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第三話 その後の二人
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それからというもの。オランジェレス様は両親にこれでもかというほどこっぴどく怒られ、侯爵家を継ぐことができなくなったそうだ。
もちろん、私との婚約は破棄となった。もともとオランジェレス様のことはあまり好きではなかったし、今回の件で、氷点下以下まで下がったものね。
侯爵家の方も、馬鹿な息子を容易に婿にするわけにはいかないと言っていたものだし。
一応オランジェレス様は、きちんと証拠を見た上で婚約破棄を叫ばれたのだから、そこまで悪いとは思えないけれど…。
あれは本当に皆信じてしまってもおかしくないくらい、上出来だった。本人でないと、違和感をもたないくらい。
けれど、わざわざ他の貴族たちの前で宣言する必要はない。感情的になるのもあまり良いとは言えないし、個人で呼び出して、互いに確認し合うぐらいでも良かったはずだった。それは、ほぼ常識みたいなものね。だから、結局あんな始末を受けたということかしら。
ケイレンも、両親に本気で殴られるんじゃないかと思うほど朝昼晩説教されていた。
ケイレンの行為の場合は……言うまでもない。
また、やはり私の婚約者だからという理由で奪いたかったらしく、その後オランジェレス様とケイレンが婚約することも当然なかった。
「ほら、ケイレン!ヴァレリアンに誠心誠意こめて謝りなさい!」
「ええ~!このわたしがお姉様に頭を下げるなんて…。」
「黙らっしゃい!ほら早く!!」
「ひっ、ひえ!ご、ごめんなさい…!」
「はあ…。本当に困ったものだったわよ。あと、あの時にご気分を悪くされたでしょう読者様(?)にも謝っておきなさいね。」
「はっ、はいい!読者様(?)、あの時は申し訳ございませんでしたっ!」
もちろん、私との婚約は破棄となった。もともとオランジェレス様のことはあまり好きではなかったし、今回の件で、氷点下以下まで下がったものね。
侯爵家の方も、馬鹿な息子を容易に婿にするわけにはいかないと言っていたものだし。
一応オランジェレス様は、きちんと証拠を見た上で婚約破棄を叫ばれたのだから、そこまで悪いとは思えないけれど…。
あれは本当に皆信じてしまってもおかしくないくらい、上出来だった。本人でないと、違和感をもたないくらい。
けれど、わざわざ他の貴族たちの前で宣言する必要はない。感情的になるのもあまり良いとは言えないし、個人で呼び出して、互いに確認し合うぐらいでも良かったはずだった。それは、ほぼ常識みたいなものね。だから、結局あんな始末を受けたということかしら。
ケイレンも、両親に本気で殴られるんじゃないかと思うほど朝昼晩説教されていた。
ケイレンの行為の場合は……言うまでもない。
また、やはり私の婚約者だからという理由で奪いたかったらしく、その後オランジェレス様とケイレンが婚約することも当然なかった。
「ほら、ケイレン!ヴァレリアンに誠心誠意こめて謝りなさい!」
「ええ~!このわたしがお姉様に頭を下げるなんて…。」
「黙らっしゃい!ほら早く!!」
「ひっ、ひえ!ご、ごめんなさい…!」
「はあ…。本当に困ったものだったわよ。あと、あの時にご気分を悪くされたでしょう読者様(?)にも謝っておきなさいね。」
「はっ、はいい!読者様(?)、あの時は申し訳ございませんでしたっ!」
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