443 / 514
モモタとママと虹の架け橋
第七十六話 サンゴ山
しおりを挟む
太陽が真上に昇りました。モモタたちは今日も日の出からずっと迷子探しをしています。そんな最中に、一匹のアカウミガメのおばさんが話しかけてきました。
「あら? ネズミに猫に蝶々がいるのね。まるでチュウ太さんの一行みたいだわ」
「僕を知ってるの?」とチュウ太が訊きます。
「あら、チュウ太さんなの? わたし、ずっと西のほうの海であなたのことを聞いていつか会ってみたいって思っていたのよ。
わたしの名前は、マリアジュリア。会えてとっても嬉しいわ」
チュウ太の英雄伝は、海の亀界隈ではちょっと有名になりつつあるようです。チュウ太はとても照れて、頭を掻きました。
「なにしているの?」とマリアジュリアおばさんがチュウ太に訊きました。
「じつは、今イルカが一頭行方不明なんだ。それでみんなして探してるんだよ」
アゲハちゃんが、一緒に探してくれないか、と頼みました。
「大きなサンゴの下とか、洞穴とかも探したのだけれど見つからないの」
「海底神殿の中は探したの?」
みんなは、マリアジュリアおばさんの言葉を聞いてびっくり仰天。イルカでさえ初耳です。そばにいたちゅらが「キュイー、キュイー」と鳴いて、みんなを集めます。すぐさま集まってきたイルカたちによって、紺色の大地が生まれました。
マリアジュリアおばさんを先頭にして、イルカの大行列です。途中で、クジラが入り込めないサンゴ礁の浅瀬に入ったので、モモタたちはイルカの背中に移動して、大行進を続けました。
マリアジュリアおばさんが、サンゴ礁の浅瀬に囲まれた深くて広い海の上で止まって言いました。
「ここよ。この下に海底神殿の入り口があるの」
イルカたちは恐れ慄きながら、互いに顔を見合わせて色々と不安めいた会話を交わしています。
モモタが海底を見やると、極彩色のサンゴ礁の山の麓がありました。周りはサンゴの崖に囲まれていています。サンゴの山をよく見ると、大きな横穴が空いています。切り出した岩を積んだ縦長の穴でした。自然に開いた海底洞窟というより、誰かが作った開口部のように見受けられます。
わなわなと震えるちゅらが言いました。
「ここはニライカナイといって、この辺りを縄張りにするホオジロザメの縄張りなの。そして正にあのサンゴ山が住処なのよ」
そばにいた他のイルカたちも怯える瞳で頷きますが、マリアジュリアおばさんは意に介さずに言いました。
「知っているわ。クークブアジハーでしょ? でもあの中広いから、もしかしたら迷子イルカはあの中にいるかもしれないわ」
「あの穴の中、どうなっているのかしら」とちゅらが、マリアジュリアおばさんに訊きます。
「とても広い通路になっていて、幾つか部屋があるわ。迷路みたいになっているから、出てこられないのかも」
「でもそれなら、もう長い時間潜りっぱなしよ。息が続かないわ」
「大丈夫よ。空気があるお部屋もあるの。だから、死んじゃうってことはないんじゃないかしら」
鼻にかかった声の女の子イルカが、マリアジュリアおばさんに訊きます。
「なんでそんなに詳しいの?」
「クークブアジハーが寝床にする前は、わたし沖縄に行く前にいつもここに寄って疲れを癒していたの。温泉が湧いていて、疲労回復、打撲捻挫、切傷も癒してくれるのよ」
モモタは、アゲハちゃんたちと互いに顔を見合わせます。
世話好きそうな声のおじさんイルカが言いました。
「もしかしたら、クークブアジハーもあの中にいるんじゃないか?」
みんなが、もう迷子のウーマク君は食べられてしまったんじゃないか、と不安がります。世話好きおじさんが、みんなに向かって落ち着くように促します。
「いや、食べられていたとしたら、クークブアジハーが出てこないってことないだろう。ウーマク君は、たぶん通路を逃げ回っているか、閉じ込められているかもしれない。まだ希望はあるよ」
落ち着いた声の若者イルカが、真剣な眼差しを世話好きおじさんに向けました。
「でも、どうやって助けるんです? 相手は巨大なクークブアジハーですよ。僕たち総がかりで戦っても勝てやしませんよ」
「ああ、そうだな・・・」
世話好きおじさんは、困ってしまいました。
低い声が響いて、みんなが振り向きます。
「ちょっとちょっかい出してみんなで逃げるのさ。大丈夫。我々のほうがクークブアジハーより速く泳げるんだから、逃げ切れるさ。やつがねぐらから出てきた隙に、中に閉じ込められた迷子イルカを救出するんだ」
みんな、「それがいい」と褒めましたが、誰がつつく役を引き受けるんだという話になって、黙ってしまいました。
泣き崩れる母親らしきイルカの声だけが海に響きます。目の垂れた老人イルカが泳ぎ出て言いました。
「ここは、若くて早い者たちで行ってやるしかない。トゥルバル、イジイキガ、トイ、やってくれんか?」
三頭は顔を見合わせました。ウーマクは弟のように可愛いお友だちです。三頭は互いを見やりながら言葉も交わさずに、しばらく逡巡していました。ですが、相当なためらいを見せながらも、渋々頷きます。
モモタが言いました。
「僕たちも連れてって。僕、マリアジュリアおばさんが言う温泉に用事があるんだ」
「バカ言っちゃいけない」と世話好きおじさんが叫びます。「君たちは、長くは息が続かないだろう。とてもじゃないが、あの入口にまでだって行けやしないよ」
そう言って、海底に揺らめく石の穴をくちばしで指します。
モモタは、しばらく困った顔で悩みました。もともと濡れるのも嫌でしたが、それを押して頑張って頼んだものですから、諦めたい気持ちがいっぱいです。ですがモモタは、すぐに閃きました。
「そうだ、息ができるところまで速く泳いで連れていってよ」
世話好きおじさんは、首を横に振ります。
「どこにクークブアジハーがいるか分からないのに、連れていけないよ。泳げない君を連れたイルカは、追いつかれて食べられてしまうからね。もちろん君も」
アゲハちゃんが、ちゅらに訊きました。
「クークブアジハーってそんなに恐ろしいの?」
「とんでもないわよ」ちゅらは縮こまって震えます。「子クジラくらいはあるわよ。わたしたちの五、六倍はあるんじゃないかしら」
「ひぇ~」とチュウ太が震えあがりました。
世話好きおじさんは、一つの提案をしました。
「まずは、我々が中を捜索しよう。それで、もしクークブアジハーがいなければ、温泉と息継ぎできる場所を確認して、君たちを連れていってあげよう」
「本当?」モモタの顔が華やぎます。
安全のために、モモタたちはクジラがいる深みまで返されました。モモタたちは、海底神殿がある方を見て、イルカたちの無事を祈るばかりです。
「あら? ネズミに猫に蝶々がいるのね。まるでチュウ太さんの一行みたいだわ」
「僕を知ってるの?」とチュウ太が訊きます。
「あら、チュウ太さんなの? わたし、ずっと西のほうの海であなたのことを聞いていつか会ってみたいって思っていたのよ。
わたしの名前は、マリアジュリア。会えてとっても嬉しいわ」
チュウ太の英雄伝は、海の亀界隈ではちょっと有名になりつつあるようです。チュウ太はとても照れて、頭を掻きました。
「なにしているの?」とマリアジュリアおばさんがチュウ太に訊きました。
「じつは、今イルカが一頭行方不明なんだ。それでみんなして探してるんだよ」
アゲハちゃんが、一緒に探してくれないか、と頼みました。
「大きなサンゴの下とか、洞穴とかも探したのだけれど見つからないの」
「海底神殿の中は探したの?」
みんなは、マリアジュリアおばさんの言葉を聞いてびっくり仰天。イルカでさえ初耳です。そばにいたちゅらが「キュイー、キュイー」と鳴いて、みんなを集めます。すぐさま集まってきたイルカたちによって、紺色の大地が生まれました。
マリアジュリアおばさんを先頭にして、イルカの大行列です。途中で、クジラが入り込めないサンゴ礁の浅瀬に入ったので、モモタたちはイルカの背中に移動して、大行進を続けました。
マリアジュリアおばさんが、サンゴ礁の浅瀬に囲まれた深くて広い海の上で止まって言いました。
「ここよ。この下に海底神殿の入り口があるの」
イルカたちは恐れ慄きながら、互いに顔を見合わせて色々と不安めいた会話を交わしています。
モモタが海底を見やると、極彩色のサンゴ礁の山の麓がありました。周りはサンゴの崖に囲まれていています。サンゴの山をよく見ると、大きな横穴が空いています。切り出した岩を積んだ縦長の穴でした。自然に開いた海底洞窟というより、誰かが作った開口部のように見受けられます。
わなわなと震えるちゅらが言いました。
「ここはニライカナイといって、この辺りを縄張りにするホオジロザメの縄張りなの。そして正にあのサンゴ山が住処なのよ」
そばにいた他のイルカたちも怯える瞳で頷きますが、マリアジュリアおばさんは意に介さずに言いました。
「知っているわ。クークブアジハーでしょ? でもあの中広いから、もしかしたら迷子イルカはあの中にいるかもしれないわ」
「あの穴の中、どうなっているのかしら」とちゅらが、マリアジュリアおばさんに訊きます。
「とても広い通路になっていて、幾つか部屋があるわ。迷路みたいになっているから、出てこられないのかも」
「でもそれなら、もう長い時間潜りっぱなしよ。息が続かないわ」
「大丈夫よ。空気があるお部屋もあるの。だから、死んじゃうってことはないんじゃないかしら」
鼻にかかった声の女の子イルカが、マリアジュリアおばさんに訊きます。
「なんでそんなに詳しいの?」
「クークブアジハーが寝床にする前は、わたし沖縄に行く前にいつもここに寄って疲れを癒していたの。温泉が湧いていて、疲労回復、打撲捻挫、切傷も癒してくれるのよ」
モモタは、アゲハちゃんたちと互いに顔を見合わせます。
世話好きそうな声のおじさんイルカが言いました。
「もしかしたら、クークブアジハーもあの中にいるんじゃないか?」
みんなが、もう迷子のウーマク君は食べられてしまったんじゃないか、と不安がります。世話好きおじさんが、みんなに向かって落ち着くように促します。
「いや、食べられていたとしたら、クークブアジハーが出てこないってことないだろう。ウーマク君は、たぶん通路を逃げ回っているか、閉じ込められているかもしれない。まだ希望はあるよ」
落ち着いた声の若者イルカが、真剣な眼差しを世話好きおじさんに向けました。
「でも、どうやって助けるんです? 相手は巨大なクークブアジハーですよ。僕たち総がかりで戦っても勝てやしませんよ」
「ああ、そうだな・・・」
世話好きおじさんは、困ってしまいました。
低い声が響いて、みんなが振り向きます。
「ちょっとちょっかい出してみんなで逃げるのさ。大丈夫。我々のほうがクークブアジハーより速く泳げるんだから、逃げ切れるさ。やつがねぐらから出てきた隙に、中に閉じ込められた迷子イルカを救出するんだ」
みんな、「それがいい」と褒めましたが、誰がつつく役を引き受けるんだという話になって、黙ってしまいました。
泣き崩れる母親らしきイルカの声だけが海に響きます。目の垂れた老人イルカが泳ぎ出て言いました。
「ここは、若くて早い者たちで行ってやるしかない。トゥルバル、イジイキガ、トイ、やってくれんか?」
三頭は顔を見合わせました。ウーマクは弟のように可愛いお友だちです。三頭は互いを見やりながら言葉も交わさずに、しばらく逡巡していました。ですが、相当なためらいを見せながらも、渋々頷きます。
モモタが言いました。
「僕たちも連れてって。僕、マリアジュリアおばさんが言う温泉に用事があるんだ」
「バカ言っちゃいけない」と世話好きおじさんが叫びます。「君たちは、長くは息が続かないだろう。とてもじゃないが、あの入口にまでだって行けやしないよ」
そう言って、海底に揺らめく石の穴をくちばしで指します。
モモタは、しばらく困った顔で悩みました。もともと濡れるのも嫌でしたが、それを押して頑張って頼んだものですから、諦めたい気持ちがいっぱいです。ですがモモタは、すぐに閃きました。
「そうだ、息ができるところまで速く泳いで連れていってよ」
世話好きおじさんは、首を横に振ります。
「どこにクークブアジハーがいるか分からないのに、連れていけないよ。泳げない君を連れたイルカは、追いつかれて食べられてしまうからね。もちろん君も」
アゲハちゃんが、ちゅらに訊きました。
「クークブアジハーってそんなに恐ろしいの?」
「とんでもないわよ」ちゅらは縮こまって震えます。「子クジラくらいはあるわよ。わたしたちの五、六倍はあるんじゃないかしら」
「ひぇ~」とチュウ太が震えあがりました。
世話好きおじさんは、一つの提案をしました。
「まずは、我々が中を捜索しよう。それで、もしクークブアジハーがいなければ、温泉と息継ぎできる場所を確認して、君たちを連れていってあげよう」
「本当?」モモタの顔が華やぎます。
安全のために、モモタたちはクジラがいる深みまで返されました。モモタたちは、海底神殿がある方を見て、イルカたちの無事を祈るばかりです。
0
あなたにおすすめの小説
ノースキャンプの見張り台
こいちろう
児童書・童話
時代劇で見かけるような、古めかしい木づくりの橋。それを渡ると、向こう岸にノースキャンプがある。アーミーグリーンの北門と、その傍の監視塔。まるで映画村のセットだ。
進駐軍のキャンプ跡。周りを鉄さびた有刺鉄線に囲まれた、まるで要塞みたいな町だった。進駐軍が去ってからは住宅地になって、たくさんの子どもが暮らしていた。
赤茶色にさび付いた監視塔。その下に広がる広っぱは、子どもたちの最高の遊び場だ。見張っているのか、見守っているのか、鉄塔の、あのてっぺんから、いつも誰かに見られているんじゃないか?ユーイチはいつもそんな風に感じていた。
あだ名が242個ある男(実はこれ実話なんですよ25)
tomoharu
児童書・童話
え?こんな話絶対ありえない!作り話でしょと思うような話からあるある話まで幅広い範囲で物語を考えました!ぜひ読んでみてください!数年後には大ヒット間違いなし!!
作品情報【伝説の物語(都道府県問題)】【伝説の話題(あだ名とコミュニケーションアプリ)】【マーライオン】【愛学両道】【やりすぎヒーロー伝説&ドリームストーリー】【トモレオ突破椿】など
・【やりすぎヒーロー伝説&ドリームストーリー】とは、その話はさすがに言いすぎでしょと言われているほぼ実話ストーリーです。
小さい頃から今まで主人公である【紘】はどのような体験をしたのかがわかります。ぜひよんでくださいね!
・【トモレオ突破椿】は、公務員試験合格なおかつ様々な問題を解決させる話です。
頭の悪かった人でも公務員になれることを証明させる話でもあるので、ぜひ読んでみてください!
特別記念として実話を元に作った【呪われし◯◯シリーズ】も公開します!
トランプ男と呼ばれている切札勝が、トランプゲームに例えて次々と問題を解決していく【トランプ男】シリーズも大人気!
人気者になるために、ウソばかりついて周りの人を誘導し、すべて自分のものにしようとするウソヒコをガチヒコが止める【嘘つきは、嘘治の始まり】というホラーサスペンスミステリー小説
たったひとつの願いごと
りおん雑貨店
絵本
銀河のはてで、世界を見守っている少年がおりました。
その少年が幸せにならないと、世界は冬のままでした。
少年たちのことが大好きないきものたちの、たったひとつの願いごと。
それは…
「いっすん坊」てなんなんだ
こいちろう
児童書・童話
ヨシキは中学一年生。毎年お盆は瀬戸内海の小さな島に帰省する。去年は帰れなかったから二年ぶりだ。石段を上った崖の上にお寺があって、書院の裏は狭い瀬戸を見下ろす絶壁だ。その崖にあった小さなセミ穴にいとこのユキちゃんと一緒に吸い込まれた。長い長い穴の底。そこにいたのがいっすん坊だ。ずっとこの島の歴史と、生きてきた全ての人の過去を記録しているという。ユキちゃんは神様だと信じているが、どうもうさんくさいやつだ。するといっすん坊が、「それなら、おまえの振り返りたい過去を三つだけ、再現してみせてやろう」という。
自分の過去の振り返りから、両親への愛を再認識するヨシキ・・・
ぽんちゃん、しっぽ!
こいちろう
児童書・童話
タケルは一人、じいちゃんとばあちゃんの島に引っ越してきた。島の小学校は三年生のタケルと六年生の女子が二人だけ。昼休みなんか広い校庭にひとりぼっちだ。ひとりぼっちはやっぱりつまらない。サッカーをしたって、いつだってゴールだもん。こんなにゴールした小学生ってタケルだけだ。と思っていたら、みかん畑から飛び出してきた。たぬきだ!タケルのけったボールに向かっていちもくさん、あっという間にゴールだ!やった、相手ができたんだ。よし、これで面白くなるぞ・・・
四尾がつむぐえにし、そこかしこ
月芝
児童書・童話
その日、小学校に激震が走った。
憧れのキラキラ王子さまが転校する。
女子たちの嘆きはひとしお。
彼に淡い想いを抱いていたユイもまた動揺を隠せない。
だからとてどうこうする勇気もない。
うつむき複雑な気持ちを抱えたままの帰り道。
家の近所に見覚えのない小路を見つけたユイは、少し寄り道してみることにする。
まさかそんな小さな冒険が、あんなに大ごとになるなんて……。
ひょんなことから石の祠に祀られた三尾の稲荷にコンコン見込まれて、
三つのお仕事を手伝うことになったユイ。
達成すれば、なんと一つだけ何でも願い事を叶えてくれるという。
もしかしたら、もしかしちゃうかも?
そこかしこにて泡沫のごとくあらわれては消えてゆく、えにしたち。
結んで、切って、ほどいて、繋いで、笑って、泣いて。
いろんな不思議を知り、数多のえにしを目にし、触れた先にて、
はたしてユイは何を求め願うのか。
少女のちょっと不思議な冒険譚。
ここに開幕。
こわモテ男子と激あま婚!? 〜2人を繋ぐ1on1〜
おうぎまちこ(あきたこまち)
児童書・童話
お母さんを失くし、ひとりぼっちになってしまったワケアリ女子高生の百合(ゆり)。
とある事情で百合が一緒に住むことになったのは、学校で一番人気、百合の推しに似ているんだけど偉そうで怖いイケメン・瀬戸先輩だった。
最初は怖くて仕方がなかったけれど、「好きなものは好きでいて良い」って言って励ましてくれたり、困った時には優しいし、「俺から離れるなよ」って、いつも一緒にいてくれる先輩から段々目が離せなくなっていって……。
先輩、毎日バスケをするくせに「バスケが嫌い」だっていうのは、どうして――?
推しによく似た こわモテ不良イケメン御曹司×真面目なワケアリ貧乏女子高生との、大豪邸で繰り広げられる溺愛同居生活開幕!
※じれじれ?
※ヒーローは第2話から登場。
※5万字前後で完結予定。
※1日1話更新。
※noichigoさんに転載。
※ブザービートからはじまる恋
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる