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第七章
白狐姫5
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「良いところは貰おう。年寄りの強かさも戦いには必要だ」
五尾の白キツネは全ての尻尾と引き換えにリュードの斬撃を防いだ。
全てを込めた一撃だったが、倒せなかった。
初めて痛みと怒りに歪んだ表情を浮かべた五尾の白キツネだったけれど、すぐに驚愕の表情に変わった。
ウィドウはどこまでも冷静だ。
「弱点は人と同じかな?」
リュードの攻撃がどこまで通じるにしても、その先を引き取るつもりで動いていた。
倒せれば良いし、倒せなくても大きな隙ができることは間違い無いと信じていた。
五尾の白キツネの後ろに回り込んだウィドウは剣を突き出した。
突き出した剣は五尾の白キツネの胸を突き抜けていた。
「あ……あっ」
大きく目を見開いた五尾の白キツネの口から声に似たものが漏れる。
ウィドウが剣を抜くと胸から血が流れる。
何を思ったのか知ることはない。
五尾の白キツネはリュードに手を伸ばしてゆっくりと前に歩く。
目はリュードを見つめている。
何かの感情がありそうだったが、なんの感情か押しはかることはできない。
倒れながら魔力の粒子となって消えていった。
何かを言おうとしていたようにも見えなくもなかったように感じた気がする。
「俺たちの勝利だ!」
ウィドウが剣を振り上げる。
なんとなくはっきりと喜びにくい五尾の白キツネの最後であったので、ちゃんと喜ぶタイミングを作った。
「やったぞ!」
リュードも両手を振り上げて喜びを爆発させた。
誰が死んでもおかしくない激戦であった。
みんなそれぞれ喜びをあらわにして、五尾の白キツネを倒した安堵に包まれる。
まだ完全な確認は取れていないけれど、五尾の白キツネがボスじゃなかったらもう攻略は諦めるしかない。
「はぁ……疲れた」
魔人化を解いたリュードは体から力が抜けて地面にへたり込む。
「な、なんだ!?」
これでダンジョンの攻略も終わりだと思っていたら、突如としてダンジョンが大きく揺れた。
立っていられないほどの強い揺れにみんなが慌てて地面に伏せる。
身動きを取るのも難しいほどの揺れだけど、リュードはなんとか這うように移動してルフォンとラストのところまで移動する。
「あ、あれ!」
「何が起きてるんだ?」
ラストが空を指差した。
魔力の粒子が集まってきている。
どこからか大量の魔力の粒子が集まって一つの塊となる。
「聖壁を展開するぞ!」
ダリルが叫ぶ。
何が起ころうと備えておいて損はない。
聖職者たちが一斉に神聖力を使ってみんなを聖なる壁で覆う。
「うわっ!」
「クッ!」
爆発のような強い光が魔力の粒子の塊から放たれて誰も目を開けていられなかった。
衝撃もないただの閃光は聖壁では防げない。
「……みんな無事か?」
ウィドウが眩んだ目をうっすらと開けるが、視界はチカチカとしていてまだよく見えない。
「大丈夫です」
「ちょっと目が痛いにゃ……」
「目以外は無事だな」
強い光に目が眩んだ以外にダメージを負った人はいない。
無事の返事が聞こえてきてホッと安心する。
聖壁にも強い力はかかっていないので安全ではある。
「ちょっと待つにゃ……」
ゆらゆらと手を伸ばして触れた相手の目を神聖力で治すニャロ。
「終わりじゃなかったのか……」
たまたまニャロが最初に触れた相手はリュードだった。
「……なんだこれ?」
治療によってすぐに眩んだ目が治ったリュードのその目には巨大な扉が映っていたのであった。
五尾の白キツネは全ての尻尾と引き換えにリュードの斬撃を防いだ。
全てを込めた一撃だったが、倒せなかった。
初めて痛みと怒りに歪んだ表情を浮かべた五尾の白キツネだったけれど、すぐに驚愕の表情に変わった。
ウィドウはどこまでも冷静だ。
「弱点は人と同じかな?」
リュードの攻撃がどこまで通じるにしても、その先を引き取るつもりで動いていた。
倒せれば良いし、倒せなくても大きな隙ができることは間違い無いと信じていた。
五尾の白キツネの後ろに回り込んだウィドウは剣を突き出した。
突き出した剣は五尾の白キツネの胸を突き抜けていた。
「あ……あっ」
大きく目を見開いた五尾の白キツネの口から声に似たものが漏れる。
ウィドウが剣を抜くと胸から血が流れる。
何を思ったのか知ることはない。
五尾の白キツネはリュードに手を伸ばしてゆっくりと前に歩く。
目はリュードを見つめている。
何かの感情がありそうだったが、なんの感情か押しはかることはできない。
倒れながら魔力の粒子となって消えていった。
何かを言おうとしていたようにも見えなくもなかったように感じた気がする。
「俺たちの勝利だ!」
ウィドウが剣を振り上げる。
なんとなくはっきりと喜びにくい五尾の白キツネの最後であったので、ちゃんと喜ぶタイミングを作った。
「やったぞ!」
リュードも両手を振り上げて喜びを爆発させた。
誰が死んでもおかしくない激戦であった。
みんなそれぞれ喜びをあらわにして、五尾の白キツネを倒した安堵に包まれる。
まだ完全な確認は取れていないけれど、五尾の白キツネがボスじゃなかったらもう攻略は諦めるしかない。
「はぁ……疲れた」
魔人化を解いたリュードは体から力が抜けて地面にへたり込む。
「な、なんだ!?」
これでダンジョンの攻略も終わりだと思っていたら、突如としてダンジョンが大きく揺れた。
立っていられないほどの強い揺れにみんなが慌てて地面に伏せる。
身動きを取るのも難しいほどの揺れだけど、リュードはなんとか這うように移動してルフォンとラストのところまで移動する。
「あ、あれ!」
「何が起きてるんだ?」
ラストが空を指差した。
魔力の粒子が集まってきている。
どこからか大量の魔力の粒子が集まって一つの塊となる。
「聖壁を展開するぞ!」
ダリルが叫ぶ。
何が起ころうと備えておいて損はない。
聖職者たちが一斉に神聖力を使ってみんなを聖なる壁で覆う。
「うわっ!」
「クッ!」
爆発のような強い光が魔力の粒子の塊から放たれて誰も目を開けていられなかった。
衝撃もないただの閃光は聖壁では防げない。
「……みんな無事か?」
ウィドウが眩んだ目をうっすらと開けるが、視界はチカチカとしていてまだよく見えない。
「大丈夫です」
「ちょっと目が痛いにゃ……」
「目以外は無事だな」
強い光に目が眩んだ以外にダメージを負った人はいない。
無事の返事が聞こえてきてホッと安心する。
聖壁にも強い力はかかっていないので安全ではある。
「ちょっと待つにゃ……」
ゆらゆらと手を伸ばして触れた相手の目を神聖力で治すニャロ。
「終わりじゃなかったのか……」
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治療によってすぐに眩んだ目が治ったリュードのその目には巨大な扉が映っていたのであった。
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