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第一章
告白2
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外にいる時からもう気づいていたけどルフォンの家からはとてもいい匂いがしている。
もう実家レベルで来慣れた家だから自分の家かのように入っていく。
テーブルの上には動物の肉をミンチにしてこねた後焼いた料理、いわゆるハンバーグが出来立ての空気を醸し出して鎮座していた。
これはリュードが提案した料理だ。
幸いリュードもウォーケックも狩猟出来るから自分で食べる分の肉には余裕がある。
そのお肉を使ってルフォンに提案をしてみた。
ミンチにするのだけ大変だけど頑張ってお肉をミンチにする。
そうした後は村で栽培してる薬草にもなる香草を使ったりしてニオイ消しなどをしたり少し工夫をして作ってくれた。
最初の肉の塊のようなサイコロステーキの塊のようなものから比べてみると比較的簡単に食べやすく美味しいハンバーグが出来上がった。
魔物の肉はジューシーでリュードはハンバーグを作ってくれたルフォンを手放しで褒め称えたものだった。
以来ルフォンは時折ハンバーグを作ってくれるのだ。
しかし今日のはなんと言っていいのかとリュードは皿の上のハンバーグを見る。
「大きすぎやないか?」
乗せているお皿が見えないほどハンバーグはいっぱいいっぱいの大きさをしている。
「だって……今日、あれでしょ?」
「今日?」
「リューちゃん、お誕生日でしょ」
「あっ……」
「あっ、って忘れてたの?」
忘れていた。
誕生日という概念はあるけれどもこの村においては存在感が薄い。
15歳の年が来た時点で15歳とみなされるし特に今年は最初の方は丸ごと訓練で大変だったからすっかり忘れてしまっていた。
例年も何もないわけでなく多少メーリエッヒが料理を頑張ってくれる。
けれどカレンダーがあるわけでもなし、のんびりとしていて日々変わりなく牧歌的なこの村で生活していると自分の誕生日のことは後回しになりがちである。
年を跨げばほとんどの場合15歳扱いされることもあって気にしていなかったけど今日が正真正銘リュードが15歳になった日だったのだ。
「リューちゃんが欲しいもの何か分からないし、私が出来ることこれぐらいしかないから……」
「これぐらいなんて、とても嬉しいよ」
自分のためにわざわざ面倒なものを作ってくれたのだから嬉しくないわけがない。
「ありがとう、ルフォン」
笑顔を浮かべてお礼を言うとルフォンは耳をペタンとたたみ尻尾を激しく振りながら自分が誕生日であるかのように嬉しそうに笑顔を弾けさせた。
スッと頭を差し出してくるルフォンの頭をお礼がてら撫でてやる。
ルフォンがリュードのためを思って行動してくれて困るのはリュードの方だ。
リュードが産まれた10日後にルフォンは産まれた。
つまりリュードの誕生日が来たということはすぐにルフォンの誕生日が来ることになる。
誕生日もすごく近いのであってルフォンのように技能のないリュードは何をあげるのか毎年困ってしまう。
なので今年は先に手は打ってある。
忘れてちゃわけないんだけども。
「よいしょ、はい、あーん」
「る、ルフォン?」
「あーん」
隣に座っているルフォンはさらに椅子を椅子を近づけるとフォークでハンバーグを一口大に切って刺してリュードの口元に運んでくる。
これはいわゆる現実ではあまり見ない恋人同士がよくやるやつだとリュードは衝撃を受ける。
正面に座るウォーケックの目が怖い。
この感覚はリュードに何かを思い出させる。
それは12歳の時の村長。
その時の村長もこんな感じの目をしていた。
一方で母親であるルーミオラはニコニコしている。
ウォーケックが暴走しないようにわき腹にフォークを軽く当てながら。
「リューちゃん、あーん」
「あ……あーん」
「どう?」
「うん、美味しい」
下手をすると味がしない状況ではあるけれど溢れ出る肉汁はそれを越えて上手く、獣臭さなんて一切ない旨味の塊である。
焼き加減も程よくいかに料理が上手なのかよくわかる。
「よかったぁ~」
ほっと胸をなで下ろしたルフォンはリュードにフォークを渡すつもりはないようでまた一口大にハンバーグを切ると次を口に運んでくる。
「7歳……」
フォークを握り締め今にも血の涙でも流しそうになりながらささやくウォーケックの声はなぜなのかリュードによく聞こえる。
本当はあんまりささやくように言っているだけでささやいてなくて、ルフォンたちが無視しているだけかもしれない。
「最後にルフォンにあーんしてもらったのが7歳の時のことだ……!」
「えっと、ルフォン?」
「今日はリューちゃんの誕生日だからいいの!」
「俺の誕生日だってしてくれない……!」
力無くテーブルを叩きつけて嘆くウォーケックの脇腹はほんのり血がにじんでいる。
暴走を止めるためにもはや脅すだけでは足りずにマジで突き刺して止めているのである。
にこやかな顔してるだけにウォーケックとはまた違った怖さがある。
じわじわと赤いシミが服に広がり痛くないのかと思うけど興奮状態だからかウォーケックは泣きながらハンバーグを食べている。
食べさせてくれるわけではないけれどもそれでも娘が作ってくれた手料理なので残すわけにはいかない。
リュードはリュードでルフォンが口を挟むこともできないような絶妙なタイミングで次々と口にハンバーグを運んできて、結局食べ終えるまでモグモグと口を動かしているだけだった。
デザートはルフォン特製のパウンドケーキ。
もう実家レベルで来慣れた家だから自分の家かのように入っていく。
テーブルの上には動物の肉をミンチにしてこねた後焼いた料理、いわゆるハンバーグが出来立ての空気を醸し出して鎮座していた。
これはリュードが提案した料理だ。
幸いリュードもウォーケックも狩猟出来るから自分で食べる分の肉には余裕がある。
そのお肉を使ってルフォンに提案をしてみた。
ミンチにするのだけ大変だけど頑張ってお肉をミンチにする。
そうした後は村で栽培してる薬草にもなる香草を使ったりしてニオイ消しなどをしたり少し工夫をして作ってくれた。
最初の肉の塊のようなサイコロステーキの塊のようなものから比べてみると比較的簡単に食べやすく美味しいハンバーグが出来上がった。
魔物の肉はジューシーでリュードはハンバーグを作ってくれたルフォンを手放しで褒め称えたものだった。
以来ルフォンは時折ハンバーグを作ってくれるのだ。
しかし今日のはなんと言っていいのかとリュードは皿の上のハンバーグを見る。
「大きすぎやないか?」
乗せているお皿が見えないほどハンバーグはいっぱいいっぱいの大きさをしている。
「だって……今日、あれでしょ?」
「今日?」
「リューちゃん、お誕生日でしょ」
「あっ……」
「あっ、って忘れてたの?」
忘れていた。
誕生日という概念はあるけれどもこの村においては存在感が薄い。
15歳の年が来た時点で15歳とみなされるし特に今年は最初の方は丸ごと訓練で大変だったからすっかり忘れてしまっていた。
例年も何もないわけでなく多少メーリエッヒが料理を頑張ってくれる。
けれどカレンダーがあるわけでもなし、のんびりとしていて日々変わりなく牧歌的なこの村で生活していると自分の誕生日のことは後回しになりがちである。
年を跨げばほとんどの場合15歳扱いされることもあって気にしていなかったけど今日が正真正銘リュードが15歳になった日だったのだ。
「リューちゃんが欲しいもの何か分からないし、私が出来ることこれぐらいしかないから……」
「これぐらいなんて、とても嬉しいよ」
自分のためにわざわざ面倒なものを作ってくれたのだから嬉しくないわけがない。
「ありがとう、ルフォン」
笑顔を浮かべてお礼を言うとルフォンは耳をペタンとたたみ尻尾を激しく振りながら自分が誕生日であるかのように嬉しそうに笑顔を弾けさせた。
スッと頭を差し出してくるルフォンの頭をお礼がてら撫でてやる。
ルフォンがリュードのためを思って行動してくれて困るのはリュードの方だ。
リュードが産まれた10日後にルフォンは産まれた。
つまりリュードの誕生日が来たということはすぐにルフォンの誕生日が来ることになる。
誕生日もすごく近いのであってルフォンのように技能のないリュードは何をあげるのか毎年困ってしまう。
なので今年は先に手は打ってある。
忘れてちゃわけないんだけども。
「よいしょ、はい、あーん」
「る、ルフォン?」
「あーん」
隣に座っているルフォンはさらに椅子を椅子を近づけるとフォークでハンバーグを一口大に切って刺してリュードの口元に運んでくる。
これはいわゆる現実ではあまり見ない恋人同士がよくやるやつだとリュードは衝撃を受ける。
正面に座るウォーケックの目が怖い。
この感覚はリュードに何かを思い出させる。
それは12歳の時の村長。
その時の村長もこんな感じの目をしていた。
一方で母親であるルーミオラはニコニコしている。
ウォーケックが暴走しないようにわき腹にフォークを軽く当てながら。
「リューちゃん、あーん」
「あ……あーん」
「どう?」
「うん、美味しい」
下手をすると味がしない状況ではあるけれど溢れ出る肉汁はそれを越えて上手く、獣臭さなんて一切ない旨味の塊である。
焼き加減も程よくいかに料理が上手なのかよくわかる。
「よかったぁ~」
ほっと胸をなで下ろしたルフォンはリュードにフォークを渡すつもりはないようでまた一口大にハンバーグを切ると次を口に運んでくる。
「7歳……」
フォークを握り締め今にも血の涙でも流しそうになりながらささやくウォーケックの声はなぜなのかリュードによく聞こえる。
本当はあんまりささやくように言っているだけでささやいてなくて、ルフォンたちが無視しているだけかもしれない。
「最後にルフォンにあーんしてもらったのが7歳の時のことだ……!」
「えっと、ルフォン?」
「今日はリューちゃんの誕生日だからいいの!」
「俺の誕生日だってしてくれない……!」
力無くテーブルを叩きつけて嘆くウォーケックの脇腹はほんのり血がにじんでいる。
暴走を止めるためにもはや脅すだけでは足りずにマジで突き刺して止めているのである。
にこやかな顔してるだけにウォーケックとはまた違った怖さがある。
じわじわと赤いシミが服に広がり痛くないのかと思うけど興奮状態だからかウォーケックは泣きながらハンバーグを食べている。
食べさせてくれるわけではないけれどもそれでも娘が作ってくれた手料理なので残すわけにはいかない。
リュードはリュードでルフォンが口を挟むこともできないような絶妙なタイミングで次々と口にハンバーグを運んできて、結局食べ終えるまでモグモグと口を動かしているだけだった。
デザートはルフォン特製のパウンドケーキ。
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