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第十章
因縁あり2
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「ふん、シャリンは楽しくやっているようだな」
ユファが抱えるルシファーはシャリンの様子を見て軽く安心していた。
魔界のゴタゴタやダンテの方を手伝っていたりしたのでシャリンの方は完全に圭に任せていた。
暴れてやないか心配だったが圭が上手くシャリンをコントロールしていた。
シャリンの方も意外と人間生活に適応しているしフィーネという先輩の存在も意外と大きい。
「まあ圭に嫌われることはしたくないからあやつも必死なのかもしらんな」
「他の悪魔の動きは何かありませんか?」
「妙なぐらい大人しくしている。もしかしたら水面下で何か計画してるかもしれないな」
日本にある悪魔教の目立つ支部はダンテによって潰された。
根こそぎ資金なども奪い取ったのでダンテも今やそこそこお金持ちになっている。
ただルシファーが暴れ、ダンテが暴れたので悪魔教もかなり見つけにくくなった。
目に見えないとこに隠れられるとそれはそれで不安である。
どこかで反撃の機会を窺っていてもおかしくない。
「動き出したら潰せばよい」
「そうですね」
「それよりも暇」
「そういうな。ケイのため、世界のためにも塔に登ることは大切だ」
ダンテもユファもある程度塔は登っている。
覚醒者として初心者でもなくモンスターとの戦いはヴァルキリーギルドが引き受けてくれるのでただただ見ているだけとなっていた。
「この調子で五階まで一気に行くぞ!」
ーーーーー
五階のボスも事前に討伐を予約してあったのであっさり終わった。
新人研修なので倒したモンスターを持ち帰るということも研修内容に含まれていて塔の外に運び出す作業なんかのために時間も取られてしまう。
五階の攻略を終えて一度解散し、日を改めて再び六階から攻略を再開する。
「また変に時間かかりそうだな」
六階からはモンスターを討伐するだけというシンプルな試練になる。
攻略そのものは加速してもおかしくないのだけどヴァルキリーギルドは一応利益も求めている。
そのために倒したモンスターを塔の外に運び出すという作業が必要になるのだ。
単純に往復するだけなら時間も気にならないがモンスターを抱えて行ったり来たりするとなると多少の時間もかかる。
しかも今回はギルドも部隊を二つに分けてより濃い経験をできるようにした。
単に倒して登るより時間はどうしてもかかってしまう。
「ちょっと近くない?」
「大事なお客様だから守らなきゃ」
ずっと気になっていたのだが黒羽の距離が圭と近かった。
黒羽によると圭は大事なお客様なので守るために近くにいるというのだけど触れ合うほどに近づく必要ないだろうと波瑠は渋い顔をする。
シャリンも警戒心をあらわにしているのだけど、黒羽はシャリンが圭の反対側を守ってと上手くコントロールして圭は今黒羽とシャリンの間に挟まれていた。
ヴァルキリーギルドの面々は黒羽の味方なので止めるどころかむしろ応援している。
赤城を含めた黒羽を守りたい人は圭のことを怖い目で見ているけれど応援したい組の勢力が意外と強かった。
「ま、まあ……」
圭としてはかなり微妙な立場だった。
お世話になっている身で離れてくれとも言えないし変に口を挟んで争いになっても困る。
仕方なくただただ黙って状況を受け入れるしかないのである。
「……何者ですか?」
またもや見学状態の圭たちであったが攻略中のヴァルキリーギルドに近づいてくる集団があった。
塔の中ではゲートと違って他の覚醒者がいてもおかしくはない。
ただ軽く挨拶することがあっても情報交換でもする目的がなければ話すことはない。
むしろ狩場が被っているなと感じたら離れることの方が多いのである。
情報が欲しくて近づいてくるという可能性もあるので赤城は警戒しつつ相手に声をかける。
「失礼します。村雨圭さんにお話がありましてお声がけさせて頂きました」
「あれ、あの人は……」
「知り合いか?」
十名ほどの集団はアジア系の人に見えた。
片方の拳をもう片方の手で包み込むような独特の礼をして男性が話し出した。
パッと見た時には思い出せなかったけれど先頭の女性と目が合って圭は思い出した。
「リウ・リーインさん、それにワン・ヤンさんですね?」
「覚えていてくださいましたか。ありがとうございます」
女性はリウ・リーイン。
そして声をかけてきた男性はワン・ヤンであった。
中国にある大型ギルドの青龍ギルドの副ギルドマスターのリーインは以前圭が塔のシークレットクエストで手に入れた紅剣を欲していた人である。
塔のシークレットクエストをクリアして青龍ギルドは青剣を手に入れていて対となる紅剣を探していたのだ。
さらに圭が以前襲われたリウ・カイは青龍ギルドのギルドマスターのリウ・ウェイロンの兄弟で、カイがウェイロンに大怪我を負わせて青剣を奪ったなど色々な繋がりはある。
どうしてこんなところにいるのかと圭は驚く。
しかも圭に話があるなど圭としては心当たりもない。
「知り合いのようだな……少し休憩だ」
赤城が気を利かせてくれる。
ヴァルキリーギルドのみんなが離れていく。
ユファが抱えるルシファーはシャリンの様子を見て軽く安心していた。
魔界のゴタゴタやダンテの方を手伝っていたりしたのでシャリンの方は完全に圭に任せていた。
暴れてやないか心配だったが圭が上手くシャリンをコントロールしていた。
シャリンの方も意外と人間生活に適応しているしフィーネという先輩の存在も意外と大きい。
「まあ圭に嫌われることはしたくないからあやつも必死なのかもしらんな」
「他の悪魔の動きは何かありませんか?」
「妙なぐらい大人しくしている。もしかしたら水面下で何か計画してるかもしれないな」
日本にある悪魔教の目立つ支部はダンテによって潰された。
根こそぎ資金なども奪い取ったのでダンテも今やそこそこお金持ちになっている。
ただルシファーが暴れ、ダンテが暴れたので悪魔教もかなり見つけにくくなった。
目に見えないとこに隠れられるとそれはそれで不安である。
どこかで反撃の機会を窺っていてもおかしくない。
「動き出したら潰せばよい」
「そうですね」
「それよりも暇」
「そういうな。ケイのため、世界のためにも塔に登ることは大切だ」
ダンテもユファもある程度塔は登っている。
覚醒者として初心者でもなくモンスターとの戦いはヴァルキリーギルドが引き受けてくれるのでただただ見ているだけとなっていた。
「この調子で五階まで一気に行くぞ!」
ーーーーー
五階のボスも事前に討伐を予約してあったのであっさり終わった。
新人研修なので倒したモンスターを持ち帰るということも研修内容に含まれていて塔の外に運び出す作業なんかのために時間も取られてしまう。
五階の攻略を終えて一度解散し、日を改めて再び六階から攻略を再開する。
「また変に時間かかりそうだな」
六階からはモンスターを討伐するだけというシンプルな試練になる。
攻略そのものは加速してもおかしくないのだけどヴァルキリーギルドは一応利益も求めている。
そのために倒したモンスターを塔の外に運び出すという作業が必要になるのだ。
単純に往復するだけなら時間も気にならないがモンスターを抱えて行ったり来たりするとなると多少の時間もかかる。
しかも今回はギルドも部隊を二つに分けてより濃い経験をできるようにした。
単に倒して登るより時間はどうしてもかかってしまう。
「ちょっと近くない?」
「大事なお客様だから守らなきゃ」
ずっと気になっていたのだが黒羽の距離が圭と近かった。
黒羽によると圭は大事なお客様なので守るために近くにいるというのだけど触れ合うほどに近づく必要ないだろうと波瑠は渋い顔をする。
シャリンも警戒心をあらわにしているのだけど、黒羽はシャリンが圭の反対側を守ってと上手くコントロールして圭は今黒羽とシャリンの間に挟まれていた。
ヴァルキリーギルドの面々は黒羽の味方なので止めるどころかむしろ応援している。
赤城を含めた黒羽を守りたい人は圭のことを怖い目で見ているけれど応援したい組の勢力が意外と強かった。
「ま、まあ……」
圭としてはかなり微妙な立場だった。
お世話になっている身で離れてくれとも言えないし変に口を挟んで争いになっても困る。
仕方なくただただ黙って状況を受け入れるしかないのである。
「……何者ですか?」
またもや見学状態の圭たちであったが攻略中のヴァルキリーギルドに近づいてくる集団があった。
塔の中ではゲートと違って他の覚醒者がいてもおかしくはない。
ただ軽く挨拶することがあっても情報交換でもする目的がなければ話すことはない。
むしろ狩場が被っているなと感じたら離れることの方が多いのである。
情報が欲しくて近づいてくるという可能性もあるので赤城は警戒しつつ相手に声をかける。
「失礼します。村雨圭さんにお話がありましてお声がけさせて頂きました」
「あれ、あの人は……」
「知り合いか?」
十名ほどの集団はアジア系の人に見えた。
片方の拳をもう片方の手で包み込むような独特の礼をして男性が話し出した。
パッと見た時には思い出せなかったけれど先頭の女性と目が合って圭は思い出した。
「リウ・リーインさん、それにワン・ヤンさんですね?」
「覚えていてくださいましたか。ありがとうございます」
女性はリウ・リーイン。
そして声をかけてきた男性はワン・ヤンであった。
中国にある大型ギルドの青龍ギルドの副ギルドマスターのリーインは以前圭が塔のシークレットクエストで手に入れた紅剣を欲していた人である。
塔のシークレットクエストをクリアして青龍ギルドは青剣を手に入れていて対となる紅剣を探していたのだ。
さらに圭が以前襲われたリウ・カイは青龍ギルドのギルドマスターのリウ・ウェイロンの兄弟で、カイがウェイロンに大怪我を負わせて青剣を奪ったなど色々な繋がりはある。
どうしてこんなところにいるのかと圭は驚く。
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