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piece1 サプライズ計画
サプライズパーティーは家で
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それまでおとなしく2人の会話を聞いていた悠里が、手を上げる。
「あの。サプライズパーティー、うちでやってもいい?」
「え、悠里ちゃん、いいの?」
拓真が身を乗り出すのを見て、悠里は微笑んで頷いた。
「うん!私、ケーキ作りたい」
「マジか!」
彩奈が嬉しそうに声を高める。
「そうだよね、大切なシバさんの誕生日だもんね!」
たちまち悠里の顔が、林檎のように熟してしまった。
「ゆうりんご!」
拓真と彩奈が口を揃えて言うと、大笑いする。
拓真が、笑いながらも悠里を拝むポーズをとった。
「悠里ちゃん、ありがとう助かる!じゃあ、サプライズパーティーは悠里ちゃん家ってことで!」
「でも悠里、準備とか、大変じゃない?」
彩奈が心配そうに問いかけると、悠里はにっこりと微笑む。
「大丈夫!前日が土曜日だし、ゆっくり準備するよ」
「買い物の付き合いとか、部屋の飾り付けなら、私も手伝えるよね? 前日、できることは一緒にやろうよ!」
「ふふ、ありがと!」
赤い頬のままで、悠里は笑った。
「くうーっ。ゴウってば、愛されてるう!」
拓真が大袈裟に泣き真似をしてみせる。
「オレ、嬉しいよ!」
3人は柔らかい笑顔に包まれた。
彩奈の書いたメモに、着々とスケジュールが立てられていく。
前日の土曜日、悠里と彩奈は、悠里宅にてサプライズパーティー準備。
拓真は剛士に怪しまれないよう、彼を誘って遊びに行ってもらうことにする。
「で、当日は開園の9時から遊園地行って、昼過ぎまで遊ぶ。ここで、その場の思いつきみたいなノリで、ランチは悠里ちゃん家で!って感じに持っていけばいいんだな」
拓真が流れをまとめていく。
「で、駅に着いたら、オレがゴウを連れて、ピザ買いに行く。その間に2人は先に家に帰って、サプライズ待機!」
彩奈がうんうんと頷いた。
「うん!主役にピザ買いに行かせんのも悪い気がするけど、これが一番自然だよね」
「いかに自然な流れでサプライズに繋げられるかは、オレたちの演技力にかかってる。がんばろう!」
悠里の胸も、ワクワクと高鳴る。
「うん。喜んでもらえるように、がんばろうね!」
「アンタたち、顔に出さないように気をつけてよね?」
彩奈が赤メガネを光らせつつ、悠里と拓真を交互に見た。
「だね。オレと悠里ちゃん、アブナイと思うわ!」
その言葉に一同頷き、笑い出した。
ふいに拓真が、優しく微笑む。
「……2人とも、マジでありがとね」
「拓真くんとシバさん、本当に仲良いよね」
彩奈も、にっこりとして応えた。
「うん。オレ、ゴウのこと大好き」
そのとき、拓真のスマートフォンが震える。
「お、ウワサをすれば」
受信したメッセージを確認しながら、拓真は2人を見た。
「ゴウ、勉強会終わったって!せっかくだし、呼ぶ?」
「呼ぶ呼ぶー!」
彩奈が元気に応え、悠里の頭を撫でる。
「良かったね、悠里?」
「あ、彩奈!」
そんな2人をニコニコと眺めながら、拓真が剛士に電話をしている。
「お疲れゴウ!みんなでいつもの店にいるからなー!」
用件だけの短い通話を終え、拓真が微笑んだ。
「すぐ来るってさ。良かったね、悠里ちゃん?」
「拓真さんまで……」
色づく頬を持て余し、悠里は思わず溜め息をついた。
彩奈が笑いながら席を立つ。
「さーて。シバさんが来るなら、私はこっち」
そうして悠里の向かい側の席、拓真の隣に移動した。
悠里の隣は剛士と言わんばかりの、あからさまな構図に、悠里は苦笑するしかなかった。
「あの。サプライズパーティー、うちでやってもいい?」
「え、悠里ちゃん、いいの?」
拓真が身を乗り出すのを見て、悠里は微笑んで頷いた。
「うん!私、ケーキ作りたい」
「マジか!」
彩奈が嬉しそうに声を高める。
「そうだよね、大切なシバさんの誕生日だもんね!」
たちまち悠里の顔が、林檎のように熟してしまった。
「ゆうりんご!」
拓真と彩奈が口を揃えて言うと、大笑いする。
拓真が、笑いながらも悠里を拝むポーズをとった。
「悠里ちゃん、ありがとう助かる!じゃあ、サプライズパーティーは悠里ちゃん家ってことで!」
「でも悠里、準備とか、大変じゃない?」
彩奈が心配そうに問いかけると、悠里はにっこりと微笑む。
「大丈夫!前日が土曜日だし、ゆっくり準備するよ」
「買い物の付き合いとか、部屋の飾り付けなら、私も手伝えるよね? 前日、できることは一緒にやろうよ!」
「ふふ、ありがと!」
赤い頬のままで、悠里は笑った。
「くうーっ。ゴウってば、愛されてるう!」
拓真が大袈裟に泣き真似をしてみせる。
「オレ、嬉しいよ!」
3人は柔らかい笑顔に包まれた。
彩奈の書いたメモに、着々とスケジュールが立てられていく。
前日の土曜日、悠里と彩奈は、悠里宅にてサプライズパーティー準備。
拓真は剛士に怪しまれないよう、彼を誘って遊びに行ってもらうことにする。
「で、当日は開園の9時から遊園地行って、昼過ぎまで遊ぶ。ここで、その場の思いつきみたいなノリで、ランチは悠里ちゃん家で!って感じに持っていけばいいんだな」
拓真が流れをまとめていく。
「で、駅に着いたら、オレがゴウを連れて、ピザ買いに行く。その間に2人は先に家に帰って、サプライズ待機!」
彩奈がうんうんと頷いた。
「うん!主役にピザ買いに行かせんのも悪い気がするけど、これが一番自然だよね」
「いかに自然な流れでサプライズに繋げられるかは、オレたちの演技力にかかってる。がんばろう!」
悠里の胸も、ワクワクと高鳴る。
「うん。喜んでもらえるように、がんばろうね!」
「アンタたち、顔に出さないように気をつけてよね?」
彩奈が赤メガネを光らせつつ、悠里と拓真を交互に見た。
「だね。オレと悠里ちゃん、アブナイと思うわ!」
その言葉に一同頷き、笑い出した。
ふいに拓真が、優しく微笑む。
「……2人とも、マジでありがとね」
「拓真くんとシバさん、本当に仲良いよね」
彩奈も、にっこりとして応えた。
「うん。オレ、ゴウのこと大好き」
そのとき、拓真のスマートフォンが震える。
「お、ウワサをすれば」
受信したメッセージを確認しながら、拓真は2人を見た。
「ゴウ、勉強会終わったって!せっかくだし、呼ぶ?」
「呼ぶ呼ぶー!」
彩奈が元気に応え、悠里の頭を撫でる。
「良かったね、悠里?」
「あ、彩奈!」
そんな2人をニコニコと眺めながら、拓真が剛士に電話をしている。
「お疲れゴウ!みんなでいつもの店にいるからなー!」
用件だけの短い通話を終え、拓真が微笑んだ。
「すぐ来るってさ。良かったね、悠里ちゃん?」
「拓真さんまで……」
色づく頬を持て余し、悠里は思わず溜め息をついた。
彩奈が笑いながら席を立つ。
「さーて。シバさんが来るなら、私はこっち」
そうして悠里の向かい側の席、拓真の隣に移動した。
悠里の隣は剛士と言わんばかりの、あからさまな構図に、悠里は苦笑するしかなかった。
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