人と希望を伝えて転生したのに竜人という最強種族だったんですが?〜世界はもう救われてるので美少女たちとのんびり旅をします〜

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第七章

神物の在処と協力者たち1

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 今リュードがいるのは魔力というものがある世界だ。
 文明的なレベルの違いはあるが住んでみると基本的な生活は前の世界とも大きく変わらないと感じることも多い。

 けれどもやはり魔力や魔法がある影響というものも感じること度々ある。
 この世界にはリュードがいた前の世界にはなかったような環境や場所なんかが存在していた。

 分かりやすい不思議な場所として代表的なものにはダンジョンがある。
 ダンジョンにもさまざまな種類があるのだけど、ただの洞窟なんかとは違っている不思議な場所であることは共通している。

 攻略すると消えてしまうものや消えずに何回でも攻略できるもの、有名なものや知られていないものまで世界各地に色々な種類のダンジョンが存在しているのだ。
 中でも有名なダンジョンに五大攻略不可ダンジョンというものがあった。

 どのダンジョンも未だに完全な攻略がなされていない高難度ダンジョンで、長いこと攻略されていないために攻略不可だと言われている。
 多くの冒険者が挑んで命を散らしていった魔のダンジョンとなっていて、ギルドやダンジョンを保有する国から攻略に対して莫大な懸賞金がかけられてもいるぐらいだ。

 五大攻略不可ダンジョンの中には管理に失敗してダンジョンブレイクを起こして国の一部を魔物に乗っ取られてしまったものまであって扱いはとても慎重である。
 また五大攻略不可ダンジョンに限らずとも攻略のなされていないダンジョンは世界中に存在していた。

 そうしたダンジョンも攻略不可の烙印が押されて懸賞金がかけられていて、誰かが攻略してくれないかと周囲の人は不安を抱えている。
 ただ最後まで攻略しなくても途中で帰ってきて新しい内部の情報を持ち帰れてもいくらか貰えたりもする。

 ダンジョン問題は結構いろんなところにあるのだった。

「よく来てくれた」

 ケーフィランドにも冒険者ギルドはあり、冒険者はいて、依頼もある。
 ケーフィス教でグルーウィンについて調べている間にもリュードたちは依頼を受けたりして過ごしていた。

 その甲斐あってラストもアイアン+まで昇格し、次の段階まであと少しのところに来ていた。
 日ごとに寒さ厳しくなるような日々を過ごしているとオルタンタスに呼び出された。

 今回はレストランではなく教会となっている城の中にある会議室みたいなところに集まると、そこには例によってダリルとヒョルドもいた。

「早速話に入ろう」

 オルタンタス煩わしい挨拶は抜きにして話を始めた。
 リュードが北のグルーウィンにあるダンジョンに神物があるかもそれないというのでオルタンタスはグルーウィンについて調べていた。

 その調査の結果が出たのだ。

「ここがおそらく……神物があるダンジョンだろう」

 グルーウィンは現在三ヶ所のダンジョンを抱えていることを公表していた。
 うち二つは一般的なダンジョンであり、すでに攻略済みのもので攻略しても消えないタイプのダンジョンである。

 攻略がなされたダンジョンから神物が見つかることはまずないだろうから除外ができる。
 そうなると候補は残る一ヶ所だけだった。

 攻略したところを除外したのだから残されたのは当然ながら攻略のされていないダンジョンだ。
 色々な理由から攻略されていないということはあるのだが、今回候補となったダンジョンは攻略されていないではなく攻略できなかったダンジョンなのである。

「悪名高き攻略不可ダンジョンか……」

 候補となったダンジョンは攻略不可と言われるダンジョンだった。
 見つかってから攻略されていない期間が長くて、冒険者ギルド、グルーウィン共にこのダンジョンを攻略不可だと認定している。

 ただし五大攻略不可ダンジョンではない。
 五大攻略不可ダンジョンに比べて僻地にあり、歴史も浅いために五大攻略不可ダンジョンには含まれていないのだ。
 
 しかしグルーウィンのダンジョンは攻略不可ダンジョンとしてもそれなりに有名なダンジョンであった。

「極寒のダンジョンか」

「知ってるんですか?」

「ダンジョンを攻略したいから神官を派遣してほしいという依頼は時々くる。今はないが、以前極寒のダンジョンに挑むからと大金を積んできた冒険者もいた」
   
 グルーウィンの攻略不可ダンジョンは極寒のダンジョンと呼ばれているダンジョンで、その名の通りに非常に寒い環境が中に広がっている。
 元々北にあるグルーウィンの国の中でさらに北部にこのダンジョンはあった。

 中も万年雪原が広がっているフィールド型ダンジョンであり、その中の構造はほとんど知られていない。
 魔物の種類も序盤に出てくるものが分かっているだけであとは噂になるぐらいの高難度ダンジョンだ。

「ふぅむ……」

「なにかあるんですか?」

 ヒョルドが険しい顔をしている。
 攻略不可とはいえダンジョンが分かってさらに一歩前進したと言えるのに喜ばしさよりも悩ましさが上回っているようだ。

「……難しい事情ざあるのです」

 神物もかかっている。
 ケーフィス教の全てをかけてもダンジョンの攻略をするべきだがそうもいかない訳があった。

「グルーウィンという国が問題なのだ」

 ケーフィスを信仰しているケーフィス教、あるいはケーフィスの仲間の神を信仰する聖教一派や広く聖教そのものを信仰している人も世の中には多い。
 しかし聖教を信仰せず他の神を信仰している人も多く存在していることも確かである。

 血人族は自分の始祖を広く神として信仰しているし、聖教以外の神も多くいる。
 何も聖教じゃないからケーフィスと仲が悪い、ケーフィス教と反目しているなんてことは一概に言えないが、仲が良くない宗教、宗派もいるのだ。
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