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第五章
浅き欲望の果て3
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「貰ってくぞ」
それでもこの先槍を使うことはあるだろうがナイフの方が今のところは取り回しやすい。
通路での遭遇、戦闘が考えられる今は取れる選択肢が多い方が好ましい。
リュードは男の持っていたナイフと腕輪についていた石をいただく。
ナイフの状況から分かっていたけれど男の腕輪には石が2つ付いていた。
すでに誰かを倒してきた後であったということだ。
二つの石を自分の腕輪に付ける。
全部で石が十個必要、リュードの場合は赤い石が三つ分の役割なので多少集める数は減るがまだまだ石集めの道のりは長い。
「……これでいいかな?」
このステージがどれほどの時間行われるのかわからない。
集めなければいけない石の数からして数時間で終わるものでもなさそうだし、きっとこの男も起きてくる。
リュードだったら絶対に復讐に燃える。
だからといってここで気絶して無抵抗の男にトドメを刺すつもりもリュードにはなかった。
なのでリュードは男の服を脱がせた。
下着ごとずり下ろして脱がせ、ナイフでズボンを切り裂いて細く紐状にする。
それで手足を縛って隅っこに放置しておく。
ついでにパンツも履けないようにズタズタにしておく。
これはリュードの優しさだ。
どこが優しいのかと疑問に思うかもしれないが縛られて無抵抗、石も持っていない全裸の男をわざわざ殺害しようなんて人はそんなに多くない。
運が悪くなきゃそのまま生きてはいられる。
もしどうにか紐を解いたとしても全裸の状態だ。
下着すらない男が残っているプライドを全て捨てたなら分からないけれどほとんどの場合下半身丸出しで、しかも素手で他人に襲い掛かることはない、と信じたい。
男がプライドを捨てて全裸で他人に強襲するような奴だったらリュードでもどうしようもない。
ちなみにリュードの亀の魔道具は巻き込まれないように少し距離を取ってずっとリュードの方に水晶を向けており、男にも同じ魔道具が付いていて別のところから同様に水晶を向けていた。
裸にひん剥いたらそっぽを向けていた気もするがリュードは気にせず男から離れて洞窟を進んで行くことにした。
リュードがいる小部屋に繋がる繋がる道は四つあった。
一つはリュードが来た道なので選択肢から消える。
残るは三つなのだけどどれも同じに見える。
「うーん……あったかな」
目を閉じて集中を高めるとわずかに風を感じた。
風とも言っていいのかわからないぐらいの微かな空気の流れであるが一つの道の方で空気が動いているように感じられたのである。
どうせ他に道を選ぶ理由もなかったのでリュードその道を選んで進むことにした。
空気が動いているということは外に繋がっているか、広い空間でもあるのだろう。
どっちにしろ他の2つの道よりも何かがありそうではあった。
「にしたって……ここはなんなんだ?」
落ち着いてくるとここが一体何の場所になるのか非常に気になった。
洞窟であるとは言っていいのだけど天然のゴツゴツとしたところもあれば、切り取ったり掘られたような人の手を感じるところもある。
途中途中で分かれ道もあって複雑であり、迷宮のようでもあった。
リュードの他にも人がいるしみんなもここにいると考えられる。
最初に馬車を降ろされた人とリュードが降ろされた場所の距離だけ考えても間にはかなりの距離がある。
リュードたちと真逆の方向に向かった馬車もあったのでやはりマヤノブッカの下の全体に洞窟が広がっていると考えるのが妥当である。
見ている感じでは天然の洞窟を人の手で切り広げた感じに見えた。
元々洞窟があったところを何かに利用するのに広げた人工の地下ダンジョンと言ったところだろうかと考えた。
分かれ道に来るたびに立ち止まって空気の流れを感じ取り、より強く空気が流れている方へと向かう。
そうして歩いていると広いところに出た。
人の手で広げたところではなく天然の洞窟の一部のようだ。
天井は高くツララのような鍾乳石が垂れ下がっている。
大きな町の地下に鍾乳洞が存在しているのかとリュードは驚いた。
洞窟の様子を確かめつつ周りを見渡してみるが人の気配はない。
ここならば槍を存分に振り回すことができそうなので思い切って広い鍾乳洞を進む。
リュードが入ってきた道から左右に鍾乳洞は伸びていて、真ん中を細く水が流れている。
そっと手をつけてみると透明度が高く、ひんやりとしている。
少し悩んだけれど我慢できずに手ですくって水を飲む。
「うん、大丈夫そうだな」
危険な水の可能性もあったけれどリュードは毒の耐性も高いし喉が渇いていたのだ。
飲んでも美味しい水だった。
危険はなさそうなのでどうせなら顔とか体とかも洗いたいと思った。
水の流れを見て下流に行くか、上流に行くかを悩んだ。
太い本流の流れがあれば外につながっている可能性が高いとリュードは思っていた。
ただ流れていく先で合流して水の流れが太くなる可能性もあれば、どこからか本流のようなところから分かれて細く流れてきている可能性だってある。
どちらに行くべきなのか判断材料がない。
「まあそんな変わらないか」
どっちに行くのか決められないならどっちでもいいやと思った。
「じゃあ……さかのぼってみるか」
上流に行って見てから下流に戻ってきてもいいだろう。
どっちにいくか決める要因はないからとりあえず上流の方に向かってみることにした。
きっとでもどこかに水の溜まり場的なところがある。
洞窟があるからマヤノブッカという都市が出来たのではなく、こうした水があったからマヤノブッカが出来たのだろうと思った。
人の生活に水は欠かせない。
洞窟があるとは知らなかったけど水が出るからここに都市が出来て、そのうちに洞窟が見つかって何かに利用しようと広げた。
今ではこんなことに使われているけれどきっとそんな都市の起こりがあったのではないかとリュードは歩きながら想像を膨らませていた。
それでもこの先槍を使うことはあるだろうがナイフの方が今のところは取り回しやすい。
通路での遭遇、戦闘が考えられる今は取れる選択肢が多い方が好ましい。
リュードは男の持っていたナイフと腕輪についていた石をいただく。
ナイフの状況から分かっていたけれど男の腕輪には石が2つ付いていた。
すでに誰かを倒してきた後であったということだ。
二つの石を自分の腕輪に付ける。
全部で石が十個必要、リュードの場合は赤い石が三つ分の役割なので多少集める数は減るがまだまだ石集めの道のりは長い。
「……これでいいかな?」
このステージがどれほどの時間行われるのかわからない。
集めなければいけない石の数からして数時間で終わるものでもなさそうだし、きっとこの男も起きてくる。
リュードだったら絶対に復讐に燃える。
だからといってここで気絶して無抵抗の男にトドメを刺すつもりもリュードにはなかった。
なのでリュードは男の服を脱がせた。
下着ごとずり下ろして脱がせ、ナイフでズボンを切り裂いて細く紐状にする。
それで手足を縛って隅っこに放置しておく。
ついでにパンツも履けないようにズタズタにしておく。
これはリュードの優しさだ。
どこが優しいのかと疑問に思うかもしれないが縛られて無抵抗、石も持っていない全裸の男をわざわざ殺害しようなんて人はそんなに多くない。
運が悪くなきゃそのまま生きてはいられる。
もしどうにか紐を解いたとしても全裸の状態だ。
下着すらない男が残っているプライドを全て捨てたなら分からないけれどほとんどの場合下半身丸出しで、しかも素手で他人に襲い掛かることはない、と信じたい。
男がプライドを捨てて全裸で他人に強襲するような奴だったらリュードでもどうしようもない。
ちなみにリュードの亀の魔道具は巻き込まれないように少し距離を取ってずっとリュードの方に水晶を向けており、男にも同じ魔道具が付いていて別のところから同様に水晶を向けていた。
裸にひん剥いたらそっぽを向けていた気もするがリュードは気にせず男から離れて洞窟を進んで行くことにした。
リュードがいる小部屋に繋がる繋がる道は四つあった。
一つはリュードが来た道なので選択肢から消える。
残るは三つなのだけどどれも同じに見える。
「うーん……あったかな」
目を閉じて集中を高めるとわずかに風を感じた。
風とも言っていいのかわからないぐらいの微かな空気の流れであるが一つの道の方で空気が動いているように感じられたのである。
どうせ他に道を選ぶ理由もなかったのでリュードその道を選んで進むことにした。
空気が動いているということは外に繋がっているか、広い空間でもあるのだろう。
どっちにしろ他の2つの道よりも何かがありそうではあった。
「にしたって……ここはなんなんだ?」
落ち着いてくるとここが一体何の場所になるのか非常に気になった。
洞窟であるとは言っていいのだけど天然のゴツゴツとしたところもあれば、切り取ったり掘られたような人の手を感じるところもある。
途中途中で分かれ道もあって複雑であり、迷宮のようでもあった。
リュードの他にも人がいるしみんなもここにいると考えられる。
最初に馬車を降ろされた人とリュードが降ろされた場所の距離だけ考えても間にはかなりの距離がある。
リュードたちと真逆の方向に向かった馬車もあったのでやはりマヤノブッカの下の全体に洞窟が広がっていると考えるのが妥当である。
見ている感じでは天然の洞窟を人の手で切り広げた感じに見えた。
元々洞窟があったところを何かに利用するのに広げた人工の地下ダンジョンと言ったところだろうかと考えた。
分かれ道に来るたびに立ち止まって空気の流れを感じ取り、より強く空気が流れている方へと向かう。
そうして歩いていると広いところに出た。
人の手で広げたところではなく天然の洞窟の一部のようだ。
天井は高くツララのような鍾乳石が垂れ下がっている。
大きな町の地下に鍾乳洞が存在しているのかとリュードは驚いた。
洞窟の様子を確かめつつ周りを見渡してみるが人の気配はない。
ここならば槍を存分に振り回すことができそうなので思い切って広い鍾乳洞を進む。
リュードが入ってきた道から左右に鍾乳洞は伸びていて、真ん中を細く水が流れている。
そっと手をつけてみると透明度が高く、ひんやりとしている。
少し悩んだけれど我慢できずに手ですくって水を飲む。
「うん、大丈夫そうだな」
危険な水の可能性もあったけれどリュードは毒の耐性も高いし喉が渇いていたのだ。
飲んでも美味しい水だった。
危険はなさそうなのでどうせなら顔とか体とかも洗いたいと思った。
水の流れを見て下流に行くか、上流に行くかを悩んだ。
太い本流の流れがあれば外につながっている可能性が高いとリュードは思っていた。
ただ流れていく先で合流して水の流れが太くなる可能性もあれば、どこからか本流のようなところから分かれて細く流れてきている可能性だってある。
どちらに行くべきなのか判断材料がない。
「まあそんな変わらないか」
どっちに行くのか決められないならどっちでもいいやと思った。
「じゃあ……さかのぼってみるか」
上流に行って見てから下流に戻ってきてもいいだろう。
どっちにいくか決める要因はないからとりあえず上流の方に向かってみることにした。
きっとでもどこかに水の溜まり場的なところがある。
洞窟があるからマヤノブッカという都市が出来たのではなく、こうした水があったからマヤノブッカが出来たのだろうと思った。
人の生活に水は欠かせない。
洞窟があるとは知らなかったけど水が出るからここに都市が出来て、そのうちに洞窟が見つかって何かに利用しようと広げた。
今ではこんなことに使われているけれどきっとそんな都市の起こりがあったのではないかとリュードは歩きながら想像を膨らませていた。
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