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第七章
神様お助け人2
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「魔法の基本といえば火! 火でしょ! なんであんたは火を練習しないよ!」
相当ご立腹の様子である。
個々人の適性はあるけれど、火属性の魔法は誰しもが通る道でありメインにしている人も多い。
リュードも火を扱えないことはなく、過去に幽霊船を燃やしたりしたことはある。
ただ火属性をメインで扱わず、練習量としても多くはなかった。
雷属性がメインで今は水属性も練習中で、さらに闇属性まで加わる予定だ。
火属性に手をつける予定は今のところない。
だがそこは火だろう! とファフラは怒っていたのである。
「そんなことを言われても……」
今のところ焚き火に火をつけられる程度に扱えれば困ることもない。
特別練習する必要性は感じない。
このまま魔法を極めていけばいつかは手を出すことになるかもしれないけれど今ではない。
「火はみんな使っているでしょ!」
「はぁ……」
「はぁ、じゃないわよ! しかもよりにもよって雷なのよ! 他のメジャー属性ならともかく雷ってなんなのよ!」
「ちょっと、雷属性をバカにしないでください」
これまで雷属性にはずいぶんと助けられた。
とても感謝している。
ちょっと無口に加護だけくれて、応援してくれている感じもまた好ましい。
神獣の方にもお世話になったしファフラの言い方にリュードが不快な顔をする。
「グッ……バカにしてるとかそんなんじゃないけど……いや、その……私の言い方が悪かったわ……ごめんなさい……」
プスプスと音を立ててファフラの周りに浮いていた火花が鎮火していく。
「私ってすぐに熱くなっちゃうの。悪い癖だわ……そこのが変な話をして私を待たせるものだからついカッとなっちゃったわ」
首を振って頭を冷やし反省するファフラは少しケーフィスを睨みつける。
「あっ……」
「ちょっと甘いわね、これ。まずくはないけど無糖でも私はいいわ」
ファフラがケーフィスのジョッキをサッと手に取ってソーダを飲み干した。
思いの外甘くて一瞬顔をしかめる。
別に甘さに驚いただけで不味いわけではなかった。
だけど甘くないもので、このようなシュワシュワした飲み物があるならもっといいのになとファフラは考えた。
「僕のやつ勝手に飲んでおいてなんていい草だい」
ケーフィスは唇を尖らせる。
「んで、火の神様が来たのは俺に文句を言うためか?」
「そんなわけないじゃない。そこまで暇じゃないわ」
「なら本題に入ってくれよ」
リュードにとってなんだかよく分からない話をしているのはファフラも同じ。
火属性を使うかどうかはリュードの自由である。
話があるなら早くしてほしい。
「分かったわ……お願いがあるのよ。私の神物も取り戻してほしいの」
「へっ?」
「だから、私の神物も取り戻してほしいって言ってるのよ」
どストレートで簡潔なお願いなので理解できない内容じゃない。
でもなんか一瞬理解できなかった。
「ま、ちょっとざっくりとお願いしてるけどそんなわけで君にお願いがしたかったんだよ。どうか聞いてやってくれないかい?」
「どうせ俺に拒否権なんてないしな。聞くだけ聞くよ」
「ありがとね。これ、お礼のまんじゅう」
もはやここにくる数少ない楽しみの1つとなっているおまんじゅう。
ケーフィスが信者に作らせて奉納されたものをリュードに渡す。
「おっ、ありがとう」
「食べながらでいいから聞いておくれ。およそ500年前の悲惨な戦いについては君の知るところだと思う。その時に魔力が世界からなくなってしまったことも知っていると思うけど、神と君たち、あるいは君たちとの世界を繋ぐのも魔力の役割なんだ。つまり魔力が無くなると神と世界との繋がりも薄くなってしまうんだ」
ソーダとまんじゅうをいただく。
悪かないけど熱いお茶が欲しいと思うリュードである。
「神と世界との繋がりが薄くなるとどうしても信仰に影響が出てくる。戦争のせいで神なんかいないと叫ぶ人も多かったしね。そうした隙をついて神を嫌う勢力や僕たちの座を狙う神というものも動いたのさ」
この世界における神はどちらかと言えばかなりの多神の世界である。
八百万、どんなものにでも神は宿るとまではいかないが、たとえ同じものを信仰していても信仰の角度が違ったりすれば別の神が生まれることもある。
水全体の神がいるけど川の神や海の神もいるみたいなものである。
一般的な信仰でないので静かに暮らしている神がほとんどだけど、自分の勢力を拡大したいとか自分がメインの神様になりたいなんて野望を持つ神もいるのだ。
大きな戦争はチャンスでもあった。
自分の信仰を高める機会であり他の神を蹴落とすのにも良い状況であった。
神に打撃を与えるものがいくつかあるがそうした中でも最もと言えるほどに大きなダメージを与える方法がある。
「相手は神物に手を出してきたんだ」
神物は神の象徴でありながら、同時に神と世界を繋ぐ大きな役割を果たしている。
ケーフィスの聖者であるテレサが倒れたように、神物が失われると神の力が正しく働かなくなってしまう。
相当ご立腹の様子である。
個々人の適性はあるけれど、火属性の魔法は誰しもが通る道でありメインにしている人も多い。
リュードも火を扱えないことはなく、過去に幽霊船を燃やしたりしたことはある。
ただ火属性をメインで扱わず、練習量としても多くはなかった。
雷属性がメインで今は水属性も練習中で、さらに闇属性まで加わる予定だ。
火属性に手をつける予定は今のところない。
だがそこは火だろう! とファフラは怒っていたのである。
「そんなことを言われても……」
今のところ焚き火に火をつけられる程度に扱えれば困ることもない。
特別練習する必要性は感じない。
このまま魔法を極めていけばいつかは手を出すことになるかもしれないけれど今ではない。
「火はみんな使っているでしょ!」
「はぁ……」
「はぁ、じゃないわよ! しかもよりにもよって雷なのよ! 他のメジャー属性ならともかく雷ってなんなのよ!」
「ちょっと、雷属性をバカにしないでください」
これまで雷属性にはずいぶんと助けられた。
とても感謝している。
ちょっと無口に加護だけくれて、応援してくれている感じもまた好ましい。
神獣の方にもお世話になったしファフラの言い方にリュードが不快な顔をする。
「グッ……バカにしてるとかそんなんじゃないけど……いや、その……私の言い方が悪かったわ……ごめんなさい……」
プスプスと音を立ててファフラの周りに浮いていた火花が鎮火していく。
「私ってすぐに熱くなっちゃうの。悪い癖だわ……そこのが変な話をして私を待たせるものだからついカッとなっちゃったわ」
首を振って頭を冷やし反省するファフラは少しケーフィスを睨みつける。
「あっ……」
「ちょっと甘いわね、これ。まずくはないけど無糖でも私はいいわ」
ファフラがケーフィスのジョッキをサッと手に取ってソーダを飲み干した。
思いの外甘くて一瞬顔をしかめる。
別に甘さに驚いただけで不味いわけではなかった。
だけど甘くないもので、このようなシュワシュワした飲み物があるならもっといいのになとファフラは考えた。
「僕のやつ勝手に飲んでおいてなんていい草だい」
ケーフィスは唇を尖らせる。
「んで、火の神様が来たのは俺に文句を言うためか?」
「そんなわけないじゃない。そこまで暇じゃないわ」
「なら本題に入ってくれよ」
リュードにとってなんだかよく分からない話をしているのはファフラも同じ。
火属性を使うかどうかはリュードの自由である。
話があるなら早くしてほしい。
「分かったわ……お願いがあるのよ。私の神物も取り戻してほしいの」
「へっ?」
「だから、私の神物も取り戻してほしいって言ってるのよ」
どストレートで簡潔なお願いなので理解できない内容じゃない。
でもなんか一瞬理解できなかった。
「ま、ちょっとざっくりとお願いしてるけどそんなわけで君にお願いがしたかったんだよ。どうか聞いてやってくれないかい?」
「どうせ俺に拒否権なんてないしな。聞くだけ聞くよ」
「ありがとね。これ、お礼のまんじゅう」
もはやここにくる数少ない楽しみの1つとなっているおまんじゅう。
ケーフィスが信者に作らせて奉納されたものをリュードに渡す。
「おっ、ありがとう」
「食べながらでいいから聞いておくれ。およそ500年前の悲惨な戦いについては君の知るところだと思う。その時に魔力が世界からなくなってしまったことも知っていると思うけど、神と君たち、あるいは君たちとの世界を繋ぐのも魔力の役割なんだ。つまり魔力が無くなると神と世界との繋がりも薄くなってしまうんだ」
ソーダとまんじゅうをいただく。
悪かないけど熱いお茶が欲しいと思うリュードである。
「神と世界との繋がりが薄くなるとどうしても信仰に影響が出てくる。戦争のせいで神なんかいないと叫ぶ人も多かったしね。そうした隙をついて神を嫌う勢力や僕たちの座を狙う神というものも動いたのさ」
この世界における神はどちらかと言えばかなりの多神の世界である。
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水全体の神がいるけど川の神や海の神もいるみたいなものである。
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神に打撃を与えるものがいくつかあるがそうした中でも最もと言えるほどに大きなダメージを与える方法がある。
「相手は神物に手を出してきたんだ」
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