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第八章
大きくなりたい4
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「ウワッ!」
魔石のいくつかが爆発する。
普通の大きい状態ならば何ともないのかもしれないが、小さい体にはその爆風の衝撃は大きい。
「パパ、ママ!」
警備隊のみんなは吹き飛ばされてゴロゴロと転がっていくが、リュードたちはコユキが支えてくれたおかげでことなきを得た。
「いてて……お、おおっ!」
「おっきくなった!」
「でも……ちょっとだけだね」
どうなったのか、それは目に見える結果として表れた。
一回りだけ体がぐんと大きくなった。
まだまだ微々たる差だけれども、呪いを解くということの希望が見えた。
見ると呪いの模様があったところが爆発で大きく窪んでいる。
呪いの模様が破損したからにしても、魔石を飛ばしたから呪いの模様が効果を失ったにしても、成功は成功だ。
無事に残っていたドス黒い色をしていた魔石は気づくと黒さが抜けて元の透き通るような色に戻っていた。
「他のところにも行ってみよう」
地図につけられた印はいくつかある。
この調子で確実にあるであろう地図の印分だけでも呪いを邪魔していっても効果がありそうだ。
元のサイズまでは厳しいかもしれないが、ある程度まで大きくなれれば普通サイズの人にも対抗がしようがある。
「よし、次だ!」
相手に呪いの模様を消して回っていることがバレて対策をとられる前に出来るだけ破壊しておきたい。
触れるのも怖いし、まだ残っている呪いの模様や魔石には手を触れず、ビリャドたちは縛ったまま放置して次に向かう。
「いけー、コユキ!」
「にゃー!」
「ゆ、ゆれ……!」
コユキ猛ダッシュ。
ルフォンを含めた揺れに弱い人たちが死にかけるが、今は速度重視だ。
印の書かれた地図もある。
変に森の中が開けて地面に呪いの模様が描いてあるのだから見つけるのも時間はかからない。
次の呪いの模様も簡単に見つけられた。
「……知らん顔だな」
「服装を見るに冒険者が何かだろう」
「アイツら……ちょっと前からこの町で活動してた冒険者だな」
他の呪いの模様の場所にも守る人がいた。
今度は町の人ではない。
格好からして冒険者だと思われた。
冒険者など外部の人は小人化していないと思っていたが、それなりの期間滞在している人はもれなく小人化していたみたいだ。
町を中心にして活動する冒険者はほぼ住人と変わりない。
「いくぞー!」
先ほど警備隊の仲間たちを倒した勢いそのままに突撃していく。
「うわぁ!」
「気をつけろ、さっきより強いし武器持ってるぞ!」
冒険者ともなればケンカの仲裁ぐらいしかしない警備隊よりも戦いに慣れている。
人数差で容易く押し切れた先ほどと違って、冒険者たちは陣形を組んでまとまって戦っていた。
魔法使いもいるし、武器も持っている冒険者もいた。
「……俺たちも出るか。コユキ、隙を見てさっきみたいに魔石をぶっ飛ばしてくれ!」
「りょーかい!」
「ラスト、コユキを頼むぞ」
「オッケー!」
リュードとルフォンも前に出る。
ラストにはコユキについていてもらう。
ルフォンには徒手空拳の心得があるが、ラストにはないからだ。
「武器を持ったのは俺に任せろ!」
武器を持った冒険者はリュードが相手する。
たまたまリュードも剣を持っているのでちょうどいい。
ルフォンは冒険者の中で厄介な魔法使いを狙う。
「パパ、がんばれー」
「リュードぉ、やっちゃえー!」
リュードが対峙するのは双剣使いだった。
細め短めの剣を両手に持ちリュードに切りかかる。
双剣使いは数が多くなく、あまり戦う相手ではない。
テクニカルな戦い方であり、経験もしにくくやりにくいタイプの相手だと言える。
しかしながらリュードの場合は話が違う。
リュードの師匠であるウォーケックは双剣使いである。
普通は軽めの剣を二本持つのに、ウォーケックは普通の剣二本を振り回して戦う驚異的な人だった。
そんなウォーケックに比べれば、冒険者の一撃はまだまだ遅くて軽い。
双剣というやつは回転は早いが、一撃が軽くバランスが崩れやすい。
リュードは相手の力量を見極めるためにしっかりと防御する。
ただ防御するのでもない。
力を込めて押したり逆に受け流すように引いたりと相手に揺さぶりをかける。
防いでいるだけに見えるのだけど立派な攻撃となっている。
安定して素早い攻撃を繰り出していた冒険者も徐々に回転が落ち、動きが乱れ始める。
「ハッ!」
距離を取ろうにも、リュードがピタリと同じ距離を保っている。
押し返そうにも力はリュードに及ばない。
乱れ始めた剣筋では、リュードに距離を取らすこともできない。
かなり無理をして攻撃の速度と手数だけを保っている状態になっていた。
「ふっ、師匠には遠く及ばないな」
剣にかかる圧力は少なく、ただそれなりの速度があるだけで脅威は感じない。
傍目にはあまり見えないだろうが、リュードは確かに相手の変化を剣で感じている。
リュードはそれを好機と捉え一転して攻勢に出る。
強めに力を込めて冒険者の剣を弾き返す。
何の中身もない手数を維持するためだけの剣は容易く力負けして飛んでいく。
けれど一本持っていかれたところでもう一本ある。
冒険者が正常だったとしてそうしたかは知らないが、この操られた冒険者は剣を弾かれ、不安定な体勢のままに無理矢理もう一本の剣を振り下ろした。
魔石のいくつかが爆発する。
普通の大きい状態ならば何ともないのかもしれないが、小さい体にはその爆風の衝撃は大きい。
「パパ、ママ!」
警備隊のみんなは吹き飛ばされてゴロゴロと転がっていくが、リュードたちはコユキが支えてくれたおかげでことなきを得た。
「いてて……お、おおっ!」
「おっきくなった!」
「でも……ちょっとだけだね」
どうなったのか、それは目に見える結果として表れた。
一回りだけ体がぐんと大きくなった。
まだまだ微々たる差だけれども、呪いを解くということの希望が見えた。
見ると呪いの模様があったところが爆発で大きく窪んでいる。
呪いの模様が破損したからにしても、魔石を飛ばしたから呪いの模様が効果を失ったにしても、成功は成功だ。
無事に残っていたドス黒い色をしていた魔石は気づくと黒さが抜けて元の透き通るような色に戻っていた。
「他のところにも行ってみよう」
地図につけられた印はいくつかある。
この調子で確実にあるであろう地図の印分だけでも呪いを邪魔していっても効果がありそうだ。
元のサイズまでは厳しいかもしれないが、ある程度まで大きくなれれば普通サイズの人にも対抗がしようがある。
「よし、次だ!」
相手に呪いの模様を消して回っていることがバレて対策をとられる前に出来るだけ破壊しておきたい。
触れるのも怖いし、まだ残っている呪いの模様や魔石には手を触れず、ビリャドたちは縛ったまま放置して次に向かう。
「いけー、コユキ!」
「にゃー!」
「ゆ、ゆれ……!」
コユキ猛ダッシュ。
ルフォンを含めた揺れに弱い人たちが死にかけるが、今は速度重視だ。
印の書かれた地図もある。
変に森の中が開けて地面に呪いの模様が描いてあるのだから見つけるのも時間はかからない。
次の呪いの模様も簡単に見つけられた。
「……知らん顔だな」
「服装を見るに冒険者が何かだろう」
「アイツら……ちょっと前からこの町で活動してた冒険者だな」
他の呪いの模様の場所にも守る人がいた。
今度は町の人ではない。
格好からして冒険者だと思われた。
冒険者など外部の人は小人化していないと思っていたが、それなりの期間滞在している人はもれなく小人化していたみたいだ。
町を中心にして活動する冒険者はほぼ住人と変わりない。
「いくぞー!」
先ほど警備隊の仲間たちを倒した勢いそのままに突撃していく。
「うわぁ!」
「気をつけろ、さっきより強いし武器持ってるぞ!」
冒険者ともなればケンカの仲裁ぐらいしかしない警備隊よりも戦いに慣れている。
人数差で容易く押し切れた先ほどと違って、冒険者たちは陣形を組んでまとまって戦っていた。
魔法使いもいるし、武器も持っている冒険者もいた。
「……俺たちも出るか。コユキ、隙を見てさっきみたいに魔石をぶっ飛ばしてくれ!」
「りょーかい!」
「ラスト、コユキを頼むぞ」
「オッケー!」
リュードとルフォンも前に出る。
ラストにはコユキについていてもらう。
ルフォンには徒手空拳の心得があるが、ラストにはないからだ。
「武器を持ったのは俺に任せろ!」
武器を持った冒険者はリュードが相手する。
たまたまリュードも剣を持っているのでちょうどいい。
ルフォンは冒険者の中で厄介な魔法使いを狙う。
「パパ、がんばれー」
「リュードぉ、やっちゃえー!」
リュードが対峙するのは双剣使いだった。
細め短めの剣を両手に持ちリュードに切りかかる。
双剣使いは数が多くなく、あまり戦う相手ではない。
テクニカルな戦い方であり、経験もしにくくやりにくいタイプの相手だと言える。
しかしながらリュードの場合は話が違う。
リュードの師匠であるウォーケックは双剣使いである。
普通は軽めの剣を二本持つのに、ウォーケックは普通の剣二本を振り回して戦う驚異的な人だった。
そんなウォーケックに比べれば、冒険者の一撃はまだまだ遅くて軽い。
双剣というやつは回転は早いが、一撃が軽くバランスが崩れやすい。
リュードは相手の力量を見極めるためにしっかりと防御する。
ただ防御するのでもない。
力を込めて押したり逆に受け流すように引いたりと相手に揺さぶりをかける。
防いでいるだけに見えるのだけど立派な攻撃となっている。
安定して素早い攻撃を繰り出していた冒険者も徐々に回転が落ち、動きが乱れ始める。
「ハッ!」
距離を取ろうにも、リュードがピタリと同じ距離を保っている。
押し返そうにも力はリュードに及ばない。
乱れ始めた剣筋では、リュードに距離を取らすこともできない。
かなり無理をして攻撃の速度と手数だけを保っている状態になっていた。
「ふっ、師匠には遠く及ばないな」
剣にかかる圧力は少なく、ただそれなりの速度があるだけで脅威は感じない。
傍目にはあまり見えないだろうが、リュードは確かに相手の変化を剣で感じている。
リュードはそれを好機と捉え一転して攻勢に出る。
強めに力を込めて冒険者の剣を弾き返す。
何の中身もない手数を維持するためだけの剣は容易く力負けして飛んでいく。
けれど一本持っていかれたところでもう一本ある。
冒険者が正常だったとしてそうしたかは知らないが、この操られた冒険者は剣を弾かれ、不安定な体勢のままに無理矢理もう一本の剣を振り下ろした。
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