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第一章
託された思い2
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日も傾いてきていたので洞窟の入り口前で一夜を過ごし、準備を整えてから洞窟に足を踏み入れた。
洞窟の道幅は広めであるが全員が横並びに移動できるほどの幅はない。
前中後の3つに分けて各2名ずつで洞窟の中を進む。
リュードとルフォンは中衛、前衛には案内のリッツがいて魔力を込めると光る魔道具のランプをそれぞれ前中後それぞれで1つずつ持っている。
この洞窟ははるか昔に見つけられたもので、長いこと黒重鉄が取れる鉱山として重宝されていた。
自然の洞窟をさらに掘り進めていて中は思いの外広く続いている。
それほど複雑に掘られたものではないが迷子なる可能性などもあるのでちゃんと道を知っているリッツなどの案内は必要である。
進んでいくと少しだけ中の様子が変わる。
最初の部分は天然の洞窟なのだが中が採掘のために掘られたり整えられた部分となっているので様子が違うのだ。
頻繁に来るところではないから魔物が住み着いているかもしれず警戒しながら進んでいく。
人が2人通れるぐらいの洞窟では大きな剣を振り回すわけにもいかずリュードは槍を持っている。
槍も練習していたことがあるので突き主体でもそれなりに戦える。
ルフォンみたいにナイフをうまく扱えればよかったけどあまり練習したことない。
慣れないナイフと練習したこともある槍なら槍を使おうとなったのだ。
進んでいくと洞窟は少し狭くなった。
しかしあまり余裕という余裕が無いとはいえ触れ合わない程度には離れられるはずなのに、時折腕が触れ合うほど近づいて歩くルフォン。
ぴたりとくっつくのではなく時々触れる程度だから狭いからしょうがないと言われればそれまでだし、リュードがすごい意識しているみたいになるから何も言い出せない。
触れる部分を意識しないようにしながらどこまでも闇が続いて見える洞窟の先を警戒する。
ゴツゴツとした天然の岩肌からだんだんと整備された人工的な滑らかさを持つ壁が入り混じりいくつか道分かれもし始める。
確かにラッツと離れてしまえばこの暗い洞窟では迷子になってしまう可能性もあると思った。
最初は余裕を見せていたルフォンもランプの明かりだけの密室空間に不安を覚え始めた。
わざとらしく腕を当てたりすることをやめてそっとリュードの服の裾を掴んでいる。
リュードとしても振り払うつもりもなく受け入れるが後ろの後衛組がそれを見て渋い顔をしていることには気づいていなかった。
変化に乏しく真っ暗で時間も分からない中で何回か分岐を曲がり、サクサク進むリッツについていくと広い空間にたどり着いた。
「ここが採掘場所だよ」
入ってきたところから逆側の端までギリギリランプの光が届くぐらいの広さ。
壁に近づいてみるとところどころ黒く、そこが黒重鉄が混じっているところらしい。
リュードは収納魔法であるマジックボックスの魔法がかけられたカバンからツルハシを取り出すと黒くなっているところに目掛けてツルハシを振り下ろす。
しっかりと振り下ろさないと先がずれて上手く砕けずツルハシでの採掘作業は案外難しかった。
ここまで魔物に遭遇はしていないけどいないとも限らない。
交代で採掘と見張りをして時々休憩を挟んだりして、とにかく黒重鉄の鉱石を集めた。
砕いた鉱石を持ってみると重たい黒重鉄を含んでいるからかずっしりと重い。
収納魔法がなかったら持って帰るのも一苦労だった。
これも製作者であるリュードの父であるヴェルデガーに感謝しなければいけない。
収納魔法がかけられたカバンも実はヴェルデガーの作品であった。
今現在この世界の魔法は大きく衰退していて収納魔法も珍しい技術となっているのだがヴェルデガーは本で得た知識と卓越した魔法の技術を持って収納魔法も扱える。
お風呂といいヴェルデガーの知識欲は様々な利益を村にもたらしている。
「なあ、鉱山ってこんなジメジメしてるもんなのか?」
何度目かの休憩の時、人狼族の男の1人がリッツにそんなことを聞いた。
確かに周りに水気がない割には空気がベタッとした感じはあることはリュードも感じていた。
「いや、何回か来てるけどこんな感じは初めてだな」
過去にもここに来ているリッツが首を傾げる。
ひんやりとはしていてもこんな感じで湿度が高い雰囲気の場所ではない。
「あとよぅ、ちょっとだけ変な臭いがするんだけど毒とかじゃなさそうだけど……」
「あっ、たしかにちょっと臭うね」
臭うという言葉にルフォンと別の人狼族のケルクが賛同する。
変な臭いとは何だろうかと少し意識して嗅いでみると竜人族の鼻ではほんのりとしか感じられないけど何かの臭いがたしかに感じられた。
今まで作業に夢中で気づかなかったけどこうベトっと汗かくのは湿度のせいだし、何か変な臭いもしていたようだ。
でもなんか嗅いだことある臭いな気がするんだよなとリュードは思った。
「どっかからか漏れてきてるのか?」
リュードのそんなつぶやきを受けて人狼族の3人が鼻をひくつかせて臭いの元を探す。
「うーんとね、こっち……かな」
ルフォンがフラフラと採掘場所の奥の方に向かっていくのでリュードもとりあえず付いて行ってみる。
「近い……」
何もないように見えるところで立ち止まると四つん這いになって鼻を地面に近づけて嗅ぎ出す。
洞窟の道幅は広めであるが全員が横並びに移動できるほどの幅はない。
前中後の3つに分けて各2名ずつで洞窟の中を進む。
リュードとルフォンは中衛、前衛には案内のリッツがいて魔力を込めると光る魔道具のランプをそれぞれ前中後それぞれで1つずつ持っている。
この洞窟ははるか昔に見つけられたもので、長いこと黒重鉄が取れる鉱山として重宝されていた。
自然の洞窟をさらに掘り進めていて中は思いの外広く続いている。
それほど複雑に掘られたものではないが迷子なる可能性などもあるのでちゃんと道を知っているリッツなどの案内は必要である。
進んでいくと少しだけ中の様子が変わる。
最初の部分は天然の洞窟なのだが中が採掘のために掘られたり整えられた部分となっているので様子が違うのだ。
頻繁に来るところではないから魔物が住み着いているかもしれず警戒しながら進んでいく。
人が2人通れるぐらいの洞窟では大きな剣を振り回すわけにもいかずリュードは槍を持っている。
槍も練習していたことがあるので突き主体でもそれなりに戦える。
ルフォンみたいにナイフをうまく扱えればよかったけどあまり練習したことない。
慣れないナイフと練習したこともある槍なら槍を使おうとなったのだ。
進んでいくと洞窟は少し狭くなった。
しかしあまり余裕という余裕が無いとはいえ触れ合わない程度には離れられるはずなのに、時折腕が触れ合うほど近づいて歩くルフォン。
ぴたりとくっつくのではなく時々触れる程度だから狭いからしょうがないと言われればそれまでだし、リュードがすごい意識しているみたいになるから何も言い出せない。
触れる部分を意識しないようにしながらどこまでも闇が続いて見える洞窟の先を警戒する。
ゴツゴツとした天然の岩肌からだんだんと整備された人工的な滑らかさを持つ壁が入り混じりいくつか道分かれもし始める。
確かにラッツと離れてしまえばこの暗い洞窟では迷子になってしまう可能性もあると思った。
最初は余裕を見せていたルフォンもランプの明かりだけの密室空間に不安を覚え始めた。
わざとらしく腕を当てたりすることをやめてそっとリュードの服の裾を掴んでいる。
リュードとしても振り払うつもりもなく受け入れるが後ろの後衛組がそれを見て渋い顔をしていることには気づいていなかった。
変化に乏しく真っ暗で時間も分からない中で何回か分岐を曲がり、サクサク進むリッツについていくと広い空間にたどり着いた。
「ここが採掘場所だよ」
入ってきたところから逆側の端までギリギリランプの光が届くぐらいの広さ。
壁に近づいてみるとところどころ黒く、そこが黒重鉄が混じっているところらしい。
リュードは収納魔法であるマジックボックスの魔法がかけられたカバンからツルハシを取り出すと黒くなっているところに目掛けてツルハシを振り下ろす。
しっかりと振り下ろさないと先がずれて上手く砕けずツルハシでの採掘作業は案外難しかった。
ここまで魔物に遭遇はしていないけどいないとも限らない。
交代で採掘と見張りをして時々休憩を挟んだりして、とにかく黒重鉄の鉱石を集めた。
砕いた鉱石を持ってみると重たい黒重鉄を含んでいるからかずっしりと重い。
収納魔法がなかったら持って帰るのも一苦労だった。
これも製作者であるリュードの父であるヴェルデガーに感謝しなければいけない。
収納魔法がかけられたカバンも実はヴェルデガーの作品であった。
今現在この世界の魔法は大きく衰退していて収納魔法も珍しい技術となっているのだがヴェルデガーは本で得た知識と卓越した魔法の技術を持って収納魔法も扱える。
お風呂といいヴェルデガーの知識欲は様々な利益を村にもたらしている。
「なあ、鉱山ってこんなジメジメしてるもんなのか?」
何度目かの休憩の時、人狼族の男の1人がリッツにそんなことを聞いた。
確かに周りに水気がない割には空気がベタッとした感じはあることはリュードも感じていた。
「いや、何回か来てるけどこんな感じは初めてだな」
過去にもここに来ているリッツが首を傾げる。
ひんやりとはしていてもこんな感じで湿度が高い雰囲気の場所ではない。
「あとよぅ、ちょっとだけ変な臭いがするんだけど毒とかじゃなさそうだけど……」
「あっ、たしかにちょっと臭うね」
臭うという言葉にルフォンと別の人狼族のケルクが賛同する。
変な臭いとは何だろうかと少し意識して嗅いでみると竜人族の鼻ではほんのりとしか感じられないけど何かの臭いがたしかに感じられた。
今まで作業に夢中で気づかなかったけどこうベトっと汗かくのは湿度のせいだし、何か変な臭いもしていたようだ。
でもなんか嗅いだことある臭いな気がするんだよなとリュードは思った。
「どっかからか漏れてきてるのか?」
リュードのそんなつぶやきを受けて人狼族の3人が鼻をひくつかせて臭いの元を探す。
「うーんとね、こっち……かな」
ルフォンがフラフラと採掘場所の奥の方に向かっていくのでリュードもとりあえず付いて行ってみる。
「近い……」
何もないように見えるところで立ち止まると四つん這いになって鼻を地面に近づけて嗅ぎ出す。
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