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第六章
冒険者にお任せあれ6
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「見えたぞ!」
「全員構えるんだ! ……シューナリュード君!」
「みんな構えて!」
「それ来た!」
リュードの命令は従うのだからいいだろうと思ったが、やはりよくはなかった。
二度手間になるのだからリザーセツの方に大人しく従ってくれればいいのにとリュードはため息をつきそうになる。
「構えろ!」
リュードの号令でズラリと並んだドワーフが一斉に盾を構えた。
現在、ドワーフの身の丈ほどもあって幅もあるタワーシールドのみをドワーフたちは持っている。
シールドも自作のものなので各々のデザインなり形なりしているけど全員盾を持っていることに変わりはない。
これはリュードが提案した作戦だった。
ミスリルリザードは防御力が高く生半可な攻撃ではダメージを与えられない。
ドワーフでは攻撃力に不安があるし一々フォローもしていられない。
しかしドワーフは重心が低く体格が良くて力強い。
それを生かそうと思った。
攻撃がダメなら防御。
盾を構え三人一組となって防御に徹して戦いに参加してもらうことにした。
ミスリルリザードの四足で地を這う魔物なので攻撃の位置が低い。
背の低いドワーフの防御とは相性が良かった。
盾持ちドワーフの数だけはいるので徹底してミスリルリザードの攻撃を防いで分断してもらって、その間に疾風の剣やリュードたちでミスリルリザードを倒していくというのが作戦だ。
時間がかかろうが安全かつ確実にミスリルリザードの数を減らしていくが大事である。
「来るぞー!」
こちらから見えたということはミスリルリザードの側からも見える。
ミスリルリザードは待ち受けるリュードたちのことを敵だと認識して速度を速めた。
「前へ!」
この際一切の指揮を任せた方が円滑でいい。
ドワーフに指示を出すのはリザーセツでなくリュードになった。
盾を構えたドワーフが前に出る。
「放て!」
十分に引きつけてラストが矢を放ち、疾風の剣の魔法使い二人とリュードも魔法を発動させる。
ラストの矢はミスリルリザードの目を正確に射抜いた。
いくら体が硬かろうとも目まで硬いとはいかない。
深々と矢が突き刺さり、そして矢に込められた魔力が爆発を起こす。
中身も特別硬くないミスリルリザードは内側から爆発させられてあっさりとやられた。
「ラストちゃんナイス!」
「へへーん!」
魔法使いたちが撃ったのは火の魔法だった。
それぞれの魔法がミスリルリザードに当たるが外皮の魔法耐性の高いミスリルリザードにはダメージは通らない。
けれども魔法使いたちは魔力を送るのをやめない。
ミスリルリザードに当たった火は燃え続ける。
異常を覚えたミスリルリザードだったけれどもう遅い。
「あんな方法が……」
炎はミスリルリザードの体を燃え広がっていく。
目や口に火が回り、関節などのわずかな柔らかい部分が焼け、熱に体の中がダメージを受け始める。
転がって火を消そうとするが魔法の火はそんなことでは消えず、耐えきれなくなったミスリルリザードはプツリと意識が途絶えて死んでしまった。
魔力は使うけれど、単に魔法の威力だけに頼らない上手いやり方だと感心する。
こうした戦い方が出来るのも高ランクの経験の差であり、火属性の利点でもある。
「あれも負けてらんないな!」
そしてリュードはお得意の雷属性の魔法を放つ。
魔力が変化して雷に変わり、リュードの上にバチバチと音を立てる雷の塊が二つ浮き上がる。
「くらえ!」
リュードは手を前に突き出して魔法を発射させる。
二つの玉からそれぞれ太い雷のビームが放たれてそれぞれミスリルリザードに当たる。
火属性よりも容易くミスリルリザードの内部にダメージを与えるリュードの雷はミスリルリザードの体の中を焼き尽くす。
「魔力も強いのか……」
「というか雷属性って今時珍しいね……」
高威力の雷属性の魔法にみんな驚いている。
雷を崇めよとちょっとだけカッコつけてみる。
「ドワーフ部隊、無理はしなくていい。しっかりと受けるんだ!」
仲間がやられてもミスリルリザードは怯みもしない。
盾を構えたドワーフに接近してきたミスリルリザードは飛びかかってきて噛みつこうとしたり、尻尾を叩きつけてきた。
「これぐらいでやられるものか!」
ドワーフにも意地がある。
盾を構えたドワーフはどっしりと地に足をつけミスリルリザードの攻撃を受け止める。
中には耐えきれずに後ろに飛ばされるドワーフもいるが、三人一組フォローしあえるし後ろに待機しているドワーフもいるためにすぐにフォローが入って危険はない。
ほとんどドワーフがしっかりと衝撃を受け止め、ミスリルリザードの攻撃を押し返すことができた。
「分断させろ! 盾を持ってミスリルリザードを取り囲め!」
「任せろ!」
ミスリルリザードの波を受け止めた。
状況は均衡となり、リュードたちも接近の攻勢に出る。
ドワーフが盾で体当たりしながら前に出てミスリルリザードを分断させる。
そうして出来た間からリザーセツが前に出る。
要するにめちゃくちゃ硬いトカゲであるミスリルリザードは背中から尾にかけて非常に硬く、それ以外の全身も剣が通らないほどの硬さを誇っている。
いかにして戦えばいいのか。
「せめて戦いで良いところを見せないとな!」
ゴールドランクまで上がった実力は伊達ではない。
リザーセツはあえてミスリルリザードの正面に立つ。
正対すると攻撃の手段は限られる。
しなやかで意外と長い尻尾での攻撃はわざわざクルリと体を反転させることになるからやらなくなる。
ミスリルリザードはリザーセツに噛みつこうと飛びかかった。
口を大きく開けて、高く飛び上がる。
しかしそれはリザーセツの狙い通りだった。
リザーセツは引くでもなく剣を突き出した。
「全員構えるんだ! ……シューナリュード君!」
「みんな構えて!」
「それ来た!」
リュードの命令は従うのだからいいだろうと思ったが、やはりよくはなかった。
二度手間になるのだからリザーセツの方に大人しく従ってくれればいいのにとリュードはため息をつきそうになる。
「構えろ!」
リュードの号令でズラリと並んだドワーフが一斉に盾を構えた。
現在、ドワーフの身の丈ほどもあって幅もあるタワーシールドのみをドワーフたちは持っている。
シールドも自作のものなので各々のデザインなり形なりしているけど全員盾を持っていることに変わりはない。
これはリュードが提案した作戦だった。
ミスリルリザードは防御力が高く生半可な攻撃ではダメージを与えられない。
ドワーフでは攻撃力に不安があるし一々フォローもしていられない。
しかしドワーフは重心が低く体格が良くて力強い。
それを生かそうと思った。
攻撃がダメなら防御。
盾を構え三人一組となって防御に徹して戦いに参加してもらうことにした。
ミスリルリザードの四足で地を這う魔物なので攻撃の位置が低い。
背の低いドワーフの防御とは相性が良かった。
盾持ちドワーフの数だけはいるので徹底してミスリルリザードの攻撃を防いで分断してもらって、その間に疾風の剣やリュードたちでミスリルリザードを倒していくというのが作戦だ。
時間がかかろうが安全かつ確実にミスリルリザードの数を減らしていくが大事である。
「来るぞー!」
こちらから見えたということはミスリルリザードの側からも見える。
ミスリルリザードは待ち受けるリュードたちのことを敵だと認識して速度を速めた。
「前へ!」
この際一切の指揮を任せた方が円滑でいい。
ドワーフに指示を出すのはリザーセツでなくリュードになった。
盾を構えたドワーフが前に出る。
「放て!」
十分に引きつけてラストが矢を放ち、疾風の剣の魔法使い二人とリュードも魔法を発動させる。
ラストの矢はミスリルリザードの目を正確に射抜いた。
いくら体が硬かろうとも目まで硬いとはいかない。
深々と矢が突き刺さり、そして矢に込められた魔力が爆発を起こす。
中身も特別硬くないミスリルリザードは内側から爆発させられてあっさりとやられた。
「ラストちゃんナイス!」
「へへーん!」
魔法使いたちが撃ったのは火の魔法だった。
それぞれの魔法がミスリルリザードに当たるが外皮の魔法耐性の高いミスリルリザードにはダメージは通らない。
けれども魔法使いたちは魔力を送るのをやめない。
ミスリルリザードに当たった火は燃え続ける。
異常を覚えたミスリルリザードだったけれどもう遅い。
「あんな方法が……」
炎はミスリルリザードの体を燃え広がっていく。
目や口に火が回り、関節などのわずかな柔らかい部分が焼け、熱に体の中がダメージを受け始める。
転がって火を消そうとするが魔法の火はそんなことでは消えず、耐えきれなくなったミスリルリザードはプツリと意識が途絶えて死んでしまった。
魔力は使うけれど、単に魔法の威力だけに頼らない上手いやり方だと感心する。
こうした戦い方が出来るのも高ランクの経験の差であり、火属性の利点でもある。
「あれも負けてらんないな!」
そしてリュードはお得意の雷属性の魔法を放つ。
魔力が変化して雷に変わり、リュードの上にバチバチと音を立てる雷の塊が二つ浮き上がる。
「くらえ!」
リュードは手を前に突き出して魔法を発射させる。
二つの玉からそれぞれ太い雷のビームが放たれてそれぞれミスリルリザードに当たる。
火属性よりも容易くミスリルリザードの内部にダメージを与えるリュードの雷はミスリルリザードの体の中を焼き尽くす。
「魔力も強いのか……」
「というか雷属性って今時珍しいね……」
高威力の雷属性の魔法にみんな驚いている。
雷を崇めよとちょっとだけカッコつけてみる。
「ドワーフ部隊、無理はしなくていい。しっかりと受けるんだ!」
仲間がやられてもミスリルリザードは怯みもしない。
盾を構えたドワーフに接近してきたミスリルリザードは飛びかかってきて噛みつこうとしたり、尻尾を叩きつけてきた。
「これぐらいでやられるものか!」
ドワーフにも意地がある。
盾を構えたドワーフはどっしりと地に足をつけミスリルリザードの攻撃を受け止める。
中には耐えきれずに後ろに飛ばされるドワーフもいるが、三人一組フォローしあえるし後ろに待機しているドワーフもいるためにすぐにフォローが入って危険はない。
ほとんどドワーフがしっかりと衝撃を受け止め、ミスリルリザードの攻撃を押し返すことができた。
「分断させろ! 盾を持ってミスリルリザードを取り囲め!」
「任せろ!」
ミスリルリザードの波を受け止めた。
状況は均衡となり、リュードたちも接近の攻勢に出る。
ドワーフが盾で体当たりしながら前に出てミスリルリザードを分断させる。
そうして出来た間からリザーセツが前に出る。
要するにめちゃくちゃ硬いトカゲであるミスリルリザードは背中から尾にかけて非常に硬く、それ以外の全身も剣が通らないほどの硬さを誇っている。
いかにして戦えばいいのか。
「せめて戦いで良いところを見せないとな!」
ゴールドランクまで上がった実力は伊達ではない。
リザーセツはあえてミスリルリザードの正面に立つ。
正対すると攻撃の手段は限られる。
しなやかで意外と長い尻尾での攻撃はわざわざクルリと体を反転させることになるからやらなくなる。
ミスリルリザードはリザーセツに噛みつこうと飛びかかった。
口を大きく開けて、高く飛び上がる。
しかしそれはリザーセツの狙い通りだった。
リザーセツは引くでもなく剣を突き出した。
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