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第二章
旅のお仲間
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自由だ!と叫びたい気持ちだった。
ヴェルデガーの出した条件を見事にクリアして冒険者になった。
これで正真正銘自由に旅ができる。
多少の事件はあったものの、何があったかはもう過去のものだしどうでもいい。
呼び出されたギルドから3人で上機嫌で宿に戻り、おばちゃんに卒業できたことを報告すると自分のことのように喜んでくれた。
夜にはお祝いだと言っておばちゃんは豪華な料理を振る舞ってくれまでした。
「お2人はこれからどうするんですか?」
食事をしながら会話をしていると自然と今後の話へと話題が移った。
まだ次の目的地は決まっていない。
行ってみたい国、訪れてみたい場所などは色々ある。
そもそも旅に出るというがどこに行くという目的などがあったのではない。
「私はアレを返してあげたいかな……」
「あー、アレか。確かに早く行った方がいいな」
ルフォンの言うアレをすぐにリュードも理解する。
アレとはリュードたちが旅に出る前に出会った幽霊船のスケルトンたちに託された遺品たちのことである。
彼らが亡くなってから何年経っているのか分からないけれど白骨化して魔物になるのは決して短い時間ではない。
それでも若い人だったら親なんかが生きている可能性もある。
もしかしたら直接の関係者が生きているかもしれないので早く向かった方がいい。
「じゃあヘランドか」
リュードは目をつぶって頭の中に地図を思い起こす。
村があった森周辺の大体の国関係は頭に入っている。
ヘランドは森から見て西にある国になる。
ルートとしては大きく3つある。
村のある森を突っ切って山脈を越えていくルート、南下して船に海路で向かうルート、それと森を囲むように存在する山脈に沿っていくようにして陸路を進んでいくルートがある。
現実的に考えてわざわざ森に戻って山脈を越えていくのはナイ。
村に帰ることになるし山脈を越えていくのは過酷すぎるのだ。
南下して海を越えていくルートは比較的安全だ。
お金の払い具合如何によっては快適な海の旅にも出来る。
ただ旅を始めたばかりでいきなり船旅とは不粋だ。
クラーケンのせいでやられた人たちの遺品を持っていくのに海を渡るのはなんだか縁起が良くないかもしれないとリュードは思った。
それにちょっと船がダメな理由もある。
最も旅っぽくて現実的なルートは陸路でのんびりと旅することだろう。
今いる国は森の東にあるルーロニアという国でヘランドは森の西側なのでグルリと回っていくことになるけれどそれもまた旅である。
やはり徒歩でのんびりと旅をするのが1番だ。
「ヘランドだと……トキュネスを通っていくことになるな」
トキュネスとはエミナが来た国になる。
西のヘランドと北側にある国の間、森から見て北東ら辺にある小国がトキュネスである。
エミナから国の前を聞いていたので通りそうだと口に出したらエミナの顔がパッと明るくなった。
何を考えていたのか一目瞭然。
「そ、その、せっかく一度組んだパーティーですし、途中まで向かうところが一緒ということでしたら、そのままご一緒しませんか?」
勇気を振り絞ったエミナのお誘い。
リュードとしてはトキュネスの名前を出した時点でそうするつもり満々だった。
エミナが言わなきゃリュードが誘っていたくらいで二つ返事でオーケーなのだけど、ここは1人だけの判断で勝手に決めてはいけない。
「ルフォンはどうだ?」
ちゃんとルフォンにも意見を聞く。
「私は一緒に行けるなら嬉しいな」
分かりきっていた返事。
「エミナは逆に大丈夫なのか?」
「何がですか?」
「俺の姿を見てあんなに泣いてたじゃないか」
「あ、あれはリュードさんがいきなり変なことを言ったからです!」
ボッとエミナの顔が赤くなる。
「いや、結構怖かったんじゃないかと思ってな」
「あの時はパニックだったから訳がわからなくなってああなってしまっただけで、あの姿、その……か、カッコよかった、ですよ……」
「エ、エミナちゃん?」
「い、いや、そうじゃなくて! ルフォンさんの危機に颯爽と駆けつけた姿とかちょっと王子様みたいで、ってこれじゃ何にもフォローになってないですよね。
ええと別に好きとかそんなんじゃなくて……ってこんな風に言うと逆に好きっぽく聞こえちゃったりしますよね! だからといってリュードさんのことが嫌いなわけじゃなくてそれも友達としてと言いますか……」
「……落ち着け、ほれ」
水を差し出してやるとエミナは一気に飲み干す。
それでも顔の火照りは取れなくて、これ以上なんて言ったらわからなくて、顔が上げられなくなってしまった。
「やっぱりダメって言うのはなし……かな?」
エミナからリュードに対する不穏な気持ちを感じる。
これは危険かもしれないと思ったけれど今更ダメだと引っ込めることもできなかった。
ヴェルデガーの出した条件を見事にクリアして冒険者になった。
これで正真正銘自由に旅ができる。
多少の事件はあったものの、何があったかはもう過去のものだしどうでもいい。
呼び出されたギルドから3人で上機嫌で宿に戻り、おばちゃんに卒業できたことを報告すると自分のことのように喜んでくれた。
夜にはお祝いだと言っておばちゃんは豪華な料理を振る舞ってくれまでした。
「お2人はこれからどうするんですか?」
食事をしながら会話をしていると自然と今後の話へと話題が移った。
まだ次の目的地は決まっていない。
行ってみたい国、訪れてみたい場所などは色々ある。
そもそも旅に出るというがどこに行くという目的などがあったのではない。
「私はアレを返してあげたいかな……」
「あー、アレか。確かに早く行った方がいいな」
ルフォンの言うアレをすぐにリュードも理解する。
アレとはリュードたちが旅に出る前に出会った幽霊船のスケルトンたちに託された遺品たちのことである。
彼らが亡くなってから何年経っているのか分からないけれど白骨化して魔物になるのは決して短い時間ではない。
それでも若い人だったら親なんかが生きている可能性もある。
もしかしたら直接の関係者が生きているかもしれないので早く向かった方がいい。
「じゃあヘランドか」
リュードは目をつぶって頭の中に地図を思い起こす。
村があった森周辺の大体の国関係は頭に入っている。
ヘランドは森から見て西にある国になる。
ルートとしては大きく3つある。
村のある森を突っ切って山脈を越えていくルート、南下して船に海路で向かうルート、それと森を囲むように存在する山脈に沿っていくようにして陸路を進んでいくルートがある。
現実的に考えてわざわざ森に戻って山脈を越えていくのはナイ。
村に帰ることになるし山脈を越えていくのは過酷すぎるのだ。
南下して海を越えていくルートは比較的安全だ。
お金の払い具合如何によっては快適な海の旅にも出来る。
ただ旅を始めたばかりでいきなり船旅とは不粋だ。
クラーケンのせいでやられた人たちの遺品を持っていくのに海を渡るのはなんだか縁起が良くないかもしれないとリュードは思った。
それにちょっと船がダメな理由もある。
最も旅っぽくて現実的なルートは陸路でのんびりと旅することだろう。
今いる国は森の東にあるルーロニアという国でヘランドは森の西側なのでグルリと回っていくことになるけれどそれもまた旅である。
やはり徒歩でのんびりと旅をするのが1番だ。
「ヘランドだと……トキュネスを通っていくことになるな」
トキュネスとはエミナが来た国になる。
西のヘランドと北側にある国の間、森から見て北東ら辺にある小国がトキュネスである。
エミナから国の前を聞いていたので通りそうだと口に出したらエミナの顔がパッと明るくなった。
何を考えていたのか一目瞭然。
「そ、その、せっかく一度組んだパーティーですし、途中まで向かうところが一緒ということでしたら、そのままご一緒しませんか?」
勇気を振り絞ったエミナのお誘い。
リュードとしてはトキュネスの名前を出した時点でそうするつもり満々だった。
エミナが言わなきゃリュードが誘っていたくらいで二つ返事でオーケーなのだけど、ここは1人だけの判断で勝手に決めてはいけない。
「ルフォンはどうだ?」
ちゃんとルフォンにも意見を聞く。
「私は一緒に行けるなら嬉しいな」
分かりきっていた返事。
「エミナは逆に大丈夫なのか?」
「何がですか?」
「俺の姿を見てあんなに泣いてたじゃないか」
「あ、あれはリュードさんがいきなり変なことを言ったからです!」
ボッとエミナの顔が赤くなる。
「いや、結構怖かったんじゃないかと思ってな」
「あの時はパニックだったから訳がわからなくなってああなってしまっただけで、あの姿、その……か、カッコよかった、ですよ……」
「エ、エミナちゃん?」
「い、いや、そうじゃなくて! ルフォンさんの危機に颯爽と駆けつけた姿とかちょっと王子様みたいで、ってこれじゃ何にもフォローになってないですよね。
ええと別に好きとかそんなんじゃなくて……ってこんな風に言うと逆に好きっぽく聞こえちゃったりしますよね! だからといってリュードさんのことが嫌いなわけじゃなくてそれも友達としてと言いますか……」
「……落ち着け、ほれ」
水を差し出してやるとエミナは一気に飲み干す。
それでも顔の火照りは取れなくて、これ以上なんて言ったらわからなくて、顔が上げられなくなってしまった。
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エミナからリュードに対する不穏な気持ちを感じる。
これは危険かもしれないと思ったけれど今更ダメだと引っ込めることもできなかった。
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