26 / 50
piece5 楽しい観覧車
フリーフォール
しおりを挟む
「さあ、次は何に乗る~?」
すっかり元気を取り戻した拓真が、楽しげに遊園地の地図を広げる。
「オレたちが乗って楽しそうなのは、あとはフリーフォールと観覧車ってとこだね!」
「じゃあ、フリーフォールが先でしょ! 観覧車は、ラストって感じ!」
彩奈がウキウキと乗っかり、2人して地図に見入っている。
その隙にそっと、悠里は傍らの剛士を見上げる。
案の定、彼の顔は引き攣っていた。
だよね、と悠里は内心頷く。
一回転もしないジェットコースターですら、あれほど嫌がっていた剛士だ。
垂直に落下するフリーフォールに乗せるのは、あまりに酷だろう。
はい!と、悠里が手を挙げた。
「ごめん!私、お手洗い行きたい」
そして、きょろきょろと辺りを見回し、剛士を見つめる。
「トイレ、どこだろう。ゴウさん、一緒に探してくれる?」
慌てて剛士が答える。
「あ、ああ。いいよ」
悠里はにっこりと微笑み、彩奈と拓真に向かって手を合わせた。
「ごめん。行ってくるから、2人はフリーフォール乗って?今なら、すぐ乗れるみたいだし」
言いながら悠里は、並ぶ人のいないフリーフォール乗り場を指す。
彩奈が、残念そうな声を上げる。
「ええー、悠里たちは乗らなくていいのお? 1番楽しいのにー!」
突然、お化け屋敷前の拓真のように駄々っ子になった彩奈に、思わず悠里は笑った。
「ふふ、ごめんね。実は私、フリーフォールはちょっと苦手なんだ。垂直に落ちる感覚がダメで」
「なんだ、そうだったんだあ」
納得したように、彩奈は拓真と顔を見合わせて頷いた。
「オッケー。じゃあ、私たち乗ってくるね! 2人は、ゆっくりトイレ行ってきな」
悠里と剛士を交互に見つめ、拓真が言う。
「んじゃ、後で観覧車前に集合しよっか!」
「ん、わかった」
剛士が頷いたのを見届け、彩奈と拓真がフリーフォールに向かって一目散に駆け出す。
「じゃあ、後でねー!」
一刻も早く乗りたい、という気持ちが溢れた2人のはしゃぎようだ。
悠里と剛士は、思わず顔を見合わせ笑ってしまった。
すっかり元気を取り戻した拓真が、楽しげに遊園地の地図を広げる。
「オレたちが乗って楽しそうなのは、あとはフリーフォールと観覧車ってとこだね!」
「じゃあ、フリーフォールが先でしょ! 観覧車は、ラストって感じ!」
彩奈がウキウキと乗っかり、2人して地図に見入っている。
その隙にそっと、悠里は傍らの剛士を見上げる。
案の定、彼の顔は引き攣っていた。
だよね、と悠里は内心頷く。
一回転もしないジェットコースターですら、あれほど嫌がっていた剛士だ。
垂直に落下するフリーフォールに乗せるのは、あまりに酷だろう。
はい!と、悠里が手を挙げた。
「ごめん!私、お手洗い行きたい」
そして、きょろきょろと辺りを見回し、剛士を見つめる。
「トイレ、どこだろう。ゴウさん、一緒に探してくれる?」
慌てて剛士が答える。
「あ、ああ。いいよ」
悠里はにっこりと微笑み、彩奈と拓真に向かって手を合わせた。
「ごめん。行ってくるから、2人はフリーフォール乗って?今なら、すぐ乗れるみたいだし」
言いながら悠里は、並ぶ人のいないフリーフォール乗り場を指す。
彩奈が、残念そうな声を上げる。
「ええー、悠里たちは乗らなくていいのお? 1番楽しいのにー!」
突然、お化け屋敷前の拓真のように駄々っ子になった彩奈に、思わず悠里は笑った。
「ふふ、ごめんね。実は私、フリーフォールはちょっと苦手なんだ。垂直に落ちる感覚がダメで」
「なんだ、そうだったんだあ」
納得したように、彩奈は拓真と顔を見合わせて頷いた。
「オッケー。じゃあ、私たち乗ってくるね! 2人は、ゆっくりトイレ行ってきな」
悠里と剛士を交互に見つめ、拓真が言う。
「んじゃ、後で観覧車前に集合しよっか!」
「ん、わかった」
剛士が頷いたのを見届け、彩奈と拓真がフリーフォールに向かって一目散に駆け出す。
「じゃあ、後でねー!」
一刻も早く乗りたい、という気持ちが溢れた2人のはしゃぎようだ。
悠里と剛士は、思わず顔を見合わせ笑ってしまった。
0
あなたにおすすめの小説
憧れのお姉さんは淫らな家庭教師
馬衣蜜柑
恋愛
友達の恋バナに胸を躍らせる教え子・萌音。そんな彼女を、美咲は優しく「大人の身体」へと作り替えていく。「ねえ萌音ちゃん、お友達よりも……気持ちよくしてあげる」眼鏡の家庭教師が教えるのは、教科書には載っていない「女同士」の極上の溶け合い方。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳主婦のカレンはインスタグラムで20歳大学生の晴人と知り合う。親密な関係となった3度目のデートのときに、晴人が実は17歳の高校2年生だと知る。
カレンと晴人はその後、どうなる?
思い出さなければ良かったのに
田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。
大事なことを忘れたまま。
*本編完結済。不定期で番外編を更新中です。
【完結済】25億で極道に売られた女。姐になります!
satomi
恋愛
昼夜問わずに働く18才の主人公南ユキ。
働けども働けどもその収入は両親に搾取されるだけ…。睡眠時間だって2時間程度しかないのに、それでもまだ働き口を増やせと言う両親。
早朝のバイトで頭は朦朧としていたけれど、そんな時にうちにやってきたのは白虎商事CEOの白川大雄さん。ポーンっと25億で私を買っていった。
そんな大雄さん、白虎商事のCEOとは別に白虎組組長の顔を持っていて、私に『姐』になれとのこと。
大丈夫なのかなぁ?
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる