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第四章
手負いの牛肉8
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「お堅いことだな」
少なくとも悪人ではないのだろうけど気を使わなさすぎるのも多少は問題であると言えよう。
あんな性格だからラストの不正を許さないとして派遣されてきたのかもしれない。
「ま、いいや」
コルトンの愛想の無さは最初からである。
賄賂をもらってラストに不利なようにする人が来ることに比べてみればしっかりと仕事してくれるのだから文句はなしである。
そんなことよりもやるべきことがあるとリュードはコルトンがいなくなったことを確認してミノタウロスに目を向けた。
「ふふふっ……」
「どうしたのリューちゃん?」
妖しい笑みを浮かべるリュードはナイフを取り出した。
「ルフォン、ラスト、ミノタウロスを解体するぞ」
「えっ?」
「こ、これを?」
2人が驚いた顔をする。
魔物の解体はこれまでやってきた。
食べられる魔物も多いので食料の負担を軽くするために倒した魔物を解体して食べることもあったからだ。
ただ解体したのは小型で簡単に解体できそうなものばかりだった。
ミノタウロスなんてデカいし解体することも難しそうでリュードが解体しようなんて言い出すのは意外で驚いていた。
「ミノタウロスはな、超高級食材なんだ!」
ミノタウロスと聞いてリュードが最初に思ったのは“食べてみたい”であった。
要するに牛であるミノタウロスは超がつく高級食材でありその肉は高値で取引される。
滅多に現れず、また強力な魔物であるので市場には出回らないのがミノタウロス肉なのである。
本でミノタウロスのことを読んだリュードは最初から勝って解体して肉にするつもりだった。
本の中では厚めのステーキにして食べた記述があった。
今まで食べた肉が革製の靴だったのではないかと思えるほどの美味さを誇るらしい。
「ほら、手伝ってくれよ」
リュードは魔物の解体の専門家ではないけれど、近くに解体を専門にする業者や解体を引き受けてくれる冒険者ギルドもない。
大きな町ならそういったところもあるのだけど、小動物しかいない村ではそんなところがないのである。
個人の解体スペースぐらいはあるだろうけどミノタウロスを解体できるほどの広さがなく、このまま外で解体した方が結果的に楽である。
自分で解体するしかない。
町まで持っていったら目立つし、解体してもらうと確実に噂になる。
ミノタウロスの肉を売ってくれなんて付き纏われたら嫌である。
一応解体するので素材も分けてみるつもりだけど肉メインなので素材の価値が下がったところでリュードは問題にもしない。
「頭は……捨てようか」
解体が苦手ではないルフォンと嫌な顔をするラストにも手伝ってもらってミノタウロスをいそいそと解体する。
肉の部位もなんとなくで分けているけど素人なのでそこまで気にしない。
どこまで食べられるのかとかも分からないのでできるだけ多く肉を取って冷凍ボックスに入れておく。
豚肉ももうほとんどなくなってしまっていたのでいい補充ができたとリュードは鼻歌混じりに肉を切り分ける。
平然とマジックボックスの袋を使っているリュードはすっかり監視が付いていることを忘れていない
肉はある程度血を抜いて、水が染み込まないように加工された紙で包み込んで大きめのリュックの中にある袋の中に入れておく。
こうすれば監視から見れば普通にリュックの中にお肉を入れているように見える。
「なかなか解体って難しいな」
今度機会があるなら解体の仕方というものをしっかり習っておきたいとリュードは思った。
冒険者学校でも教えてくれていたけれど小型の魔物の解体を軽く座学で教えてくれただけだった。
ミノタウロスまではいかなくても大型の魔物の解体ぐらいできても損はなさそうだ。
「結構肉は取ったし残りはちゃんと処分しよう」
ある程度解体したら残りの部分は残念ながら土に埋めて火をつけて燃やしたら埋め戻す。
綺麗めに取れた皮もいくらか確保できたので上出来で割と上手く解体出来のではないかと自画自賛する。
ただリュードは解体した時に見たミノタウロスの傷跡が気になっていた。
リュードやラストが付けたもの以外にもミノタウロスの体には傷跡があった。
腕もそうなのだけど、ミノタウロスについていた傷は綺麗なものであった。
まるでちゃんとした武器で切りつけたようであったとリュードの目にはそう見えた。
「魔物同士で戦ったわけじゃなさそうだよな」
魔物が扱う武器は大体錆びていてしまったりして品質が悪い。
そんな感じではなくスパッと切れている感じがしていた。
爪や牙で出来ないこともないので断定することは出来ないが、人の手によって傷つけられたのではないかという気がしてならなかった。
冒険者と戦って逃げてきたと仮定してもおかしな話ではない。
冒険者が追いかけてこなかったことに説明がつけられないけれど、冒険者が追い詰めたミノタウロスを逃してしまった可能性が大きい。
何にしても推測の域はでない。
「まあいいか」
かなり楽に大人の試練を終えることができた。
ついでに肉も手に入れることができた。
今はそれでいいのである。
村でもミノタウロスがいなくなって平和が戻ってきてまたのんびりとした日常が帰ってくる。
村人に感謝されつつ家に戻ったリュードたちはミノタウロスの肉で焼き肉パーティーをして楽しんだのであった。
少なくとも悪人ではないのだろうけど気を使わなさすぎるのも多少は問題であると言えよう。
あんな性格だからラストの不正を許さないとして派遣されてきたのかもしれない。
「ま、いいや」
コルトンの愛想の無さは最初からである。
賄賂をもらってラストに不利なようにする人が来ることに比べてみればしっかりと仕事してくれるのだから文句はなしである。
そんなことよりもやるべきことがあるとリュードはコルトンがいなくなったことを確認してミノタウロスに目を向けた。
「ふふふっ……」
「どうしたのリューちゃん?」
妖しい笑みを浮かべるリュードはナイフを取り出した。
「ルフォン、ラスト、ミノタウロスを解体するぞ」
「えっ?」
「こ、これを?」
2人が驚いた顔をする。
魔物の解体はこれまでやってきた。
食べられる魔物も多いので食料の負担を軽くするために倒した魔物を解体して食べることもあったからだ。
ただ解体したのは小型で簡単に解体できそうなものばかりだった。
ミノタウロスなんてデカいし解体することも難しそうでリュードが解体しようなんて言い出すのは意外で驚いていた。
「ミノタウロスはな、超高級食材なんだ!」
ミノタウロスと聞いてリュードが最初に思ったのは“食べてみたい”であった。
要するに牛であるミノタウロスは超がつく高級食材でありその肉は高値で取引される。
滅多に現れず、また強力な魔物であるので市場には出回らないのがミノタウロス肉なのである。
本でミノタウロスのことを読んだリュードは最初から勝って解体して肉にするつもりだった。
本の中では厚めのステーキにして食べた記述があった。
今まで食べた肉が革製の靴だったのではないかと思えるほどの美味さを誇るらしい。
「ほら、手伝ってくれよ」
リュードは魔物の解体の専門家ではないけれど、近くに解体を専門にする業者や解体を引き受けてくれる冒険者ギルドもない。
大きな町ならそういったところもあるのだけど、小動物しかいない村ではそんなところがないのである。
個人の解体スペースぐらいはあるだろうけどミノタウロスを解体できるほどの広さがなく、このまま外で解体した方が結果的に楽である。
自分で解体するしかない。
町まで持っていったら目立つし、解体してもらうと確実に噂になる。
ミノタウロスの肉を売ってくれなんて付き纏われたら嫌である。
一応解体するので素材も分けてみるつもりだけど肉メインなので素材の価値が下がったところでリュードは問題にもしない。
「頭は……捨てようか」
解体が苦手ではないルフォンと嫌な顔をするラストにも手伝ってもらってミノタウロスをいそいそと解体する。
肉の部位もなんとなくで分けているけど素人なのでそこまで気にしない。
どこまで食べられるのかとかも分からないのでできるだけ多く肉を取って冷凍ボックスに入れておく。
豚肉ももうほとんどなくなってしまっていたのでいい補充ができたとリュードは鼻歌混じりに肉を切り分ける。
平然とマジックボックスの袋を使っているリュードはすっかり監視が付いていることを忘れていない
肉はある程度血を抜いて、水が染み込まないように加工された紙で包み込んで大きめのリュックの中にある袋の中に入れておく。
こうすれば監視から見れば普通にリュックの中にお肉を入れているように見える。
「なかなか解体って難しいな」
今度機会があるなら解体の仕方というものをしっかり習っておきたいとリュードは思った。
冒険者学校でも教えてくれていたけれど小型の魔物の解体を軽く座学で教えてくれただけだった。
ミノタウロスまではいかなくても大型の魔物の解体ぐらいできても損はなさそうだ。
「結構肉は取ったし残りはちゃんと処分しよう」
ある程度解体したら残りの部分は残念ながら土に埋めて火をつけて燃やしたら埋め戻す。
綺麗めに取れた皮もいくらか確保できたので上出来で割と上手く解体出来のではないかと自画自賛する。
ただリュードは解体した時に見たミノタウロスの傷跡が気になっていた。
リュードやラストが付けたもの以外にもミノタウロスの体には傷跡があった。
腕もそうなのだけど、ミノタウロスについていた傷は綺麗なものであった。
まるでちゃんとした武器で切りつけたようであったとリュードの目にはそう見えた。
「魔物同士で戦ったわけじゃなさそうだよな」
魔物が扱う武器は大体錆びていてしまったりして品質が悪い。
そんな感じではなくスパッと切れている感じがしていた。
爪や牙で出来ないこともないので断定することは出来ないが、人の手によって傷つけられたのではないかという気がしてならなかった。
冒険者と戦って逃げてきたと仮定してもおかしな話ではない。
冒険者が追いかけてこなかったことに説明がつけられないけれど、冒険者が追い詰めたミノタウロスを逃してしまった可能性が大きい。
何にしても推測の域はでない。
「まあいいか」
かなり楽に大人の試練を終えることができた。
ついでに肉も手に入れることができた。
今はそれでいいのである。
村でもミノタウロスがいなくなって平和が戻ってきてまたのんびりとした日常が帰ってくる。
村人に感謝されつつ家に戻ったリュードたちはミノタウロスの肉で焼き肉パーティーをして楽しんだのであった。
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