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第二章ー同棲ー
耐えたエディオル
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俺の誕生日の当日に知った事実に、驚いた。その場に居たルナ殿とリディ殿に至っては、ショックを隠せない程に動揺していた。あの2人が動揺するのは、本当に珍しい。
それからのバートやルナ殿達の行動は早かった。そのお陰で、サクッとハルを俺の部屋まで連れて来る事ができた。
勿論、部屋には2人だけしか居ない。
逃げられないように、俺の足の上に座らせてガッチリ掴んでおく。
何故、誕生日の事を言わなかったか?と訊けば、もう過ぎていたからだ─と言う。
ハルは、怒られた子供みたいにシュンとしている。
「ハル、俺は別に怒ってる訳じゃないから。ただ─ハルの誕生日を祝いたかっただけなんだ。」
シュンとしているハルに、怒っていない事を告げ、素直に祝いたかっただけと伝えると
「あの…私…。両親が事故で亡くなってから…そう言うイベント事に気を向ける事が…なくなってしまって…。」
ハルが、ポツリポツリと両親の話を口にした。
自分の誕生日の次の日に、事故に遇って死んでしまったと─。まるで、泣くのを我慢するように、俺の服をギュッと握り締めて来るハル。そんなハルを見ていると、俺の胸もギュッと痛みを覚える。
「泣いて…良いから。我慢なんて、しなくて良いんだ。」
とハルを更に俺の腕の中に囲い込んだ。
「────っ……ね……なんです……」
「ん?」
俺の腕の中で何かを呟いた後、俺の服を握り締めたまま、ソロソロと顔を上げるハル。
「私……“琴音”なんです。」
ソレを耳にした瞬間、俺はヒュッ─と、息を呑んだ。
「私、春ノ宮琴音なんです。」
ーハルノミヤ=コトネー
それは、ハルの真名だった。
いつか、ハルが自然と俺に言いたくなったら教えてくれれば良い─と思っていた。こんなにも早くに知れるとは…思っていなかった。
それがとても嬉しくて…ようやく本当に彼女を手に入れる事ができた様な気がして、本当に嬉しくて、そのままハルに視線を合わせて、両手でハルの顔を包み込んだ。
「──コトネ?」
「はい。」
「コトネ──」
そう名前を呼ぶと、ハル─コトネが嬉しそうに笑うから、我慢ができなくてコトネに軽くキスをした。
唇を離して、オデコをくっつけた状態で目を合わせる。
「コトネ…名前も可愛いんだな。」
「ディ…2人だけの時だけでも良いので……その名前で…呼んでくれますか?」
「勿論。寧ろ、呼ばせて欲しいと、お願いしようと思っていたところだから。コトネ、愛してる。コトネだけを愛してる。」
「ディ…ありがとうございます。」
ふにゃりと笑うコトネに、更に愛おしさが増して我慢もできずにグイッと抱き寄て、今度は啄む様なキスをする。それを繰り返しているうちに、どんどん深くしていく。苦しくなったのか、コトネが口を開いた瞬間、俺は更にコトネの中に入り込んだ。
コトネは、あまりキスに慣れていないようで、苦しくて俺から口を離そうと必死になっている。それがまた、俺を煽るだけにしかなっていないのを、コトネは知らないだろう。
時折「コトネ──」と名前を呼べば、ピクリと反応するコトネが可愛い。逃げれば逃げる程追いかけて、空気を求めて口を開けば更に深く──を繰り返していると、腕の中のコトネから、体の力が抜けていくのを感じた。
ーあぁ、コトネが欲しいー
コトネからの抵抗が無い事を良い事に、コトネの背中に腕を回して、深いキスをを繰り返しながら、コトネをソファーに押し倒した。
『主!ハル様!ネージュが!!』
ー危なかったー
その一言に尽きる。いや、別に問題はないのだ。親は勿論の事、国王両陛下からも認められた婚約者なのだから、婚前交渉であっても全く問題はない。
だけど─
こんな風に…俺だけの勢いだけでしたくはなかった。
ノアの焦った呼び掛けで、俺は何とか!!と言う感じでコトネから離れて、ソファーの上でクタリとなったコトネを───
「─う゛───っ」
できるだけ見ないようにして、コトネの体をゆっくり起こして、身だしなみを整えて
「コトネ、あー…大丈夫か?」
「──だっ……大じょぶっですっ」
肩で息をしながら、顔を真っ赤にして涙目になっているコトネは……
目の毒にしか…ならなかった。
あの時、耐えた俺を褒めてやりたい。
*****
「でもね、どうしたって…どう頑張っても…私はネージュを置いていってしまうって。また、ネージュを独りぼっちに…してしまうって…思ってて…どうしたら良いんだろう?って……でも、そんな時にね…ノアが現れたの。」
そう言うと、ポロッと涙が流れた。少し焦ってコトネの横に立ち、そっと背中に手を添えると、何とか頑張って─と言う様な笑顔を俺に向けた後、またノアに向き合う。
「同じ魔獣なら、ネージュとずっと…私よりもずっと長い間一緒に居れるって。私が居なくなっても、ノアが居てくれるって…それだけでも、本当にノアには感謝してたの。でもね、ノア、あなたは…もう一人…そんな存在を作ってくれたの。」
驚いた事に、ネージュ殿が、ノアとの2人の子をお腹に宿していると言う。その事が、コトネが本当に嬉しくてたまらない─と言う様に、満面の笑顔でノアにお礼を言った。
夜通しネージュ殿の為に魔力を使ったコトネ。いくら規格外の魔法使いとは言え、疲れるのは疲れるのだろう。フラフラ歩くコトネが危なっかしくて、ヒョイッと横向きに抱き上げた。
「ひゃいっ!?」
と、抱き上げた瞬間驚き声を上げはしたが、いつもの様な抵抗はなく─コテンと俺の肩にオデコをくっつけて
「これで…ネージュもノアも、独りぼっちには…ならないですよね……」
と呟くと、コトネはそのまま寝てしまった。
ー独りぼっちー
その言葉だけが妙に耳に残り、このままコトネの部屋のベッドに寝かせようと思っていたが、それを止めて、そのまま俺の部屋のソファーに腰を下ろした。
涙の跡が残る寝顔を見る。
コトネは滅多に負の感情を表す事はないし、両親についての話しも滅多にしない。でも、俺には…してくれた。真名も教えてくれて、その名で呼んで欲しいとも言ってくれた。
「コトネ、俺は…絶対に独りぼっちには…させないからな。」
オデコにソッとキスをして、更にコトネを抱き抱いて、俺もそのまま目を閉じた。
それからのバートやルナ殿達の行動は早かった。そのお陰で、サクッとハルを俺の部屋まで連れて来る事ができた。
勿論、部屋には2人だけしか居ない。
逃げられないように、俺の足の上に座らせてガッチリ掴んでおく。
何故、誕生日の事を言わなかったか?と訊けば、もう過ぎていたからだ─と言う。
ハルは、怒られた子供みたいにシュンとしている。
「ハル、俺は別に怒ってる訳じゃないから。ただ─ハルの誕生日を祝いたかっただけなんだ。」
シュンとしているハルに、怒っていない事を告げ、素直に祝いたかっただけと伝えると
「あの…私…。両親が事故で亡くなってから…そう言うイベント事に気を向ける事が…なくなってしまって…。」
ハルが、ポツリポツリと両親の話を口にした。
自分の誕生日の次の日に、事故に遇って死んでしまったと─。まるで、泣くのを我慢するように、俺の服をギュッと握り締めて来るハル。そんなハルを見ていると、俺の胸もギュッと痛みを覚える。
「泣いて…良いから。我慢なんて、しなくて良いんだ。」
とハルを更に俺の腕の中に囲い込んだ。
「────っ……ね……なんです……」
「ん?」
俺の腕の中で何かを呟いた後、俺の服を握り締めたまま、ソロソロと顔を上げるハル。
「私……“琴音”なんです。」
ソレを耳にした瞬間、俺はヒュッ─と、息を呑んだ。
「私、春ノ宮琴音なんです。」
ーハルノミヤ=コトネー
それは、ハルの真名だった。
いつか、ハルが自然と俺に言いたくなったら教えてくれれば良い─と思っていた。こんなにも早くに知れるとは…思っていなかった。
それがとても嬉しくて…ようやく本当に彼女を手に入れる事ができた様な気がして、本当に嬉しくて、そのままハルに視線を合わせて、両手でハルの顔を包み込んだ。
「──コトネ?」
「はい。」
「コトネ──」
そう名前を呼ぶと、ハル─コトネが嬉しそうに笑うから、我慢ができなくてコトネに軽くキスをした。
唇を離して、オデコをくっつけた状態で目を合わせる。
「コトネ…名前も可愛いんだな。」
「ディ…2人だけの時だけでも良いので……その名前で…呼んでくれますか?」
「勿論。寧ろ、呼ばせて欲しいと、お願いしようと思っていたところだから。コトネ、愛してる。コトネだけを愛してる。」
「ディ…ありがとうございます。」
ふにゃりと笑うコトネに、更に愛おしさが増して我慢もできずにグイッと抱き寄て、今度は啄む様なキスをする。それを繰り返しているうちに、どんどん深くしていく。苦しくなったのか、コトネが口を開いた瞬間、俺は更にコトネの中に入り込んだ。
コトネは、あまりキスに慣れていないようで、苦しくて俺から口を離そうと必死になっている。それがまた、俺を煽るだけにしかなっていないのを、コトネは知らないだろう。
時折「コトネ──」と名前を呼べば、ピクリと反応するコトネが可愛い。逃げれば逃げる程追いかけて、空気を求めて口を開けば更に深く──を繰り返していると、腕の中のコトネから、体の力が抜けていくのを感じた。
ーあぁ、コトネが欲しいー
コトネからの抵抗が無い事を良い事に、コトネの背中に腕を回して、深いキスをを繰り返しながら、コトネをソファーに押し倒した。
『主!ハル様!ネージュが!!』
ー危なかったー
その一言に尽きる。いや、別に問題はないのだ。親は勿論の事、国王両陛下からも認められた婚約者なのだから、婚前交渉であっても全く問題はない。
だけど─
こんな風に…俺だけの勢いだけでしたくはなかった。
ノアの焦った呼び掛けで、俺は何とか!!と言う感じでコトネから離れて、ソファーの上でクタリとなったコトネを───
「─う゛───っ」
できるだけ見ないようにして、コトネの体をゆっくり起こして、身だしなみを整えて
「コトネ、あー…大丈夫か?」
「──だっ……大じょぶっですっ」
肩で息をしながら、顔を真っ赤にして涙目になっているコトネは……
目の毒にしか…ならなかった。
あの時、耐えた俺を褒めてやりたい。
*****
「でもね、どうしたって…どう頑張っても…私はネージュを置いていってしまうって。また、ネージュを独りぼっちに…してしまうって…思ってて…どうしたら良いんだろう?って……でも、そんな時にね…ノアが現れたの。」
そう言うと、ポロッと涙が流れた。少し焦ってコトネの横に立ち、そっと背中に手を添えると、何とか頑張って─と言う様な笑顔を俺に向けた後、またノアに向き合う。
「同じ魔獣なら、ネージュとずっと…私よりもずっと長い間一緒に居れるって。私が居なくなっても、ノアが居てくれるって…それだけでも、本当にノアには感謝してたの。でもね、ノア、あなたは…もう一人…そんな存在を作ってくれたの。」
驚いた事に、ネージュ殿が、ノアとの2人の子をお腹に宿していると言う。その事が、コトネが本当に嬉しくてたまらない─と言う様に、満面の笑顔でノアにお礼を言った。
夜通しネージュ殿の為に魔力を使ったコトネ。いくら規格外の魔法使いとは言え、疲れるのは疲れるのだろう。フラフラ歩くコトネが危なっかしくて、ヒョイッと横向きに抱き上げた。
「ひゃいっ!?」
と、抱き上げた瞬間驚き声を上げはしたが、いつもの様な抵抗はなく─コテンと俺の肩にオデコをくっつけて
「これで…ネージュもノアも、独りぼっちには…ならないですよね……」
と呟くと、コトネはそのまま寝てしまった。
ー独りぼっちー
その言葉だけが妙に耳に残り、このままコトネの部屋のベッドに寝かせようと思っていたが、それを止めて、そのまま俺の部屋のソファーに腰を下ろした。
涙の跡が残る寝顔を見る。
コトネは滅多に負の感情を表す事はないし、両親についての話しも滅多にしない。でも、俺には…してくれた。真名も教えてくれて、その名で呼んで欲しいとも言ってくれた。
「コトネ、俺は…絶対に独りぼっちには…させないからな。」
オデコにソッとキスをして、更にコトネを抱き抱いて、俺もそのまま目を閉じた。
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