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諦めない
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❋お気に入り登録が400を超えました。ありがとうございます。感謝の気持ちを込めて、今回は本編をもう一話更新させていただきました。エディオルは…間に合うのか!?本日、2話目です。❋
_φ(゚▽゚*)♪
*ミヤ視点*
「ハル──!!」
手を伸ばしたのに、また手が届かなかった。
あの時も届かなかった。
あの時と違うのは…ハルが笑っていた事。
「───どうして…どうして…ティモスさん達は…ハルを──」
ー助けに行かなかったの?ー
私の背後に居るティモスさんの事を、直接見る事ができないままに問い掛ける。
「ハルに言われていたんですよ。“何かあった時はミヤさんを第一に守って下さい”って。“ミヤさんは、聖女であり未来の王妃であり──私の大切なお姉さんだから”って…。」
ーハルっー
「それに、俺は、ハルを見捨てた訳じゃないですからね。ハルは、最後迄諦めるような子じゃないですからね?俺は今から直ぐにパルヴァンに戻りますから、ミヤ様はエディオル様や王太子様達に伝えて下さい。ルナ、リディ、直ぐにパルヴァン邸に行くぞ!」
「「はい!!」」
それだけ言うと、ティモスさん達はここから走って出て行った。
ーそうだ、これで終わりじゃない。ハルが諦める筈がない。だって……ハルは……チートな魔法使いなんだー
パンパンッ─と、自分で自分の頬を叩き気持ちを切り替える。
「えっと…ここは…王城の…どこかしら?」
ティモスさん達は、ちゃんと門迄行けるのかしら?
「ミヤ様!!」
気持ちが少し落ち着いたところで、開け放たれていた扉の向こうから、私の名前を呼びながらランバルト様が駆け込んで来た。
「ランバルト様!?ハルが───」
そのままの勢いで、私はランバルト様の腕の中に捕らわれた。
「良かった…ミヤ様が無事で…良かった───」
ランバルト様は、私の肩に顔を埋めて、更に腕に力を入れて私を抱きしめる。
「ラ…ランバルト様!ちょっ…と、苦しいですから!」
「あっ…あぁっ!すまない!!」
と、少し慌てて腕の力を緩めて──でも、どうやら、私を離す気はないようだ。
「ランバルト様、ハルが──」
「何があったかは知らないが、既にエディオルとクレイルがパルヴァンに向かったから──って、リュウ!?」
ーあ、リュウの事、スッカリ忘れてたわ!ー
「あーっと、リュウが魔力封じの枷を嵌められてしまって…」
「えっ!?魔力封じの枷!?おっおい!リュウ!大丈夫──じゃないよな!?おい!誰か、魔導師を呼べ!!」
と、ランバルトに付いていた近衛が急いで魔導師を呼びに行き、何とかギリギリの状態で枷を取り外し、リュウはそのまま王城の医務室へと運ばれた。
*サリス視点*
「くそっ──」
どうしてうまくいかない!?
この大樹に呪いを掛けて、そこからジワジワとこの森に穢れを作り、魔物を引き寄せようとしたのに。それは失敗に終わったが、そのお陰でフェンリルと巫女を見付けた。そこ迄は良かったのに。
あのフェンリルを、唯一従えさせる事ができる巫女。この巫女が、魔力持ちとは……しかも、魔法使いに匹敵する程とは…。
もう一度、急いで結界を張り直したから、少しは時間稼ぎができるだろうが──
枷を嵌めたフェンリルの姿も無くなった。
「くそっ──」
俺の足下で力無くしゃがんでいる巫女を見遣る。
魔力封じの枷を着けていながら、更に魔力を使ったせいで、魔力量もギリギリ─と言うところだろう。
「ちっ──」
何とも腹立たしいが、この巫女に死んでもらっては困るのだ。コレが居なければ、魔力が強すぎるフェンリルを抑える事も使う事もできないから。
「安心しろ、お前を殺す事はしない。その枷には少し手を加えてある。魔力がギリギリ残るようにしてあるから…どんなに辛くても、お前が死ぬ事はないから。良かったな?それで───」
巫女の前に膝を付き、巫女の顎を掴み俯いている顔を上げる。
「フェンリルを…何処へやった?何処に居る?」
魔力が枯渇寸前なのだろう。顔色は血の気が無いように白い。ただ、その淡い水色の瞳は、ブレる事なくしっかりと俺を見据えている。
「知ら…ない。知っていたと…しても…言わない……」
こんな状況になっていても反抗するとは…巫女とは、どの代の者でも馬鹿らしい。
「ふんっ。強がっていられるのも、今だけだぞ?自分の置かれている状況をよく考えるんだな。“殺さない”とは言ったが、“傷付けない”とは……言ってないからな?」
ニヤリ─と嗤っても、この巫女は表情一つ変わらなかった。
何と可愛げのない女なんだろう。
兎に角…早くフェンリルを見付けなければ───。
「おい、フェンリルは、必ずこの結界内に居る筈だ。急いで探せ!見付つけたら、直ぐにここから出る!行けっ!」
「「「「「御意」」」」」
そう言って、5人の影達が一斉に散らばった。
「それじゃあ…巫女よ。お前は何処まで、いつまで我慢できるのか…試して行こうか?フェンリルの居場所を教えてくれるなら、こんな事はしないんだが……」
スリッと意味有りげに頬を撫であげると、巫女がビクッと肩を震わせて、ここでようやく初めて顔を強張らせた。
その表情は、俺の嗜虐心を刺激する。
更に巫女に顔を近付けた時
張り直した筈の結界が壊れた感覚─を受けたのと同時に
「お前は────覚悟ができているんだろうな?」
と、地を這うような声が響いた。
_φ(゚▽゚*)♪
*ミヤ視点*
「ハル──!!」
手を伸ばしたのに、また手が届かなかった。
あの時も届かなかった。
あの時と違うのは…ハルが笑っていた事。
「───どうして…どうして…ティモスさん達は…ハルを──」
ー助けに行かなかったの?ー
私の背後に居るティモスさんの事を、直接見る事ができないままに問い掛ける。
「ハルに言われていたんですよ。“何かあった時はミヤさんを第一に守って下さい”って。“ミヤさんは、聖女であり未来の王妃であり──私の大切なお姉さんだから”って…。」
ーハルっー
「それに、俺は、ハルを見捨てた訳じゃないですからね。ハルは、最後迄諦めるような子じゃないですからね?俺は今から直ぐにパルヴァンに戻りますから、ミヤ様はエディオル様や王太子様達に伝えて下さい。ルナ、リディ、直ぐにパルヴァン邸に行くぞ!」
「「はい!!」」
それだけ言うと、ティモスさん達はここから走って出て行った。
ーそうだ、これで終わりじゃない。ハルが諦める筈がない。だって……ハルは……チートな魔法使いなんだー
パンパンッ─と、自分で自分の頬を叩き気持ちを切り替える。
「えっと…ここは…王城の…どこかしら?」
ティモスさん達は、ちゃんと門迄行けるのかしら?
「ミヤ様!!」
気持ちが少し落ち着いたところで、開け放たれていた扉の向こうから、私の名前を呼びながらランバルト様が駆け込んで来た。
「ランバルト様!?ハルが───」
そのままの勢いで、私はランバルト様の腕の中に捕らわれた。
「良かった…ミヤ様が無事で…良かった───」
ランバルト様は、私の肩に顔を埋めて、更に腕に力を入れて私を抱きしめる。
「ラ…ランバルト様!ちょっ…と、苦しいですから!」
「あっ…あぁっ!すまない!!」
と、少し慌てて腕の力を緩めて──でも、どうやら、私を離す気はないようだ。
「ランバルト様、ハルが──」
「何があったかは知らないが、既にエディオルとクレイルがパルヴァンに向かったから──って、リュウ!?」
ーあ、リュウの事、スッカリ忘れてたわ!ー
「あーっと、リュウが魔力封じの枷を嵌められてしまって…」
「えっ!?魔力封じの枷!?おっおい!リュウ!大丈夫──じゃないよな!?おい!誰か、魔導師を呼べ!!」
と、ランバルトに付いていた近衛が急いで魔導師を呼びに行き、何とかギリギリの状態で枷を取り外し、リュウはそのまま王城の医務室へと運ばれた。
*サリス視点*
「くそっ──」
どうしてうまくいかない!?
この大樹に呪いを掛けて、そこからジワジワとこの森に穢れを作り、魔物を引き寄せようとしたのに。それは失敗に終わったが、そのお陰でフェンリルと巫女を見付けた。そこ迄は良かったのに。
あのフェンリルを、唯一従えさせる事ができる巫女。この巫女が、魔力持ちとは……しかも、魔法使いに匹敵する程とは…。
もう一度、急いで結界を張り直したから、少しは時間稼ぎができるだろうが──
枷を嵌めたフェンリルの姿も無くなった。
「くそっ──」
俺の足下で力無くしゃがんでいる巫女を見遣る。
魔力封じの枷を着けていながら、更に魔力を使ったせいで、魔力量もギリギリ─と言うところだろう。
「ちっ──」
何とも腹立たしいが、この巫女に死んでもらっては困るのだ。コレが居なければ、魔力が強すぎるフェンリルを抑える事も使う事もできないから。
「安心しろ、お前を殺す事はしない。その枷には少し手を加えてある。魔力がギリギリ残るようにしてあるから…どんなに辛くても、お前が死ぬ事はないから。良かったな?それで───」
巫女の前に膝を付き、巫女の顎を掴み俯いている顔を上げる。
「フェンリルを…何処へやった?何処に居る?」
魔力が枯渇寸前なのだろう。顔色は血の気が無いように白い。ただ、その淡い水色の瞳は、ブレる事なくしっかりと俺を見据えている。
「知ら…ない。知っていたと…しても…言わない……」
こんな状況になっていても反抗するとは…巫女とは、どの代の者でも馬鹿らしい。
「ふんっ。強がっていられるのも、今だけだぞ?自分の置かれている状況をよく考えるんだな。“殺さない”とは言ったが、“傷付けない”とは……言ってないからな?」
ニヤリ─と嗤っても、この巫女は表情一つ変わらなかった。
何と可愛げのない女なんだろう。
兎に角…早くフェンリルを見付けなければ───。
「おい、フェンリルは、必ずこの結界内に居る筈だ。急いで探せ!見付つけたら、直ぐにここから出る!行けっ!」
「「「「「御意」」」」」
そう言って、5人の影達が一斉に散らばった。
「それじゃあ…巫女よ。お前は何処まで、いつまで我慢できるのか…試して行こうか?フェンリルの居場所を教えてくれるなら、こんな事はしないんだが……」
スリッと意味有りげに頬を撫であげると、巫女がビクッと肩を震わせて、ここでようやく初めて顔を強張らせた。
その表情は、俺の嗜虐心を刺激する。
更に巫女に顔を近付けた時
張り直した筈の結界が壊れた感覚─を受けたのと同時に
「お前は────覚悟ができているんだろうな?」
と、地を這うような声が響いた。
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