猫のモモタ

緒方宗谷

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一緒に暮らすの大得意イタチの話

ルールって面白い

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 フリちゃんは、色々な普通のイタチたちと一緒に暮らしていました。
 「あれ?ここのみんなは、みんなバラバラだなー」
 あるイタチは、イタチごっこで遊んでいて、あるイタチはお昼寝しています。ご飯を食べて戻ってきたイタチもいました。
 「あはは、何だか猫みたい」
 モモタは面白く思って、一緒にお昼寝する事にしました。
 「猫君、一緒にご飯を取りに行こうよ。
  僕、猫のご飯捕るとこ見てみたいんだ」
 1匹のイタチが誘って来たので、一緒におやつを取りに行くことにしました。
 「へぇ、イタチ君のご飯の捕り方って面白いんだー。
 ヒョロヒョロってかけて行って捕るんだねー」
 「猫君の捕り方も面白いね。
  捕まえる前に、ヒョイって飛ぶんだ、とても勉強になるよ」
 モモタは、自分とは違うお友達といると、とても成長できる気がしてきます。ですから、イタチと一緒に遊ぶのが楽しくてたまりません。
 「今日は、なかなかご飯が取れないねー」
 モモタがそう言うと、イタチがついておいでと言います。
 「ここはギーちゃんたちのお家だね、ここに来てどうするの?」
 「ここは集めたご飯をみんなで均等に分け合う巣だからさ。
  まあ見てな」
 そう言ったイタチのムーちゃんは、一匹の小魚を持って行きました。
 戻ってきたムーちゃんを見ると、驚いたことに、1匹の小魚がたくさんに増えています。虫やトカゲもありました。
 「ご飯が足りないときは、ギーちゃんやブーちゃんの巣に紛れて、ご飯もらうのさ。
  もちろん盗むんじゃないよ、2匹の巣のルールに従ってもらうのさ。 
  夏と秋は、たくさん実りがあるから、1匹でうまくしていけるけど、冬は無理だものね」
 ムーちゃんは、少しモモタに分けてくれましたが、巣に持ち帰ることなくみんな食べてしまいました。
 「どうして、お腹を空かせた子供たちに、ムーちゃんが捕ったご飯をあげないの?」
 「捕れないやつが悪いのさ」
 「どうして、貧しいギーちゃんとブーちゃんにご飯をもらうの?」
 「僕だってご飯を捕って来て、この巣にあげるんだから、平等にもらう権利があるからだよ」
 モモタは、「家族って難しーなー」と思いました。

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感想 1

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