人と希望を伝えて転生したのに竜人という最強種族だったんですが?〜世界はもう救われてるので美少女たちとのんびり旅をします〜

犬型大

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第六章

甘く、のんびりと1

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「あっ! シューナリュード様ですね!」

「えっ? 何かありました?」

「ええと、ルフォン様もいらっしゃいますね」

 モンスターに襲われたりするようなこともなくドワガルの隣にある国まで行くことができた。
 冒険者を雇うならやっぱり冒険者ギルドだ。

 ということでリュードたちは冒険者ギルドを訪れた。
 依頼したいことがあると言って冒険者証を提示したのだけど、リュードたちの情報を照会して冒険者ギルドの受付の女性は驚いていた。

 何かやったかと焦るリュードだが悪いことをした記憶もない。
 そもそもリュードたちが冒険者ギルドを訪れて依頼を受けることは少ない。

 依頼を見たりすることはあっても受付で冒険者証を出して身分を提示することは実はあまりなかったりする。
 というのもいろいろな理由がある。

 第一にリュードたちはお金に困っていない。
 やはり冒険者として仕事を受ける理由の大きな部分がお金のためである人がほとんどだろうけど、その点に関してリュードたちは余裕がある。

 わざわざ焦って依頼を探して受ける必要がないのである。
 第二にリュードたちはあまり冒険者ギルドを活用していない。
 
 道中魔物と戦うことも時折あるのだけれどその死体や簡単に解体して持ち運びできる魔石や素材なんかはリュードたちも実はちゃんと回収している。
 冒険者ギルドに持っていって買取して貰えば実績にもなるのだけど、冒険者ギルドに買い取ってもらう場合買取価格は実はそんなに高くないのだ。
 
 なのでリュードはそうしたものを買い取ってくれる店に行って交渉する。
 基本的には必要な消耗品とかを買う時に近くにあれば寄って売るぐらいだが、冒険者ギルドを挟まない方が基本は高値で買ってくれるのだ。
 
 中にはあくどい人や足元を見てくるような人もいるけれどリュードたちはお金に困っていない。
 ふっかけられても全然動じることがないのでそんな人たちに騙されることもない。

 そんなわけで冒険者ギルドで冒険者証を出すのは以外と久々であった。
 直接交渉して魔物の素材を売っているのがバレたのかとか考える。

 それも認められた普通の行為なので悪いことは何にもないのだけどこうやって声をかけられると一瞬で何でもかんでも悪いことのように思えてしまうから不思議である。
 ついでにラストの冒険者としての登録でもしようかと簡単に考えていたのに、内心すごい焦ってしまう。
 
 ただ表情で悪事がバレるなんてこともあるのであくまでも顔は冷静に、だ。
 受付の女性はリュードたちとリュードたちの情報を見比べる。
 
 何事かとドキドキして待っていると少々お待ちくださいと言われて受付の女性はギルドの奥に慌てて消えていった。

「お待たせいたしました」

 戻ってきた受付の女性は一人の中年男性を連れてきていていた。
 紹介によるとこの人はこのギルドのギルド長であった。

「ええと、シューナリュード様およびルフォン様はいくつか国などからの特殊な指名による依頼がありまして、そちらの方を完了なさっております」

 ギルド長は非常に腰が低く丁寧に対応してくれた。

「相手様方からのお支払い等が済みましてギルドの方でも処理が完了いたしましたのでご依頼の完遂となりました。つきましてはこなされたご依頼の内容等からシューナリュード様およびルフォン様に関しましてギルドの特例によりシルバー-(マイナス)ランクに昇格となりました。こちらが新しい冒険者証となります」

 ギルド長は二枚の銀色のカードを取り出すとリュードとルフォンに渡した。
 受付の女性が焦ったのはこのためだった。

 色々なことをリュードたちもやってきた。
 向こうの行為でギルドを通じて実績になるようにとやってくれたものもあった。

 終わったあと別に冒険者ギルドに立ち寄ることもなかったのだけど、実績が認められて昇給要件を満たしていたり報酬の受け取りがあったりと冒険者ギルドとしてリュードたちに用事があったのだ。
 ついでにその実績も国からの依頼ということでわざわざギルド長が出てきたのである。

「なんか……いきなり飛ばし過ぎじゃないか?」

 これまでリュードたちはアイアン+ランクであった。
 アイアンの上はブロンズであり、その上にシルバーがある。

 つまりリュードたちはブロンズランクを丸々すっ飛ばしてシルバーランクに上がったことになる。
 しかも単に一つ飛ばしたのではない。

 それぞれのランクの中に-、+がついて三段階に分かれているのでブロンズランクの三つのランクを飛ばしたことになるのだ。

「しばらくギルドの方にお立ち寄りがなかったようなのでまとめてご実績が積み重なった結果です。ご実績だけでしたらゴールドランクにも比肩するのですがこなした数の少なさなどからシルバー-ということになりました」

 もっと上げろなんて言うつもりもない。
 十分すぎるぐらいであるとリュードは愛想笑いを浮かべる。

「……中々国から冒険者を名指しで指定なさって依頼されることなどありません。当然ギルド側も注目しますし、国が満足してくれればギルドも活動しやすくなりますのでありがたく思います。ですので実績としてはとても大きいものになるのです」

 驚いているリュードとルフォンが納得するようにギルド長は説明を続ける。
 ただ驚いているだけなのだが不満だと思っているようにとらえてしまったのである。
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