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第八章
潜入、暴食の悪魔の城7
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「かなみ!」
「ここは私に任せて!」
外の騒動がいつまで続くか分からない。
異端審問官と悪魔教との戦いがどうなるのかも分からない。
ここで悠長に戦っている時間はない。
「早くさらわれた人を助け出して!」
かなみがスキルを発動させて周りに青い空間が広がる。
「これは……神の力ではないが神の気配を感じる……」
「あなたは海は好きかしら?」
かなみが手を伸ばすとページアルが水の檻に拘束される。
「今だ!」
「チッ……!」
圭たちはかなみがページアルを拘束した隙に横を走り抜ける。
「あいつ大丈夫かな?」
「まあ大丈夫だと思うけど……」
かなみはA級覚醒者である。
装備がなくともその力は大きい。
もし仮にかなみがページアルに敵わなかったとしたら圭たちが残っていたとしても結果は変わらない。
「今は人質を探すことに集中しよう」
かなみの強さは本物だ。
圭はかなみは大丈夫だろうと信頼して檻の中にさらわれた人がいない確認していく。
檻の中はがらんとしていて人の姿はない。
囚われていたような痕跡もなくどこにいるのだと焦りばかりが大きくなる。
「圭さん、何か来ます!」
「なんだあれ?」
「うわっ、なんかキモチワル!」
通路の奥からモンスターが飛んできた。
『ブブフライ
魔王の残滓によって生まれた低級悪魔。
暴食の魔王ベルゼブブから生まれた悪魔モンスター。
知能は低いが魔王の残滓から生まれたためにそれなりに丈夫さはある』
それは人の胴体ほどの大きさがあるでかいハエであった。
あんまり見た目として良いものではなくみんな嫌な顔をする。
「夜滝ねぇ!」
「うん!」
四体のブブフライは真っ直ぐに圭たちの方に飛んでくる。
夜滝が魔力を集中させて炎を放つ。
地下牢の通路はさほど広くないので広げるように放たれた炎は避ける場所もなくブブフライに襲いかかる。
「二匹抜けてきたよ!」
「カレン、一体頼む! もう一体は俺がやる!」
「分かった!」
二匹は夜滝の魔法に火がついて床に落ち、残る二体は勢いで炎を抜けてきた。
カレンが一歩前に出る。
若干火がついたまま突撃してくるブブフライの体当たりを盾で受け止める。
今やB級相当の能力があるカレンは二体のブブフライの勢いを完全に殺した。
「おらっ!」
硬い盾にぶつかった衝撃で怯んだブブフライにメイスを振り下ろす。
容赦のない一撃はブブフライの頭に直撃して床に叩きつけられる。
「はっ!」
圭も怯んだ隙をついてブブフライのことを剣で切り裂く。
「そんなに強い相手でもなかったな」
夜滝の魔法で墜落したブブフライも落ちたままいまだに燃え続けている。
「あのー! 誰かいるんですか?」
弱い相手ではあるけれどモンスターがいるなら厄介だなと思っていると圭たちのものではない女性の声が聞こえてきた。
少し先の牢屋からのようだ。
「ああ、よかった……人だ!」
「俺たちは覚醒者です。助けに来ました」
「何ということ……もう諦めていたわ」
牢屋の中に若い女性が囚われていた。
手足を鎖で繋がれていて少しやつれたような顔をしている。
助けに来たという圭たちのことを見て女性の目から涙がこぼれる。
「鍵が……」
「しょうがないから壊そう」
カレンが鉄格子に手をかけるけれどびくともしない。
鍵がかかっているようだった。
「おりゃ!」
カレンがメイスで鍵を殴りつける。
ガンガンと殴りつけると鍵が壊れて鉄格子が開いた。
「よいしょ!」
手足の鎖も鍵がかかっている。
波瑠がナイフに魔力を込めて切り裂く。
流石に波瑠のナイフの切れ味は流石である。
「他に捕まっていた人はいませんか?」
「まだ何人か奥に……隣にいた人は少し前にどこかに連れて行かれて……」
間に合わない人がいたのかと圭は渋い顔をする。
出口の方ではかなみがページアルと戦っていて一般人を一人で行かせるのは危険が大きい。
なので他に囚われた人も探すのについてきてもらうことにした。
「これで四人……」
先に進むと同じように捕まった人たちがいた。
鍵がないために壊さなければいけなくて助け出すのにも多少時間がかかってしまう。
助け出した人によると前までもう少し人がいたらしいのだが皆どこかに連れて行かれてしまったらしかった。
パーティーが始まってもう人を食う準備を始めたのかもしれない。
「ピピ!」
「えっ!?」
「ガチャン」
「おいおい……こんな方法あるなら最初から言えよ」
「イマオモイツイタ」
フィーネが檻の鍵に手を当てる。
手の中から金属が伸びてきて鍵穴の中に入り込み、鍵の形を作り出す。
手をひねると檻の鍵がすんなりと開いてしまった。
思わぬ方法にみんな驚く。
そんな簡単な方法があるだなんて逆に思いつかなかった。
ひとまずフィーネのおかげで檻を開ける時間が大幅に短縮された。
「みなさん下がってください!」
先に進むと再びブブフライが襲いかかってきた。
助け出した人たちには下がってもらい、圭たちははブブフライと戦う。
今度はさっきよりも二体多い六体だったけれど怪我もなく倒すことができた。
「どーする?」
「……上にも牢屋があるのかな?」
さらに六人を牢屋から救い出した。
地下牢を進んでいくと突き当たりに上への階段があった。
上にも牢屋があるのか、あるいはまた別の場所になるのか分からない。
連れている人も増えてきた。
何があるのか分からない上の階に行くのはとてもリスクが大きい。
だからといってまだ囚われている人がいるかもしれないのに見捨ててもいけない。
「ここは私に任せて!」
外の騒動がいつまで続くか分からない。
異端審問官と悪魔教との戦いがどうなるのかも分からない。
ここで悠長に戦っている時間はない。
「早くさらわれた人を助け出して!」
かなみがスキルを発動させて周りに青い空間が広がる。
「これは……神の力ではないが神の気配を感じる……」
「あなたは海は好きかしら?」
かなみが手を伸ばすとページアルが水の檻に拘束される。
「今だ!」
「チッ……!」
圭たちはかなみがページアルを拘束した隙に横を走り抜ける。
「あいつ大丈夫かな?」
「まあ大丈夫だと思うけど……」
かなみはA級覚醒者である。
装備がなくともその力は大きい。
もし仮にかなみがページアルに敵わなかったとしたら圭たちが残っていたとしても結果は変わらない。
「今は人質を探すことに集中しよう」
かなみの強さは本物だ。
圭はかなみは大丈夫だろうと信頼して檻の中にさらわれた人がいない確認していく。
檻の中はがらんとしていて人の姿はない。
囚われていたような痕跡もなくどこにいるのだと焦りばかりが大きくなる。
「圭さん、何か来ます!」
「なんだあれ?」
「うわっ、なんかキモチワル!」
通路の奥からモンスターが飛んできた。
『ブブフライ
魔王の残滓によって生まれた低級悪魔。
暴食の魔王ベルゼブブから生まれた悪魔モンスター。
知能は低いが魔王の残滓から生まれたためにそれなりに丈夫さはある』
それは人の胴体ほどの大きさがあるでかいハエであった。
あんまり見た目として良いものではなくみんな嫌な顔をする。
「夜滝ねぇ!」
「うん!」
四体のブブフライは真っ直ぐに圭たちの方に飛んでくる。
夜滝が魔力を集中させて炎を放つ。
地下牢の通路はさほど広くないので広げるように放たれた炎は避ける場所もなくブブフライに襲いかかる。
「二匹抜けてきたよ!」
「カレン、一体頼む! もう一体は俺がやる!」
「分かった!」
二匹は夜滝の魔法に火がついて床に落ち、残る二体は勢いで炎を抜けてきた。
カレンが一歩前に出る。
若干火がついたまま突撃してくるブブフライの体当たりを盾で受け止める。
今やB級相当の能力があるカレンは二体のブブフライの勢いを完全に殺した。
「おらっ!」
硬い盾にぶつかった衝撃で怯んだブブフライにメイスを振り下ろす。
容赦のない一撃はブブフライの頭に直撃して床に叩きつけられる。
「はっ!」
圭も怯んだ隙をついてブブフライのことを剣で切り裂く。
「そんなに強い相手でもなかったな」
夜滝の魔法で墜落したブブフライも落ちたままいまだに燃え続けている。
「あのー! 誰かいるんですか?」
弱い相手ではあるけれどモンスターがいるなら厄介だなと思っていると圭たちのものではない女性の声が聞こえてきた。
少し先の牢屋からのようだ。
「ああ、よかった……人だ!」
「俺たちは覚醒者です。助けに来ました」
「何ということ……もう諦めていたわ」
牢屋の中に若い女性が囚われていた。
手足を鎖で繋がれていて少しやつれたような顔をしている。
助けに来たという圭たちのことを見て女性の目から涙がこぼれる。
「鍵が……」
「しょうがないから壊そう」
カレンが鉄格子に手をかけるけれどびくともしない。
鍵がかかっているようだった。
「おりゃ!」
カレンがメイスで鍵を殴りつける。
ガンガンと殴りつけると鍵が壊れて鉄格子が開いた。
「よいしょ!」
手足の鎖も鍵がかかっている。
波瑠がナイフに魔力を込めて切り裂く。
流石に波瑠のナイフの切れ味は流石である。
「他に捕まっていた人はいませんか?」
「まだ何人か奥に……隣にいた人は少し前にどこかに連れて行かれて……」
間に合わない人がいたのかと圭は渋い顔をする。
出口の方ではかなみがページアルと戦っていて一般人を一人で行かせるのは危険が大きい。
なので他に囚われた人も探すのについてきてもらうことにした。
「これで四人……」
先に進むと同じように捕まった人たちがいた。
鍵がないために壊さなければいけなくて助け出すのにも多少時間がかかってしまう。
助け出した人によると前までもう少し人がいたらしいのだが皆どこかに連れて行かれてしまったらしかった。
パーティーが始まってもう人を食う準備を始めたのかもしれない。
「ピピ!」
「えっ!?」
「ガチャン」
「おいおい……こんな方法あるなら最初から言えよ」
「イマオモイツイタ」
フィーネが檻の鍵に手を当てる。
手の中から金属が伸びてきて鍵穴の中に入り込み、鍵の形を作り出す。
手をひねると檻の鍵がすんなりと開いてしまった。
思わぬ方法にみんな驚く。
そんな簡単な方法があるだなんて逆に思いつかなかった。
ひとまずフィーネのおかげで檻を開ける時間が大幅に短縮された。
「みなさん下がってください!」
先に進むと再びブブフライが襲いかかってきた。
助け出した人たちには下がってもらい、圭たちははブブフライと戦う。
今度はさっきよりも二体多い六体だったけれど怪我もなく倒すことができた。
「どーする?」
「……上にも牢屋があるのかな?」
さらに六人を牢屋から救い出した。
地下牢を進んでいくと突き当たりに上への階段があった。
上にも牢屋があるのか、あるいはまた別の場所になるのか分からない。
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