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第四章
やはり塔は謎である4
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四階へのエントランスに着くまでにまたウルフに襲撃された。
弱いけれど感覚が鋭くて多少遠くからでも集まってくるからめんどくさい。
みんなでそれを身をもって感じていた。
「やっぱりシークレットもないしさっさと倒してしまいたいねぇ」
強くはないので戦うことに関して困りはしないが常に来るかもしれないと警戒しているのも精神的に疲れてしまう。
シークレットクエストがないのならこの階は通過点に過ぎない。
圭たちはウルフのリーダーを探し始めた。
ただ今回はいない可能性というのもあるので時間を決めて見つからなければ日を改めることは話し合っておいた。
「確かに狩場としては良さそうだな」
適当に歩くだけでウルフが寄ってくる。
試練をクリアしたいと思うと煩わしいけれど何もしなくてもウルフが来るので狩りをしたいなら効率はいい。
ウルフの単価は安いが数が稼げるので根気強く狩りを続ければ多少の稼ぎになりそうだ。
「声が聞こえるな」
時々フィーネにウルフの魔石を与えつつ塔の三階を探索していると声が聞こえてきた。
一応声の方を確認しに行く。
興味本位ではなく狩場が重なっていたりすると怒る人もいるので確認するのである。
これもまたマナーのようなものである。
「逃すな!」
「そっち追い込め!」
少し離れたところで覚醒者たちがウルフと戦っているのが見えてきた。
4人パーティーの覚醒者で対するウルフは倍の8体。
「なんかあれデカくね?」
圭たちが戦ってきた中で最大の群れは5体だったので群れの規模としてはこれまでの中で1番大きい群れである。
その中でも気になったのは体の大きなウルフが1体群れの中にいるのだ。
「あれがウルフのリーダーだ」
大きな群れを率いる大きな体のウルフ。
探していたウルフのリーダー個体である。
『ウルフ
鋭い牙や爪を武器とする四足歩行の獣。
知能は高くないが長く生きた個体ではそれなりに狡賢くなることもある。
単体での戦闘能力は高くないが群れを成して襲いかかってくることもあるために油断はできない。
弱者には強く出る一方強者には弱いので上手く環境を整えれば飼育することもできる。
魔石の質は悪い。不味い。良い肉を食わせて育てたやつはちょっとマシだったけれどあまり食べることはおすすめしない。
ウルフの群れを率いるリーダーである。』
念のため真実の目で見てみると確かに体の大きなウルフはリーダーであった。
「そういえば……」
なぜか知らないけれど魔石のグルメ情報も真実の目では出てくる。
誰の感想なのか知らないけれど魔石が美味いか不味いかを教えてくれている。
フィーネもウルフの魔石は微妙と言っていた。
もしかしたら意外とこの魔石情報は正しいのかもしれない。
「それでどうするの?」
覚醒者たちがウルフのリーダーと戦っていることはわかった。
貴重な3体のうちの1体。
圭たちも倒したい相手であり、倒されてしまうと日を改めなくてはいけなくなるかもしれない。
だからってウルフのリーダーを横取りするのもマナー違反だ。
「素直に声かけてみよう。すいませーん!」
こうした時には助け合いの精神である。
見たところ日本人の覚醒者だったので圭は声をかけてみた。
「誰だ!」
「俺たちもウルフのリーダーを探していまして、倒すの手伝ってもいいですか?」
圭たちはウルフのリーダーを倒して試練をクリアさえ出来ればいい。
他の人が戦っているウルフのリーダーでも共闘して倒せれば試練はクリアになる。
そのためにめんどくさく思う人の中には覚醒者を集めて一気に塔をクリアしていくツアーみたいなものもあるらしい。
ともかく向こうの覚醒者たちが許してくれるなら一緒に戦ってウルフのリーダーを倒したいと思った。
相手はいきなり声をかけてきた圭の提案に迷うような顔をした。
その間にもウルフは覚醒者たちを取り囲んで襲いかかっている。
狩りをしているにしても塔の試練に挑んでいるにしてもウルフを相手にできるだけの実力はあるのだろう。
けれど流石に倍の数のウルフがいると厄介度は高い。
「こっちはウルフのリーダーだけ倒せればいいので!」
横から参加して魔石なんかを持っていくつもりはない。
「じゃあ助太刀頼む!」
圭の言葉を受けて覚醒者たちのリーダーっぽそうな人が大きく頷いた。
相手としても助けてくれるのならその方が楽に戦える。
「行こう! フィーネ、隠れてるんだよ?」
「ピピ、ワカッタ」
向こうの許可も得られたので圭たちは武器を手にウルフの方に走り出す。
「来い!」
カレンが魔力を放ってウルフを挑発する。
こうした行為も慣れてきて、上手く魔力を調整してウルフ全てを挑発するのではなく半分の4体に向けて魔力を放った。
上手くカレンの挑発が成功して4体のウルフの視線が圭たちの方に移る。
「ラァッ!」
飛びかかってきたウルフをカレンがメイスで叩き落とす。
防御力も低いウルフの頭はカレンの力によって砕けて絶命する。
「やっ!」
波瑠が素早くウルフの間に突っ込んでいってナイフを振るう。
1体は首を、もう1体は足を切り裂いてそのまま駆け抜けて離脱する。
足を切り裂かれたウルフはバランスを崩して地面を転がる。
「おりゃ!」
圭が残る無事なウルフに切りかかる。
初撃はかわされたけれど、そのまま大きく足を踏み出して追撃。
ウルフの胴体を大きく切って倒した。
弱いけれど感覚が鋭くて多少遠くからでも集まってくるからめんどくさい。
みんなでそれを身をもって感じていた。
「やっぱりシークレットもないしさっさと倒してしまいたいねぇ」
強くはないので戦うことに関して困りはしないが常に来るかもしれないと警戒しているのも精神的に疲れてしまう。
シークレットクエストがないのならこの階は通過点に過ぎない。
圭たちはウルフのリーダーを探し始めた。
ただ今回はいない可能性というのもあるので時間を決めて見つからなければ日を改めることは話し合っておいた。
「確かに狩場としては良さそうだな」
適当に歩くだけでウルフが寄ってくる。
試練をクリアしたいと思うと煩わしいけれど何もしなくてもウルフが来るので狩りをしたいなら効率はいい。
ウルフの単価は安いが数が稼げるので根気強く狩りを続ければ多少の稼ぎになりそうだ。
「声が聞こえるな」
時々フィーネにウルフの魔石を与えつつ塔の三階を探索していると声が聞こえてきた。
一応声の方を確認しに行く。
興味本位ではなく狩場が重なっていたりすると怒る人もいるので確認するのである。
これもまたマナーのようなものである。
「逃すな!」
「そっち追い込め!」
少し離れたところで覚醒者たちがウルフと戦っているのが見えてきた。
4人パーティーの覚醒者で対するウルフは倍の8体。
「なんかあれデカくね?」
圭たちが戦ってきた中で最大の群れは5体だったので群れの規模としてはこれまでの中で1番大きい群れである。
その中でも気になったのは体の大きなウルフが1体群れの中にいるのだ。
「あれがウルフのリーダーだ」
大きな群れを率いる大きな体のウルフ。
探していたウルフのリーダー個体である。
『ウルフ
鋭い牙や爪を武器とする四足歩行の獣。
知能は高くないが長く生きた個体ではそれなりに狡賢くなることもある。
単体での戦闘能力は高くないが群れを成して襲いかかってくることもあるために油断はできない。
弱者には強く出る一方強者には弱いので上手く環境を整えれば飼育することもできる。
魔石の質は悪い。不味い。良い肉を食わせて育てたやつはちょっとマシだったけれどあまり食べることはおすすめしない。
ウルフの群れを率いるリーダーである。』
念のため真実の目で見てみると確かに体の大きなウルフはリーダーであった。
「そういえば……」
なぜか知らないけれど魔石のグルメ情報も真実の目では出てくる。
誰の感想なのか知らないけれど魔石が美味いか不味いかを教えてくれている。
フィーネもウルフの魔石は微妙と言っていた。
もしかしたら意外とこの魔石情報は正しいのかもしれない。
「それでどうするの?」
覚醒者たちがウルフのリーダーと戦っていることはわかった。
貴重な3体のうちの1体。
圭たちも倒したい相手であり、倒されてしまうと日を改めなくてはいけなくなるかもしれない。
だからってウルフのリーダーを横取りするのもマナー違反だ。
「素直に声かけてみよう。すいませーん!」
こうした時には助け合いの精神である。
見たところ日本人の覚醒者だったので圭は声をかけてみた。
「誰だ!」
「俺たちもウルフのリーダーを探していまして、倒すの手伝ってもいいですか?」
圭たちはウルフのリーダーを倒して試練をクリアさえ出来ればいい。
他の人が戦っているウルフのリーダーでも共闘して倒せれば試練はクリアになる。
そのためにめんどくさく思う人の中には覚醒者を集めて一気に塔をクリアしていくツアーみたいなものもあるらしい。
ともかく向こうの覚醒者たちが許してくれるなら一緒に戦ってウルフのリーダーを倒したいと思った。
相手はいきなり声をかけてきた圭の提案に迷うような顔をした。
その間にもウルフは覚醒者たちを取り囲んで襲いかかっている。
狩りをしているにしても塔の試練に挑んでいるにしてもウルフを相手にできるだけの実力はあるのだろう。
けれど流石に倍の数のウルフがいると厄介度は高い。
「こっちはウルフのリーダーだけ倒せればいいので!」
横から参加して魔石なんかを持っていくつもりはない。
「じゃあ助太刀頼む!」
圭の言葉を受けて覚醒者たちのリーダーっぽそうな人が大きく頷いた。
相手としても助けてくれるのならその方が楽に戦える。
「行こう! フィーネ、隠れてるんだよ?」
「ピピ、ワカッタ」
向こうの許可も得られたので圭たちは武器を手にウルフの方に走り出す。
「来い!」
カレンが魔力を放ってウルフを挑発する。
こうした行為も慣れてきて、上手く魔力を調整してウルフ全てを挑発するのではなく半分の4体に向けて魔力を放った。
上手くカレンの挑発が成功して4体のウルフの視線が圭たちの方に移る。
「ラァッ!」
飛びかかってきたウルフをカレンがメイスで叩き落とす。
防御力も低いウルフの頭はカレンの力によって砕けて絶命する。
「やっ!」
波瑠が素早くウルフの間に突っ込んでいってナイフを振るう。
1体は首を、もう1体は足を切り裂いてそのまま駆け抜けて離脱する。
足を切り裂かれたウルフはバランスを崩して地面を転がる。
「おりゃ!」
圭が残る無事なウルフに切りかかる。
初撃はかわされたけれど、そのまま大きく足を踏み出して追撃。
ウルフの胴体を大きく切って倒した。
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