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第六章
封鎖された国2
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「なら!」
こういう相手に定石なのは魔法である。
相手は全身が金属質だとリュードは見抜いた。
もしかしたらと思って雷属性の魔法を放つ。
様子見程度の弱めの電撃であったけれどトカゲは電撃を受けて激しく全身をビクビクと震わせた。
金属質なためなのか、魔法に弱いのかはハッキリしないけれど雷属性の魔法はトカゲによく通るようだ。
「逃がさないよ!」
不利を悟ったトカゲは痺れから立ち直るとさっさと逃げようとした。
そんなトカゲの鼻先に矢が着弾して爆発する。
ダメージはなくても目の前で爆発が起きればノーリアクションではいられない。
怯んで足が止まったトカゲに駆け寄ったリュードはその尻尾を掴んで握りしめた。
「くらえ!」
思いきり電撃をトカゲに流す。
一度電撃を食らってしまうと筋肉がビクビクと動いて体が自分の意思では動かなくなる。
トカゲも逃げたくても足が動かず逃げられない。
反撃しようにもブルブルと震える体を制御できずにただ電撃にさらされ続け、リュードの方を振り向くことすら不可能であった。
表面は丈夫であっても中身は違う。
電撃を流していると耐えきれなくなったトカゲが急に白目を向いて倒れて動かなくなった。
「死んだ?」
「分からん。とりあえずトドメは刺しておこう」
口の端から小さく黒い煙を吐き出しているトカゲのことをみんなで覗き込む。
最低でも無事ではなさそうだけれど死んだかどうかまでは分からない。
リュードは剣先を下にして両手で柄を持つ。
高く剣を上げて、全力でトカゲの首に向けて剣を振り下ろした。
かなり硬い手応えがあったが、動かない相手に全力で剣を突き立てれば刺さるぐらいはする。
皮膚が裂けて剣が入り始めると中はやはり他のトカゲと変わらず柔らかい肉でブスリと剣が突き刺さった。
やはり死んでいたのか剣が突き刺さってもトカゲはピクリとも動かない。
「ふう、こんな時間に何だったんだ」
剣を引き抜いて、軽く振って血を払う。
そろそろ寝ようかとも思っていたのにすっかり目が冴えてしまった。
「助かったよ、ありがとう若いの」
ラストのさらに後ろに隠れるようにしていた男が出てきた。
リュードの腰ぐらいまでしかない身長、豊かなヒゲ、屈強そうな体つきをした男にリュードはすぐにピンときた。
ドワーフだと悩むこともなくリュードは分かった。
ザ・ドワーフ。
イメージ通りのドワーフが目の前にいる。
まさかこんなところでイメージしていた異世界人に出会うことができてリュードは誰にも気づかれずほんのりと感動する。
「どういたしまして。どうしてこんな時間に魔物に追われていたんですか?」
「ハッハッハッ、これには深~いわけがあってな」
「まあ、なんでもいいですけど他に追ってきている魔物なんていませんよね?」
「多分いない。あいつにだけ見つかって執拗に追いかけてきたんだ」
トカゲとからそんな感じの魔物はそこら辺にいてもおかしくないタイプの魔物である。
けれどこのトカゲはそこらにいるタイプのトカゲではないとリュードは思った。
どう見ても森や草原に出てくるものではなくやや特殊なタイプのトカゲ。
ドワーフがどこからか連れてきてしまったのだろう。
他にトカゲは見えないし、いないと断言しても大丈夫そうだ。
「お、おいおいおい! これを放っておくつもりか!?」
「えっ? いや、埋めてしまおうかと」
トカゲの死体は野営地に呼び込むようにして戦ったので寝る場所に近いところにある。
魔物の死体を放置しておくのは他の魔物を呼び寄せてしまう危険があるし、衛生上もよろしくない。
1番手っ取り早いのは燃やしてしまうことだけど、表面が非常に硬いこのトカゲが火で燃えるのか不安がある。
中途半端に燃え残ってしまうくらいなら最初から埋めてしまった方が早い。
土魔法でサッと埋めるつもりだがどうしても埋め戻した後がいびつになるので土をならす必要がある。
そのために道具を取りに行こうとしていた。
「う、埋めるって……こんなに見た目綺麗にミスリルリザードを倒したんだぞ!? それを埋めるだと? お前さんたち頭どうかしてるんじゃないのか!」
初対面の相手に頭どうにかしてるなんていう方がどうにかしている。
怒ったような、驚いたような表情を浮かべるドワーフにリュードたちは顔を見合わせた。
「これ、ミスリルリザードなんですか?」
「そうだ! リザードそのものの質も良く、皮もほとんど傷ついていない倒し方をしておる。持っていくところによっては非常に高価に買い取ってくれるはずだ!ワシも欲しいぐらいにな……」
ドワーフは追いかけられて逃げただけでミスリルリザードを倒してはいない。
倒したのはリュードたちなので助けを求めた身でもあるしミスリルリザードを要求する権利なんてない。
「ふーん……」
トカゲは結構デカい。
人のサイズくらいは余裕であって持って歩くには困るぐらいの大きさである。
ただしリュードたち以外なら、だ。
ドワーフに騙してトカゲを持っていかせるメリットなどない。
純粋な文句というかアドバイスには従っておくのがよいだろう。
しょうがないのでリュードは近くの木のそばまでミスリルリザードを引きずっていく。
硬いので引きずるくらいでは皮も傷つかない。
ロープを使って尻尾に括り付けて木に吊るす。
魔物の血も買取対象であることが多いが、残った血は魔物を早く傷ませる原因にもなる。
この場合では皮が1番大事なのでしっかり血を抜いておけば腐りにくく、皮も品質を保てる。
ある程度血が出なくなったら今度は使わない布で包んで、後はマジックボックスの魔法がかけられない袋に入れておく。
こういう相手に定石なのは魔法である。
相手は全身が金属質だとリュードは見抜いた。
もしかしたらと思って雷属性の魔法を放つ。
様子見程度の弱めの電撃であったけれどトカゲは電撃を受けて激しく全身をビクビクと震わせた。
金属質なためなのか、魔法に弱いのかはハッキリしないけれど雷属性の魔法はトカゲによく通るようだ。
「逃がさないよ!」
不利を悟ったトカゲは痺れから立ち直るとさっさと逃げようとした。
そんなトカゲの鼻先に矢が着弾して爆発する。
ダメージはなくても目の前で爆発が起きればノーリアクションではいられない。
怯んで足が止まったトカゲに駆け寄ったリュードはその尻尾を掴んで握りしめた。
「くらえ!」
思いきり電撃をトカゲに流す。
一度電撃を食らってしまうと筋肉がビクビクと動いて体が自分の意思では動かなくなる。
トカゲも逃げたくても足が動かず逃げられない。
反撃しようにもブルブルと震える体を制御できずにただ電撃にさらされ続け、リュードの方を振り向くことすら不可能であった。
表面は丈夫であっても中身は違う。
電撃を流していると耐えきれなくなったトカゲが急に白目を向いて倒れて動かなくなった。
「死んだ?」
「分からん。とりあえずトドメは刺しておこう」
口の端から小さく黒い煙を吐き出しているトカゲのことをみんなで覗き込む。
最低でも無事ではなさそうだけれど死んだかどうかまでは分からない。
リュードは剣先を下にして両手で柄を持つ。
高く剣を上げて、全力でトカゲの首に向けて剣を振り下ろした。
かなり硬い手応えがあったが、動かない相手に全力で剣を突き立てれば刺さるぐらいはする。
皮膚が裂けて剣が入り始めると中はやはり他のトカゲと変わらず柔らかい肉でブスリと剣が突き刺さった。
やはり死んでいたのか剣が突き刺さってもトカゲはピクリとも動かない。
「ふう、こんな時間に何だったんだ」
剣を引き抜いて、軽く振って血を払う。
そろそろ寝ようかとも思っていたのにすっかり目が冴えてしまった。
「助かったよ、ありがとう若いの」
ラストのさらに後ろに隠れるようにしていた男が出てきた。
リュードの腰ぐらいまでしかない身長、豊かなヒゲ、屈強そうな体つきをした男にリュードはすぐにピンときた。
ドワーフだと悩むこともなくリュードは分かった。
ザ・ドワーフ。
イメージ通りのドワーフが目の前にいる。
まさかこんなところでイメージしていた異世界人に出会うことができてリュードは誰にも気づかれずほんのりと感動する。
「どういたしまして。どうしてこんな時間に魔物に追われていたんですか?」
「ハッハッハッ、これには深~いわけがあってな」
「まあ、なんでもいいですけど他に追ってきている魔物なんていませんよね?」
「多分いない。あいつにだけ見つかって執拗に追いかけてきたんだ」
トカゲとからそんな感じの魔物はそこら辺にいてもおかしくないタイプの魔物である。
けれどこのトカゲはそこらにいるタイプのトカゲではないとリュードは思った。
どう見ても森や草原に出てくるものではなくやや特殊なタイプのトカゲ。
ドワーフがどこからか連れてきてしまったのだろう。
他にトカゲは見えないし、いないと断言しても大丈夫そうだ。
「お、おいおいおい! これを放っておくつもりか!?」
「えっ? いや、埋めてしまおうかと」
トカゲの死体は野営地に呼び込むようにして戦ったので寝る場所に近いところにある。
魔物の死体を放置しておくのは他の魔物を呼び寄せてしまう危険があるし、衛生上もよろしくない。
1番手っ取り早いのは燃やしてしまうことだけど、表面が非常に硬いこのトカゲが火で燃えるのか不安がある。
中途半端に燃え残ってしまうくらいなら最初から埋めてしまった方が早い。
土魔法でサッと埋めるつもりだがどうしても埋め戻した後がいびつになるので土をならす必要がある。
そのために道具を取りに行こうとしていた。
「う、埋めるって……こんなに見た目綺麗にミスリルリザードを倒したんだぞ!? それを埋めるだと? お前さんたち頭どうかしてるんじゃないのか!」
初対面の相手に頭どうにかしてるなんていう方がどうにかしている。
怒ったような、驚いたような表情を浮かべるドワーフにリュードたちは顔を見合わせた。
「これ、ミスリルリザードなんですか?」
「そうだ! リザードそのものの質も良く、皮もほとんど傷ついていない倒し方をしておる。持っていくところによっては非常に高価に買い取ってくれるはずだ!ワシも欲しいぐらいにな……」
ドワーフは追いかけられて逃げただけでミスリルリザードを倒してはいない。
倒したのはリュードたちなので助けを求めた身でもあるしミスリルリザードを要求する権利なんてない。
「ふーん……」
トカゲは結構デカい。
人のサイズくらいは余裕であって持って歩くには困るぐらいの大きさである。
ただしリュードたち以外なら、だ。
ドワーフに騙してトカゲを持っていかせるメリットなどない。
純粋な文句というかアドバイスには従っておくのがよいだろう。
しょうがないのでリュードは近くの木のそばまでミスリルリザードを引きずっていく。
硬いので引きずるくらいでは皮も傷つかない。
ロープを使って尻尾に括り付けて木に吊るす。
魔物の血も買取対象であることが多いが、残った血は魔物を早く傷ませる原因にもなる。
この場合では皮が1番大事なのでしっかり血を抜いておけば腐りにくく、皮も品質を保てる。
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