100 / 107
援軍登場
2
しおりを挟む
大きな満月をバックに登場したのは、シルヴァであった。
「迎えに来ましたよ、私の可愛い花嫁ミリィ・グランディア」
「あ、あんたシルヴァ? 生きてたの?」
「愛し合っているが故に、地獄の底から甦ってきたのです」
そう言えば、シルヴァは古代の高位の死霊使いのはず。それを思い出したミリィは、敬語になおす。
「シルヴァ様ってアンデットでしたよね? こんなに魔力が濃い中で、悪魔側についちゃったりしないんですか?」
「シルヴァ様だなんて、照れちゃって。ご遠慮なく、ア・ナ・タ♡ でどーぞ」
「悍ましーわ!! 誰が呼ぶか!!」
バコッ!!!
こぶし大の石を投げつけてやった。
「こっちにつくなら、さっさとアイツを絞めてこんか!!」
サラが慌てふためく。
「ミリィさん、落ち着いてください、この方、人類の英雄なんですから」
「敬語で喋って損したわ」
ゾワゾワ悪寒が走るミリィをしり目に、ラングはシルヴァを訝しげに見る。
「あの何でも溶かす古代の水に落とされたのに、良く生きていたな? 本当に魔力にあてられていないのか?」
「古代の水? ああ、硫酸のことか、あれは私のお風呂なのだよ」
「お風呂!!?」(一同)
「あれに浸かると何でも溶けるから、身の汚れも全て落ちるんだ、表面の皮や肉ごと」
溶ける速度より再生スピードの方が速いから、問題ないらしい。
ミリィが詰め寄る。
「じゃあ、何でズメホスの復活を座視していたのよ。阻止するのがあんたの仕事じゃない」
古代の英雄として扱わない。ミリィはそう心に誓っていた。
「封印を守るために不死になったのは良かったのだが、誰も来ないものだから血が吸えなくて、お腹が空いてお腹が空いて、魔力が底をついていたのです、わはははははは」
それで200年間眠りこけていた、と言う。
「バカじゃないの? ここら辺にはバカしかいないのかしら」
「本当ですね」とサラ。
(あなたも含むよ・・・)
相づちを打つサラに、ミリィは心でつぶやいた。
「でも、これで大きく戦力が増強されたわ、まだ倒せる望みはあるわね」
「その通りです、我がかわゆい花嫁さん。早々にアヤツを倒して、結婚式を挙げましょう」
「挙げるかボケ!!」
ミリィは、拾ってきた鉄の剣の切っ先を、シルヴァの頭に刺してやった。ピュ~と黒い血が噴き出る。
「ミリィさん、結構ヒドイことしますね」サラか微妙にひく。
「大丈夫よ、不死だから」
「そうですとも、サラ嬢、私の妻はSMがお好きなのですよ」
ホントにコイツ、古代の英雄だろうか、と疑問を抱く面々であった。
「迎えに来ましたよ、私の可愛い花嫁ミリィ・グランディア」
「あ、あんたシルヴァ? 生きてたの?」
「愛し合っているが故に、地獄の底から甦ってきたのです」
そう言えば、シルヴァは古代の高位の死霊使いのはず。それを思い出したミリィは、敬語になおす。
「シルヴァ様ってアンデットでしたよね? こんなに魔力が濃い中で、悪魔側についちゃったりしないんですか?」
「シルヴァ様だなんて、照れちゃって。ご遠慮なく、ア・ナ・タ♡ でどーぞ」
「悍ましーわ!! 誰が呼ぶか!!」
バコッ!!!
こぶし大の石を投げつけてやった。
「こっちにつくなら、さっさとアイツを絞めてこんか!!」
サラが慌てふためく。
「ミリィさん、落ち着いてください、この方、人類の英雄なんですから」
「敬語で喋って損したわ」
ゾワゾワ悪寒が走るミリィをしり目に、ラングはシルヴァを訝しげに見る。
「あの何でも溶かす古代の水に落とされたのに、良く生きていたな? 本当に魔力にあてられていないのか?」
「古代の水? ああ、硫酸のことか、あれは私のお風呂なのだよ」
「お風呂!!?」(一同)
「あれに浸かると何でも溶けるから、身の汚れも全て落ちるんだ、表面の皮や肉ごと」
溶ける速度より再生スピードの方が速いから、問題ないらしい。
ミリィが詰め寄る。
「じゃあ、何でズメホスの復活を座視していたのよ。阻止するのがあんたの仕事じゃない」
古代の英雄として扱わない。ミリィはそう心に誓っていた。
「封印を守るために不死になったのは良かったのだが、誰も来ないものだから血が吸えなくて、お腹が空いてお腹が空いて、魔力が底をついていたのです、わはははははは」
それで200年間眠りこけていた、と言う。
「バカじゃないの? ここら辺にはバカしかいないのかしら」
「本当ですね」とサラ。
(あなたも含むよ・・・)
相づちを打つサラに、ミリィは心でつぶやいた。
「でも、これで大きく戦力が増強されたわ、まだ倒せる望みはあるわね」
「その通りです、我がかわゆい花嫁さん。早々にアヤツを倒して、結婚式を挙げましょう」
「挙げるかボケ!!」
ミリィは、拾ってきた鉄の剣の切っ先を、シルヴァの頭に刺してやった。ピュ~と黒い血が噴き出る。
「ミリィさん、結構ヒドイことしますね」サラか微妙にひく。
「大丈夫よ、不死だから」
「そうですとも、サラ嬢、私の妻はSMがお好きなのですよ」
ホントにコイツ、古代の英雄だろうか、と疑問を抱く面々であった。
0
あなたにおすすめの小説
熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)
MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
愛しているなら拘束してほしい
守 秀斗
恋愛
会社員の美夜本理奈子(24才)。ある日、仕事が終わって会社の玄関まで行くと大雨が降っている。びしょ濡れになるのが嫌なので、地下の狭い通路を使って、隣の駅ビルまで行くことにした。すると、途中の部屋でいかがわしい行為をしている二人の男女を見てしまうのだが……。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる