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第六章
不当な投票3
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「んん……」
「おはよう、ご主人様」
チュッと音を立ててハチがリュードの頬にキスをした。
「また頬を腫らしたいの?」
「いふぁいです、お姉ふぁま」
リュードはルフォンとハチに挟まれて寝ていた。
ハチがリュードと一緒に寝る!とうるさくワガママを言ったのでこうなっている。
リュードは当然拒否した。
けれども夜にこっそり部屋を抜け出してリュードのところに侵入しようとした。
このままではリュードとしても困るので一回だけ、さらにルフォンとラストも一緒にという条件で許可が出したのである。
そこにリュードの意思はほとんど介在していないのであるが、何故かみんなが嬉しそうにしているので断ることも出来なくなった。
勝手にリュードの頬にキスをしたハチの頬をルフォンがつねる。
今はルフォンがリュードの右手、ハチが左手にいる。
流石に一つのベッドじゃ小さいので二つのベッドを寄せて一つにして寝ている。
「おはよ、リュード。んー、チュッ」
そしてラストはというとリュードの上に寝ていた。
ルフォンとハチに両サイドを取られたので役得的に上に寝ることになった。
寝苦しかったけどラストも意外と軽かったのでどうにか夜は過ごせた。
リュードのお腹にちょっとヨダレを垂らしながら寝ていたラストは混乱に乗じてリュードの体をはうようにして上っていくとおでこにキスをした。
「ラスト!」
「へへぇ~ん、やったもん勝ちぃ!」
「むぅ~! え、えいっ!」
少し勝ち誇った顔をするラストに、ならばとルフォンもリュードの頬に唇をつけた。
「ど、どう?」
「そうだな……すごい幸せな夢みたいな気分だよ」
顔を真っ赤にするルフォンだがリュードも耳を赤くしている。
夢見心地なリュードはこれが夢なのか現実なのか分からなくなってくるようだった。
美人三人に囲まれて、朝からスキンシップを受けられて嬉しくないはずがない。
下半身に意識が集中しすぎないようなコントロールは必要だけど、男子の夢を体現したような状況は素直に良い気分だった。
ハチもハチ的な要素を残しつつ見た目美少女だからリュードにとっては全然女の子である。
「起きてるかい? 朝食が出来たよ」
「はーい、今行きまーす」
ケルタがドアをノックした。
慌てて起きあがろうとしたリュードだけど両腕を抱き抱えられ、ラストが上に乗った状態では動くことも出来ない。
みんながみんな、もうちょっとだけと夢の時間を過ごした。
せっかく作ってもらった朝ごはんを冷ますわけにはいかないので程々のところでみんな身支度をする。
宴のような投票から数日が経って、ドワーフも変わろうとしていた。
ハチたちとの共生の内容を考えることもそうであるし他種族に対してもう少し開かれた町にしようとすることも検討し始めていた。
そのためのご意見番としてリュードやリザーセツも相談に乗ったりしていた。
「しっかしどうするかな?」
「私は何でも良いですよ? ご主人様に付けていただいたお名前でしたらどんなものでも大切なお名前です」
ドワーフとハチの共生する上で決めるべきルールや越えちゃいけないラインなど細かく決めておく必要がある。
そうしたことでもないが決めておかなきゃいけないことが一つあった。
「名前……なぁ……」
それはハチの名前である。
ハチには決まった名前がない。
魔物だったので名付けの習慣もない。
とりあえずハチと呼んでいたけど、これからハチがキラービーの代表としてドワーフと共に生きることになる。
その上で呼称できる名前がないと何かと不便だ。
キラービーの一体一体にまで名前をつける必要ないけどハチには何か名前を考える必要があった。
ハチはリュードに名前をつけて欲しがった。
なのでリュードはハチの名前をどうするか頭を悩ませているのだ。
名前を持たない魔物にとって名前を持つことは大切な意味もあるらしいので簡単につけるわけにもいかなくなった。
どんな名前がいいか聞いてもハチはリュードが付けてくれるなら何でもいいと言う。
蜂に関して何かの知識があるわけでもないからそこから流用して考えることも出来ない。
いざ名前なんてつけようと思ってもなかなか良い名前が浮かばない。
「本当に何の希望もないのか?」
「そうですね……俺の嫁ってのはどうですか?」
これならばリュードから俺の嫁と呼んでもらえるだろうとハチは考えた。
「却下。お前そうなるとみんなから俺の嫁呼ばわりされるぞ」
ただもちろんリュードがそんなもの受け入れるはずがない。
そもそもみんなで呼ぶ名前なのだからリュードだけが俺の嫁なんて言うわけじゃない。
「……それはダメですね」
「そうだろ」
「残念です」
さほど残念そうでもないハチはペロっとしたを出して笑う。
リュードに付けてもらうことにこだわりはあってもどんな名前であるかにこだわりはない。
「うーん……スズ。スズってのはどうだ?」
もはや単純明快なのがよい。
蜂と言って思い出すのはスズメバチである。
スズメだと鳥になってしまうのでスズ。
響きも可愛らしいしややシンプルだけど、ちゃんと名前っぽくていいんじゃないかと思う。
スズメバチなら強さもありそう。
「スズ……」
「嫌か? なら別の名前を……」
「いいえ、私はスズです。あなたのスズ、です」
スズは嬉しそうにニッコリと笑う。
リュードが付けてくれた名前。
魔物として生まれたハチだったが今この時にハチはスズとして人となったと言えたのかもしれない。
「ありがとうございます、ご主人様!」
「ま、気に入ってくれたならよかったよ」
名前をつけてもらったことで個として認められた。
ニコニコとして嬉しそうに笑うスズになんだかリュードも嬉しい気分になってきたのだった。
「おはよう、ご主人様」
チュッと音を立ててハチがリュードの頬にキスをした。
「また頬を腫らしたいの?」
「いふぁいです、お姉ふぁま」
リュードはルフォンとハチに挟まれて寝ていた。
ハチがリュードと一緒に寝る!とうるさくワガママを言ったのでこうなっている。
リュードは当然拒否した。
けれども夜にこっそり部屋を抜け出してリュードのところに侵入しようとした。
このままではリュードとしても困るので一回だけ、さらにルフォンとラストも一緒にという条件で許可が出したのである。
そこにリュードの意思はほとんど介在していないのであるが、何故かみんなが嬉しそうにしているので断ることも出来なくなった。
勝手にリュードの頬にキスをしたハチの頬をルフォンがつねる。
今はルフォンがリュードの右手、ハチが左手にいる。
流石に一つのベッドじゃ小さいので二つのベッドを寄せて一つにして寝ている。
「おはよ、リュード。んー、チュッ」
そしてラストはというとリュードの上に寝ていた。
ルフォンとハチに両サイドを取られたので役得的に上に寝ることになった。
寝苦しかったけどラストも意外と軽かったのでどうにか夜は過ごせた。
リュードのお腹にちょっとヨダレを垂らしながら寝ていたラストは混乱に乗じてリュードの体をはうようにして上っていくとおでこにキスをした。
「ラスト!」
「へへぇ~ん、やったもん勝ちぃ!」
「むぅ~! え、えいっ!」
少し勝ち誇った顔をするラストに、ならばとルフォンもリュードの頬に唇をつけた。
「ど、どう?」
「そうだな……すごい幸せな夢みたいな気分だよ」
顔を真っ赤にするルフォンだがリュードも耳を赤くしている。
夢見心地なリュードはこれが夢なのか現実なのか分からなくなってくるようだった。
美人三人に囲まれて、朝からスキンシップを受けられて嬉しくないはずがない。
下半身に意識が集中しすぎないようなコントロールは必要だけど、男子の夢を体現したような状況は素直に良い気分だった。
ハチもハチ的な要素を残しつつ見た目美少女だからリュードにとっては全然女の子である。
「起きてるかい? 朝食が出来たよ」
「はーい、今行きまーす」
ケルタがドアをノックした。
慌てて起きあがろうとしたリュードだけど両腕を抱き抱えられ、ラストが上に乗った状態では動くことも出来ない。
みんながみんな、もうちょっとだけと夢の時間を過ごした。
せっかく作ってもらった朝ごはんを冷ますわけにはいかないので程々のところでみんな身支度をする。
宴のような投票から数日が経って、ドワーフも変わろうとしていた。
ハチたちとの共生の内容を考えることもそうであるし他種族に対してもう少し開かれた町にしようとすることも検討し始めていた。
そのためのご意見番としてリュードやリザーセツも相談に乗ったりしていた。
「しっかしどうするかな?」
「私は何でも良いですよ? ご主人様に付けていただいたお名前でしたらどんなものでも大切なお名前です」
ドワーフとハチの共生する上で決めるべきルールや越えちゃいけないラインなど細かく決めておく必要がある。
そうしたことでもないが決めておかなきゃいけないことが一つあった。
「名前……なぁ……」
それはハチの名前である。
ハチには決まった名前がない。
魔物だったので名付けの習慣もない。
とりあえずハチと呼んでいたけど、これからハチがキラービーの代表としてドワーフと共に生きることになる。
その上で呼称できる名前がないと何かと不便だ。
キラービーの一体一体にまで名前をつける必要ないけどハチには何か名前を考える必要があった。
ハチはリュードに名前をつけて欲しがった。
なのでリュードはハチの名前をどうするか頭を悩ませているのだ。
名前を持たない魔物にとって名前を持つことは大切な意味もあるらしいので簡単につけるわけにもいかなくなった。
どんな名前がいいか聞いてもハチはリュードが付けてくれるなら何でもいいと言う。
蜂に関して何かの知識があるわけでもないからそこから流用して考えることも出来ない。
いざ名前なんてつけようと思ってもなかなか良い名前が浮かばない。
「本当に何の希望もないのか?」
「そうですね……俺の嫁ってのはどうですか?」
これならばリュードから俺の嫁と呼んでもらえるだろうとハチは考えた。
「却下。お前そうなるとみんなから俺の嫁呼ばわりされるぞ」
ただもちろんリュードがそんなもの受け入れるはずがない。
そもそもみんなで呼ぶ名前なのだからリュードだけが俺の嫁なんて言うわけじゃない。
「……それはダメですね」
「そうだろ」
「残念です」
さほど残念そうでもないハチはペロっとしたを出して笑う。
リュードに付けてもらうことにこだわりはあってもどんな名前であるかにこだわりはない。
「うーん……スズ。スズってのはどうだ?」
もはや単純明快なのがよい。
蜂と言って思い出すのはスズメバチである。
スズメだと鳥になってしまうのでスズ。
響きも可愛らしいしややシンプルだけど、ちゃんと名前っぽくていいんじゃないかと思う。
スズメバチなら強さもありそう。
「スズ……」
「嫌か? なら別の名前を……」
「いいえ、私はスズです。あなたのスズ、です」
スズは嬉しそうにニッコリと笑う。
リュードが付けてくれた名前。
魔物として生まれたハチだったが今この時にハチはスズとして人となったと言えたのかもしれない。
「ありがとうございます、ご主人様!」
「ま、気に入ってくれたならよかったよ」
名前をつけてもらったことで個として認められた。
ニコニコとして嬉しそうに笑うスズになんだかリュードも嬉しい気分になってきたのだった。
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