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援軍登場
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本当に同じシルヴァなのだろうか。その身から噴き出す魔力の渦は、洞窟で戦ったときよりも圧倒的に強大であった。
血の海と化した大地から吸い上げた死者の魂の残骸を力に変えて凶悪化したシヴァは、鋭く尖った牙と爪をむき出しにして、ルーゲイルに襲い掛かる。
シヴァの接近を阻むために張られた結界は爪に切り裂かれ、それと同時にルーゲイルの胸が5つに割れて、血のような魔力が噴出した。
「すごい! あんなに距離があるのに!!」とミリィが驚く。
距離は10mくらいあるだろうか。それにも拘わらず、爪を振るうたびに放たれる魔力の刃は、確実にルーゲイルを苦しめていた。
腰を抜かしそうなサラが、震える声で言う。
「ミリィさん、わたしたちが戦った時のシルヴァさんって、いったいなんだったんでしょうね」
「お腹が空いてたから、負けましたってか?・・・て言うか、何仲間の血を吸って満腹になってんのよ。それより、あの凶暴な顔、もはや人側じゃないでしょ? 魔王じゃないの?」
明らかに、ルーゲイルが押され始めているのを見て、ミリィが続けて「マジ? シルヴァのヤツ、ボケキャラ返上のキーパーソン!? やっちゃえシヴァ」と叫ぶ。
サラの応援も響く。
「シルヴァさーん頑張ってくださーい。もし勝てたら、ミリィさんと結婚できますよー」
「必ず迎えに行きますよ、グランディア嬢」シルヴァが手を振る。
バコッ
「痛いしゃないですか~、ミリィさ~ん」
「勝手なこと言うんじゃないわよ!!」
ミリィに叩かれて涙がちょちょぎれるサラを叱りつけている間に、ルーゲイルの攻撃をよけながら旋回していたシルヴァは、鋭い牙を光らせ襲い掛かる。
「魔王ズメホスの力、私がいただきます!!」
ルーゲイルを押さえつけたシヴァは、むき出しの首筋に食らいついて、魔力を吸い上げ始めた。
ミリィは嬉々として、こぶしを振り回して応援する。
「やった! 吸え吸え吸っちゃえ! 少しでもルーゲイルの力を削いでくれれば、もう一度ミリィちゃん2号でやっつけられるかもしれないわ」
興奮気味のミリィの後ろから、少し引き気味のラングが声をかける。
「でも・・・、シルヴァ様が今より強くなったら、マズイんじゃないか? さらわれて強制的に花嫁にさせられちゃうんじゃ・・・」
真っ青になるミリィは、シヴァに叫ぶ。
「やめなさいシルヴァ! それ以上頑張るな!! ルーゲイル――」
「まさかルーゲイルを応援したりしませんよね?」
サラが突っ込む。
「・・がんっっうぐっ・・・」
ミリィは口をつぐんだ。
「頑張れ! シルヴァ!!」
何かを言い留めたミリィは、シレッとシルヴァを応援する。そこにサラが追い打ちをかて言った。
「でも、ミリィさん、女性冥利に尽きるじゃないですか。永遠の若さと命が手に入るんですから」
それもつかの間、急にシヴァの情勢が悪くなり始めた。ルーゲイルの腕の肉に食い込んだシヴァの爪が、再生する肉に押し出されたばかりか、防御結界を切り裂く事すら困難になり、腕を掴んでいる事さえ出来なくなった。
逆に魔力を吸われ始めたシるヴァは、接近戦を嫌って一旦離れたが、今度は中距離への接近もままならなくなって守勢にまわる。
ミリオール王国が敗走を始めている。それを追いかけて来た魔獣たちに、ミリオール共々取り囲まれたキルメニアは、突然の包囲攻撃に成すすべなく逃げまどう。完全に戦意を喪失しているようだ。
ウィード王国の残存軍とフローネス王国が壊滅すると、いよいよ魔封じの結界は効力を失いそうになる。
それから時を置かずして、右翼の戦線は完全に崩壊し、結界を維持しきれない。フィーリアン騎士の純銀の武具を土台に形成されていた魔法陣は、第九騎士団の戦線離脱と共に型を崩して、瓦解してしまった。
血の海と化した大地から吸い上げた死者の魂の残骸を力に変えて凶悪化したシヴァは、鋭く尖った牙と爪をむき出しにして、ルーゲイルに襲い掛かる。
シヴァの接近を阻むために張られた結界は爪に切り裂かれ、それと同時にルーゲイルの胸が5つに割れて、血のような魔力が噴出した。
「すごい! あんなに距離があるのに!!」とミリィが驚く。
距離は10mくらいあるだろうか。それにも拘わらず、爪を振るうたびに放たれる魔力の刃は、確実にルーゲイルを苦しめていた。
腰を抜かしそうなサラが、震える声で言う。
「ミリィさん、わたしたちが戦った時のシルヴァさんって、いったいなんだったんでしょうね」
「お腹が空いてたから、負けましたってか?・・・て言うか、何仲間の血を吸って満腹になってんのよ。それより、あの凶暴な顔、もはや人側じゃないでしょ? 魔王じゃないの?」
明らかに、ルーゲイルが押され始めているのを見て、ミリィが続けて「マジ? シルヴァのヤツ、ボケキャラ返上のキーパーソン!? やっちゃえシヴァ」と叫ぶ。
サラの応援も響く。
「シルヴァさーん頑張ってくださーい。もし勝てたら、ミリィさんと結婚できますよー」
「必ず迎えに行きますよ、グランディア嬢」シルヴァが手を振る。
バコッ
「痛いしゃないですか~、ミリィさ~ん」
「勝手なこと言うんじゃないわよ!!」
ミリィに叩かれて涙がちょちょぎれるサラを叱りつけている間に、ルーゲイルの攻撃をよけながら旋回していたシルヴァは、鋭い牙を光らせ襲い掛かる。
「魔王ズメホスの力、私がいただきます!!」
ルーゲイルを押さえつけたシヴァは、むき出しの首筋に食らいついて、魔力を吸い上げ始めた。
ミリィは嬉々として、こぶしを振り回して応援する。
「やった! 吸え吸え吸っちゃえ! 少しでもルーゲイルの力を削いでくれれば、もう一度ミリィちゃん2号でやっつけられるかもしれないわ」
興奮気味のミリィの後ろから、少し引き気味のラングが声をかける。
「でも・・・、シルヴァ様が今より強くなったら、マズイんじゃないか? さらわれて強制的に花嫁にさせられちゃうんじゃ・・・」
真っ青になるミリィは、シヴァに叫ぶ。
「やめなさいシルヴァ! それ以上頑張るな!! ルーゲイル――」
「まさかルーゲイルを応援したりしませんよね?」
サラが突っ込む。
「・・がんっっうぐっ・・・」
ミリィは口をつぐんだ。
「頑張れ! シルヴァ!!」
何かを言い留めたミリィは、シレッとシルヴァを応援する。そこにサラが追い打ちをかて言った。
「でも、ミリィさん、女性冥利に尽きるじゃないですか。永遠の若さと命が手に入るんですから」
それもつかの間、急にシヴァの情勢が悪くなり始めた。ルーゲイルの腕の肉に食い込んだシヴァの爪が、再生する肉に押し出されたばかりか、防御結界を切り裂く事すら困難になり、腕を掴んでいる事さえ出来なくなった。
逆に魔力を吸われ始めたシるヴァは、接近戦を嫌って一旦離れたが、今度は中距離への接近もままならなくなって守勢にまわる。
ミリオール王国が敗走を始めている。それを追いかけて来た魔獣たちに、ミリオール共々取り囲まれたキルメニアは、突然の包囲攻撃に成すすべなく逃げまどう。完全に戦意を喪失しているようだ。
ウィード王国の残存軍とフローネス王国が壊滅すると、いよいよ魔封じの結界は効力を失いそうになる。
それから時を置かずして、右翼の戦線は完全に崩壊し、結界を維持しきれない。フィーリアン騎士の純銀の武具を土台に形成されていた魔法陣は、第九騎士団の戦線離脱と共に型を崩して、瓦解してしまった。
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