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第四章
不死の軍団2
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「お客さん、すまないね。ダンジョンブレイクが起きたみたいだ。お客さんは冒険者かい? ならきっとギルドの方でも人を集めているはずだからよければ行って手伝ってやくれないか?」
ずっと響き渡っている鐘の音は異常事態を知らせるものであった。
今回の異常事態とはダンジョンブレイク、つまりダンジョンから魔物が外に出てきてしまう事態が発生していたことを示している。
本来ダンジョンの中にいる魔物はダンジョンから外には出てこない。
しかし何かしらの事情や異常、例えば長期間人が入らず放置されたりとかするとダンジョンの中の魔物が外に出てきてしまったりすることがある。
このチッパの町の近くにあるのはスケルトンが多く出てくるボーンフィールドダンジョンのみ。
リュードたちが攻略する予定であったダンジョンである。
聞いたところ他に近くにダンジョンはないようだしダンジョンブレイクが起きたというならボーンフィールドダンジョンがブレイクを起こしたと見るべきである。
「冒険者ギルドに行ってみよう」
チッパの町の一大事にリュードとルフォンは顔を見合わせる。
リュードたちもサッと着替えて必要な荷物を持って冒険者ギルドに向かおうとした。
「2人は避難を」
「私たちも手伝うよ!」
「でも……」
「2人が行くなら私も行く。困った時に助け合うのが友達だって言ってたじゃん!」
「そうだけど……」
「私は冒険者の資格も持っておりますので、もちろんご協力させていただきます」
リュードとルフォンは冒険者だからこういう時に手伝う義務があるし責任感もある。
けれどラストとヴィッツはそうではない。
危険な事態なので2人には避難してもらおうと思ったが、ラストは大人しく逃げるつもりがないようだ。
ラストが行くのなら当然ヴィッツも行くのである。
「よし、行こうか」
ここで言い争いをしている暇はない。
ラストの真剣な眼差しにリュードはうなずいた。
避難といってもまだ何も情報はないし、今の段階では部屋でおとなしくしているしかない。
そんなヤキモキする状態に置かれるなら一緒に行った方が何倍もマシである。
ギルドに行ってみるともうすでに人が多く集まっていた。
冒険者だけでなくこの状況の情報を欲しい人も集まっていた。
「みなさん聞こえますか?」
冒険者ギルドの前に置かれた大きな箱の上に人が上がり、魔法で声を増幅してみんなに聞こえるようしていた。
「私はチッパの冒険者ギルドのギルド長をしております、ジグーズです」
箱の上に乗ったのはガタイのいい中年の男性だった。
騒がしかったギルド前の広場がピタッと静寂に包まれ、いまだに鳴り響く鐘の音をバックにしてみんなジグーズの声に耳を傾ける。
「現在チッパの町の近くにありますボーンフィールドダンジョンがダンジョンブレイクを起こして、中のスケルトンがダンジョンの外に出てこちらの町に向かってきております」
やはりダンジョンブレイクを起こしているのはいきなり現れたようなダンジョンではなく、ボーンフィールドダンジョンであった。
「出てくる魔物はアンデッドなので歩みが遅く、到着するのは朝になるようですがその時までに援軍が到着する見込みはありません。この町を守るためにどうかお力を貸してください!」
ジグーズは協力を願い頭を下げた。
今ここに集まっている冒険者は元より力を貸そうと集まった連中なので貸してくれと言われなくても勝手にスケルトンと戦っていただろう。
ダンジョンの管理については大領主や国が管轄しているものなのであるが、魔物の対処などは冒険者の方が心得がある。
冒険者の方が衛兵よりも多いし指揮系統が二つあるのは望ましくないので冒険者ギルドが今回について主導することになった。
必要なことは状況の把握と適切な準備である。
備蓄や武器の倉庫、町の武器屋などを回って何がどれほどあるのかを確かめて必要なところに運ぶ。
足の速い冒険者を選んでダンジョンの方に偵察に向かわせている間にギルト前では炊き出しが行われていた。
絶対にこんなこと口に出しちゃいけないのだけど月明かりの元大鍋で大量に作った汁物は意外と美味しく、乙なものであった。
そうしていると教会の方でも話がまとまったらしく大量の聖水が運ばれてきた。
この町においては聖水は高級なものとなるのだが瓶詰めの液体なんて持っては逃げられない。
町がモンスターの手に落ちれば作った聖水なんか無駄になってしまうのだから出し惜しみなんてしていられない。
「ただあまり良い感じではなさそうだな……」
リュードは周りを見ながらため息をついた。
冒険者の数は多いけれど状況は良くないと感じたからである。
強そうな冒険者が少ないのだ。
これには理由があった。
ラストのためにダンジョンが封鎖されることが決まっていた。
そのために高ランクの冒険者はこの町にあまり残っていないというのが大きな理由である。
ただそれだけじゃなくボーンフィールドダンジョンに出てくるスケルトンは強い魔物だとは言い切れず、だから難易度が高めなダンジョンではあるものの挑む人のレベルはそんなに高くないのだ。
なのでスケルトンに手慣れている人は多いけれどみな中程度のランクの冒険者が多かった。
「まあなるようにしかならないか……」
武器の手入れやなんかをして過ごしていると偵察に出た冒険者たちが戻ってきた。
顔は険しく、話の中身を聞かなくても良くないことが分かってしまう。
偵察してきた話では正確な数も把握できないほどのスケルトンの大群が町の方に迫ってきていた。
ただ数は多いもののアンデッド系の魔物で足も速くないスケルトンの歩みは遅くてまだ若干の余裕はあるようだった。
ずっと響き渡っている鐘の音は異常事態を知らせるものであった。
今回の異常事態とはダンジョンブレイク、つまりダンジョンから魔物が外に出てきてしまう事態が発生していたことを示している。
本来ダンジョンの中にいる魔物はダンジョンから外には出てこない。
しかし何かしらの事情や異常、例えば長期間人が入らず放置されたりとかするとダンジョンの中の魔物が外に出てきてしまったりすることがある。
このチッパの町の近くにあるのはスケルトンが多く出てくるボーンフィールドダンジョンのみ。
リュードたちが攻略する予定であったダンジョンである。
聞いたところ他に近くにダンジョンはないようだしダンジョンブレイクが起きたというならボーンフィールドダンジョンがブレイクを起こしたと見るべきである。
「冒険者ギルドに行ってみよう」
チッパの町の一大事にリュードとルフォンは顔を見合わせる。
リュードたちもサッと着替えて必要な荷物を持って冒険者ギルドに向かおうとした。
「2人は避難を」
「私たちも手伝うよ!」
「でも……」
「2人が行くなら私も行く。困った時に助け合うのが友達だって言ってたじゃん!」
「そうだけど……」
「私は冒険者の資格も持っておりますので、もちろんご協力させていただきます」
リュードとルフォンは冒険者だからこういう時に手伝う義務があるし責任感もある。
けれどラストとヴィッツはそうではない。
危険な事態なので2人には避難してもらおうと思ったが、ラストは大人しく逃げるつもりがないようだ。
ラストが行くのなら当然ヴィッツも行くのである。
「よし、行こうか」
ここで言い争いをしている暇はない。
ラストの真剣な眼差しにリュードはうなずいた。
避難といってもまだ何も情報はないし、今の段階では部屋でおとなしくしているしかない。
そんなヤキモキする状態に置かれるなら一緒に行った方が何倍もマシである。
ギルドに行ってみるともうすでに人が多く集まっていた。
冒険者だけでなくこの状況の情報を欲しい人も集まっていた。
「みなさん聞こえますか?」
冒険者ギルドの前に置かれた大きな箱の上に人が上がり、魔法で声を増幅してみんなに聞こえるようしていた。
「私はチッパの冒険者ギルドのギルド長をしております、ジグーズです」
箱の上に乗ったのはガタイのいい中年の男性だった。
騒がしかったギルド前の広場がピタッと静寂に包まれ、いまだに鳴り響く鐘の音をバックにしてみんなジグーズの声に耳を傾ける。
「現在チッパの町の近くにありますボーンフィールドダンジョンがダンジョンブレイクを起こして、中のスケルトンがダンジョンの外に出てこちらの町に向かってきております」
やはりダンジョンブレイクを起こしているのはいきなり現れたようなダンジョンではなく、ボーンフィールドダンジョンであった。
「出てくる魔物はアンデッドなので歩みが遅く、到着するのは朝になるようですがその時までに援軍が到着する見込みはありません。この町を守るためにどうかお力を貸してください!」
ジグーズは協力を願い頭を下げた。
今ここに集まっている冒険者は元より力を貸そうと集まった連中なので貸してくれと言われなくても勝手にスケルトンと戦っていただろう。
ダンジョンの管理については大領主や国が管轄しているものなのであるが、魔物の対処などは冒険者の方が心得がある。
冒険者の方が衛兵よりも多いし指揮系統が二つあるのは望ましくないので冒険者ギルドが今回について主導することになった。
必要なことは状況の把握と適切な準備である。
備蓄や武器の倉庫、町の武器屋などを回って何がどれほどあるのかを確かめて必要なところに運ぶ。
足の速い冒険者を選んでダンジョンの方に偵察に向かわせている間にギルト前では炊き出しが行われていた。
絶対にこんなこと口に出しちゃいけないのだけど月明かりの元大鍋で大量に作った汁物は意外と美味しく、乙なものであった。
そうしていると教会の方でも話がまとまったらしく大量の聖水が運ばれてきた。
この町においては聖水は高級なものとなるのだが瓶詰めの液体なんて持っては逃げられない。
町がモンスターの手に落ちれば作った聖水なんか無駄になってしまうのだから出し惜しみなんてしていられない。
「ただあまり良い感じではなさそうだな……」
リュードは周りを見ながらため息をついた。
冒険者の数は多いけれど状況は良くないと感じたからである。
強そうな冒険者が少ないのだ。
これには理由があった。
ラストのためにダンジョンが封鎖されることが決まっていた。
そのために高ランクの冒険者はこの町にあまり残っていないというのが大きな理由である。
ただそれだけじゃなくボーンフィールドダンジョンに出てくるスケルトンは強い魔物だとは言い切れず、だから難易度が高めなダンジョンではあるものの挑む人のレベルはそんなに高くないのだ。
なのでスケルトンに手慣れている人は多いけれどみな中程度のランクの冒険者が多かった。
「まあなるようにしかならないか……」
武器の手入れやなんかをして過ごしていると偵察に出た冒険者たちが戻ってきた。
顔は険しく、話の中身を聞かなくても良くないことが分かってしまう。
偵察してきた話では正確な数も把握できないほどのスケルトンの大群が町の方に迫ってきていた。
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