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第五章
薫姫を探せ!2
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暴風雨の中急いで装備を身につける。
雨で髪が顔に張り付くが気にしている暇すら惜しい。
「けど……どうしようか……」
装備を身につけて準備は整えたが問題がある。
薫はモンスターにさらわれてしまった。
しかしどこにさらわれていったのか分からないのである。
おそらくゲートの方だろうと予想はしているのだが、ゲートから溢れ出したモンスターがどこかに巣のようなものを作っている可能性もある。
しかしどちらにしてもどうやって見つけたらいいものか。
「とりあえずモンスターについて調べよう」
雨に打たれたままでは体も冷えてしまう。
圭たちは一度教会の中に戻る。
『クオルカンティカート
古代の言葉で賢い愚か者という意味。
人のなり損ないのような見た目をしたモンスターである。
力もあり、知恵もあるモンスターで集団で行動することが多い。
必ず群れのボスがいて、群れのボスには絶対的に服従している。
長く生きたものでは魔法を使えるようになる個体もいる。
二足歩行の弊害なのか腰が良くないものも見られる。
魔石はあまり美味しくない。ただし群れにほとんどいないメスの個体の魔石はちょっとだけマシ』
「あんだって?」
「クオルカンティカート」
「くおる……なんだってそんな立派な名前……」
とりあえず敵を知らないことにはどうしようもない。
圭が真実の目を使って教会内で倒したモンスターを鑑定した。
なんだか立派な横文字の名前をしていて覚えきれない。
「そっちはどう?」
「いや……ないね」
夜滝はスマホの画面を見ている。
相変わらず圏外なのだが覚醒者協会が作ったモンスターのデータベースアプリはオフラインでも使用できる。
クオルカンティカートの写真を撮って照会してみたけれど似たようなものはいてもクオルカンティカートそのもの登録がなかった。
未登録か、それとも初めて現れたモンスターのこともある。
能力的には高くない。
危険度でいうのならせいぜいE級ぐらいだろう。
けれど群れで行動するらしいので群れでの戦いになった時なD級程度の強さにはなるかもしれない。
ギリギリの相手になる可能性がある。
「ひとまず薫君の救出を優先に考えよう」
危なそうなら戦わなくてもいい。
完全に回避することは無理かもしれないが薫を助け出して逃げるぐらいなら出来るかもしれない。
「けど、どうやって薫君探すの?」
「それだよな……」
やっぱり問題はそこである。
「いい考えがあるよぅ」
夜滝がニヤリと笑った。
ーーーーー
窓に向けて懐中電灯を向ける。
これまでモンスターにバレにくいように足元近くを照らしていたけど、あえて敵に場所を伝えて誘き寄せるようにライトでチカチカとアピールする。
「来たぞ!」
光に誘き寄せられたクオルカンティカートが窓を突き破って建物の中に入ってくる。
入ってきたのは3体。
奇妙な唸り声を上げながら圭たちの方に走ってくる。
「テメェらの相手は私だ!」
カレンがクオルカンティカートを挑発する。
敵意の混じった魔力を向けられて不快感を感じ、それが怒りに変わる。
クオルカンティカートたちがカレンに襲いかかる。
圭は2体を無視して1番後ろのクオルカンティカートに向かう。
「波瑠!」
「オッケー!」
クオルカンティカートは圭に気がついてすぐに狙いをカレンから変えた。
普通のモンスターなら圭を無視していくところだが、こうしたところが知能の高さを表しているのかもしれない。
圭の剣が胸をかすめてクオルカンティカートが小さく呻き声を上げた。
けれど知能なら圭たちも負けていない。
「いっちょ上がり!」
クオルカンティカートの後ろからは波瑠が迫っていた。
首裏を深く切り付けられてクオルカンティカートは地面に倒れた。
「くらいな!」
カレンがメイスを振り下ろした。
クオルカンティカートが腕を上げてメイスをガードした。
けれど頑丈なモンスターといえど生身でメイスを受け止めれば無事には済まない。
カレンの手にガードした腕の骨が砕ける感触が伝わってくる。
ただ無理な追撃はしないでもう一体のクオルカンティカートが飛びついてきたのを盾で防ぐ。
「今楽にしてあげよう」
腕をだらりと下げたクオルカンティカートの体が真っ二つに切り裂かれた。
夜滝が水を鋭い刃状にして飛ばして切り裂いたのである。
「おら!」
仲間がやられて動揺している間にクオルカンティカートに迫った圭が腕を切り落とした。
赤黒い血が飛んでクオルカンティカートが痛みに叫ぶ。
「逃げたぞ!」
「行こう!」
夜滝の作戦とは分からないのならモンスターに案内させよう作戦であった。
作戦名はともかく、傷ついたモンスターは逃げて仲間のいる場所に行くはずだと考えた。
その後をついていけばゲートか、巣にしている場所が分かる。
最後のクオルカンティカートも倒すことができたのだけどあえて圭は倒さなかった。
窓の外に飛び出していったクオルカンティカートを追いかける。
荒天で真っ暗な外を懐中電灯の明かりのみでなんとか追いかける。
足の速い波瑠がみんなに先行するようにして追いかけて、圭たちはなんとかそれについていく。
雨で髪が顔に張り付くが気にしている暇すら惜しい。
「けど……どうしようか……」
装備を身につけて準備は整えたが問題がある。
薫はモンスターにさらわれてしまった。
しかしどこにさらわれていったのか分からないのである。
おそらくゲートの方だろうと予想はしているのだが、ゲートから溢れ出したモンスターがどこかに巣のようなものを作っている可能性もある。
しかしどちらにしてもどうやって見つけたらいいものか。
「とりあえずモンスターについて調べよう」
雨に打たれたままでは体も冷えてしまう。
圭たちは一度教会の中に戻る。
『クオルカンティカート
古代の言葉で賢い愚か者という意味。
人のなり損ないのような見た目をしたモンスターである。
力もあり、知恵もあるモンスターで集団で行動することが多い。
必ず群れのボスがいて、群れのボスには絶対的に服従している。
長く生きたものでは魔法を使えるようになる個体もいる。
二足歩行の弊害なのか腰が良くないものも見られる。
魔石はあまり美味しくない。ただし群れにほとんどいないメスの個体の魔石はちょっとだけマシ』
「あんだって?」
「クオルカンティカート」
「くおる……なんだってそんな立派な名前……」
とりあえず敵を知らないことにはどうしようもない。
圭が真実の目を使って教会内で倒したモンスターを鑑定した。
なんだか立派な横文字の名前をしていて覚えきれない。
「そっちはどう?」
「いや……ないね」
夜滝はスマホの画面を見ている。
相変わらず圏外なのだが覚醒者協会が作ったモンスターのデータベースアプリはオフラインでも使用できる。
クオルカンティカートの写真を撮って照会してみたけれど似たようなものはいてもクオルカンティカートそのもの登録がなかった。
未登録か、それとも初めて現れたモンスターのこともある。
能力的には高くない。
危険度でいうのならせいぜいE級ぐらいだろう。
けれど群れで行動するらしいので群れでの戦いになった時なD級程度の強さにはなるかもしれない。
ギリギリの相手になる可能性がある。
「ひとまず薫君の救出を優先に考えよう」
危なそうなら戦わなくてもいい。
完全に回避することは無理かもしれないが薫を助け出して逃げるぐらいなら出来るかもしれない。
「けど、どうやって薫君探すの?」
「それだよな……」
やっぱり問題はそこである。
「いい考えがあるよぅ」
夜滝がニヤリと笑った。
ーーーーー
窓に向けて懐中電灯を向ける。
これまでモンスターにバレにくいように足元近くを照らしていたけど、あえて敵に場所を伝えて誘き寄せるようにライトでチカチカとアピールする。
「来たぞ!」
光に誘き寄せられたクオルカンティカートが窓を突き破って建物の中に入ってくる。
入ってきたのは3体。
奇妙な唸り声を上げながら圭たちの方に走ってくる。
「テメェらの相手は私だ!」
カレンがクオルカンティカートを挑発する。
敵意の混じった魔力を向けられて不快感を感じ、それが怒りに変わる。
クオルカンティカートたちがカレンに襲いかかる。
圭は2体を無視して1番後ろのクオルカンティカートに向かう。
「波瑠!」
「オッケー!」
クオルカンティカートは圭に気がついてすぐに狙いをカレンから変えた。
普通のモンスターなら圭を無視していくところだが、こうしたところが知能の高さを表しているのかもしれない。
圭の剣が胸をかすめてクオルカンティカートが小さく呻き声を上げた。
けれど知能なら圭たちも負けていない。
「いっちょ上がり!」
クオルカンティカートの後ろからは波瑠が迫っていた。
首裏を深く切り付けられてクオルカンティカートは地面に倒れた。
「くらいな!」
カレンがメイスを振り下ろした。
クオルカンティカートが腕を上げてメイスをガードした。
けれど頑丈なモンスターといえど生身でメイスを受け止めれば無事には済まない。
カレンの手にガードした腕の骨が砕ける感触が伝わってくる。
ただ無理な追撃はしないでもう一体のクオルカンティカートが飛びついてきたのを盾で防ぐ。
「今楽にしてあげよう」
腕をだらりと下げたクオルカンティカートの体が真っ二つに切り裂かれた。
夜滝が水を鋭い刃状にして飛ばして切り裂いたのである。
「おら!」
仲間がやられて動揺している間にクオルカンティカートに迫った圭が腕を切り落とした。
赤黒い血が飛んでクオルカンティカートが痛みに叫ぶ。
「逃げたぞ!」
「行こう!」
夜滝の作戦とは分からないのならモンスターに案内させよう作戦であった。
作戦名はともかく、傷ついたモンスターは逃げて仲間のいる場所に行くはずだと考えた。
その後をついていけばゲートか、巣にしている場所が分かる。
最後のクオルカンティカートも倒すことができたのだけどあえて圭は倒さなかった。
窓の外に飛び出していったクオルカンティカートを追いかける。
荒天で真っ暗な外を懐中電灯の明かりのみでなんとか追いかける。
足の速い波瑠がみんなに先行するようにして追いかけて、圭たちはなんとかそれについていく。
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