光っている。
「ぐわぁぁっっ!!」
突然、辺りの空気が重くなった。見上げると、魔力のカマに切り上げられて仰け反ったウォーロックが、大量の血飛沫を上げて落ちてくる。ミリィたちの後方に落ちてきた鉄の剣の切先が、地面に突き刺さった。
「ウォー君!!」サラが悲鳴を上げる。
「見ろ! 魔神剣が折れたぞ!!」
ラングが指さす先に、鉄の剣の柄が落ちていくのが見える。
大魔王に対抗しうる最大最強の魔力を失い、瞬時にして形勢は逆転した。死にかけていた魔獣は起き上がり、攻撃力も防御力も格段に上がっている。逆に兵士たちの能力は、著しく低下してしまった。
『この身の剣 この身の盾とするために 今ここに召還す
わが前に風の王シーフ
わが後に地の王ノーム
わが右に火の王サラマンダー
わが左に水の王ウンディーヌ
ここに集いし 偉大なる汝ら
今こそその力一つにし
我が振るうこぶしと共に すべてものを薙ぎ払え!!』
どれだけのダメージを与える事ができたのだろうか、ルーゲイルは顔色一つ変えない。
魔獣の巨体すら吹き飛ばし、炎は灰すら残さず焼き尽くす。岩が氷結し刃となった氷塊は固い肉を貫く。発動した魔法の中心には地割れが走り、その底から噴き出したマグマに焼かれるルーゲイルがいる。
雌馬の魔王であったズメホスと融合した蹄の機動力は、尋常ではないはずだ。天空を駆け巡り、強力な魔法を浴びせかけてくるはずだ。
しかし、ズメホスの力を手に入れたばかりのルーゲイルは、まだその魔力を手足を動かすようには扱えなかった。
サラの精霊魔法を耐えきって、ドーム状の結界の中を縦横無尽に駆け回りながら、魔力の津波を無差別に浴びせかける。
構えるミリィは、ルーゲイルに標準を合わしきれない。
「結界が破られてはまずいわ! なんとか止めないと!」
そう叫んで振り返ったミリィに、サラが言った。
「わたし、もう霊力ありませんよ!」
自然王の眷属を同時に2体も召喚した上、扱える最強の精霊呪文を唱えたサラは、これ以上大魔王との戦闘を継続する事ができず、援護に回った。
(何か・・・、もっと力が出そうなんだけど!!)
ミリィは魔力の津波を掻い潜りながら、サイコキャノンを打ち込む。もう一度オーラをぶちかまそうと接近するが、蹄の起こす魔力風に一蹴されて近づけない。
「ミリィ! 後ろ!!」
ラングの声で、後方から接近するスフィンクスに気が付いたが、避けきる事ができずに叩き落とされてしまった。
唯一ルーゲイルに取りついたウォーロックだけが、見たことも無い結界を切り裂き、本体に直接攻撃を加える事ができていた。
撃墜されて地に舞い降りたミリィに駆け寄ったサラが上を見上げる。
「すごい! あの剣、あんなに力があったんですね」
今までの戦いでは見たこともないほど膨大な量の魔力を発している。折れてしまっては封印されているバフォメットも死んでしまうため、その身を守ろうとしているのだろう。魔神と恐れられるほどの魔力が、ルーゲイルの結界を侵食していく。
「ミリィさん?」サラが、ミリィの顔を覗き込む。
以前からミリィは、自分の体に違和感を覚えていた。自分が自分でない様な力を感じる時が頻繁にあった。
「どうしたんですか、ミリィさん? なんか、光ってますけど」
「ん?」
右手を見ると、自分の掌に重なるようにして、もう1つの掌が淡く光っている。
「ぐわぁぁっっ!!」
突然、辺りの空気が重くなった。見上げると、魔力のカマに切り上げられて仰け反ったウォーロックが、大量の血飛沫を上げて落ちてくる。ミリィたちの後方に落ちてきた鉄の剣の切先が、地面に突き刺さった。
「ウォー君!!」サラが悲鳴を上げる。
「見ろ! 魔神剣が折れたぞ!!」
ラングが指さす先に、鉄の剣の柄が落ちていくのが見える。
大魔王に対抗しうる最大最強の魔力を失い、瞬時にして形勢は逆転した。死にかけていた魔獣は起き上がり、攻撃力も防御力も格段に上がっている。逆に兵士たちの能力は、著しく低下してしまった。
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