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心配性の足長蜂の話
心配なんてそんなもの
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気持ちのよい風が、そよいでいます。
ここ最近とても暖かかったので、たくさんの花が咲きました。
いい陽気でしたから、蜜蜂の蜜集めもはかどります。
今日のお仕事は早めに終わりましたので、みんなで色々な花の蜜を持ち寄って、ピクニックを始めました。
ブンブンブブーン♪働き蜂がモモタを囲って踊ります。とても面白い踊りです。
360度大パノラマ。モモタは楽しくなって、一緒にフリフリ踊りだしました。
そんな楽しいピクニックに水を差すように、いつもの足長蜂が騒ぎながら飛んできます。
どうしたんだろうと、みんなで足長蜂を迎えて話を聞きました。
足長蜂は、開口一番言いました。
「何しているんだよ、君たち。
こんなことしていたら、別の蜂達がやって来て、お引越ししないといけなくなっちゃうよ」
「どうして?」蜜蜂達は首をかしげます。
「だって、この樹海には、黄丸や黒丸のように蜜を集める蜂は他にもいるんだから、遊んでいたら、養蜂園の人も他の蜂とお友達になろうかなって思うじゃないか」
蜜蜂たちは笑いました。
「そんなことあるわけないじゃん。
僕たちの集める蜜は最高だよ。誰にも負けないよ。
他の蜂にまねできる?出来ないよ。
ご主人様は、僕たちを巣箱に住ませないわけにはいかないさ」
すると、足長蜂が言いました。
「他に美味しい蜜を集める蜂が出てきたらどうするのさ」
それでも心配をやめない足長蜂に、蜜蜂たちは訊き返します。
「いない蜂の心配してどうするの?」
「もし出てきたらってこどだよ。
出てきてからじゃ遅いじゃないか」
何とか分かってもらおうとする足長蜂を、蜜蜂たちは相手にしません。
ムッ、とした足長蜂は言い放ちました。
「絶対後悔すると思うぞ。
だから僕は、蜜ばかりに頼らないで、虫をご飯にしているんだ」
そう言って、どこかに飛んで行きました。
モモタは彼を見送ってから、蜜蜂に訊きました。
「でも、本当に花の蜜が大好きな蜂はいるよ。
他にも蝶々とかもたくさんいるし、もし本当にもしもが起こったらどうするの?」
「モモタも心配し過ぎだよ。想像できるもしもなんて、どうとでもできるものさ。
あの足長蜂、いつも“もしも”って言うんだよ。
もしなんていくらでもいえるじゃない。
そんなこと心配していたら、いくら備えても備え足りないだろ?
そういうの無駄じゃないか」
確かに、集めすぎて人間に取られている蜜は無駄だもんね、と蜜ハウスを見上げます。
でも、人間に分けてあげて、蝶々たちにも分けてあげて、それでもログハウスを蜜浸しできる蜜蜂に敵う虫はいない、とも思いました。
ここ最近とても暖かかったので、たくさんの花が咲きました。
いい陽気でしたから、蜜蜂の蜜集めもはかどります。
今日のお仕事は早めに終わりましたので、みんなで色々な花の蜜を持ち寄って、ピクニックを始めました。
ブンブンブブーン♪働き蜂がモモタを囲って踊ります。とても面白い踊りです。
360度大パノラマ。モモタは楽しくなって、一緒にフリフリ踊りだしました。
そんな楽しいピクニックに水を差すように、いつもの足長蜂が騒ぎながら飛んできます。
どうしたんだろうと、みんなで足長蜂を迎えて話を聞きました。
足長蜂は、開口一番言いました。
「何しているんだよ、君たち。
こんなことしていたら、別の蜂達がやって来て、お引越ししないといけなくなっちゃうよ」
「どうして?」蜜蜂達は首をかしげます。
「だって、この樹海には、黄丸や黒丸のように蜜を集める蜂は他にもいるんだから、遊んでいたら、養蜂園の人も他の蜂とお友達になろうかなって思うじゃないか」
蜜蜂たちは笑いました。
「そんなことあるわけないじゃん。
僕たちの集める蜜は最高だよ。誰にも負けないよ。
他の蜂にまねできる?出来ないよ。
ご主人様は、僕たちを巣箱に住ませないわけにはいかないさ」
すると、足長蜂が言いました。
「他に美味しい蜜を集める蜂が出てきたらどうするのさ」
それでも心配をやめない足長蜂に、蜜蜂たちは訊き返します。
「いない蜂の心配してどうするの?」
「もし出てきたらってこどだよ。
出てきてからじゃ遅いじゃないか」
何とか分かってもらおうとする足長蜂を、蜜蜂たちは相手にしません。
ムッ、とした足長蜂は言い放ちました。
「絶対後悔すると思うぞ。
だから僕は、蜜ばかりに頼らないで、虫をご飯にしているんだ」
そう言って、どこかに飛んで行きました。
モモタは彼を見送ってから、蜜蜂に訊きました。
「でも、本当に花の蜜が大好きな蜂はいるよ。
他にも蝶々とかもたくさんいるし、もし本当にもしもが起こったらどうするの?」
「モモタも心配し過ぎだよ。想像できるもしもなんて、どうとでもできるものさ。
あの足長蜂、いつも“もしも”って言うんだよ。
もしなんていくらでもいえるじゃない。
そんなこと心配していたら、いくら備えても備え足りないだろ?
そういうの無駄じゃないか」
確かに、集めすぎて人間に取られている蜜は無駄だもんね、と蜜ハウスを見上げます。
でも、人間に分けてあげて、蝶々たちにも分けてあげて、それでもログハウスを蜜浸しできる蜜蜂に敵う虫はいない、とも思いました。
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