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エルドリン王国編
149 またね
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「おーい!夕飯が出来上がったぞー!」
遠くから聞こえたその声に、私のお腹はぐぅと音を立てる。隣では、精霊王様のお腹もぐぅと可愛らしい音を立てていた。
いつの間にか日は沈み、あたりは暗い。そんなことにも気づかないほど遊びに夢中になっていたようだ。
ほんのり光を放つ、植物や小さな虫のおかげで、真っ暗にはなっていない。夜の森という不気味さは、幻想的な世界へと姿を変えていた。
私は精霊王様におんぶしてもらい、ふわりふわりと木々の隙間を縫うように帰り道を辿る。ツタや木の根に足をとらわれずに済むからか、遠く感じていたみんなの気配はあっという間に目前まで迫っていた。
「随分、派手に遊んだみたいだな」
神獣様のその言葉に、私と精霊王様は顔を見合わせる。
焚き火やランタンの明かりで照らされたその姿は、頭に草が絡まり、頬には土をつけて、髪は汗でべったりと顔に張り付いていた。きっと私も同じような姿になっているのだろう。二人同時に、プッと笑いが溢れた。
ひとしきり笑い、落ち着いた後、精霊王様が魔法で体を綺麗にしてくれる。
あっという間に草や土は取り払われ、汗も洗い流したようにさっぱりし、どことなく爽やかな香りが漂ってくるようだ。
清潔になった私たちは、みんなで焚き火を囲み、アルトさんが用意してくれた食事をとる。
ここに来る前、エルフの方から神獣様への貢物として預かったものもあるので、いつもの野営の時より相当豪華な食事だった。
神獣様も精霊王様も喜んでくれた夕食は賑やかに終えお腹が膨れた私は、遊び疲れも相まって途端に眠気が襲ってくる。
私は、神獣様の藁ベッドで一緒に寝させてもらうこととなった。
端から神獣様、精霊王様、私、コタローの並びで横になり、ぎゅうぎゅうに挟まれ少し苦しい思いをしながらも、温かな体温に安心感を抱き、あっという間に眠りに落ちる。
夢の中では、木の上を飛び回る精霊王様に並んで、私も空を、自由自在に飛んでいた。
翌朝、目が覚めたのは日が昇りきった後のことだった。
藁ベッドの寝心地は想像以上に良く、あわよくば二度寝をしたいと思ったほど。しかし、そんな時間は無いので我慢である。
寝ぼけ眼のままに朝食をとり、朝の準備を整えている間に次第に目は覚めていく。
帰り支度も終わり、そろそろ、という雰囲気になった頃、神獣様がコタローを呼びつけた。
「チビ!ちょっと手伝え」
神獣様に呼ばれたコタローは、大きな布を咥えて引きずりながら戻ってくる。
その布の上には、いろんな道具や装飾品がたくさん乗っていた。
「お前達、好きなものを持って帰るといい」
「これは……?」
「エルフ共からの貢物だ。儂には使うことができんからな。ここで腐らせておくより、お前たちに使ってもらう方が良いだろう」
お鍋やランタン、ナイフなどの道具類から、耳飾りや髪飾りなどの装飾品まで、あらゆるものが揃っている。
神獣様の寝床にはクッションやブランケットがあったので、使えるものは使っているのだろう。ここにあるのは、神獣様にとっては使い道の無いものばかりだ。
これはエルフから神獣様への贈り物なんだし私たちがもらうのは……と少し迷ったが、確かに使われないまま朽ちていくのを待つよりも、誰かに使ってもらったほうがいいのか、と考える。
そこにあるものはどれも魅力的で、随分と良さそうなものばかりなのだ。正直、腐らせておくのはもったいない。
「本当に良いのでしょうか……」
アルトさんが迷いの言葉をこぼすと、精霊王様が背中を押すように言った。
「もらってやってよ。エルフたちも別にそんなことで怒ったりはしないでしょ。むしろ、神獣様の役に立った!って喜ぶんじゃないかな?」
考えてみれば、そんな気もする。
もちろんこれらを神獣様から盗もうものなら苛烈な制裁を加えられるだろうが、神獣様からの贈り物だというのなら、寛容な心で受け止めてくれるだろう。一度神獣様に送ったものを神獣様がどう使おうが、エルフたちは文句は言わない気がする。
「じゃあ、わたしはこれがいい!」
迷いを吹っ切るように、私は目に入った髪飾りを手に取った。
木でできたそれは、繊細な花模様が掘られていて可愛い。少し色褪せてはいるが、まだまだ使えるくらいには丈夫そうだ。
私の一声をきっかけに、みんなもそれぞれ物色を始める。
まるで高級品のような立派なものから、子供が作ったような拙いものまで。
ここにある全ては、自給自足で生活を補うエルフたちが自らの手で作ったものばかりなのだろう。
神獣様は、想いの籠もったそれらを大切に保管していたのだろう。相当の年代物に見えるものも、朽ちること無く綺麗な状態で残っているのだから。
「一つ二つといわずに、好きなだけもって行けば良い」
神獣様のその言葉に甘えて、私は髪を結ぶ組紐と、綺麗な刀身のナイフを手に取る。
大切に使っていこう。
「オレもこれもーらおっと」
精霊王様が手に取ったのは二つのペンダントだ。輝く石のついたペンダントトップは二つで一つの形になっている。
その一つを精霊王様は私に差し出した。
「はい、チナ。オレとおそろい」
「……ありがとう!」
感動で涙腺が緩む。
精霊王様がこうしておそろいのものを選んでくれたのはすっごく嬉しいが、余計に別れが寂しくなってしまった。
みんなも思い思いのものをもらい、いよいよ別れの時だ。
「いやだいやだいやだ!まだ帰らない!」
どうやら精霊王様は帰る時間をすっかり忘れていたらしい。この後も私と遊ぶ気まんまんだったようで駄々をこね始める。
そうしたいのは山々だが、精霊王様には「地上にいられるのは丸一日」だけという決まりがある。恨むなら、その決まりを作った精霊王様方を恨んでくれ……。
断固として離さないという力強さで私にへばりつく精霊王様は、神獣様によってペイっと剥がされてしまう。
神獣様は精霊王様の首元を加えてズルズルと後退り、物理的に私たちから引き離した。
「やめろ!神獣ごときが精霊王に対してなんたる態度だ!クビだ!クビにしてやる!」
喚き散らす精霊王様を引き倒し、前足で押さえつけた神獣様は申し訳なさそうな顔をこちらに向けた。
「すまないな。コイツは儂が抑えておくから、お前たちはもう行くとい。会いに来てくれてありがとうな」
精霊王様との遊びに夢中で、私は神獣様とはあまりお話出来なかったな。その代わりというように、カイルさんたちはすごく仲良くなっていたらしいが。
次に来るときはもう少し、神獣様と交流するように心がけよう。
ポロポロと涙をこぼす精霊王様に心が痛む。私も本当はもっと一緒にいたい。それくらい、楽しい時間を過ごすことができた。
名残惜しげに後ろ振り返っていた私も、カイルさんに引っ張られてその場を離れていく。
「またね!」
また絶対に会いに来る、と思いを込めて声を上げれば、精霊王様からも「また!」と言葉が帰ってきた。
精霊王様と神獣様の姿も見えなくなり、ようやく私も前を向いて歩き始めた。
「さて、ここからどうするか……」
崖の淵で風に吹かれながら絶望感を漂わせる私たち。降りるときも事を考えていなかった。
腕を組んで崖下を睥睨するカイルさんを見つめる私は、急に後ろから持ち上げられる。
振り返れば、私を抱き上げたのはライくんで、まさか、と思う間もなくライくんは勢いをつけて崖から飛び降りる。
続いてコタローが、何かの遊びとでも思ったのか「ひゃっほー!」と楽しそうに崖から飛び降りた。
落ちる瞬間に見えたのは、あんぐりと口を空けて間抜けな顔を晒すカイルさんとアルトさんの姿だった。
生きた心地のしない紐無しバンジーは、地面と接触する直前にライくんがふわりと浮き上がったことによって安全に着地することができた。……が、突然崖上に放り投げられた時よりもスリル満点で、本当に死ぬかと思った。
せめて先に何か言ってくれていれば……!と思ったが、そのときは拒絶して逃げ回っていたな、とどこかで冷静な頭が判断する。
ライくんはへたり込んだ私を放置してもう一度崖上へ昇っていく。きっと順番に降ろしてくれるつもりなのだろう。
そうして同じように降りてきたカイルさんとアルトさんは顔面蒼白でへたり込む。ライくんに対して文句を言うだけの気力も失ってしまったようだ。
再び立って歩けるようになるまで、どれくらいの時間がかかっただろう。
沈黙を破ったのはカイルさんの純粋な疑問だった。
「いつの間に、あんな技を身につけたんだ……?」
「……昨日、練習した」
私と一緒に浮遊魔法を練習した後も、一人で自主練していたらしい。
いくら精霊王様の加護があるとは言え、一日でここまでできるようになるのはすごいことだろう。ライくんの身体能力の高さに恐れおののく。
と、そういえばこのことについてまだ言っていなかったな、と思い出した。
「かぜのせいれいおうさま、ライくんにかごをあげたって」
「え、いつの間に?」
「さいしょに、しんじゅうのすがたで、めがあったときだって」
驚くカイルさん、アルトさんとは対象的にライくんはコクリと一回頷くだけ。どうやら気づいていたようだ。
「じゃあ、崖の上に登ったときもライ一人だけ平気だったのって……」
アルトさんの言葉にライくんはもう一度コクリと頷く。
なるほど、あれはそういうことだったのか。ライくんの精神力はきっと人間離れしてるんだ、とか思ってごめん。普通に加護のおかげだったらしい。
その後は、気疲れやらなんやらで、静かに中央地までの帰路を辿った。
遠くから聞こえたその声に、私のお腹はぐぅと音を立てる。隣では、精霊王様のお腹もぐぅと可愛らしい音を立てていた。
いつの間にか日は沈み、あたりは暗い。そんなことにも気づかないほど遊びに夢中になっていたようだ。
ほんのり光を放つ、植物や小さな虫のおかげで、真っ暗にはなっていない。夜の森という不気味さは、幻想的な世界へと姿を変えていた。
私は精霊王様におんぶしてもらい、ふわりふわりと木々の隙間を縫うように帰り道を辿る。ツタや木の根に足をとらわれずに済むからか、遠く感じていたみんなの気配はあっという間に目前まで迫っていた。
「随分、派手に遊んだみたいだな」
神獣様のその言葉に、私と精霊王様は顔を見合わせる。
焚き火やランタンの明かりで照らされたその姿は、頭に草が絡まり、頬には土をつけて、髪は汗でべったりと顔に張り付いていた。きっと私も同じような姿になっているのだろう。二人同時に、プッと笑いが溢れた。
ひとしきり笑い、落ち着いた後、精霊王様が魔法で体を綺麗にしてくれる。
あっという間に草や土は取り払われ、汗も洗い流したようにさっぱりし、どことなく爽やかな香りが漂ってくるようだ。
清潔になった私たちは、みんなで焚き火を囲み、アルトさんが用意してくれた食事をとる。
ここに来る前、エルフの方から神獣様への貢物として預かったものもあるので、いつもの野営の時より相当豪華な食事だった。
神獣様も精霊王様も喜んでくれた夕食は賑やかに終えお腹が膨れた私は、遊び疲れも相まって途端に眠気が襲ってくる。
私は、神獣様の藁ベッドで一緒に寝させてもらうこととなった。
端から神獣様、精霊王様、私、コタローの並びで横になり、ぎゅうぎゅうに挟まれ少し苦しい思いをしながらも、温かな体温に安心感を抱き、あっという間に眠りに落ちる。
夢の中では、木の上を飛び回る精霊王様に並んで、私も空を、自由自在に飛んでいた。
翌朝、目が覚めたのは日が昇りきった後のことだった。
藁ベッドの寝心地は想像以上に良く、あわよくば二度寝をしたいと思ったほど。しかし、そんな時間は無いので我慢である。
寝ぼけ眼のままに朝食をとり、朝の準備を整えている間に次第に目は覚めていく。
帰り支度も終わり、そろそろ、という雰囲気になった頃、神獣様がコタローを呼びつけた。
「チビ!ちょっと手伝え」
神獣様に呼ばれたコタローは、大きな布を咥えて引きずりながら戻ってくる。
その布の上には、いろんな道具や装飾品がたくさん乗っていた。
「お前達、好きなものを持って帰るといい」
「これは……?」
「エルフ共からの貢物だ。儂には使うことができんからな。ここで腐らせておくより、お前たちに使ってもらう方が良いだろう」
お鍋やランタン、ナイフなどの道具類から、耳飾りや髪飾りなどの装飾品まで、あらゆるものが揃っている。
神獣様の寝床にはクッションやブランケットがあったので、使えるものは使っているのだろう。ここにあるのは、神獣様にとっては使い道の無いものばかりだ。
これはエルフから神獣様への贈り物なんだし私たちがもらうのは……と少し迷ったが、確かに使われないまま朽ちていくのを待つよりも、誰かに使ってもらったほうがいいのか、と考える。
そこにあるものはどれも魅力的で、随分と良さそうなものばかりなのだ。正直、腐らせておくのはもったいない。
「本当に良いのでしょうか……」
アルトさんが迷いの言葉をこぼすと、精霊王様が背中を押すように言った。
「もらってやってよ。エルフたちも別にそんなことで怒ったりはしないでしょ。むしろ、神獣様の役に立った!って喜ぶんじゃないかな?」
考えてみれば、そんな気もする。
もちろんこれらを神獣様から盗もうものなら苛烈な制裁を加えられるだろうが、神獣様からの贈り物だというのなら、寛容な心で受け止めてくれるだろう。一度神獣様に送ったものを神獣様がどう使おうが、エルフたちは文句は言わない気がする。
「じゃあ、わたしはこれがいい!」
迷いを吹っ切るように、私は目に入った髪飾りを手に取った。
木でできたそれは、繊細な花模様が掘られていて可愛い。少し色褪せてはいるが、まだまだ使えるくらいには丈夫そうだ。
私の一声をきっかけに、みんなもそれぞれ物色を始める。
まるで高級品のような立派なものから、子供が作ったような拙いものまで。
ここにある全ては、自給自足で生活を補うエルフたちが自らの手で作ったものばかりなのだろう。
神獣様は、想いの籠もったそれらを大切に保管していたのだろう。相当の年代物に見えるものも、朽ちること無く綺麗な状態で残っているのだから。
「一つ二つといわずに、好きなだけもって行けば良い」
神獣様のその言葉に甘えて、私は髪を結ぶ組紐と、綺麗な刀身のナイフを手に取る。
大切に使っていこう。
「オレもこれもーらおっと」
精霊王様が手に取ったのは二つのペンダントだ。輝く石のついたペンダントトップは二つで一つの形になっている。
その一つを精霊王様は私に差し出した。
「はい、チナ。オレとおそろい」
「……ありがとう!」
感動で涙腺が緩む。
精霊王様がこうしておそろいのものを選んでくれたのはすっごく嬉しいが、余計に別れが寂しくなってしまった。
みんなも思い思いのものをもらい、いよいよ別れの時だ。
「いやだいやだいやだ!まだ帰らない!」
どうやら精霊王様は帰る時間をすっかり忘れていたらしい。この後も私と遊ぶ気まんまんだったようで駄々をこね始める。
そうしたいのは山々だが、精霊王様には「地上にいられるのは丸一日」だけという決まりがある。恨むなら、その決まりを作った精霊王様方を恨んでくれ……。
断固として離さないという力強さで私にへばりつく精霊王様は、神獣様によってペイっと剥がされてしまう。
神獣様は精霊王様の首元を加えてズルズルと後退り、物理的に私たちから引き離した。
「やめろ!神獣ごときが精霊王に対してなんたる態度だ!クビだ!クビにしてやる!」
喚き散らす精霊王様を引き倒し、前足で押さえつけた神獣様は申し訳なさそうな顔をこちらに向けた。
「すまないな。コイツは儂が抑えておくから、お前たちはもう行くとい。会いに来てくれてありがとうな」
精霊王様との遊びに夢中で、私は神獣様とはあまりお話出来なかったな。その代わりというように、カイルさんたちはすごく仲良くなっていたらしいが。
次に来るときはもう少し、神獣様と交流するように心がけよう。
ポロポロと涙をこぼす精霊王様に心が痛む。私も本当はもっと一緒にいたい。それくらい、楽しい時間を過ごすことができた。
名残惜しげに後ろ振り返っていた私も、カイルさんに引っ張られてその場を離れていく。
「またね!」
また絶対に会いに来る、と思いを込めて声を上げれば、精霊王様からも「また!」と言葉が帰ってきた。
精霊王様と神獣様の姿も見えなくなり、ようやく私も前を向いて歩き始めた。
「さて、ここからどうするか……」
崖の淵で風に吹かれながら絶望感を漂わせる私たち。降りるときも事を考えていなかった。
腕を組んで崖下を睥睨するカイルさんを見つめる私は、急に後ろから持ち上げられる。
振り返れば、私を抱き上げたのはライくんで、まさか、と思う間もなくライくんは勢いをつけて崖から飛び降りる。
続いてコタローが、何かの遊びとでも思ったのか「ひゃっほー!」と楽しそうに崖から飛び降りた。
落ちる瞬間に見えたのは、あんぐりと口を空けて間抜けな顔を晒すカイルさんとアルトさんの姿だった。
生きた心地のしない紐無しバンジーは、地面と接触する直前にライくんがふわりと浮き上がったことによって安全に着地することができた。……が、突然崖上に放り投げられた時よりもスリル満点で、本当に死ぬかと思った。
せめて先に何か言ってくれていれば……!と思ったが、そのときは拒絶して逃げ回っていたな、とどこかで冷静な頭が判断する。
ライくんはへたり込んだ私を放置してもう一度崖上へ昇っていく。きっと順番に降ろしてくれるつもりなのだろう。
そうして同じように降りてきたカイルさんとアルトさんは顔面蒼白でへたり込む。ライくんに対して文句を言うだけの気力も失ってしまったようだ。
再び立って歩けるようになるまで、どれくらいの時間がかかっただろう。
沈黙を破ったのはカイルさんの純粋な疑問だった。
「いつの間に、あんな技を身につけたんだ……?」
「……昨日、練習した」
私と一緒に浮遊魔法を練習した後も、一人で自主練していたらしい。
いくら精霊王様の加護があるとは言え、一日でここまでできるようになるのはすごいことだろう。ライくんの身体能力の高さに恐れおののく。
と、そういえばこのことについてまだ言っていなかったな、と思い出した。
「かぜのせいれいおうさま、ライくんにかごをあげたって」
「え、いつの間に?」
「さいしょに、しんじゅうのすがたで、めがあったときだって」
驚くカイルさん、アルトさんとは対象的にライくんはコクリと一回頷くだけ。どうやら気づいていたようだ。
「じゃあ、崖の上に登ったときもライ一人だけ平気だったのって……」
アルトさんの言葉にライくんはもう一度コクリと頷く。
なるほど、あれはそういうことだったのか。ライくんの精神力はきっと人間離れしてるんだ、とか思ってごめん。普通に加護のおかげだったらしい。
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