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第二章ー同棲ー
チョロハル健在
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「────────え?」
ちょっと、理解…情報を脳内処理するのに時間が掛かりました。いや─まだ処理を仕切れていないけど。
今日は、このまま夕食を一緒に食べれると、密かに喜んでいたんだけど
「あれ?聞いてなかった?俺も、この邸に移って来たんだ。」
ーえ?あれ?本当の1人じゃないけど、独り暮らし…じゃなかったっけ?あれ?ー
いや、確かに、ここはエディオルさんのお家だから、エディオルさんが住む事に問題は無い─無いんだけど…え?婚前なのに、良いの?あれ?コレ、私聞いてた?知らされてた?何だろう…最近、私の知らないうちに、色んな事がハイペースで進んでない?あれ?
「ハル、ちょっと落ち着こうか?」
エディオルさんが、困った様な顔をして私の頭をポンポンと叩く。
「うぅ──すみません。あの、嫌─とかじゃないんですよ?えっと…本当に、普通に、凄く驚いただけです!」
「そうか。まぁ、俺とハルは婚約してるから…特に問題は無いから。」
フワリと笑うエディオルさん。
「そうなんですね。」
ーそうか。貴族社会のあるある…なのかな?ー
うんうんと、ハルは納得?したように頷き、エディオルはそんなハルを見ながら、更に笑みを深めた。
そんな2人のやり取りを見ていたルナ、リディ、バート、ヘレナは──
いや、それ、貴族社会のあるあるじゃないから。
カルザイン家に外堀り埋められてるだけだから。
ハル様、チョロ過ぎるから。
と思った事は、ハルだけには秘密にしておこうと心に誓った。
††その日の夜のそれぞれ††
☆ネージュとノア☆
『それじゃあ、ハル様とネージュは知らなかった?』
『あぁ…騎士やノアも、ここに移って来るとは知らなかった。』
ここはノアの為に建てられた馬小屋。他の馬は違う馬小屋に居る為、この小屋にはノアだけ──ではなく、ネージュと2頭だけの小屋である。そこに、少し拗ねたようなネージュがやって来た。
『我は…何も聞いていなかった。主もだ。故に、主も驚いてはいたが…まぁ、主は喜んでもいたようだから…良いのだが…』
そう言ったきり、ネージュは押し黙る。
『ふふっ。ネージュ…少し…寂しくなってる?』
ノアが目を細めて、自身の鼻をネージュの鼻にくっつける。
『…ノアに隠しても意味ないな。少しな…少しだけ…。今日ぐらいは、主と2人でゆっくりできると思っていたのだ。一緒に寝るのも良いな─と思っていたのだ。』
ネージュの耳と尻尾がシュンと垂れ下がる。
『ネージュ?私は、ネージュがここに来る日をずっと待っていた。だから、今日は本当に嬉しい。ネージュは、私と一緒に居るのは…嫌?私では、ネージュの心を埋められない?』
と、ノアが少し寂しそうな顔をしながら、コテンと首を傾げる。
『ノア…。』
ネージュが嬉しそうに笑い、尻尾もユラユラと動き出す。
『勿論、ネージュの寂しいと言う気持ちは分かってるから。でも、今日は…私で我慢してくれるかな?』
そんな風に言ってくるノアに、ネージュはソッと口付けて、フワリと笑う。
『“我慢”ではないぞ?我は…ノアの事も大好きだからな。ノアと一緒に居れる事は…本当に嬉しいぞ。』
『良かった…ようやく、ネージュの笑った顔が見れた。』
そう言うと、ノアもフワリと笑った。
☆ルナ、リディ、バート、ヘレナ☆
「エディオル様のあの顔には…驚いた。」
「確かに。あんな風に笑うのって…幼少期以来じゃない?気が付けば“氷の騎士”だなんて呼ばれてて…邸でも本当に笑わなくなっていたもの。」
そう語るのはバートとヘレナ。この二人はもともと幼馴染で、将来、自分達が遣える事になるだろう─と、幼少期の頃から3歳程違うがエディオルと共に育って来た。
「それなんですけど、エディオル様って、本当に笑わないんですか?」
「本当だよ。昔はそうでもなかったんだけど、侯爵子息で近衛であの容姿だから、本当にご令嬢からの突撃が凄くてね。媚薬を盛られそうにもなったな…」
バートはその時の事を思い出したのか、苦虫を噛み潰したような顔になる。
「「媚薬!?」」
「本当に、あの時のルイス様の怒りは怖かった…。ルナさん、リディさん、ルイス様のホンワカした雰囲気に騙されないようにね?ルイス様は、無駄な労力は使わないだけで、動く時は…本当にヤバいから。伊達に、第一騎士団長を拝命して、グレン様とゼンさんと渡り歩いてる訳じゃないから。」
「「そうなんですね…。」」
「それで、ルイス様の話しは置いておいて─。で?ハル様は、いつもあんな感じなの?あんな小動物宜しくな上に…チョロいの?」
「はい。パルヴァン唯一の小動物で癒しなんです。普段の空気を読むスキルは完璧なんですけど、恋愛事になると─そのスキルもマイナスになりますし…エディオル様と恋仲になる前なんて…」
ルナが溜め息を吐くと、その後をリディが引き継ぐ。
「エディオル様のアプローチは、悉くスルースキルを発揮してましたね。ハル様がそんな感じだからか…まぁ、色々あった事もあって、エディオル様も遠慮が無くなって…いつの間にか、“エディオル様がハル様を攻めて、攻められたハル様が真っ赤になってワチャワチャする”と言うルーティンが出来上がってましたね。」
「うんうん。それで、そんなワチャワチャするハル様を、エディオル様が、それはそれは嬉しそうに眺めてると。基本、エディオル様は、ハル様には“可愛い”としか言ってませんね。そんな感じで、エディオル様の顔はいつも笑ってたり蕩けてたりしかしてないので、“氷の騎士”と言われても、いまいちピンと来ないんですよね。」
と、ルナとリディが語り尽くす。
「逆に、俺達にとったら、そのエディオル様のほうが信じられないけど…さっきのアレを見たからなぁ…。」
「バートさん。あれ位は序の口ですからね?」
「「え!?」」
「大丈夫です。そのうち…慣れますから。」
驚くバートとヘレナを前に、ルナとリディは笑った。
ちょっと、理解…情報を脳内処理するのに時間が掛かりました。いや─まだ処理を仕切れていないけど。
今日は、このまま夕食を一緒に食べれると、密かに喜んでいたんだけど
「あれ?聞いてなかった?俺も、この邸に移って来たんだ。」
ーえ?あれ?本当の1人じゃないけど、独り暮らし…じゃなかったっけ?あれ?ー
いや、確かに、ここはエディオルさんのお家だから、エディオルさんが住む事に問題は無い─無いんだけど…え?婚前なのに、良いの?あれ?コレ、私聞いてた?知らされてた?何だろう…最近、私の知らないうちに、色んな事がハイペースで進んでない?あれ?
「ハル、ちょっと落ち着こうか?」
エディオルさんが、困った様な顔をして私の頭をポンポンと叩く。
「うぅ──すみません。あの、嫌─とかじゃないんですよ?えっと…本当に、普通に、凄く驚いただけです!」
「そうか。まぁ、俺とハルは婚約してるから…特に問題は無いから。」
フワリと笑うエディオルさん。
「そうなんですね。」
ーそうか。貴族社会のあるある…なのかな?ー
うんうんと、ハルは納得?したように頷き、エディオルはそんなハルを見ながら、更に笑みを深めた。
そんな2人のやり取りを見ていたルナ、リディ、バート、ヘレナは──
いや、それ、貴族社会のあるあるじゃないから。
カルザイン家に外堀り埋められてるだけだから。
ハル様、チョロ過ぎるから。
と思った事は、ハルだけには秘密にしておこうと心に誓った。
††その日の夜のそれぞれ††
☆ネージュとノア☆
『それじゃあ、ハル様とネージュは知らなかった?』
『あぁ…騎士やノアも、ここに移って来るとは知らなかった。』
ここはノアの為に建てられた馬小屋。他の馬は違う馬小屋に居る為、この小屋にはノアだけ──ではなく、ネージュと2頭だけの小屋である。そこに、少し拗ねたようなネージュがやって来た。
『我は…何も聞いていなかった。主もだ。故に、主も驚いてはいたが…まぁ、主は喜んでもいたようだから…良いのだが…』
そう言ったきり、ネージュは押し黙る。
『ふふっ。ネージュ…少し…寂しくなってる?』
ノアが目を細めて、自身の鼻をネージュの鼻にくっつける。
『…ノアに隠しても意味ないな。少しな…少しだけ…。今日ぐらいは、主と2人でゆっくりできると思っていたのだ。一緒に寝るのも良いな─と思っていたのだ。』
ネージュの耳と尻尾がシュンと垂れ下がる。
『ネージュ?私は、ネージュがここに来る日をずっと待っていた。だから、今日は本当に嬉しい。ネージュは、私と一緒に居るのは…嫌?私では、ネージュの心を埋められない?』
と、ノアが少し寂しそうな顔をしながら、コテンと首を傾げる。
『ノア…。』
ネージュが嬉しそうに笑い、尻尾もユラユラと動き出す。
『勿論、ネージュの寂しいと言う気持ちは分かってるから。でも、今日は…私で我慢してくれるかな?』
そんな風に言ってくるノアに、ネージュはソッと口付けて、フワリと笑う。
『“我慢”ではないぞ?我は…ノアの事も大好きだからな。ノアと一緒に居れる事は…本当に嬉しいぞ。』
『良かった…ようやく、ネージュの笑った顔が見れた。』
そう言うと、ノアもフワリと笑った。
☆ルナ、リディ、バート、ヘレナ☆
「エディオル様のあの顔には…驚いた。」
「確かに。あんな風に笑うのって…幼少期以来じゃない?気が付けば“氷の騎士”だなんて呼ばれてて…邸でも本当に笑わなくなっていたもの。」
そう語るのはバートとヘレナ。この二人はもともと幼馴染で、将来、自分達が遣える事になるだろう─と、幼少期の頃から3歳程違うがエディオルと共に育って来た。
「それなんですけど、エディオル様って、本当に笑わないんですか?」
「本当だよ。昔はそうでもなかったんだけど、侯爵子息で近衛であの容姿だから、本当にご令嬢からの突撃が凄くてね。媚薬を盛られそうにもなったな…」
バートはその時の事を思い出したのか、苦虫を噛み潰したような顔になる。
「「媚薬!?」」
「本当に、あの時のルイス様の怒りは怖かった…。ルナさん、リディさん、ルイス様のホンワカした雰囲気に騙されないようにね?ルイス様は、無駄な労力は使わないだけで、動く時は…本当にヤバいから。伊達に、第一騎士団長を拝命して、グレン様とゼンさんと渡り歩いてる訳じゃないから。」
「「そうなんですね…。」」
「それで、ルイス様の話しは置いておいて─。で?ハル様は、いつもあんな感じなの?あんな小動物宜しくな上に…チョロいの?」
「はい。パルヴァン唯一の小動物で癒しなんです。普段の空気を読むスキルは完璧なんですけど、恋愛事になると─そのスキルもマイナスになりますし…エディオル様と恋仲になる前なんて…」
ルナが溜め息を吐くと、その後をリディが引き継ぐ。
「エディオル様のアプローチは、悉くスルースキルを発揮してましたね。ハル様がそんな感じだからか…まぁ、色々あった事もあって、エディオル様も遠慮が無くなって…いつの間にか、“エディオル様がハル様を攻めて、攻められたハル様が真っ赤になってワチャワチャする”と言うルーティンが出来上がってましたね。」
「うんうん。それで、そんなワチャワチャするハル様を、エディオル様が、それはそれは嬉しそうに眺めてると。基本、エディオル様は、ハル様には“可愛い”としか言ってませんね。そんな感じで、エディオル様の顔はいつも笑ってたり蕩けてたりしかしてないので、“氷の騎士”と言われても、いまいちピンと来ないんですよね。」
と、ルナとリディが語り尽くす。
「逆に、俺達にとったら、そのエディオル様のほうが信じられないけど…さっきのアレを見たからなぁ…。」
「バートさん。あれ位は序の口ですからね?」
「「え!?」」
「大丈夫です。そのうち…慣れますから。」
驚くバートとヘレナを前に、ルナとリディは笑った。
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