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第三章ー学園生活ー
思わぬ来訪者
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1学期と2学期の間には、2週間の休みがある為、地方から来て寮生活をしている生徒達の殆どが帰省する為、終業式が終わりお昼を過ぎた頃には、校舎内が閑散として静まり返っている。
私達─先生側はと言うと、前半と後半に別れて1週間だけの休みとなり、休みではない1週間は、通常通り学園に出勤しなければならない。私の休みは、ルシエント様と同じで後半1週間が休みとなった。
出勤となった前半のうちに、2学期のカリキュラムの確認や、生徒達の成績の纏めなどをする。
ちなみに、ルシエント様は、この2週間の間は王城での執務があるらしく、学園の方には来れないかも─と言われていた通り、今も私は1人で作業を進めている。
今年の1年生は、各クラスに20人ずつの計80人程で、そのうち20人程の平民の子がいる。その20人の子達は、流石王立に来るだけあって、殆どがB、Cクラスに入っている。
そして、100年ぶりの聖女もまた、成績は10位以内をキープしている。ただ、一つ気になる事があるとすれば──
なかなかうまく、光の魔力がスムーズに発動できない事。
光属性が発現してから1年。そこから自分の周りの環境がガラリと変わってしまっただろう事は、容易に想像できる。その急な環境の変化が、彼女の精神的なものに影響している可能性もある。
「まぁ…焦らず…ゆっくりと…かな…」
「──何が?と訊いても?」
「はいぃっ!?」
私1人しか居ない筈の部屋で、私でもなく、ルシエント様でもない声がした。
「あぁ、すまない。何度か扉をノックして声を掛けたんだが、返事が無くて…悪いな…とは思ったが、入らせてもらった。」
と、本当に申し訳無さそうな顔をしたモンテルアーノ様が居た。
「あ、すみません!少し考え事をしていたので、全く気付きませんでした。それで──私に何か…」
モンテルアーノ様とは、学園が始まる前、初めて会って挨拶を交わした日以来だ。ルシエント様とは王太子様の側近と言う繋がりがあるだろうけど……。
「アルビー…第三王子の警護について、学園長と話をしに来ていたんだが、ついでに─と、オスニエルから伝言を頼まれたんだ。」
「伝言…ですか?」
第二騎士団の副団長に頼むくらい、何か大変?急ぎ?な事でも起きたのだろうか?と、少し緊張しながら聞かされた伝言は──
「前半1週間は、王城に缶詰めになるから、邸には帰れない」
だった。
ーえ?それだけ?ー
たったそれだけの事を、第二騎士団副団長様に?魔道士なら、それぐらいの事ならパパッと手紙を飛ばしたらすぐじゃない?ある意味怠慢では?
「えっと…分かり…ました。わざわざ…すみません。ありがとうございます。」
取り敢えず、私は何も悪くはないけど謝っておく。
「それに、丁度…ナディア嬢にも訊きたい事があって…」
「ん?訊きたい事ですか?」
時間があれば─と言われて、勿論時間はあるし、わざわざ来てもらったので、部屋にあるソファーに座ってもらい、お茶とお菓子の用意をして、私もソファーに腰を下ろした。
「シェイラ=ペイトリンについて…ですか?」
「そう。魔道士として、ナディア嬢にはどう見えているのか─と。」
“どう見えて”──とは…。何とも曖昧な質問だ。
普通に見たなら、特に問題の無い生徒の1人だ。成績は優秀。子爵令嬢と言っても、貴族としてのマナーもきちんとしている。後は、魔法がうまく使えるようになれば完璧だと思う。
「私には、普通の生徒の1人─でしかありません。」
本当に、“彼女は聖女です”と言われていなければ、分からないくらいに…普通なのだ。でも──
「彼女─ペイトリンさんに、何かありましたか?何か問題でも?」
彼女の事を知りたいだけなら、ルシエント様に訊けば済む事をわざわざ私に訊くと言う事は、何かあったのかもしれない。
「まだ、正式に報告には上げてないんだが…」
そう言った後、暫く口を噤んだ後、「取り敢えず、ここだけの話としてもらいたい」と言われた。
学園内に居る間、第三王子と聖女には警護として“影”を付けている。これに関しては、第三王子には知らされているが、聖女には知らされていない。
その影からは、定期的に第二騎士団に報告を上げる事になっているらしく、その報告内容の確認をしているところだと言う。
第三王子は聖女のフォローをする為に、できる限り聖女と過ごすようにしているそうだ。勿論、2人きりになるような事はせず、必ず側近か、自身の婚約者である公爵令嬢と一緒に。
それが、1学期終業式前から、第三王子の様子が少しずつ変わって来ているように見える─と言う報告内容だったそうだ。
“第三王子と聖女の距離が近過ぎる”
それには、婚約者である公爵令嬢が苦言を呈し、第三王子も素直に謝ったそうだが、それ以降も距離が近い事がよくあると言う事だった。
「ナディア嬢からは、どう見えているだろうか?」
そのモンテルアーノ様の質問に、私の心臓がまた嫌な音を立てた。
❋1話前の“穏やかな学園生活”の中に、前世今世合わせて28歳とありましたが、(前世19歳今世20歳の合わせて)39歳の間違いです。何故28歳としたのか、自分でもわかりません…。修正しています。すみませんでした❋
(。>д<。)💦
私達─先生側はと言うと、前半と後半に別れて1週間だけの休みとなり、休みではない1週間は、通常通り学園に出勤しなければならない。私の休みは、ルシエント様と同じで後半1週間が休みとなった。
出勤となった前半のうちに、2学期のカリキュラムの確認や、生徒達の成績の纏めなどをする。
ちなみに、ルシエント様は、この2週間の間は王城での執務があるらしく、学園の方には来れないかも─と言われていた通り、今も私は1人で作業を進めている。
今年の1年生は、各クラスに20人ずつの計80人程で、そのうち20人程の平民の子がいる。その20人の子達は、流石王立に来るだけあって、殆どがB、Cクラスに入っている。
そして、100年ぶりの聖女もまた、成績は10位以内をキープしている。ただ、一つ気になる事があるとすれば──
なかなかうまく、光の魔力がスムーズに発動できない事。
光属性が発現してから1年。そこから自分の周りの環境がガラリと変わってしまっただろう事は、容易に想像できる。その急な環境の変化が、彼女の精神的なものに影響している可能性もある。
「まぁ…焦らず…ゆっくりと…かな…」
「──何が?と訊いても?」
「はいぃっ!?」
私1人しか居ない筈の部屋で、私でもなく、ルシエント様でもない声がした。
「あぁ、すまない。何度か扉をノックして声を掛けたんだが、返事が無くて…悪いな…とは思ったが、入らせてもらった。」
と、本当に申し訳無さそうな顔をしたモンテルアーノ様が居た。
「あ、すみません!少し考え事をしていたので、全く気付きませんでした。それで──私に何か…」
モンテルアーノ様とは、学園が始まる前、初めて会って挨拶を交わした日以来だ。ルシエント様とは王太子様の側近と言う繋がりがあるだろうけど……。
「アルビー…第三王子の警護について、学園長と話をしに来ていたんだが、ついでに─と、オスニエルから伝言を頼まれたんだ。」
「伝言…ですか?」
第二騎士団の副団長に頼むくらい、何か大変?急ぎ?な事でも起きたのだろうか?と、少し緊張しながら聞かされた伝言は──
「前半1週間は、王城に缶詰めになるから、邸には帰れない」
だった。
ーえ?それだけ?ー
たったそれだけの事を、第二騎士団副団長様に?魔道士なら、それぐらいの事ならパパッと手紙を飛ばしたらすぐじゃない?ある意味怠慢では?
「えっと…分かり…ました。わざわざ…すみません。ありがとうございます。」
取り敢えず、私は何も悪くはないけど謝っておく。
「それに、丁度…ナディア嬢にも訊きたい事があって…」
「ん?訊きたい事ですか?」
時間があれば─と言われて、勿論時間はあるし、わざわざ来てもらったので、部屋にあるソファーに座ってもらい、お茶とお菓子の用意をして、私もソファーに腰を下ろした。
「シェイラ=ペイトリンについて…ですか?」
「そう。魔道士として、ナディア嬢にはどう見えているのか─と。」
“どう見えて”──とは…。何とも曖昧な質問だ。
普通に見たなら、特に問題の無い生徒の1人だ。成績は優秀。子爵令嬢と言っても、貴族としてのマナーもきちんとしている。後は、魔法がうまく使えるようになれば完璧だと思う。
「私には、普通の生徒の1人─でしかありません。」
本当に、“彼女は聖女です”と言われていなければ、分からないくらいに…普通なのだ。でも──
「彼女─ペイトリンさんに、何かありましたか?何か問題でも?」
彼女の事を知りたいだけなら、ルシエント様に訊けば済む事をわざわざ私に訊くと言う事は、何かあったのかもしれない。
「まだ、正式に報告には上げてないんだが…」
そう言った後、暫く口を噤んだ後、「取り敢えず、ここだけの話としてもらいたい」と言われた。
学園内に居る間、第三王子と聖女には警護として“影”を付けている。これに関しては、第三王子には知らされているが、聖女には知らされていない。
その影からは、定期的に第二騎士団に報告を上げる事になっているらしく、その報告内容の確認をしているところだと言う。
第三王子は聖女のフォローをする為に、できる限り聖女と過ごすようにしているそうだ。勿論、2人きりになるような事はせず、必ず側近か、自身の婚約者である公爵令嬢と一緒に。
それが、1学期終業式前から、第三王子の様子が少しずつ変わって来ているように見える─と言う報告内容だったそうだ。
“第三王子と聖女の距離が近過ぎる”
それには、婚約者である公爵令嬢が苦言を呈し、第三王子も素直に謝ったそうだが、それ以降も距離が近い事がよくあると言う事だった。
「ナディア嬢からは、どう見えているだろうか?」
そのモンテルアーノ様の質問に、私の心臓がまた嫌な音を立てた。
❋1話前の“穏やかな学園生活”の中に、前世今世合わせて28歳とありましたが、(前世19歳今世20歳の合わせて)39歳の間違いです。何故28歳としたのか、自分でもわかりません…。修正しています。すみませんでした❋
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