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第七章
白き姫を取り戻せ2
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「私もいるよー!」
ラストは腰に差していた剣を抜く。
リュードに貰った赤い剣だ。
ラストが魔力を込めると剣の赤みが増して強く熱を帯びる。
「俺が防ごう!」
後ろにいるから貧弱な後衛、そう思っていたスノーケイブは容易く倒せるだろうと、構えたダリルの盾を叩きつける。
どこからか得た知識だが、後衛が直接戦うということに弱いのは基本は間違っていない。
一歩前に出たダリルではなく、ブレスなら盾を持っていてもそのまま殴り倒されていたかもしれない。
ただ相手はダリルだ。
押し切れると思っていたスノーケイブは返ってくる衝撃に怯んだ。
かなりの力で攻撃したのにダリルは全く崩れない。
レッドットベアよりも単純な力は弱い。
「おりゃー!」
怯んだ隙にラストがスノーケイブの腕を切り裂く。
切り裂かれたものとはまた違う熱さが痛みとなってスノーケイブに襲いかかる。
「フン!」
ダリルがメイスをなぐ。
後衛の攻撃などさほどでもない。
怯んで回避が間に合わない。
だが焦りもしていなかったスノーケイブの脇腹にメイスがクリーンヒットする。
鈍い音がしてスノーケイブがくの字に曲がる。
弾丸のような勢いで飛んでいき、他のスノーケイブが慌ててかわす。
壁に激突したスノーケイブは驚愕に目を見開いたまま動かなくなった。
防御力もレッドットベアより低いなとダリルは思った。
「ドリャー! まだまだぁー!」
ニャロの強化を貰ったラストがスノーケイブを切りつける。
まだちょっと戦いとしては危ういが、ニャロの強化のおかげでラストもスノーケイブに十分ついていけている。
リュードの剣は一撃が重たいが、ラストにそれをマネさせるのは酷である。
どちらかといえば師匠のウォーケックに近いような、速さを重視した剣をリュードはラストに叩き込んでいた。
かわして切り、切ってかわす。
ラストは無理な攻撃はしないで次の動きも意識しながら高速でスノーケイブを切りつける。
「ラストもやるものだな」
浅い傷が増えてスノーケイブが苛立ちと痛みで顔を歪める。
ラストの剣の特性として焼け付くような熱を持っている。
切ったそばから傷口が焼けてスノーケイブの回復を阻害する。
後衛のくせに戦える。
不利を悟ったスノーケイブは後衛狙いをやめて逃げようとした。
「どこに行く?」
けれどもスノーケイブの後ろにはもうダリルがいた。
レッドットベアのような耐久力がないならダリルの怪力は威力は十分に発揮する。
振り下ろしたメイスがスノーケイブの頭を砕く。
「ダリルさん、ナイス!」
「ラストは剣もいけるのだな! 頼もしい限りだ!」
同じく後衛に下がっていたハルヴァイもスノーケイブ一体を一人で相手取っていた。
ラストも速かったけど、まだまだ経験不足な感じは見て取れる。
狙いも甘く、強化ありきの動きだったが、ハルヴァイは経験がある。
体の動かし方が上手くラストよりも素早く深い攻撃を繰り出している。
「逃がさないよ!」
ラストが相手にしていたスノーケイブと同様に跳んで逃げようとしたが、ハルヴァイは逃がさない。
突き出すように投げた剣がスノーケイブの喉に突き刺さる。
体から力が抜けて跳び退けなかったスノーケイブに、ハルヴァイは素早く距離を詰めて剣を抜き取る。
「安らかに眠りなさい!」
ほっといても死にそうだけど、瀕死でも魔物は何をしでかすか分からない。
苦しまないようにトドメを刺してやることが戦いにおける慈悲でもある。
スノーケイブの首を刎ねる。
結局内側に入り込んだスノーケイブたちはあっさりと返り討ちにされてしまったのである。
「後ろのみんなは大丈夫そうだ! こちらはこちらで片付けるぞ!」
内側が奮戦している間、外側も奮戦していた。
数的にいえば外側はリュードたちの方が不利になる。
七体のスノーケイブが入れ替わるようにしながら絶え間なく攻撃を繰り出し、リュードたちを内側に行かせないようにしていた。
その代わり一撃が軽くて防ぐことに苦労はしないが、攻撃のペースが背中を見せられないでいた。
けれども後ろの方は大丈夫そうなので前に集中してもよさそうだ。
「悪いがこちらも余裕がないのでな」
ウィドウがスノーケイブを押し返して剣に魔力を込める。
雪のように真っ白な剣身に魔力がまとわれ、赤く燃え上がる炎に変わる。
手数は多くとも反撃できないわけじゃない。
スノーケイブの攻撃には逆に一定のパターンが出来上がっていて、ウィドウはそれを見抜いていた。
ほとんど固定されたような連携は受けるのは確かに厄介であるが、反面脆い部分もある。
ウィドウがスノーケイブの攻撃をかわして腕を切り飛ばした。
それだけでいい。
緻密な連携であり、勢いに乗っているほどほんのわずかな狂いが大きなものとなる。
入れ替わりのスノーケイブが、腕を切り飛ばされて叫ぶスノーケイブとぶつかる。
後ろに下がるはずだったのに痛みで動けなかったのだ。
「流石です、ね!」
「君もやるな」
リュードたちだって連携も負けていない。
ウィドウが作った隙をついて、リュードはぶつかった方のスノーケイブに素早く距離を詰める。
飛び退いてかわそうとしたがもう遅い。
リュードがスノーケイブの胴を切り裂いて倒す。
その間にウィドウはしっかりと腕を失ったスノーケイブを切り倒していた。
ラストは腰に差していた剣を抜く。
リュードに貰った赤い剣だ。
ラストが魔力を込めると剣の赤みが増して強く熱を帯びる。
「俺が防ごう!」
後ろにいるから貧弱な後衛、そう思っていたスノーケイブは容易く倒せるだろうと、構えたダリルの盾を叩きつける。
どこからか得た知識だが、後衛が直接戦うということに弱いのは基本は間違っていない。
一歩前に出たダリルではなく、ブレスなら盾を持っていてもそのまま殴り倒されていたかもしれない。
ただ相手はダリルだ。
押し切れると思っていたスノーケイブは返ってくる衝撃に怯んだ。
かなりの力で攻撃したのにダリルは全く崩れない。
レッドットベアよりも単純な力は弱い。
「おりゃー!」
怯んだ隙にラストがスノーケイブの腕を切り裂く。
切り裂かれたものとはまた違う熱さが痛みとなってスノーケイブに襲いかかる。
「フン!」
ダリルがメイスをなぐ。
後衛の攻撃などさほどでもない。
怯んで回避が間に合わない。
だが焦りもしていなかったスノーケイブの脇腹にメイスがクリーンヒットする。
鈍い音がしてスノーケイブがくの字に曲がる。
弾丸のような勢いで飛んでいき、他のスノーケイブが慌ててかわす。
壁に激突したスノーケイブは驚愕に目を見開いたまま動かなくなった。
防御力もレッドットベアより低いなとダリルは思った。
「ドリャー! まだまだぁー!」
ニャロの強化を貰ったラストがスノーケイブを切りつける。
まだちょっと戦いとしては危ういが、ニャロの強化のおかげでラストもスノーケイブに十分ついていけている。
リュードの剣は一撃が重たいが、ラストにそれをマネさせるのは酷である。
どちらかといえば師匠のウォーケックに近いような、速さを重視した剣をリュードはラストに叩き込んでいた。
かわして切り、切ってかわす。
ラストは無理な攻撃はしないで次の動きも意識しながら高速でスノーケイブを切りつける。
「ラストもやるものだな」
浅い傷が増えてスノーケイブが苛立ちと痛みで顔を歪める。
ラストの剣の特性として焼け付くような熱を持っている。
切ったそばから傷口が焼けてスノーケイブの回復を阻害する。
後衛のくせに戦える。
不利を悟ったスノーケイブは後衛狙いをやめて逃げようとした。
「どこに行く?」
けれどもスノーケイブの後ろにはもうダリルがいた。
レッドットベアのような耐久力がないならダリルの怪力は威力は十分に発揮する。
振り下ろしたメイスがスノーケイブの頭を砕く。
「ダリルさん、ナイス!」
「ラストは剣もいけるのだな! 頼もしい限りだ!」
同じく後衛に下がっていたハルヴァイもスノーケイブ一体を一人で相手取っていた。
ラストも速かったけど、まだまだ経験不足な感じは見て取れる。
狙いも甘く、強化ありきの動きだったが、ハルヴァイは経験がある。
体の動かし方が上手くラストよりも素早く深い攻撃を繰り出している。
「逃がさないよ!」
ラストが相手にしていたスノーケイブと同様に跳んで逃げようとしたが、ハルヴァイは逃がさない。
突き出すように投げた剣がスノーケイブの喉に突き刺さる。
体から力が抜けて跳び退けなかったスノーケイブに、ハルヴァイは素早く距離を詰めて剣を抜き取る。
「安らかに眠りなさい!」
ほっといても死にそうだけど、瀕死でも魔物は何をしでかすか分からない。
苦しまないようにトドメを刺してやることが戦いにおける慈悲でもある。
スノーケイブの首を刎ねる。
結局内側に入り込んだスノーケイブたちはあっさりと返り討ちにされてしまったのである。
「後ろのみんなは大丈夫そうだ! こちらはこちらで片付けるぞ!」
内側が奮戦している間、外側も奮戦していた。
数的にいえば外側はリュードたちの方が不利になる。
七体のスノーケイブが入れ替わるようにしながら絶え間なく攻撃を繰り出し、リュードたちを内側に行かせないようにしていた。
その代わり一撃が軽くて防ぐことに苦労はしないが、攻撃のペースが背中を見せられないでいた。
けれども後ろの方は大丈夫そうなので前に集中してもよさそうだ。
「悪いがこちらも余裕がないのでな」
ウィドウがスノーケイブを押し返して剣に魔力を込める。
雪のように真っ白な剣身に魔力がまとわれ、赤く燃え上がる炎に変わる。
手数は多くとも反撃できないわけじゃない。
スノーケイブの攻撃には逆に一定のパターンが出来上がっていて、ウィドウはそれを見抜いていた。
ほとんど固定されたような連携は受けるのは確かに厄介であるが、反面脆い部分もある。
ウィドウがスノーケイブの攻撃をかわして腕を切り飛ばした。
それだけでいい。
緻密な連携であり、勢いに乗っているほどほんのわずかな狂いが大きなものとなる。
入れ替わりのスノーケイブが、腕を切り飛ばされて叫ぶスノーケイブとぶつかる。
後ろに下がるはずだったのに痛みで動けなかったのだ。
「流石です、ね!」
「君もやるな」
リュードたちだって連携も負けていない。
ウィドウが作った隙をついて、リュードはぶつかった方のスノーケイブに素早く距離を詰める。
飛び退いてかわそうとしたがもう遅い。
リュードがスノーケイブの胴を切り裂いて倒す。
その間にウィドウはしっかりと腕を失ったスノーケイブを切り倒していた。
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