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第三章
熱き砂浜の戦い1
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敗北感。
久々に味わった感覚。
焼けた肌、極限まで絞った筋骨隆々な体、際どいブーメランパンツ。
己の肉体美を見せつけるかのようにポージングを取るスキンヘッドのナイスガイにリュードは負けた。
「はっ、はーん! それじゃダメだぞ、ボウヤ」
「コイツ……ムカつく!」
どうしてこうなったのか、話は遡ること1日前のことだった。
ーーーーー
港湾都市であるデタルトスはもちろん大きな港を構えた都市なのであるが、港の横には大きなビーチが広がっていた。
観光地でもあり、もちろん泳いで遊ぶこともできた。
海を見てみたいというエミナとヤノチの要望を受けて、どうせ見に行くなら港から眺めるよりもビーチで遊ぼうとなった。
ルフォンだけ少し難色を示したのだが、リュードが水着になるというのを聞いて行くことにした。
男女逆転の考えではないかという気もするけど行く気になってくれたのだから何も言わない。
ということでまずは水着を買いに行った。
今後着ることはまずない。
とは思いつつも安物になると水で透けてしまうものもあると聞いた。
そうしたプレイでもしたいなら話は別だが公衆の面前で濡れ透けを晒すつもりはない。
しっかりした品質のものを買う必要がある。
もうすでによく分からない噂話が広まっているのに恥部まで見せてはいけないのだ。
間違いがないように大きくて評判の良い店を選んだ。
いっても男物の種類は多くなく、ブーメランタイプのものも選べるわけがないので選択肢はさほど多くない。
対して女性物は結構力を入れているようで種類もあって選べる選択肢が多かった。
女子の方は店員も混じって4人でワイワイと水着を選んでいた。
リュードとダカンは早々と水着を選んでしまったのでその間に他のアイテムを見ていた。
魔物の皮で作ったビーチボールやパラソルなんてものもあったし、海があり波があるのでサーフィンのようなものもあった。
海中用の銛や槍もあったり、シュノーケリングの道具みたいなものまであって意外とこうしたものを見ているだけでも飽きない。
プラスチックみたいな物はなくても魔物の素材を上手く使って似たような製品は生み出されている。
男の店員に聞きながらリュードとダカンも買い物をする。
更衣室的なところは混み合うと聞いたので縦長の更衣室代わりになるテントをだったり、水着の上からそのまま羽織れるローブだったりを購入した。
「長いですね、アニキ」
「そういうな、女性の買い物なんてそんなもんだから」
「それにしても……ヤノチの……水着か……」
ダカンはいつからかリュードのことをアニキと呼んでいた。
いつから呼んでいたのかはっきり分からないし呼ばれているうちに慣れてきた。
一通り買い物を終えてもまだ女性陣は水着選びを続けていた。
海で遊ぶ機会なんてこの先いつ訪れるか分からないので本気で水着を選んでいた。
ダカンは待ちくたびれたようなゲンナリとした顔をしているけれど同時にヤノチの水着姿を想像してソワソワもしている。
リュードは前世での記憶があるので女性の買い物が長いことにも多少我慢はできた。
女性付き合いが豊富な方ではない、というかあまりなかったのだが女性がそういうところもあるという認識はダカンよりも出来ていた。
まだ時間がかかりそう。
そう思ったリュードたちが適当にお昼を買ってきてようやく買い物が終わった。
まだ日は高いので海に行くかは悩みどころであったのだが、なんだかんだ楽しみなってきたみんなの意見で次の日に行くことになった。
長めに楽しみたいということなのだ。
「これが……海」
海ならチラチラ見えていたなんて野暮なことは言わない。
「わぁー! すごいですね!」
みんな感動したように海を見ている。
リュードも海は見たことあるのでなんてことはないと思っていたのに、いざ久々に海を見るとちょっと感動した。
人はそこそこの人数がいて海の家的なものもある。
どこまでも広がる海は日を反射してキラキラと輝き水平線がどこまでも伸びている。
初めて見る海にルフォンも感動した様子で尻尾が激しく振られている。
着替え用のテントと休憩用の小さめのテントを立てて、まずはリュードたちが着替えて、それからルフォンたち女子が着替える。
3人いっぺんに着替えるにはちょっとテントは小さい気がするけど、3人いっぺんに着替えた方がいいのでキャイキャイと3人で着替える。
「お待たせ!」
「どう、ですか?」
「似合ってるかな?」
ルフォンとエミナが恥ずかしそうにリュードに尋ねる。
「……2人とも可愛いよ」
リュードが照れて視線を逸らす。
ほんの一瞬前まで直視できないことないだろうと思っていたのに、実際に目の当たりにそんなこと言っていられなかった。
エミナは明るい色をしたワンピースタイプの水着。
体型に自信がなくてあまり大きく露出することが躊躇われたので服っぽく服面積の大きいこのタイプの水着を選んだ。
ヤノチはビキニタイプの水着で腰にパレオを巻いている。
没落していたとはいっても貴族の娘なので上品さがあった。
こちらはダカンに意見に求めていてダカンは恥ずかしさでデレデレとしながらまともに言葉が出てこなくなっている。
「ちゃんと、見て?」
そしてルフォンは黒のビキニ。
照れ隠しに顔を背けたリュードの腕に手を回して顔を見上げる。
久々に味わった感覚。
焼けた肌、極限まで絞った筋骨隆々な体、際どいブーメランパンツ。
己の肉体美を見せつけるかのようにポージングを取るスキンヘッドのナイスガイにリュードは負けた。
「はっ、はーん! それじゃダメだぞ、ボウヤ」
「コイツ……ムカつく!」
どうしてこうなったのか、話は遡ること1日前のことだった。
ーーーーー
港湾都市であるデタルトスはもちろん大きな港を構えた都市なのであるが、港の横には大きなビーチが広がっていた。
観光地でもあり、もちろん泳いで遊ぶこともできた。
海を見てみたいというエミナとヤノチの要望を受けて、どうせ見に行くなら港から眺めるよりもビーチで遊ぼうとなった。
ルフォンだけ少し難色を示したのだが、リュードが水着になるというのを聞いて行くことにした。
男女逆転の考えではないかという気もするけど行く気になってくれたのだから何も言わない。
ということでまずは水着を買いに行った。
今後着ることはまずない。
とは思いつつも安物になると水で透けてしまうものもあると聞いた。
そうしたプレイでもしたいなら話は別だが公衆の面前で濡れ透けを晒すつもりはない。
しっかりした品質のものを買う必要がある。
もうすでによく分からない噂話が広まっているのに恥部まで見せてはいけないのだ。
間違いがないように大きくて評判の良い店を選んだ。
いっても男物の種類は多くなく、ブーメランタイプのものも選べるわけがないので選択肢はさほど多くない。
対して女性物は結構力を入れているようで種類もあって選べる選択肢が多かった。
女子の方は店員も混じって4人でワイワイと水着を選んでいた。
リュードとダカンは早々と水着を選んでしまったのでその間に他のアイテムを見ていた。
魔物の皮で作ったビーチボールやパラソルなんてものもあったし、海があり波があるのでサーフィンのようなものもあった。
海中用の銛や槍もあったり、シュノーケリングの道具みたいなものまであって意外とこうしたものを見ているだけでも飽きない。
プラスチックみたいな物はなくても魔物の素材を上手く使って似たような製品は生み出されている。
男の店員に聞きながらリュードとダカンも買い物をする。
更衣室的なところは混み合うと聞いたので縦長の更衣室代わりになるテントをだったり、水着の上からそのまま羽織れるローブだったりを購入した。
「長いですね、アニキ」
「そういうな、女性の買い物なんてそんなもんだから」
「それにしても……ヤノチの……水着か……」
ダカンはいつからかリュードのことをアニキと呼んでいた。
いつから呼んでいたのかはっきり分からないし呼ばれているうちに慣れてきた。
一通り買い物を終えてもまだ女性陣は水着選びを続けていた。
海で遊ぶ機会なんてこの先いつ訪れるか分からないので本気で水着を選んでいた。
ダカンは待ちくたびれたようなゲンナリとした顔をしているけれど同時にヤノチの水着姿を想像してソワソワもしている。
リュードは前世での記憶があるので女性の買い物が長いことにも多少我慢はできた。
女性付き合いが豊富な方ではない、というかあまりなかったのだが女性がそういうところもあるという認識はダカンよりも出来ていた。
まだ時間がかかりそう。
そう思ったリュードたちが適当にお昼を買ってきてようやく買い物が終わった。
まだ日は高いので海に行くかは悩みどころであったのだが、なんだかんだ楽しみなってきたみんなの意見で次の日に行くことになった。
長めに楽しみたいということなのだ。
「これが……海」
海ならチラチラ見えていたなんて野暮なことは言わない。
「わぁー! すごいですね!」
みんな感動したように海を見ている。
リュードも海は見たことあるのでなんてことはないと思っていたのに、いざ久々に海を見るとちょっと感動した。
人はそこそこの人数がいて海の家的なものもある。
どこまでも広がる海は日を反射してキラキラと輝き水平線がどこまでも伸びている。
初めて見る海にルフォンも感動した様子で尻尾が激しく振られている。
着替え用のテントと休憩用の小さめのテントを立てて、まずはリュードたちが着替えて、それからルフォンたち女子が着替える。
3人いっぺんに着替えるにはちょっとテントは小さい気がするけど、3人いっぺんに着替えた方がいいのでキャイキャイと3人で着替える。
「お待たせ!」
「どう、ですか?」
「似合ってるかな?」
ルフォンとエミナが恥ずかしそうにリュードに尋ねる。
「……2人とも可愛いよ」
リュードが照れて視線を逸らす。
ほんの一瞬前まで直視できないことないだろうと思っていたのに、実際に目の当たりにそんなこと言っていられなかった。
エミナは明るい色をしたワンピースタイプの水着。
体型に自信がなくてあまり大きく露出することが躊躇われたので服っぽく服面積の大きいこのタイプの水着を選んだ。
ヤノチはビキニタイプの水着で腰にパレオを巻いている。
没落していたとはいっても貴族の娘なので上品さがあった。
こちらはダカンに意見に求めていてダカンは恥ずかしさでデレデレとしながらまともに言葉が出てこなくなっている。
「ちゃんと、見て?」
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