456 / 550
第七章
神物の在処と協力者たち1
しおりを挟む
今リュードがいるのは魔力というものがある世界だ。
文明的なレベルの違いはあるが住んでみると基本的な生活は前の世界とも大きく変わらないと感じることも多い。
けれどもやはり魔力や魔法がある影響というものも感じること度々ある。
この世界にはリュードがいた前の世界にはなかったような環境や場所なんかが存在していた。
分かりやすい不思議な場所として代表的なものにはダンジョンがある。
ダンジョンにもさまざまな種類があるのだけど、ただの洞窟なんかとは違っている不思議な場所であることは共通している。
攻略すると消えてしまうものや消えずに何回でも攻略できるもの、有名なものや知られていないものまで世界各地に色々な種類のダンジョンが存在しているのだ。
中でも有名なダンジョンに五大攻略不可ダンジョンというものがあった。
どのダンジョンも未だに完全な攻略がなされていない高難度ダンジョンで、長いこと攻略されていないために攻略不可だと言われている。
多くの冒険者が挑んで命を散らしていった魔のダンジョンとなっていて、ギルドやダンジョンを保有する国から攻略に対して莫大な懸賞金がかけられてもいるぐらいだ。
五大攻略不可ダンジョンの中には管理に失敗してダンジョンブレイクを起こして国の一部を魔物に乗っ取られてしまったものまであって扱いはとても慎重である。
また五大攻略不可ダンジョンに限らずとも攻略のなされていないダンジョンは世界中に存在していた。
そうしたダンジョンも攻略不可の烙印が押されて懸賞金がかけられていて、誰かが攻略してくれないかと周囲の人は不安を抱えている。
ただ最後まで攻略しなくても途中で帰ってきて新しい内部の情報を持ち帰れてもいくらか貰えたりもする。
ダンジョン問題は結構いろんなところにあるのだった。
「よく来てくれた」
ケーフィランドにも冒険者ギルドはあり、冒険者はいて、依頼もある。
ケーフィス教でグルーウィンについて調べている間にもリュードたちは依頼を受けたりして過ごしていた。
その甲斐あってラストもアイアン+まで昇格し、次の段階まであと少しのところに来ていた。
日ごとに寒さ厳しくなるような日々を過ごしているとオルタンタスに呼び出された。
今回はレストランではなく教会となっている城の中にある会議室みたいなところに集まると、そこには例によってダリルとヒョルドもいた。
「早速話に入ろう」
オルタンタス煩わしい挨拶は抜きにして話を始めた。
リュードが北のグルーウィンにあるダンジョンに神物があるかもそれないというのでオルタンタスはグルーウィンについて調べていた。
その調査の結果が出たのだ。
「ここがおそらく……神物があるダンジョンだろう」
グルーウィンは現在三ヶ所のダンジョンを抱えていることを公表していた。
うち二つは一般的なダンジョンであり、すでに攻略済みのもので攻略しても消えないタイプのダンジョンである。
攻略がなされたダンジョンから神物が見つかることはまずないだろうから除外ができる。
そうなると候補は残る一ヶ所だけだった。
攻略したところを除外したのだから残されたのは当然ながら攻略のされていないダンジョンだ。
色々な理由から攻略されていないということはあるのだが、今回候補となったダンジョンは攻略されていないではなく攻略できなかったダンジョンなのである。
「悪名高き攻略不可ダンジョンか……」
候補となったダンジョンは攻略不可と言われるダンジョンだった。
見つかってから攻略されていない期間が長くて、冒険者ギルド、グルーウィン共にこのダンジョンを攻略不可だと認定している。
ただし五大攻略不可ダンジョンではない。
五大攻略不可ダンジョンに比べて僻地にあり、歴史も浅いために五大攻略不可ダンジョンには含まれていないのだ。
しかしグルーウィンのダンジョンは攻略不可ダンジョンとしてもそれなりに有名なダンジョンであった。
「極寒のダンジョンか」
「知ってるんですか?」
「ダンジョンを攻略したいから神官を派遣してほしいという依頼は時々くる。今はないが、以前極寒のダンジョンに挑むからと大金を積んできた冒険者もいた」
グルーウィンの攻略不可ダンジョンは極寒のダンジョンと呼ばれているダンジョンで、その名の通りに非常に寒い環境が中に広がっている。
元々北にあるグルーウィンの国の中でさらに北部にこのダンジョンはあった。
中も万年雪原が広がっているフィールド型ダンジョンであり、その中の構造はほとんど知られていない。
魔物の種類も序盤に出てくるものが分かっているだけであとは噂になるぐらいの高難度ダンジョンだ。
「ふぅむ……」
「なにかあるんですか?」
ヒョルドが険しい顔をしている。
攻略不可とはいえダンジョンが分かってさらに一歩前進したと言えるのに喜ばしさよりも悩ましさが上回っているようだ。
「……難しい事情ざあるのです」
神物もかかっている。
ケーフィス教の全てをかけてもダンジョンの攻略をするべきだがそうもいかない訳があった。
「グルーウィンという国が問題なのだ」
ケーフィスを信仰しているケーフィス教、あるいはケーフィスの仲間の神を信仰する聖教一派や広く聖教そのものを信仰している人も世の中には多い。
しかし聖教を信仰せず他の神を信仰している人も多く存在していることも確かである。
血人族は自分の始祖を広く神として信仰しているし、聖教以外の神も多くいる。
何も聖教じゃないからケーフィスと仲が悪い、ケーフィス教と反目しているなんてことは一概に言えないが、仲が良くない宗教、宗派もいるのだ。
文明的なレベルの違いはあるが住んでみると基本的な生活は前の世界とも大きく変わらないと感じることも多い。
けれどもやはり魔力や魔法がある影響というものも感じること度々ある。
この世界にはリュードがいた前の世界にはなかったような環境や場所なんかが存在していた。
分かりやすい不思議な場所として代表的なものにはダンジョンがある。
ダンジョンにもさまざまな種類があるのだけど、ただの洞窟なんかとは違っている不思議な場所であることは共通している。
攻略すると消えてしまうものや消えずに何回でも攻略できるもの、有名なものや知られていないものまで世界各地に色々な種類のダンジョンが存在しているのだ。
中でも有名なダンジョンに五大攻略不可ダンジョンというものがあった。
どのダンジョンも未だに完全な攻略がなされていない高難度ダンジョンで、長いこと攻略されていないために攻略不可だと言われている。
多くの冒険者が挑んで命を散らしていった魔のダンジョンとなっていて、ギルドやダンジョンを保有する国から攻略に対して莫大な懸賞金がかけられてもいるぐらいだ。
五大攻略不可ダンジョンの中には管理に失敗してダンジョンブレイクを起こして国の一部を魔物に乗っ取られてしまったものまであって扱いはとても慎重である。
また五大攻略不可ダンジョンに限らずとも攻略のなされていないダンジョンは世界中に存在していた。
そうしたダンジョンも攻略不可の烙印が押されて懸賞金がかけられていて、誰かが攻略してくれないかと周囲の人は不安を抱えている。
ただ最後まで攻略しなくても途中で帰ってきて新しい内部の情報を持ち帰れてもいくらか貰えたりもする。
ダンジョン問題は結構いろんなところにあるのだった。
「よく来てくれた」
ケーフィランドにも冒険者ギルドはあり、冒険者はいて、依頼もある。
ケーフィス教でグルーウィンについて調べている間にもリュードたちは依頼を受けたりして過ごしていた。
その甲斐あってラストもアイアン+まで昇格し、次の段階まであと少しのところに来ていた。
日ごとに寒さ厳しくなるような日々を過ごしているとオルタンタスに呼び出された。
今回はレストランではなく教会となっている城の中にある会議室みたいなところに集まると、そこには例によってダリルとヒョルドもいた。
「早速話に入ろう」
オルタンタス煩わしい挨拶は抜きにして話を始めた。
リュードが北のグルーウィンにあるダンジョンに神物があるかもそれないというのでオルタンタスはグルーウィンについて調べていた。
その調査の結果が出たのだ。
「ここがおそらく……神物があるダンジョンだろう」
グルーウィンは現在三ヶ所のダンジョンを抱えていることを公表していた。
うち二つは一般的なダンジョンであり、すでに攻略済みのもので攻略しても消えないタイプのダンジョンである。
攻略がなされたダンジョンから神物が見つかることはまずないだろうから除外ができる。
そうなると候補は残る一ヶ所だけだった。
攻略したところを除外したのだから残されたのは当然ながら攻略のされていないダンジョンだ。
色々な理由から攻略されていないということはあるのだが、今回候補となったダンジョンは攻略されていないではなく攻略できなかったダンジョンなのである。
「悪名高き攻略不可ダンジョンか……」
候補となったダンジョンは攻略不可と言われるダンジョンだった。
見つかってから攻略されていない期間が長くて、冒険者ギルド、グルーウィン共にこのダンジョンを攻略不可だと認定している。
ただし五大攻略不可ダンジョンではない。
五大攻略不可ダンジョンに比べて僻地にあり、歴史も浅いために五大攻略不可ダンジョンには含まれていないのだ。
しかしグルーウィンのダンジョンは攻略不可ダンジョンとしてもそれなりに有名なダンジョンであった。
「極寒のダンジョンか」
「知ってるんですか?」
「ダンジョンを攻略したいから神官を派遣してほしいという依頼は時々くる。今はないが、以前極寒のダンジョンに挑むからと大金を積んできた冒険者もいた」
グルーウィンの攻略不可ダンジョンは極寒のダンジョンと呼ばれているダンジョンで、その名の通りに非常に寒い環境が中に広がっている。
元々北にあるグルーウィンの国の中でさらに北部にこのダンジョンはあった。
中も万年雪原が広がっているフィールド型ダンジョンであり、その中の構造はほとんど知られていない。
魔物の種類も序盤に出てくるものが分かっているだけであとは噂になるぐらいの高難度ダンジョンだ。
「ふぅむ……」
「なにかあるんですか?」
ヒョルドが険しい顔をしている。
攻略不可とはいえダンジョンが分かってさらに一歩前進したと言えるのに喜ばしさよりも悩ましさが上回っているようだ。
「……難しい事情ざあるのです」
神物もかかっている。
ケーフィス教の全てをかけてもダンジョンの攻略をするべきだがそうもいかない訳があった。
「グルーウィンという国が問題なのだ」
ケーフィスを信仰しているケーフィス教、あるいはケーフィスの仲間の神を信仰する聖教一派や広く聖教そのものを信仰している人も世の中には多い。
しかし聖教を信仰せず他の神を信仰している人も多く存在していることも確かである。
血人族は自分の始祖を広く神として信仰しているし、聖教以外の神も多くいる。
何も聖教じゃないからケーフィスと仲が悪い、ケーフィス教と反目しているなんてことは一概に言えないが、仲が良くない宗教、宗派もいるのだ。
1
あなたにおすすめの小説
辺境伯家次男は転生チートライフを楽しみたい
ベルピー
ファンタジー
☆8月23日単行本販売☆
気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。
チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。
第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
第六章 聖国へ ~ 聖女をたすけよ ~
第七章 帝国へ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ~
第八章 クリフ一家と領地改革!?
第九章 魔国へ〜魔族大決戦!?
第十章 自分探しと家族サービス
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
異世界転生、防御特化能力で彼女たちを英雄にしようと思ったが、そんな彼女たちには俺が英雄のようだ。
Mです。
ファンタジー
異世界学園バトル。
現世で惨めなサラリーマンをしていた……
そんな会社からの帰り道、「転生屋」という見慣れない怪しげな店を見つける。
その転生屋で新たな世界で生きる為の能力を受け取る。
それを自由イメージして良いと言われた為、せめて、新しい世界では苦しまないようにと防御に突出した能力をイメージする。
目を覚ますと見知らぬ世界に居て……学生くらいの年齢に若返っていて……
現実か夢かわからなくて……そんな世界で出会うヒロイン達に……
特殊な能力が当然のように存在するその世界で……
自分の存在も、手に入れた能力も……異世界に来たって俺の人生はそんなもん。
俺は俺の出来ること……
彼女たちを守り……そして俺はその能力を駆使して彼女たちを英雄にする。
だけど、そんな彼女たちにとっては俺が英雄のようだ……。
※※多少意識はしていますが、主人公最強で無双はなく、普通に苦戦します……流行ではないのは承知ですが、登場人物の個性を持たせるためそのキャラの物語(エピソード)や回想のような場面が多いです……後一応理由はありますが、主人公の年上に対する態度がなってません……、後、私(さくしゃ)の変な癖で「……」が凄く多いです。その変ご了承の上で楽しんで頂けると……Mです。の本望です(どうでもいいですよね…)※※
※※楽しかった……続きが気になると思って頂けた場合、お気に入り登録……このエピソード好みだなとか思ったらコメントを貰えたりすると軽い絶頂を覚えるくらいには喜びます……メンタル弱めなので、誹謗中傷てきなものには怯えていますが、気軽に頂けると嬉しいです。※※
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@2025/11月新刊発売予定!
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
《作者からのお知らせ!》
※2025/11月中旬、 辺境領主の3巻が刊行となります。
今回は3巻はほぼ全編を書き下ろしとなっています。
【貧乏貴族の領地の話や魔導車オーディションなど、】連載にはないストーリーが盛りだくさん!
※また加筆によって新しい展開になったことに伴い、今まで投稿サイトに連載していた続話は、全て取り下げさせていただきます。何卒よろしくお願いいたします。
風魔法を誤解していませんか? 〜混ぜるな危険!見向きもされない風魔法は、無限の可能性を秘めていました〜
大沢ピヨ氏
ファンタジー
地味で不遇な風魔法──でも、使い方しだいで!?
どこにでもいる男子高校生が、意識高い系お嬢様に巻き込まれ、毎日ダンジョン通いで魔法検証&お小遣い稼ぎ! 目指せ収入UP。 検証と実験で、風と火が火花を散らす!? 青春と魔法と通帳残高、ぜんぶ大事。 風魔法、実は“混ぜるな危険…
異世界は流されるままに
椎井瑛弥
ファンタジー
貴族の三男として生まれたレイは、成人を迎えた当日に意識を失い、目が覚めてみると剣と魔法のファンタジーの世界に生まれ変わっていたことに気づきます。ベタです。
日本で堅実な人生を送っていた彼は、無理をせずに一歩ずつ着実に歩みを進むつもりでしたが、なぜか思ってもみなかった方向に進むことばかり。ベタです。
しっかりと自分を持っているにも関わらず、なぜか思うようにならないレイの冒険譚、ここに開幕。
これを書いている人は縦書き派ですので、縦書きで読むことを推奨します。
転生先は上位貴族で土属性のスキルを手に入れ雑魚扱いだったものの職業は最強だった英雄異世界転生譚
熊虎屋
ファンタジー
現世で一度死んでしまったバスケットボール最強中学生の主人公「神崎 凪」は異世界転生をして上位貴族となったが魔法が土属性というハズレ属性に。
しかし職業は最強!?
自分なりの生活を楽しもうとするがいつの間にか世界の英雄に!?
ハズレ属性と最強の職業で英雄となった異世界転生譚。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる