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大きな夢に生きる鯉の話
大勢いるのに、なんで誰もいないの?
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ある時、池の公園で遊んでいたモモタは、誤って足を滑らせて、池に落ちてしまいました。
「あっぷっ、あっぷっ、助けてぇ!」
近くには何匹もの鯉が泳いでいましたが、誰も助けてくれません。鯉達は、誰かが助けるだろうと思って、自分は動きませんでした。
見かねた1匹の鯉が背中に乗せて、助けてくれました。
陸にたどり着いたモモタは聞きました。
「どうして誰も助けてくれないの?僕は溺れかけたんだよ?みんなと違って、僕は水の中で息ができないのに」
するとみんなが、口々に言いました。
「ゴメンよ、そんなに大変とは思わなかったんだ」
「僕は、誰かが助けると思ってたんだ」
「自分で何とか出来たでしょ?」
困っているのに、どうして誰も助けてくれないのでょうか。モモタは悲しくなりました。
「本当にゴメン、みんな悪気はないんだ」
助けてくれた鯉が言いました。仲間がモモタを知らんぷりした事を、とても申し訳なく思っている様子です。
「みんなが沢山集まると心が弱くなるんだ、どうしてなんだろう。
1匹でいる時は、溺れた鴨を助けてあげたり、落とした帽子を拾ってあげたり、みんなとても優しいんだ。
でも沢山になると、とたんに無関心なんだ。
困り事は減りはしないのに」
鯉は悲しげです。モモタはハッとしました。モモタにも経験があったからです。
「ゴメンね、鯉さんの仲間をひどく言ってしまって。
鯉に限った話じゃないよ。
実は僕も同じ様な事したんだ」
モモタは告白しました。
「前ね、木から降りれなくなった子猫がいたんだ。
助けてあげようと思たんだけど、みんなが集まってきたら、勇気がなくなっちゃったんだ。
その子のお母さんが助けに来たから良かったけど、その時誰も助けなかったんだ」
あの子は、ぼくと同じ気持ちだったんたと、モモタは気が付きました。
「大分時間がたっちゃたけど、謝りに行こっと」
「あっぷっ、あっぷっ、助けてぇ!」
近くには何匹もの鯉が泳いでいましたが、誰も助けてくれません。鯉達は、誰かが助けるだろうと思って、自分は動きませんでした。
見かねた1匹の鯉が背中に乗せて、助けてくれました。
陸にたどり着いたモモタは聞きました。
「どうして誰も助けてくれないの?僕は溺れかけたんだよ?みんなと違って、僕は水の中で息ができないのに」
するとみんなが、口々に言いました。
「ゴメンよ、そんなに大変とは思わなかったんだ」
「僕は、誰かが助けると思ってたんだ」
「自分で何とか出来たでしょ?」
困っているのに、どうして誰も助けてくれないのでょうか。モモタは悲しくなりました。
「本当にゴメン、みんな悪気はないんだ」
助けてくれた鯉が言いました。仲間がモモタを知らんぷりした事を、とても申し訳なく思っている様子です。
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「大分時間がたっちゃたけど、謝りに行こっと」
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