人の才能が見えるようになりました。~いい才能は幸運な俺が育てる~

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第七章

マンドラゴラ……ダイコン3

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「あれがモンスターか」

 映像にモンスターが映し出される。

「人型の植物モンスターだな」

 今回メインとして研究者組のリーダーとなっているのは一番年上の新徳である。
 夜滝を始めとして映像から見てとれる特徴や気づいたことを各々メモする。

 見たところ体調1メートルほどあり、全身が白い姿をした人型の植物モンスターであった。
 その姿を見て圭は時々見る人っぽい形で掘り出される根菜系の野菜みたいだなと思っていた。

 姿は白いしダイコンやカブのようだ。
 画面越しでは真実の目でモンスターの情報を見ることもできない。

「走り方キモッ」

 攻略チームに気がついたモンスターが走り出す。
 逃げるのではなく攻略チームの方に走ってくるあたり好戦的だ。

 ずんぐりむっくりしたような人型の植物モンスターが大きく腕を振って走ってくるのに気持ち悪さを感じた。
 盾を持ったタンクがモンスターを引きつけて攻撃を防ぐ。

 腕のような部分をしならせて盾を叩きつけているがタンクは全く下がることもなく受けきった。

「そんなに硬くもなさそうだな」

 タンクが攻撃を防ぐと同時に剣を持った覚醒者がモンスターを切り裂いた。
 スパンと斜めに切り裂かれたところを見るとあまり防御力は高くないようだった。

 その後も攻略チームは切り方を変えたり魔法や別の武器で攻撃したりと倒し方を変えながらモンスターを倒していく。

「どうだ?」

「他の国にも照会しましたがデータはありません」

「では新種のモンスターでよさそうだな」

 攻略の様子など過去にこのモンスターが現れたことがないかを研究者組で調べていた。
 似たようなモンスターはいたけれど姿が違っていて完全に一致するモンスターはなかった。

 と言うことは新種のモンスターということになる。
 この場合は攻略を担当した覚醒者たちが名前の候補を出すことができる。

「見た目的にはマンドラゴラのようなだな」

 マンドラゴラも植物系のモンスターである。
 今はインドにあるブレイキングゲートの中に生えている希少な種類のもので薬の材料となっている。

 メインで攻略されるモンスターではなく本当に地面に生えているだけなのだが引き抜くと叫び声を上げる。
 不思議な効果があって直接叫び声を聞くと魔力の低い人は気を失ったりしてしまう。

 一般人だと死に至るケースすらあるのだ。
 抜いた後も動くから植物ではなく植物型のモンスターだとみなされている。
 
 根っこっぽくて人の形をしているという点を抜き出してみると今回のモンスターはマンドラゴラに似ている。

「ただなんか切った感じはダイコンっぽいですよね」

 マンドラゴラはごぼうなど生薬の根のような見た目をしているが今回のモンスターはややフレッシュ感のある植物感があった。
 その特徴を見て誰かがダイコンみたいだと口にした。

「ダイコンか……実物を見てみないと分からないがそんな感じでもいいかもな」

 昔はモンスターの名付けも考えられたものだったのだが、既存の生物と違うモンスターという新種の生き物が大量に現れたので名付けも今はゆるゆるになっている。
 叫ぶ何とか、なんていう名付けからも分かる通りで割と見た目に近い分かりやすいものをつけてしまうことが多い。

「ダイコンマンドラゴラ?」

「マンドラゴラダイコンではどうですか?」

 なんとなく映像の感じからダイコンだなとなった。

「マンドラゴラ……ダイコン……」

「なんだか一気に可愛らしい名前になったねぇ」

「可愛いのか?」
 
 類似モンスターであるマンドラゴラにかけてマンドラゴラダイコンという仮の名前が今回のモンスターに与えられたのであった。
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