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第五章
最も不幸で、最も幸運な者3
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そうしているとコボルトが圭たちを見つけて森の方から走ってきてくれる。
「カレンさん、いきます!」
素早く陣形を整えた圭たちはコボルトを迎え討とうとする。
薫が大きく息を吐き出すとカレンを魔力で強化する。
『八重樫カレン
レベル26
総合ランクF(E)
筋力D(D+)(伝説)
体力D(C)(神話)
速度E(E+)(一般)
魔力E(E+)(英雄)
幸運F(一般)
スキル:大地の力
才能:不屈の再生力を持つ肉体』
カレンも圭たちと共に戦っているので大分レベルも上がっていた。
レベルが上がっていくと上がり方が鈍化していくためかレベルの差も縮まっている。
薫の強化を受けたカレンの能力を見ると中々のものである。
「この感じすごいな!」
湧き起こる力にカレンは高揚感を覚える。
今なら1人でもコボルトを簡単に倒せてしまいそうにすら思えた。
「おらっ!」
カレンがメイスを振り抜くとコボルトがぶっ飛んでいく。
盾で殴り、メイスを振り、カレンが暴れ回る。
「カレン!」
ちょっと調子に乗った。
カレンが油断した隙にコボルトが横から飛びかかってきてカレンの腕に噛み付いた。
「ふっふっふっ~」
けれどカレンはニヤリと笑った。
コボルトの牙はカレンを傷つけることができなかった。
体力値が高いカレンは体そのものの防御力が高い。
薫の強化もあってさらにカレンは頑丈になっていてコボルト如きの攻撃力では文字通り歯が立たなかった。
「カレン!」
「な、なんだよ……」
コボルトは簡単に倒された。
しかし怒ったような表情を浮かべる圭がカレンに詰め寄る。
「ダメじゃないか!」
「何がだよ?」
いつもなら戦いが終わればお疲れ様と声をかけてくれるのに今回は雰囲気が違うのでカレンは動揺している。
「腕、噛みつかれただろ」
「腕? ああ、噛みつかれたけどなんとも……」
「今回はなんともなかったからいいけど今度からあんなことはするな」
圭はカレンの腕を噛みつかれたことを怒っていた。
噛みつかれたことそのものを怒っているのではない。
油断して噛みつかれたことを怒っているのである。
モンスターの戦いで怪我をするなということは不可能だ。
相手も命をかけて戦ってくる。
一瞬の隙、威力の高い攻撃、相打ちの覚悟だってしてくることがある。
どうしても防げないものがあるのはしょうがない話である。
けれど先ほどの噛みつきは違う。
しっかりと戦っていれば回避できたものなのだ。
かわせなかった、あるいはかわさなかったのはカレンの油断によるものである。
今回無事だったというのも結果論に過ぎない。
たまたまカレンの方がコボルトよりも頑丈だったのだ。
もしコボルトの牙がもっと鋭く力があったら、あるいは毒でもあったらカレンは大きなダメージを受けていたかもしれない。
ヒーラーもいて、カレンも自己再生できるからと油断して怪我をしていい理由などないのだ。
「もうあんなことしないでくれ」
「う……悪かったよ」
圭の言うことももっともである。
完全に調子に乗ってしまっていた。
相手はコボルトだからと甘く見ていたのだ。
「俺はできればみんな無事でいてほしい。怪我をしてほしくないんだ」
「お兄さん……」
シュンとするカレンだけど圭もカレンを思っての言葉だった。
それをカレンも理解しているので大人しく言うことを聞く。
カレンも強くなった。
タンクとしての才能があって丈夫で自分で傷も治せる。
心のどこかに慢心があったかもしれない。
「気をつけるよ」
「それでいい」
こうした油断は自分の強さが分かってきた覚醒者にありがちなことである。
今はコボルトなのでなんともないが、一般の覚醒者だと自分の強さが分かってきて少し背伸びをしてゲートに挑んだりして、下手するとそのまま帰らぬ人となることもあるのだ。
「まあとりあえずカレンが調子に乗るほど薫君の支援は素晴らしいということだねぇ」
「悪かったって。茶化すなよぅ」
「私もちょーし乗らないように気をつけなきゃね」
「そうだな。お兄さんに怒られるからな」
「カレンこそ茶化すなよ」
「みなさん仲がいいですね」
ちょっとした一悶着はあったけどコボルトを無事に倒せたことに変わりはない。
カレンも改めて気を引き締めて次のコボルトを探し始めた。
「今度は薫君も武器を使ってみようか」
「あっ、はい!」
サポート役だからといって全く攻撃に参加しないというわけでもない。
時には攻撃することもあれば襲われた時に自衛する手段も必要となる。
なので薫にも武器を持ってもらっている。
武器としては2択だった。
物理か魔法かである。
一応魔法というやつは魔法使いだけが使えるものではない。
たとえ圭でも使おうと思えば使える。
世の中一般の魔法使いも魔力が多いからやっているということ多いのだ。
薫は魔力の才能値も高い。
魔法向きなスキルではないけれど魔法を扱うのにも向いた能力は持っている。
けれど今回薫が選んだのは物理だった。
遠距離系の物理武器の選択肢は多くない。
「や、やってみます!」
薫が持っているのは弓矢だったのである。
「カレンさん、いきます!」
素早く陣形を整えた圭たちはコボルトを迎え討とうとする。
薫が大きく息を吐き出すとカレンを魔力で強化する。
『八重樫カレン
レベル26
総合ランクF(E)
筋力D(D+)(伝説)
体力D(C)(神話)
速度E(E+)(一般)
魔力E(E+)(英雄)
幸運F(一般)
スキル:大地の力
才能:不屈の再生力を持つ肉体』
カレンも圭たちと共に戦っているので大分レベルも上がっていた。
レベルが上がっていくと上がり方が鈍化していくためかレベルの差も縮まっている。
薫の強化を受けたカレンの能力を見ると中々のものである。
「この感じすごいな!」
湧き起こる力にカレンは高揚感を覚える。
今なら1人でもコボルトを簡単に倒せてしまいそうにすら思えた。
「おらっ!」
カレンがメイスを振り抜くとコボルトがぶっ飛んでいく。
盾で殴り、メイスを振り、カレンが暴れ回る。
「カレン!」
ちょっと調子に乗った。
カレンが油断した隙にコボルトが横から飛びかかってきてカレンの腕に噛み付いた。
「ふっふっふっ~」
けれどカレンはニヤリと笑った。
コボルトの牙はカレンを傷つけることができなかった。
体力値が高いカレンは体そのものの防御力が高い。
薫の強化もあってさらにカレンは頑丈になっていてコボルト如きの攻撃力では文字通り歯が立たなかった。
「カレン!」
「な、なんだよ……」
コボルトは簡単に倒された。
しかし怒ったような表情を浮かべる圭がカレンに詰め寄る。
「ダメじゃないか!」
「何がだよ?」
いつもなら戦いが終わればお疲れ様と声をかけてくれるのに今回は雰囲気が違うのでカレンは動揺している。
「腕、噛みつかれただろ」
「腕? ああ、噛みつかれたけどなんとも……」
「今回はなんともなかったからいいけど今度からあんなことはするな」
圭はカレンの腕を噛みつかれたことを怒っていた。
噛みつかれたことそのものを怒っているのではない。
油断して噛みつかれたことを怒っているのである。
モンスターの戦いで怪我をするなということは不可能だ。
相手も命をかけて戦ってくる。
一瞬の隙、威力の高い攻撃、相打ちの覚悟だってしてくることがある。
どうしても防げないものがあるのはしょうがない話である。
けれど先ほどの噛みつきは違う。
しっかりと戦っていれば回避できたものなのだ。
かわせなかった、あるいはかわさなかったのはカレンの油断によるものである。
今回無事だったというのも結果論に過ぎない。
たまたまカレンの方がコボルトよりも頑丈だったのだ。
もしコボルトの牙がもっと鋭く力があったら、あるいは毒でもあったらカレンは大きなダメージを受けていたかもしれない。
ヒーラーもいて、カレンも自己再生できるからと油断して怪我をしていい理由などないのだ。
「もうあんなことしないでくれ」
「う……悪かったよ」
圭の言うことももっともである。
完全に調子に乗ってしまっていた。
相手はコボルトだからと甘く見ていたのだ。
「俺はできればみんな無事でいてほしい。怪我をしてほしくないんだ」
「お兄さん……」
シュンとするカレンだけど圭もカレンを思っての言葉だった。
それをカレンも理解しているので大人しく言うことを聞く。
カレンも強くなった。
タンクとしての才能があって丈夫で自分で傷も治せる。
心のどこかに慢心があったかもしれない。
「気をつけるよ」
「それでいい」
こうした油断は自分の強さが分かってきた覚醒者にありがちなことである。
今はコボルトなのでなんともないが、一般の覚醒者だと自分の強さが分かってきて少し背伸びをしてゲートに挑んだりして、下手するとそのまま帰らぬ人となることもあるのだ。
「まあとりあえずカレンが調子に乗るほど薫君の支援は素晴らしいということだねぇ」
「悪かったって。茶化すなよぅ」
「私もちょーし乗らないように気をつけなきゃね」
「そうだな。お兄さんに怒られるからな」
「カレンこそ茶化すなよ」
「みなさん仲がいいですね」
ちょっとした一悶着はあったけどコボルトを無事に倒せたことに変わりはない。
カレンも改めて気を引き締めて次のコボルトを探し始めた。
「今度は薫君も武器を使ってみようか」
「あっ、はい!」
サポート役だからといって全く攻撃に参加しないというわけでもない。
時には攻撃することもあれば襲われた時に自衛する手段も必要となる。
なので薫にも武器を持ってもらっている。
武器としては2択だった。
物理か魔法かである。
一応魔法というやつは魔法使いだけが使えるものではない。
たとえ圭でも使おうと思えば使える。
世の中一般の魔法使いも魔力が多いからやっているということ多いのだ。
薫は魔力の才能値も高い。
魔法向きなスキルではないけれど魔法を扱うのにも向いた能力は持っている。
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