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第七章
楽しみの秘訣1
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ダンジョンは入り口から一方向に伸びているのではない。
仮に今進んでいるところを門から北だとすると、東西南の方向にもダンジョンは広がっている。
安全に討伐をして確実に帰ってくるために討伐は奥まで進みすぎないよう気をつけている。
門から進んで来て、一番遠くに立てられた旗まで来た。
「よし、旗の交換は終わったから戻るぞ」
ここまで来ると討伐隊は引き返す。
抜いた旗の支柱を回収しながら、途中にいるレッドットベアを倒して門まで戻る。
そうして門まで戻ってきたら回収した支柱を一度外に出して、新しい旗をまた持ってくる。
そしてまた別の方向に向かうのだ。
門を中心として六方向に旗が立ててあるので、行って帰っての討伐を六回繰り返すことになる。
旗はいざとなったらリュードたちも帰ってくる時に目印にすることもあるかもしれない。
時間はかかっても討伐隊への協力は惜しまない。
レッドットベアも慣れてくるとそんなに脅威でもなくなった。
第二波があって結局三十体ほど倒すことになった群れが一番大きかったみたいで、以降の群れはどれも最大でも十体前後までしかいなかった。
討伐隊もリュードたちにあまり負担をかけないようにと頑張ってくれていたので、残りの五往復もそんなに大変じゃなかった。
「ありがとうございます!」
過去一番楽で、過去一番成果が大量だったとベテラン冒険者は言った。
六方向目の最後の旗の位置までやってきた。
割と倒したからか六方向目ともなるとレッドットベアの数も少なめだったが、倒した総量で見ると過去の討伐で一番レッドっとを倒し、その上ドロップ品の量も多かった。
ドロップ率やドロップの内容で見ても運が良かった討伐となったのだ。
ダリルたち聖職者も多くいたおかげで死者もなかった。
なんの文句もない討伐成果である。
「このまま先に進むと次の魔物が出てくる場所になるらしいです」
討伐隊はこのまま引き返していくが、リュードたちはダンジョンを攻略するために進まねばならない。
ここで討伐隊とはお別れとなった。
「こちらお礼などとは言えませんが、足しにしてください」
戦闘としては多かったがリュードたちやケフィズサンのおかげで素早く戦いが終わり、むしろ想定よりも早くスマートに討伐予定が終わってしまった。
天候も荒れず穏やかだったので、多めに持ってきた物資が余ることになってしまった。
帰りの分を計算し、そこに余裕を持たせてもまだ余る。
だから余剰分をリュードたちにあげることにした。
ダンジョンを攻略するのに食料は大事だ。
何日かかるか、どうなるかも分からない。
討伐隊としても攻略してもらえれば嬉しいので、少ないが感謝の気持ちを込めたお礼である。
「命があれば帰ってきて何度だって挑むことはできます。私たちがプラチナランクの冒険者を心配するのはおかしいかもしれませんが、どうかお命は大切になさってください」
「もちろんです。生きて帰ってきたら酒でも飲みましょう」
「その時はプラチナランクの奢りで良い酒をお願いします」
「ははっ、生きて帰ったお祝いに奢ってくれるのではないですか」
「攻略したら店を買っても有り余るほどお金がもらえるのでふよ? お祝いに奢ってください」
短い間だが、寒さに耐え背中を守り合って戦った。
ベテラン冒険者とウィドウがどちらともなく手を出して握手を交わす。
食料を受け取り討伐隊とリュードたちはそれぞれの方向に向かって進み出した。
「ここからは目印もない。雪原の中に目指すべきものや方向を示すものもない。慎重に進んでいくぞ」
過酷な旅が始まった。
赤い簡単な旗でも、白い世界に別のものがあると意外と安心したものだったなと今更ながらに思う。
後ろに足跡がなければ進んだことさえも分からなくなりそうなダンジョンの中をひたすらに進む。
一体なぜ、誰がこんなところに神物を隠したのか。
もっとまともなところに隠してくれれば良かったのにと思う。
見つかりにくい、探さないと言われればそうかもしれない。
雪原のど真ん中に神物を埋めといたなんて気づける人はきっといないはずだ。
何を思って雪原に神物を隠したのか、問い詰めてやりたい気分だった。
ちょっとした苛立ちはレッドットベアにぶつける。
幸いなことに小規模な群れにしか遭遇せず、戦闘も苦にならない。
「おっ、肉だ」
ドロップ品としては魔石や皮が多く続いて爪や牙、そして肉と続いて稀に胆が落ちた。
皮は結構落ちるけど、肉類はドロップ率低めのようで一つの群れで一個ぐらいのドロップ率である。
皮なんかと一緒に落ちることもあって一応ドロップ品も拾っておいてある。
食料が落ちるのはありがたい。
肉はちゃんと食べて活力に変えるのだ。
「正直に話してくれ」
リュードは舐めていた。
プラチナランクの冒険者の勘や観察眼というものを。
「君たちは何を隠している」
「そ、それは……」
リュードはウィドウに詰められていた。
それどころかダリルやニャロもリュードのことをジーッと見ている。
見られている対象はリュードとルフォンとラストである。
つまりいつもの三人だ。
仮に今進んでいるところを門から北だとすると、東西南の方向にもダンジョンは広がっている。
安全に討伐をして確実に帰ってくるために討伐は奥まで進みすぎないよう気をつけている。
門から進んで来て、一番遠くに立てられた旗まで来た。
「よし、旗の交換は終わったから戻るぞ」
ここまで来ると討伐隊は引き返す。
抜いた旗の支柱を回収しながら、途中にいるレッドットベアを倒して門まで戻る。
そうして門まで戻ってきたら回収した支柱を一度外に出して、新しい旗をまた持ってくる。
そしてまた別の方向に向かうのだ。
門を中心として六方向に旗が立ててあるので、行って帰っての討伐を六回繰り返すことになる。
旗はいざとなったらリュードたちも帰ってくる時に目印にすることもあるかもしれない。
時間はかかっても討伐隊への協力は惜しまない。
レッドットベアも慣れてくるとそんなに脅威でもなくなった。
第二波があって結局三十体ほど倒すことになった群れが一番大きかったみたいで、以降の群れはどれも最大でも十体前後までしかいなかった。
討伐隊もリュードたちにあまり負担をかけないようにと頑張ってくれていたので、残りの五往復もそんなに大変じゃなかった。
「ありがとうございます!」
過去一番楽で、過去一番成果が大量だったとベテラン冒険者は言った。
六方向目の最後の旗の位置までやってきた。
割と倒したからか六方向目ともなるとレッドットベアの数も少なめだったが、倒した総量で見ると過去の討伐で一番レッドっとを倒し、その上ドロップ品の量も多かった。
ドロップ率やドロップの内容で見ても運が良かった討伐となったのだ。
ダリルたち聖職者も多くいたおかげで死者もなかった。
なんの文句もない討伐成果である。
「このまま先に進むと次の魔物が出てくる場所になるらしいです」
討伐隊はこのまま引き返していくが、リュードたちはダンジョンを攻略するために進まねばならない。
ここで討伐隊とはお別れとなった。
「こちらお礼などとは言えませんが、足しにしてください」
戦闘としては多かったがリュードたちやケフィズサンのおかげで素早く戦いが終わり、むしろ想定よりも早くスマートに討伐予定が終わってしまった。
天候も荒れず穏やかだったので、多めに持ってきた物資が余ることになってしまった。
帰りの分を計算し、そこに余裕を持たせてもまだ余る。
だから余剰分をリュードたちにあげることにした。
ダンジョンを攻略するのに食料は大事だ。
何日かかるか、どうなるかも分からない。
討伐隊としても攻略してもらえれば嬉しいので、少ないが感謝の気持ちを込めたお礼である。
「命があれば帰ってきて何度だって挑むことはできます。私たちがプラチナランクの冒険者を心配するのはおかしいかもしれませんが、どうかお命は大切になさってください」
「もちろんです。生きて帰ってきたら酒でも飲みましょう」
「その時はプラチナランクの奢りで良い酒をお願いします」
「ははっ、生きて帰ったお祝いに奢ってくれるのではないですか」
「攻略したら店を買っても有り余るほどお金がもらえるのでふよ? お祝いに奢ってください」
短い間だが、寒さに耐え背中を守り合って戦った。
ベテラン冒険者とウィドウがどちらともなく手を出して握手を交わす。
食料を受け取り討伐隊とリュードたちはそれぞれの方向に向かって進み出した。
「ここからは目印もない。雪原の中に目指すべきものや方向を示すものもない。慎重に進んでいくぞ」
過酷な旅が始まった。
赤い簡単な旗でも、白い世界に別のものがあると意外と安心したものだったなと今更ながらに思う。
後ろに足跡がなければ進んだことさえも分からなくなりそうなダンジョンの中をひたすらに進む。
一体なぜ、誰がこんなところに神物を隠したのか。
もっとまともなところに隠してくれれば良かったのにと思う。
見つかりにくい、探さないと言われればそうかもしれない。
雪原のど真ん中に神物を埋めといたなんて気づける人はきっといないはずだ。
何を思って雪原に神物を隠したのか、問い詰めてやりたい気分だった。
ちょっとした苛立ちはレッドットベアにぶつける。
幸いなことに小規模な群れにしか遭遇せず、戦闘も苦にならない。
「おっ、肉だ」
ドロップ品としては魔石や皮が多く続いて爪や牙、そして肉と続いて稀に胆が落ちた。
皮は結構落ちるけど、肉類はドロップ率低めのようで一つの群れで一個ぐらいのドロップ率である。
皮なんかと一緒に落ちることもあって一応ドロップ品も拾っておいてある。
食料が落ちるのはありがたい。
肉はちゃんと食べて活力に変えるのだ。
「正直に話してくれ」
リュードは舐めていた。
プラチナランクの冒険者の勘や観察眼というものを。
「君たちは何を隠している」
「そ、それは……」
リュードはウィドウに詰められていた。
それどころかダリルやニャロもリュードのことをジーッと見ている。
見られている対象はリュードとルフォンとラストである。
つまりいつもの三人だ。
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