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第三章
価値あるご褒美3
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「こーするのかぁ……」
ルフォンが目をキラキラさせてコンロをいじっている。
火力の調整は熱くなる金属との距離でできる。
五徳のような爪の上に調理器具を乗せるのだが、その爪の高さを調節することが出来る。
そうすることによって熱くなる金属との距離によって比較的自由に温度が好きにできる。
結構よく考えられている。
そんなコンロが二口もついているのだから物としてはかなり良い。
下には調理器具を入れるスペースや引き出しまである。
使用自体は魔石に魔力を込めれば使えるのでその点では野外でも使えるものではある。
ただし家庭用なのでデカい。
どう見てもお手軽持ち運びサイズではない。
「こ、こちらですか?」
どう持ち運ぶつもりですかと聞こうとしてバイオプラは言葉を止めた。
リュードたちはその手段を持ち合わせている。
「……いいんですか、これでも」
「……はい」
もはや観念したように遠くを見つめるバイオプラ。
ディスプレイ用に仕入れてみた最高級魔道具は他の客の目に触れることなくリュードの袋の中に吸い込まれていってしまった。
今ここに他に人はいないのだが、魔道具をなんでも自由にあげることは大勢の前で宣言してしまっている。
ここまで太っ腹で善良な商人をイメージ付けてきたのに積み上げたものを崩すことはできない。
この赤字がいつか利益につながる。
もはやバイオプラには信じるしかなかった。
小狡いやり方はしても商人としての仁義にもとるやり方はしないバイオプラであった。
「やったー!」
袋にコンロが吸い込まれるのを見てルフォンが喜ぶ。
遥か大きいものが袋に吸い込まれる様はいつ見ても不思議だ。
香辛料に装飾品、魔道具のコンロまでもらってルフォン大満足の結果となった。
まるでルフォンの欲しいものだけを集めたような、そんな大会であった。
年1回の大会の時は戻ってきてもいいかもしれないなんて思いが芽生えるぐらいにルフォンは浮かれていた。
予想外の結果にバイオプラだけがひっそりと涙していた。
ーーーーー
どこでもコンロと香辛料を手に入れたルフォンはしばらくの間ご機嫌だった。
使ってみると意外と細かく火力の調整も効き、ルフォンでも簡単に魔石に魔力を込めて扱えた。
焚き火なんかでは火加減も難しく目を離せないし同時に複数を料理することもできなかったがコンロがあれば自在に料理できる。
こっそりと宿の室内でも出して使ってみたけど使い勝手もよくて料理の幅も広がった。
目的も果たしたし色々手に入れることも出来たので次の町に向かおうと考えいたのだがそうも行かなくなった。
「わざわざ挨拶に来なくてもいいのに」
アリアセンは例によってリュードたちの泊まる宿を訪れていた。
またギルドでずっとと待ち伏せされていては取り返しのつかない噂が立つので宿を教えていたのだ。
アリアセンが訪ねてきた理由は別れの挨拶のため。
奴隷商の話が国王であるドランダラスまで伝わり一斉に国内での取り締まりが行われることが決定されたのだ。
実は現在トキュネスとカシタコウの動きを警戒してヘランドの北側に兵力を集めていた。
両国に和平がなって手を組んで他に敵対行為を取るつもりもないことが分かったので北側に兵を留め置く理由もなくなった。
そこでそのまま兵を帰還させるのではなく北から順に犯罪組織や魔物の一掃を行おうということになったのだ。
北側からだけでは時間もかかってしまうのでアリアセンの所属する第3騎士団も動員され、アリアセンは南から北上する様に掃討することになった。
案内の仕事は終わっているし騎士団に復帰して働かねばならない。
そうなったことを伝えて別れの挨拶に来てくれたのであった。
「そうもいかない。色々とお世話にはなったから」
そしてこの一掃作戦のために厄介なことになってしまった。
犯罪者が逃げ出さないように国境が一時閉鎖されることになったのだ。
ちゃんとした理由があれば通してはもらえるのだが冒険者が国を移動したいというぐらいの理由だと少し我慢しろとなる。
結果的には犯罪者も魔物も減るので冒険者以外の商人やなんかの理解は得られてしまったので大人しくしているしかない。
だからリュードたちの出発も先延ばしされることになったのである。
「そういうわけで私はすぐにでも出発せねばならないのだ」
「そうか、まあ、ケガしないように頑張れよ」
ドランダラスは兄の死を受け入れて立ち直ったようだ。
的確な指示を出しているしトキュネスの拠点を捨てて逃げてくるような犯罪者たちが強いとも思えないのでアリアセンがケガすることもないだろう。
スナハマバトルのおかげかリュードに関するタチの悪い噂はなりをひそめている。
また変に噂になる前に早く騎士団に帰ってほしい。
「それでは色々迷惑をかけたな。私もお祖父様のような立派な人になれるように頑張るよ。みんな、ありがとう。それじゃ、元気でな」
アリアセンは一度大きく頭を下げると部屋を出ていった。
リュードにとっては厄介者だったけれど、悪い人じゃないので是非とも今後とも頑張っていただきたいものである。
ルフォンが目をキラキラさせてコンロをいじっている。
火力の調整は熱くなる金属との距離でできる。
五徳のような爪の上に調理器具を乗せるのだが、その爪の高さを調節することが出来る。
そうすることによって熱くなる金属との距離によって比較的自由に温度が好きにできる。
結構よく考えられている。
そんなコンロが二口もついているのだから物としてはかなり良い。
下には調理器具を入れるスペースや引き出しまである。
使用自体は魔石に魔力を込めれば使えるのでその点では野外でも使えるものではある。
ただし家庭用なのでデカい。
どう見てもお手軽持ち運びサイズではない。
「こ、こちらですか?」
どう持ち運ぶつもりですかと聞こうとしてバイオプラは言葉を止めた。
リュードたちはその手段を持ち合わせている。
「……いいんですか、これでも」
「……はい」
もはや観念したように遠くを見つめるバイオプラ。
ディスプレイ用に仕入れてみた最高級魔道具は他の客の目に触れることなくリュードの袋の中に吸い込まれていってしまった。
今ここに他に人はいないのだが、魔道具をなんでも自由にあげることは大勢の前で宣言してしまっている。
ここまで太っ腹で善良な商人をイメージ付けてきたのに積み上げたものを崩すことはできない。
この赤字がいつか利益につながる。
もはやバイオプラには信じるしかなかった。
小狡いやり方はしても商人としての仁義にもとるやり方はしないバイオプラであった。
「やったー!」
袋にコンロが吸い込まれるのを見てルフォンが喜ぶ。
遥か大きいものが袋に吸い込まれる様はいつ見ても不思議だ。
香辛料に装飾品、魔道具のコンロまでもらってルフォン大満足の結果となった。
まるでルフォンの欲しいものだけを集めたような、そんな大会であった。
年1回の大会の時は戻ってきてもいいかもしれないなんて思いが芽生えるぐらいにルフォンは浮かれていた。
予想外の結果にバイオプラだけがひっそりと涙していた。
ーーーーー
どこでもコンロと香辛料を手に入れたルフォンはしばらくの間ご機嫌だった。
使ってみると意外と細かく火力の調整も効き、ルフォンでも簡単に魔石に魔力を込めて扱えた。
焚き火なんかでは火加減も難しく目を離せないし同時に複数を料理することもできなかったがコンロがあれば自在に料理できる。
こっそりと宿の室内でも出して使ってみたけど使い勝手もよくて料理の幅も広がった。
目的も果たしたし色々手に入れることも出来たので次の町に向かおうと考えいたのだがそうも行かなくなった。
「わざわざ挨拶に来なくてもいいのに」
アリアセンは例によってリュードたちの泊まる宿を訪れていた。
またギルドでずっとと待ち伏せされていては取り返しのつかない噂が立つので宿を教えていたのだ。
アリアセンが訪ねてきた理由は別れの挨拶のため。
奴隷商の話が国王であるドランダラスまで伝わり一斉に国内での取り締まりが行われることが決定されたのだ。
実は現在トキュネスとカシタコウの動きを警戒してヘランドの北側に兵力を集めていた。
両国に和平がなって手を組んで他に敵対行為を取るつもりもないことが分かったので北側に兵を留め置く理由もなくなった。
そこでそのまま兵を帰還させるのではなく北から順に犯罪組織や魔物の一掃を行おうということになったのだ。
北側からだけでは時間もかかってしまうのでアリアセンの所属する第3騎士団も動員され、アリアセンは南から北上する様に掃討することになった。
案内の仕事は終わっているし騎士団に復帰して働かねばならない。
そうなったことを伝えて別れの挨拶に来てくれたのであった。
「そうもいかない。色々とお世話にはなったから」
そしてこの一掃作戦のために厄介なことになってしまった。
犯罪者が逃げ出さないように国境が一時閉鎖されることになったのだ。
ちゃんとした理由があれば通してはもらえるのだが冒険者が国を移動したいというぐらいの理由だと少し我慢しろとなる。
結果的には犯罪者も魔物も減るので冒険者以外の商人やなんかの理解は得られてしまったので大人しくしているしかない。
だからリュードたちの出発も先延ばしされることになったのである。
「そういうわけで私はすぐにでも出発せねばならないのだ」
「そうか、まあ、ケガしないように頑張れよ」
ドランダラスは兄の死を受け入れて立ち直ったようだ。
的確な指示を出しているしトキュネスの拠点を捨てて逃げてくるような犯罪者たちが強いとも思えないのでアリアセンがケガすることもないだろう。
スナハマバトルのおかげかリュードに関するタチの悪い噂はなりをひそめている。
また変に噂になる前に早く騎士団に帰ってほしい。
「それでは色々迷惑をかけたな。私もお祖父様のような立派な人になれるように頑張るよ。みんな、ありがとう。それじゃ、元気でな」
アリアセンは一度大きく頭を下げると部屋を出ていった。
リュードにとっては厄介者だったけれど、悪い人じゃないので是非とも今後とも頑張っていただきたいものである。
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