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第六章
活躍の軌跡1
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「シューナリュード君が羨ましいよ」
そう言って盛大にため息をついた男性冒険者がいた。
彼は前にデルデに質問をぶつけていた人で、今回の冒険者たちの臨時のリーダーとなったゴールドランクの冒険者であるリザーセツであった。
リザーセツがチラリと視線を向けた先には和気藹々とする女性冒険者たちがいる。
その中にはルフォンとラストも混ざっていた。
リュードたちも合わせると三十一名の大所帯となる冒険者たちの中には女性冒険者もいた。
一パーティー丸っと女性のところもあるし、ちょいちょい他の冒険者パーティーにも女性冒険者が所属している。
昼間移動する時は自分のパーティーと移動して警戒を交代で行っているが、夜の空き時間なんかは女性冒険者たちが集まって談笑していることも多くなってきた。
「はぁ……」
リュードはリザーセツに誘われてリザーセツのパーティーのグループと一緒にいるのだけど、楽しそうにしている女性たちをみてリザーセツはまたため息をつく。
疾風の剣という冒険者パーティーを組んでいるリザーセツなのだけど、疾風の剣には女性冒険者が一人所属していた。
だけどその人と今のところ同じパーティー以上の関係を築いた人いない。
ついでにパーティーメンバー全員が独身で彼女もいない。
ゴールドランクになれば富も名声もそれなりに手に入るはずなのに女性にはなぜかモテないとリザーセツは悩んでいた。
リザーセツはどうしてなのか良縁に恵まれず、談笑している女性たちを見て、自分の女性運の無さにため息しか出てこないのである。
「いい相手いそうですけどね……」
優しい人柄で雰囲気も柔らかくゴールドランクには見えないぐらいの人なのに女性との巡り合わせが悪い。
むしろゴールドランクに見えないような優しさが見えるのがゴールドランクというワイルドさと打ち消しあってしまうのかもしれない。
リュードもまだ短い付き合いであるがリザーセツが悪い人だとは思えない。
稼ぎもあるし顔だってそれなりに整っている。
それでもリザーセツに女性と縁がないのだ。
それに比べてリュードはシルバー-なのに超をつけてもいい美人の女の子二人を連れて旅をしている。
リザーセツはゴールドランクに上がることもあれほど羨ましいと思って生きてきたのに、今となっては女性と旅しているリュードが羨ましくてしょうがない。
「羨ましいよ」
「あはは……」
困ったように笑うリュードは自分の仲間に目を向ける。
贔屓目なしにしたってルフォンやラストは中でも容姿がいい。
何を話しているのか知らないけど笑うと花が咲いたように華やかな二人は他の冒険者の目も引いてしまう。
リュードが見ていることに気がついてラストがルフォンをつついてリュードの方を指差す。
二人が軽くリュードに手を振るとリュードも微笑んで手をふり返した。
そんな様子を見てリザーセツ以外の周りの冒険者たちがため息をつく。
冒険者って奴は女性関係に関して極端になりやすい。
全く縁がないか、あるいは恋が多いかである。
一人の女性を一途に愛することももちろんあるのだけど、職業柄いろんなところに行くのでいろんな出会いはある。
冒険者という職業で考えた時に嫌がられて全く興味を持たれない人もいれば、なぜなのか異常にモテるような人もいる。
運がなければとことんすれ違うような職業なので仕方のないことなのだ。
そう考えた時にリュードはモテる方である。
「出会いは運だからどうしてもしょうがないけど……秘訣を聞きたいよ」
リザーセツも自然とため息がもれてしまうのであった。
ただ改めて見ると女性冒険者も意外と多いなとリュードは思った。
自由に生きていく価値観が広まりつつあるので女性冒険者という形で生きる人も増えている。
だから冒険者という職業に対しても以前よりは避ける女性の数は減ってきている。
みんな頑張れと流石に口には出せないけどリュードはひっそりとお祈りしておく。
「そうだ。黒いツノ……で思い出したが神の使いなんてのが現れた話知ってるか?」
「神の使いと黒いツノが何か関係が?」
このままではみんなため息をつくだけついて寝るだけになってしまう。
少し場の雰囲気を変えようと疾風の剣のメンバーのドコムが思い出したように話し始めた。
やや小柄な体格のドコムはムードメーカーで話が上手くて、いつのまにか懐に入り込んでいるような人だった。
行きすぎると馴れ馴れしく感じるものだけど、ドコムはそこらへんのバランス感覚も優れていた。
「どこだったかな……国まで忘れちゃったけどここからだと結構遠いところの噂話だよ。なんでも愛と正義を司る神の使いが町中に突然現れたらしいんだ」
「へぇ」
知らない話だなとリュードは興味を持った。
神の使いとは使徒や聖者とはまた違うのだろうか。
リュードが興味を持ってくれたことでドコムの話にも少し熱が入る。
「黒いツノを生やした黒い姿の獣人族みたいな男が不当に脅して若い女性と結婚しようとした悪い貴族の前に雷と共に現れて女性をさらっていったらしいんだ! 天から現れて花嫁抱えてひとっ飛び! 正しい愛を守る正義の味方ってわけだ」
「……へ、へぇ」
知らない話、だと思ったのになんだか知らない話ではないような気がしてきた。
それどころかなんかちょっとばかりやったことあるような気すらするリュードである。
そう言って盛大にため息をついた男性冒険者がいた。
彼は前にデルデに質問をぶつけていた人で、今回の冒険者たちの臨時のリーダーとなったゴールドランクの冒険者であるリザーセツであった。
リザーセツがチラリと視線を向けた先には和気藹々とする女性冒険者たちがいる。
その中にはルフォンとラストも混ざっていた。
リュードたちも合わせると三十一名の大所帯となる冒険者たちの中には女性冒険者もいた。
一パーティー丸っと女性のところもあるし、ちょいちょい他の冒険者パーティーにも女性冒険者が所属している。
昼間移動する時は自分のパーティーと移動して警戒を交代で行っているが、夜の空き時間なんかは女性冒険者たちが集まって談笑していることも多くなってきた。
「はぁ……」
リュードはリザーセツに誘われてリザーセツのパーティーのグループと一緒にいるのだけど、楽しそうにしている女性たちをみてリザーセツはまたため息をつく。
疾風の剣という冒険者パーティーを組んでいるリザーセツなのだけど、疾風の剣には女性冒険者が一人所属していた。
だけどその人と今のところ同じパーティー以上の関係を築いた人いない。
ついでにパーティーメンバー全員が独身で彼女もいない。
ゴールドランクになれば富も名声もそれなりに手に入るはずなのに女性にはなぜかモテないとリザーセツは悩んでいた。
リザーセツはどうしてなのか良縁に恵まれず、談笑している女性たちを見て、自分の女性運の無さにため息しか出てこないのである。
「いい相手いそうですけどね……」
優しい人柄で雰囲気も柔らかくゴールドランクには見えないぐらいの人なのに女性との巡り合わせが悪い。
むしろゴールドランクに見えないような優しさが見えるのがゴールドランクというワイルドさと打ち消しあってしまうのかもしれない。
リュードもまだ短い付き合いであるがリザーセツが悪い人だとは思えない。
稼ぎもあるし顔だってそれなりに整っている。
それでもリザーセツに女性と縁がないのだ。
それに比べてリュードはシルバー-なのに超をつけてもいい美人の女の子二人を連れて旅をしている。
リザーセツはゴールドランクに上がることもあれほど羨ましいと思って生きてきたのに、今となっては女性と旅しているリュードが羨ましくてしょうがない。
「羨ましいよ」
「あはは……」
困ったように笑うリュードは自分の仲間に目を向ける。
贔屓目なしにしたってルフォンやラストは中でも容姿がいい。
何を話しているのか知らないけど笑うと花が咲いたように華やかな二人は他の冒険者の目も引いてしまう。
リュードが見ていることに気がついてラストがルフォンをつついてリュードの方を指差す。
二人が軽くリュードに手を振るとリュードも微笑んで手をふり返した。
そんな様子を見てリザーセツ以外の周りの冒険者たちがため息をつく。
冒険者って奴は女性関係に関して極端になりやすい。
全く縁がないか、あるいは恋が多いかである。
一人の女性を一途に愛することももちろんあるのだけど、職業柄いろんなところに行くのでいろんな出会いはある。
冒険者という職業で考えた時に嫌がられて全く興味を持たれない人もいれば、なぜなのか異常にモテるような人もいる。
運がなければとことんすれ違うような職業なので仕方のないことなのだ。
そう考えた時にリュードはモテる方である。
「出会いは運だからどうしてもしょうがないけど……秘訣を聞きたいよ」
リザーセツも自然とため息がもれてしまうのであった。
ただ改めて見ると女性冒険者も意外と多いなとリュードは思った。
自由に生きていく価値観が広まりつつあるので女性冒険者という形で生きる人も増えている。
だから冒険者という職業に対しても以前よりは避ける女性の数は減ってきている。
みんな頑張れと流石に口には出せないけどリュードはひっそりとお祈りしておく。
「そうだ。黒いツノ……で思い出したが神の使いなんてのが現れた話知ってるか?」
「神の使いと黒いツノが何か関係が?」
このままではみんなため息をつくだけついて寝るだけになってしまう。
少し場の雰囲気を変えようと疾風の剣のメンバーのドコムが思い出したように話し始めた。
やや小柄な体格のドコムはムードメーカーで話が上手くて、いつのまにか懐に入り込んでいるような人だった。
行きすぎると馴れ馴れしく感じるものだけど、ドコムはそこらへんのバランス感覚も優れていた。
「どこだったかな……国まで忘れちゃったけどここからだと結構遠いところの噂話だよ。なんでも愛と正義を司る神の使いが町中に突然現れたらしいんだ」
「へぇ」
知らない話だなとリュードは興味を持った。
神の使いとは使徒や聖者とはまた違うのだろうか。
リュードが興味を持ってくれたことでドコムの話にも少し熱が入る。
「黒いツノを生やした黒い姿の獣人族みたいな男が不当に脅して若い女性と結婚しようとした悪い貴族の前に雷と共に現れて女性をさらっていったらしいんだ! 天から現れて花嫁抱えてひとっ飛び! 正しい愛を守る正義の味方ってわけだ」
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それどころかなんかちょっとばかりやったことあるような気すらするリュードである。
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