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第六章
甘く、のんびりと4
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「おそらく募集に誰もこないということは心配ないでしょう」
依頼の内容が内容なだけに周辺だけで冒険者を集めるわけにもいかない。
量より質を確保しなければならないなとグロムは考え始めている。
時間的な制約もあるのであまり手を広げすぎてもいけないが、隣国の冒険者ギルドにも連絡を入れて冒険者を募ることにした。
依頼を冒険者ギルドで出して冒険者を募り、そこから精査した上で最終的にリュードたちが確認し、冒険者たちが集まるのを待つ。
信用できない者、実力のない者はドワーフのためにも雇えないのでここは多少なりとも時間をかけてやる他なかった。
「依頼できたのはいいが……くぅ……」
デルデは苦悶の表情を浮かべた。
依頼も終えて、あとは冒険者ギルドの方に任せることにして応接室からギルドのロビーに戻ってきた。
渋い顔をしているデルデの視線の先には昼間からギルドにたむろっている冒険者たちの姿があった。
もっと言うと冒険者たちの装備品にである。
冒険者たちの装備品の質が低い。
パッと見ただけでもその質の悪さが分かり、作った者の名前を問いただしてハンマーで頭をかち割ってやりたくなる。
真魔大戦やそれに続く戦争で職人や技術の伝承が損なわれ、再び人が増えて魔物との戦いに突入していくと武器の需要が増えた。
当然武器を供給することが最優先で質よりも量が求められた。
そうした状況下であったので武器が広く行き渡るようになったのだけど、現在では質が悪い物が多く出回っているのが現状である。
それなりに質も求められる時代になってきて質の良い武器を作るようにもなってきたけれど、伝統を受け継ぎ1つ1つを丁寧に作り上げるドワーフから見るとどれもこれも質が悪い。
見ていて気分が悪くイライラしてくる。
あれでは金属が泣いている。
「さてと、時間ができちゃったな」
時間が無いという状況も大変だけど時間が有り余るほどあるというのも困ったものだ。
「ダリルはどうするんだ?」
ダリルの話は聞いた。
用件としては分かった。
ダリルの方もどうにかしなきゃいけない話ではあるけれど、今の優先はドワーフである。
「ドワーフの件についてよければ私にも手伝わせてください。しかし時間があるなら教会に行って連絡したり、祈りを捧げたり教会の方を手伝おうと思っています」
「そっか、分かった」
「何かあれば教会の方にいる。いなくとも伝言でも残してくれ。ドワガルまで先に向かっていてくれても全く構わない」
聖職者が一緒に戦ってくれると心強い。
ドワガルでの戦いに合流してくれるというならリュードとしてもありがたい話である。
「デルデは何かやることはあるか?」
「ふんっ、ワシが何をするというんだ。しかしこんなところに何もせずにずっとおったら気が狂ってしまうわ。お前さんたちについていく。何かするなら連れていってくれ」
「了解。俺たちはそうだな……ラストの冒険者ランク上げも兼ねて依頼でも受けようかな?」
「リュードぉ……!」
パァッとラストの顔が明るくなる。
アイアン-の冒険者証をもらってはいおしまいではないリュードの優しさが嬉しい。
アイアン-では冒険者証をもらっただけと変わりがない。
身分証ともなる冒険者証がアイアン-ではそれだけで下に見てくるような人もいる。
上げられる機会があるなら上げておくのが賢明である。
「そうか。では私はそのまま教会の方に向かうとするよ。何か困ったことがあったらいつでも呼んでくれ」
ダリルと別れてリュードたちは依頼の確認をする。
どんな依頼があるかを見て計画を立てていかなければならない。
依頼を受ける前に旅の消耗品なんかも補充しなきゃとか、日帰りでもいいかとか考えなきゃいけない。
それに国や場所によって出てくる魔物も違うので依頼の内容にも違いがある。
「へぇ~……」
冒険者初心者のラストは広く張り出されている依頼を見て声を漏らす。
意外と依頼の種類も多くて一目に確認することはできない。
ブランダムというこの国は大きな森林を抱えているのでそうした場所での依頼が多い。
森林における採取や調査、魔物の討伐など幅広く、中には森林の枝の間引きなんて依頼もあった。
要求されるランクも様々だけど、ラストのランクを考えると高ランクの依頼は当然受けられない。
常設依頼と呼ばれる魔物を倒して納品してねっていう依頼は勝手に倒して証拠を持ってくるだけなので高ランクでも問題はないが、手っ取り早く上げるならそうした依頼は片手間にやりつつがいい。
リュードたちはシルバー-なのでラストを引き連れてアイアン、ブロンズ、上手く行けばシルバーまでなら受けられる。
そこらへんもギルドの受け付ける人によるのでブロンズぐらいまでが確実なラインだろう。
「大森林の生態調査……」
真新しく、ほかの依頼書よりも一回り大きいので目についた依頼があった。
ただの調査なのに要求ランクがシルバーからゴールドになっているのでリュードたちでも受けられない。
森林の奥の調査なので高ランクなのだろう。
調査という長時間拘束され、人気もない依頼なので依頼料は高額に設定されていた。
目にはついたが受けられたとしてもサッと終わらせることのできない依頼は受けるつもりはない。
依頼の内容が内容なだけに周辺だけで冒険者を集めるわけにもいかない。
量より質を確保しなければならないなとグロムは考え始めている。
時間的な制約もあるのであまり手を広げすぎてもいけないが、隣国の冒険者ギルドにも連絡を入れて冒険者を募ることにした。
依頼を冒険者ギルドで出して冒険者を募り、そこから精査した上で最終的にリュードたちが確認し、冒険者たちが集まるのを待つ。
信用できない者、実力のない者はドワーフのためにも雇えないのでここは多少なりとも時間をかけてやる他なかった。
「依頼できたのはいいが……くぅ……」
デルデは苦悶の表情を浮かべた。
依頼も終えて、あとは冒険者ギルドの方に任せることにして応接室からギルドのロビーに戻ってきた。
渋い顔をしているデルデの視線の先には昼間からギルドにたむろっている冒険者たちの姿があった。
もっと言うと冒険者たちの装備品にである。
冒険者たちの装備品の質が低い。
パッと見ただけでもその質の悪さが分かり、作った者の名前を問いただしてハンマーで頭をかち割ってやりたくなる。
真魔大戦やそれに続く戦争で職人や技術の伝承が損なわれ、再び人が増えて魔物との戦いに突入していくと武器の需要が増えた。
当然武器を供給することが最優先で質よりも量が求められた。
そうした状況下であったので武器が広く行き渡るようになったのだけど、現在では質が悪い物が多く出回っているのが現状である。
それなりに質も求められる時代になってきて質の良い武器を作るようにもなってきたけれど、伝統を受け継ぎ1つ1つを丁寧に作り上げるドワーフから見るとどれもこれも質が悪い。
見ていて気分が悪くイライラしてくる。
あれでは金属が泣いている。
「さてと、時間ができちゃったな」
時間が無いという状況も大変だけど時間が有り余るほどあるというのも困ったものだ。
「ダリルはどうするんだ?」
ダリルの話は聞いた。
用件としては分かった。
ダリルの方もどうにかしなきゃいけない話ではあるけれど、今の優先はドワーフである。
「ドワーフの件についてよければ私にも手伝わせてください。しかし時間があるなら教会に行って連絡したり、祈りを捧げたり教会の方を手伝おうと思っています」
「そっか、分かった」
「何かあれば教会の方にいる。いなくとも伝言でも残してくれ。ドワガルまで先に向かっていてくれても全く構わない」
聖職者が一緒に戦ってくれると心強い。
ドワガルでの戦いに合流してくれるというならリュードとしてもありがたい話である。
「デルデは何かやることはあるか?」
「ふんっ、ワシが何をするというんだ。しかしこんなところに何もせずにずっとおったら気が狂ってしまうわ。お前さんたちについていく。何かするなら連れていってくれ」
「了解。俺たちはそうだな……ラストの冒険者ランク上げも兼ねて依頼でも受けようかな?」
「リュードぉ……!」
パァッとラストの顔が明るくなる。
アイアン-の冒険者証をもらってはいおしまいではないリュードの優しさが嬉しい。
アイアン-では冒険者証をもらっただけと変わりがない。
身分証ともなる冒険者証がアイアン-ではそれだけで下に見てくるような人もいる。
上げられる機会があるなら上げておくのが賢明である。
「そうか。では私はそのまま教会の方に向かうとするよ。何か困ったことがあったらいつでも呼んでくれ」
ダリルと別れてリュードたちは依頼の確認をする。
どんな依頼があるかを見て計画を立てていかなければならない。
依頼を受ける前に旅の消耗品なんかも補充しなきゃとか、日帰りでもいいかとか考えなきゃいけない。
それに国や場所によって出てくる魔物も違うので依頼の内容にも違いがある。
「へぇ~……」
冒険者初心者のラストは広く張り出されている依頼を見て声を漏らす。
意外と依頼の種類も多くて一目に確認することはできない。
ブランダムというこの国は大きな森林を抱えているのでそうした場所での依頼が多い。
森林における採取や調査、魔物の討伐など幅広く、中には森林の枝の間引きなんて依頼もあった。
要求されるランクも様々だけど、ラストのランクを考えると高ランクの依頼は当然受けられない。
常設依頼と呼ばれる魔物を倒して納品してねっていう依頼は勝手に倒して証拠を持ってくるだけなので高ランクでも問題はないが、手っ取り早く上げるならそうした依頼は片手間にやりつつがいい。
リュードたちはシルバー-なのでラストを引き連れてアイアン、ブロンズ、上手く行けばシルバーまでなら受けられる。
そこらへんもギルドの受け付ける人によるのでブロンズぐらいまでが確実なラインだろう。
「大森林の生態調査……」
真新しく、ほかの依頼書よりも一回り大きいので目についた依頼があった。
ただの調査なのに要求ランクがシルバーからゴールドになっているのでリュードたちでも受けられない。
森林の奥の調査なので高ランクなのだろう。
調査という長時間拘束され、人気もない依頼なので依頼料は高額に設定されていた。
目にはついたが受けられたとしてもサッと終わらせることのできない依頼は受けるつもりはない。
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