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15 デライラの本性
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「シャーリー様は、復学されないんですか?」
「お母様次第かしら?リンジーにとっても、シャーリーお義姉様が復学しない方が、安心して学園生活を送れるでしょう?」
「でも………」
「そうよ、リンジー。リンジーがシャーリー様の事を気に掛ける必要は無いわ。シャーリー様が悪いんだもの」
ーこれは、予想とは違ったなー
デライラと2人の令嬢は、シャーリーが苛めたと言っているけど、被害者であるポルトール嬢はそう思ってない─疑っている感じか?
「でも、シャーリー様はもう卒業でしょう?謹慎の処分も受けたから、復学しても大丈夫だと思うの」
「流石は聖女様ね。リンジーは優しいのね。リンジーこそ、ルーク様に相応しいわ」
「そんな事は……」
デライラは、ルークとポルトール嬢との(まだ決まってはいないが)婚約には肯定的なようだ。
それからは、最近流行りの服やデザートの話になり、シャーリーに関する話をする事はなかった。
『ギュウゥゥ……』
ー話を聞いているだけでも疲れたー
特にこれと言った情報を得られないまま、2人の令嬢が帰って行き、ポルトール嬢が迎え待ちでデライラと2人きりになった。
「あの……デライラ様」
「何?」
「シャーリー様の事だけど……本当に…シャーリー様が私を苛めていたの?本当に、シャーリー様が私に怪我を負わせたの?」
「何を言ってるの?皆が証言してたじゃない」
「確かに証言してたけど、でも、皆“シャーリー様らしき人を見た”って。それに……証言した人達って、皆1年生でデライラ様と仲の良い人達だけで…」
「はっ……今更何を言ってるの?それがどうしたの?“らしき”であろうがそうでなかろうが、皆がシャーリーお義姉様がやったと言ったのだから、それが真実になるのよ。先生達だって、私達の言葉を信じたでしょう?」
「そんな!じゃあ、デライラ様はシャーリー様が犯人じゃないかもしれないと分かっていながら証言をしたの!?」
「それが…どうしたの?」
「どうしたの?って……だって、シャーリー様が──」
「今更良い子ぶったって遅いわよ。リンジーも私達と同じ側にいるんだから」
「っ!」
「それに、王太子妃ナターシャと本当に血が繋がっているのは私よ。血の繋がらないシャーリーが否定したところで、皆がどちらを信じるかなんて、訊かなくても分かるでしょう?結局は、先生達も真実より自分の身の事しか考えていないのよ」
「………」
ーありがとう、デライラー
本当に、ベラベラとよく喋る口を持っていてくれて良かった。馬鹿で良かった。
「誰かに話そうなんて考えない事ね。そんな事をすれば、リンジーだって嘘つき女だってルーク様に嫌われるわよ?」
「──っ!」
カーテン越しで2人の様子は分からないが、ポルトール嬢が息を呑んだのは分かった。話からすると、ポルトール嬢は本当に今迄真実を知らなかったようだ。デライラと、先に帰った2人は共犯である可能性が高い。
そして、ポルトール嬢はルークに好意を持っていると言う事。ルークとシャーリーの仲の噂に、嫉妬心があるのかもしれない。
「デライラ様、リンジー様、お迎えの馬車が到着しました」
「分かったわ、今すぐ行くわ。リンジー、分かっているわよね?」
「………」
ポルトール嬢がどう反応したかは分からない。それから2人は無言のまま部屋から出て行った。
本当に、ナターシャとデライラは血が繋がっているのか?と疑いたくなる。ナターシャが知れば、ナターシャがキレる未来しか見えない。
兎に角、嘘である証拠が手に入って良かった。
それから、部屋の片付けが終わった後、ミシェルが迎えに来てくれて、俺はまたシャーリーの部屋へと戻された。
「ノクス、逃げちゃ駄目って言ったでしょう?もし、デライラに見付かったりでもしたら……」
『キュゥー……』
シャーリーの部屋に戻ると、俺は脱走した事になっていて、ミシェルが見付けて戻って来たと言う設定になっていた。そして、見付かった俺を見て安堵したのか、シャーリーの目が少し潤んでいて……
『キュッ(可愛い)……』
ではなく─いや、可愛いのは本当だが─本当に心配させてしまったようで、申し訳ない。ミシェルも何も言わないところをみると、少しは申し訳ない気持ちがあるからなんだろう。
「兎に角、無事に見付かって良かったわ。ある意味、来客があって良かったわ」
シャーリーはまた、俺の頭をツンツンと優しく突いてからケースの中に入れた。
******
『シャーリーは寝たのか?』
「はい」
シャーリーが寝た後、俺とミシェルは動き出した。
『コレをリュシアンとナターシャに渡してくれ。どうするか?は訊かなくても分かるが、一応ナターシャの意見を尊重したいと伝えてくれ』
「承知しました。それでは、今すぐ行って来ます」
ー疲れたー
俺はミシェルを見送った後、疲れていたようで、あっと言う間に眠りに落ちた。
「お母様次第かしら?リンジーにとっても、シャーリーお義姉様が復学しない方が、安心して学園生活を送れるでしょう?」
「でも………」
「そうよ、リンジー。リンジーがシャーリー様の事を気に掛ける必要は無いわ。シャーリー様が悪いんだもの」
ーこれは、予想とは違ったなー
デライラと2人の令嬢は、シャーリーが苛めたと言っているけど、被害者であるポルトール嬢はそう思ってない─疑っている感じか?
「でも、シャーリー様はもう卒業でしょう?謹慎の処分も受けたから、復学しても大丈夫だと思うの」
「流石は聖女様ね。リンジーは優しいのね。リンジーこそ、ルーク様に相応しいわ」
「そんな事は……」
デライラは、ルークとポルトール嬢との(まだ決まってはいないが)婚約には肯定的なようだ。
それからは、最近流行りの服やデザートの話になり、シャーリーに関する話をする事はなかった。
『ギュウゥゥ……』
ー話を聞いているだけでも疲れたー
特にこれと言った情報を得られないまま、2人の令嬢が帰って行き、ポルトール嬢が迎え待ちでデライラと2人きりになった。
「あの……デライラ様」
「何?」
「シャーリー様の事だけど……本当に…シャーリー様が私を苛めていたの?本当に、シャーリー様が私に怪我を負わせたの?」
「何を言ってるの?皆が証言してたじゃない」
「確かに証言してたけど、でも、皆“シャーリー様らしき人を見た”って。それに……証言した人達って、皆1年生でデライラ様と仲の良い人達だけで…」
「はっ……今更何を言ってるの?それがどうしたの?“らしき”であろうがそうでなかろうが、皆がシャーリーお義姉様がやったと言ったのだから、それが真実になるのよ。先生達だって、私達の言葉を信じたでしょう?」
「そんな!じゃあ、デライラ様はシャーリー様が犯人じゃないかもしれないと分かっていながら証言をしたの!?」
「それが…どうしたの?」
「どうしたの?って……だって、シャーリー様が──」
「今更良い子ぶったって遅いわよ。リンジーも私達と同じ側にいるんだから」
「っ!」
「それに、王太子妃ナターシャと本当に血が繋がっているのは私よ。血の繋がらないシャーリーが否定したところで、皆がどちらを信じるかなんて、訊かなくても分かるでしょう?結局は、先生達も真実より自分の身の事しか考えていないのよ」
「………」
ーありがとう、デライラー
本当に、ベラベラとよく喋る口を持っていてくれて良かった。馬鹿で良かった。
「誰かに話そうなんて考えない事ね。そんな事をすれば、リンジーだって嘘つき女だってルーク様に嫌われるわよ?」
「──っ!」
カーテン越しで2人の様子は分からないが、ポルトール嬢が息を呑んだのは分かった。話からすると、ポルトール嬢は本当に今迄真実を知らなかったようだ。デライラと、先に帰った2人は共犯である可能性が高い。
そして、ポルトール嬢はルークに好意を持っていると言う事。ルークとシャーリーの仲の噂に、嫉妬心があるのかもしれない。
「デライラ様、リンジー様、お迎えの馬車が到着しました」
「分かったわ、今すぐ行くわ。リンジー、分かっているわよね?」
「………」
ポルトール嬢がどう反応したかは分からない。それから2人は無言のまま部屋から出て行った。
本当に、ナターシャとデライラは血が繋がっているのか?と疑いたくなる。ナターシャが知れば、ナターシャがキレる未来しか見えない。
兎に角、嘘である証拠が手に入って良かった。
それから、部屋の片付けが終わった後、ミシェルが迎えに来てくれて、俺はまたシャーリーの部屋へと戻された。
「ノクス、逃げちゃ駄目って言ったでしょう?もし、デライラに見付かったりでもしたら……」
『キュゥー……』
シャーリーの部屋に戻ると、俺は脱走した事になっていて、ミシェルが見付けて戻って来たと言う設定になっていた。そして、見付かった俺を見て安堵したのか、シャーリーの目が少し潤んでいて……
『キュッ(可愛い)……』
ではなく─いや、可愛いのは本当だが─本当に心配させてしまったようで、申し訳ない。ミシェルも何も言わないところをみると、少しは申し訳ない気持ちがあるからなんだろう。
「兎に角、無事に見付かって良かったわ。ある意味、来客があって良かったわ」
シャーリーはまた、俺の頭をツンツンと優しく突いてからケースの中に入れた。
******
『シャーリーは寝たのか?』
「はい」
シャーリーが寝た後、俺とミシェルは動き出した。
『コレをリュシアンとナターシャに渡してくれ。どうするか?は訊かなくても分かるが、一応ナターシャの意見を尊重したいと伝えてくれ』
「承知しました。それでは、今すぐ行って来ます」
ー疲れたー
俺はミシェルを見送った後、疲れていたようで、あっと言う間に眠りに落ちた。
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