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第六章
お家を探して4
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「……あまり良くないことだけど火をつけようか」
地図を眺めていたリザーセツが提案した。
鉱山周りには今小屋がある林の他にもう一つ林がある。
何かキラービーの目を引くようなものがあれば鉱山に近づける。
近くにある林が燃えればキラービーは絶対に状況を確認しにいくはずである。
自然に火をつけるなんて言語道断の行いであるけれど、背に腹はかえられない。
林から鉱山までの距離や小屋があることから、もう1つの林に火をつけるのがよいだろうということになった。
「頼んだぞ」
鉱山から離れるようにして足の速い冒険者たちがもう一つの林に向かった。
「うまくやったようだな」
鉱山の向こう側から煙が立ち上るのが見えた。
それに気づいたキラービーたちが一斉に燃える林の方に向かう。
少し遅れて林を燃やしに行っていた冒険者が戻ってくる。
「よくやってくれた。今がチャンスだ」
林は盛大に燃えていて、まだキラービーたちは戻ってこない。
今がチャンスだとリュードたちは鉱山に向かう。
剣の落ちていた入り口の方にリュードたちは来た。
「やはりこれはティマローのだな」
リザーセツが落ちていた剣を拾い上げる。
手入れのしっかりとされた剣は間違いなく失踪したパーティーの冒険者のものだった。
剣は非戦闘員のデルデが預かって、リュードたちは鉱山の中に侵入する。
「何だかデコボコしているな」
鉱山の中は想像よりも広いけど、綺麗ではなかった。
壁や天井がやたらとデコボコとしていて、これまでの綺麗に掘り進められた鉱山とは様子が違っている。
「これは魔物のせいだな」
デルデがため息をつく。
これはドワーフがやったのではない。
こんな雑に広げると崩れやすくなるし他の道などと不用意にぶつかる可能性も出てくる。
鉱山の中がデコボコしているのはミスリルリザードのせいであった。
鉱石を食べて体を強化するミスリルリザードは手当たり次第に鉱山の岩を食べる。
「おそらくここがミスリル鉱のある鉱山だったからミスリルリザードになったのだろうな」
ミスリルリザードは最初からミスリルリザードなのではない。
元はオーアリザードという、適当にそこらの石でも食べて体を強化するトカゲ系の魔物の一種である。
ミスリルを体に取り込むことでミスリルの性質を得てオーアリザードがミスリルリザードに進化するのだ。
ともかくオーアリザードやミスリルリザードが岩を食べたせいで坑道が広がっていたのである。
当然ながら綺麗に食べるなんてことはしないので、デコボコしてしまうのは当然のことであった。
「全員戦闘に備えろ!」
ずっと坑道に響き渡っていた羽音が近づいてくる。
キラービーが来るとリュードたちは戦闘態勢を取る。
まだ相手にバレていないなど楽観視はしない。
もう相手には侵入したことがバレていると考えて動いた方がリスクを避けられる。
隠れる場所もないのでリュードたちは明かりを消さずにキラービーを待ち受ける。
「えいっ!」
ゆっくりと弓を引いたラストはパッと手を放した。
まだみんなには見えていなくてもラストには明かりのわずかな光でも届いていれば見えていた。
明かりを反射して僅かにきらめく矢がキラービーに突き刺さる。
頭を撃ち抜かれてキラービーは地面に落ち、残されたキラービーがアゴをカチカチと鳴らし始めた。
戦いが始まった。
「四体!」
ルフォンがキラービーの数を報告する。
ラストが射抜いたものを除いて四体のキラービーが接近していた。
「ふんっ! ふぅん!」
冒険者たちよりも早くダリルが一歩前に出る。
キラービーが突き出した針を盾で受け流すように受けてすぐさまメイスを振り下ろす。
ピシャリとキラービーの体液が飛び散り、絶命する。
さすがは経験豊富な使徒は初めての相手でも上手く戦うものだと感心してしまう。
リュードは前に出ない。
ここはリュードが勝手に前に出る場面でないことを周りを見てしっかりと判断する。
「……大丈夫そうだな」
今は疾風の剣が前に出て戦っている。
リュードやルフォンもいざとなれば前に出られるように心構えはしているけど、下手にしゃしゃり出て連携を乱してはダメだと分かっていた。
「針に気をつけろ! 毒があるからな!」
奇襲した時と違って完全に戦闘態勢なキラービーは針で刺さんと攻撃している。
刺されれば毒に冒されてしまうのでやや慎重な戦いとなったけれど、危なげなくキラービーを倒すことができた。
「ふぅ……怪我人はいないな?」
鉱山の中での戦いは冒険者にとってやりにくい場所である。
狭くて明かりが足りないので不意の一撃をもらいやすく、互いを邪魔しないためにも連携して戦うことがとても重要である。
しかしながら狭い坑道での戦いは冒険者たちにばかり不利を強いているのではない。
むしろキラービーたちにとっても坑道での戦いは非常にやりにくいものだった。
天井も道幅も狭いのでキラービーご自慢の機動力は発揮できない。
素早さがキラービーの武器なのにほとんど針での突進しかないようなもので戦いやすかった。
地図を眺めていたリザーセツが提案した。
鉱山周りには今小屋がある林の他にもう一つ林がある。
何かキラービーの目を引くようなものがあれば鉱山に近づける。
近くにある林が燃えればキラービーは絶対に状況を確認しにいくはずである。
自然に火をつけるなんて言語道断の行いであるけれど、背に腹はかえられない。
林から鉱山までの距離や小屋があることから、もう1つの林に火をつけるのがよいだろうということになった。
「頼んだぞ」
鉱山から離れるようにして足の速い冒険者たちがもう一つの林に向かった。
「うまくやったようだな」
鉱山の向こう側から煙が立ち上るのが見えた。
それに気づいたキラービーたちが一斉に燃える林の方に向かう。
少し遅れて林を燃やしに行っていた冒険者が戻ってくる。
「よくやってくれた。今がチャンスだ」
林は盛大に燃えていて、まだキラービーたちは戻ってこない。
今がチャンスだとリュードたちは鉱山に向かう。
剣の落ちていた入り口の方にリュードたちは来た。
「やはりこれはティマローのだな」
リザーセツが落ちていた剣を拾い上げる。
手入れのしっかりとされた剣は間違いなく失踪したパーティーの冒険者のものだった。
剣は非戦闘員のデルデが預かって、リュードたちは鉱山の中に侵入する。
「何だかデコボコしているな」
鉱山の中は想像よりも広いけど、綺麗ではなかった。
壁や天井がやたらとデコボコとしていて、これまでの綺麗に掘り進められた鉱山とは様子が違っている。
「これは魔物のせいだな」
デルデがため息をつく。
これはドワーフがやったのではない。
こんな雑に広げると崩れやすくなるし他の道などと不用意にぶつかる可能性も出てくる。
鉱山の中がデコボコしているのはミスリルリザードのせいであった。
鉱石を食べて体を強化するミスリルリザードは手当たり次第に鉱山の岩を食べる。
「おそらくここがミスリル鉱のある鉱山だったからミスリルリザードになったのだろうな」
ミスリルリザードは最初からミスリルリザードなのではない。
元はオーアリザードという、適当にそこらの石でも食べて体を強化するトカゲ系の魔物の一種である。
ミスリルを体に取り込むことでミスリルの性質を得てオーアリザードがミスリルリザードに進化するのだ。
ともかくオーアリザードやミスリルリザードが岩を食べたせいで坑道が広がっていたのである。
当然ながら綺麗に食べるなんてことはしないので、デコボコしてしまうのは当然のことであった。
「全員戦闘に備えろ!」
ずっと坑道に響き渡っていた羽音が近づいてくる。
キラービーが来るとリュードたちは戦闘態勢を取る。
まだ相手にバレていないなど楽観視はしない。
もう相手には侵入したことがバレていると考えて動いた方がリスクを避けられる。
隠れる場所もないのでリュードたちは明かりを消さずにキラービーを待ち受ける。
「えいっ!」
ゆっくりと弓を引いたラストはパッと手を放した。
まだみんなには見えていなくてもラストには明かりのわずかな光でも届いていれば見えていた。
明かりを反射して僅かにきらめく矢がキラービーに突き刺さる。
頭を撃ち抜かれてキラービーは地面に落ち、残されたキラービーがアゴをカチカチと鳴らし始めた。
戦いが始まった。
「四体!」
ルフォンがキラービーの数を報告する。
ラストが射抜いたものを除いて四体のキラービーが接近していた。
「ふんっ! ふぅん!」
冒険者たちよりも早くダリルが一歩前に出る。
キラービーが突き出した針を盾で受け流すように受けてすぐさまメイスを振り下ろす。
ピシャリとキラービーの体液が飛び散り、絶命する。
さすがは経験豊富な使徒は初めての相手でも上手く戦うものだと感心してしまう。
リュードは前に出ない。
ここはリュードが勝手に前に出る場面でないことを周りを見てしっかりと判断する。
「……大丈夫そうだな」
今は疾風の剣が前に出て戦っている。
リュードやルフォンもいざとなれば前に出られるように心構えはしているけど、下手にしゃしゃり出て連携を乱してはダメだと分かっていた。
「針に気をつけろ! 毒があるからな!」
奇襲した時と違って完全に戦闘態勢なキラービーは針で刺さんと攻撃している。
刺されれば毒に冒されてしまうのでやや慎重な戦いとなったけれど、危なげなくキラービーを倒すことができた。
「ふぅ……怪我人はいないな?」
鉱山の中での戦いは冒険者にとってやりにくい場所である。
狭くて明かりが足りないので不意の一撃をもらいやすく、互いを邪魔しないためにも連携して戦うことがとても重要である。
しかしながら狭い坑道での戦いは冒険者たちにばかり不利を強いているのではない。
むしろキラービーたちにとっても坑道での戦いは非常にやりにくいものだった。
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