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恋愛how to 亜美
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放課後6時過ぎ。一番星がきらきらと輝いていた。赤黒くそびえ立つ鳥居に「霜月神社」と書かれている扁額があった。
一歩、前へ。
鳥居をくぐって、社務所に向かう。
「こんばんは…あれ、亜美?」
「あっ霙!」
中にいたのは霙だった。そういえば、神社の娘だと聞いたことがある。
「どうしたの?結構暗いのに」
「あ、えと、お守りを買いに来て…」
「え…買いに…?」
霙の機嫌が明らかに悪くなった。焦っていると霙が口を開いた。
「お守りって、買う物じゃなくて授与してもらうものだよっ!」
全然理解してもらえないっ!と怒る霙を見ながら、初めて知った知識に感心する。
「そうなんだぁ…じゃあ、お守りお受けしても良い?」
そう言うと霙はぱあっと目を輝かせて笑った。
「うん!何が良いですかっ!」
「あ、え…っと…」
恋愛のものを受けにきた、なんて言うと誰か好きな人いるの?と聞かれてしまうかもしれない。恥ずかしくて言葉につまってしまった。
あたしの様子を見て、霙は察したのかがさごそとお守りを探し始めた。
「これ?」
差し出されたのは恋愛のお守りで。赤くなる顔を抑えられなくて。
「…そ、それ…です…っ」
恥ずかしさを抑えられないまま、お金を渡し、受け取って走って帰った。
「あ、亜美っおつり…!」
そんな声が聞こえた気もしたが、あたしはずっと走った。
~*~*~*~*~*~*~*~*~*~
息も切れてきた頃、どんっと前に何か違和感を感じた。瞬間的に脳が「ぶつかった」のだと理解した。相手の顔を見ずに頭を下げ「すみません!」と謝る。すると、頭の上からびっくりしたような声が聞こえた。
「き、桐竜さん…?」
「…へ?」
顔を上げると、そこにはクラスメイトの潮賀 来くんが立っていた。
「し、潮賀くんっ!どうしたの!?」
「え、えっ?桐竜さんこそ、どうしたのですか!?」
焦って頭が混乱しているあたしの言葉に、潮賀くんも混乱する。
「あ、ご、ごめんねっ!ぶつかっちゃって…痛くなかった!?」
話が飛んで、あたしが混乱しているのに気付いたのか潮賀くんは笑い始めた。
「ふふっ…桐竜さん、深呼吸して下さい」
「えっ、えっと…」
深呼吸を、する。静かに長く、息を吐く。落ち着いて目の前の青年を見ると、満月の前に立つ、美しい青年が見えた。その様子は絵画のよう。
「あ、ありがとう!」
「どういたしまして。そんなに焦って、どうしたのですか?」
優しく微笑む潮賀くん。力が抜けてしまいそうになる程、美しくて。
「え、と…お守り、頂いてきて…」
ドキン、ドキン、と鼓動が聞こえる。煩すぎて、潮賀くんに聞こえてしまうのではないかと思った。
「あぁ、霜月神社近いですもんね!あそこ、想う人には強いみたいですよ」
遠くを見つめる瞳が、ゆらゆらと不確かに揺れた。その様子を見て、なんだか不安になって。
「し、潮賀くん!!」
あたしは思いっきり服を掴んでしまった。気付いた時にはもう遅い。びっくりしながらあたしを見つめる青い瞳が目の前で大きく開く。
「き、桐竜さん…?大丈夫ですか?」
「…ぁ、え、っと…」
言い訳出来ない。まさか、遠くを見ている潮賀くんを見て「消えてしまいそうだったから」という理由で服を掴んでしまったなんて。
そんなあたしの様子を見て微笑んだ潮賀くんは、頭に手をぽんっと乗せて
「帰りましょうか。送りますよ」
と言った。鳴り止まない心臓に更に混乱しながらも、あたしは嬉しくて
「うんっ!ありがとう」
と言った。
一歩、前へ。
鳥居をくぐって、社務所に向かう。
「こんばんは…あれ、亜美?」
「あっ霙!」
中にいたのは霙だった。そういえば、神社の娘だと聞いたことがある。
「どうしたの?結構暗いのに」
「あ、えと、お守りを買いに来て…」
「え…買いに…?」
霙の機嫌が明らかに悪くなった。焦っていると霙が口を開いた。
「お守りって、買う物じゃなくて授与してもらうものだよっ!」
全然理解してもらえないっ!と怒る霙を見ながら、初めて知った知識に感心する。
「そうなんだぁ…じゃあ、お守りお受けしても良い?」
そう言うと霙はぱあっと目を輝かせて笑った。
「うん!何が良いですかっ!」
「あ、え…っと…」
恋愛のものを受けにきた、なんて言うと誰か好きな人いるの?と聞かれてしまうかもしれない。恥ずかしくて言葉につまってしまった。
あたしの様子を見て、霙は察したのかがさごそとお守りを探し始めた。
「これ?」
差し出されたのは恋愛のお守りで。赤くなる顔を抑えられなくて。
「…そ、それ…です…っ」
恥ずかしさを抑えられないまま、お金を渡し、受け取って走って帰った。
「あ、亜美っおつり…!」
そんな声が聞こえた気もしたが、あたしはずっと走った。
~*~*~*~*~*~*~*~*~*~
息も切れてきた頃、どんっと前に何か違和感を感じた。瞬間的に脳が「ぶつかった」のだと理解した。相手の顔を見ずに頭を下げ「すみません!」と謝る。すると、頭の上からびっくりしたような声が聞こえた。
「き、桐竜さん…?」
「…へ?」
顔を上げると、そこにはクラスメイトの潮賀 来くんが立っていた。
「し、潮賀くんっ!どうしたの!?」
「え、えっ?桐竜さんこそ、どうしたのですか!?」
焦って頭が混乱しているあたしの言葉に、潮賀くんも混乱する。
「あ、ご、ごめんねっ!ぶつかっちゃって…痛くなかった!?」
話が飛んで、あたしが混乱しているのに気付いたのか潮賀くんは笑い始めた。
「ふふっ…桐竜さん、深呼吸して下さい」
「えっ、えっと…」
深呼吸を、する。静かに長く、息を吐く。落ち着いて目の前の青年を見ると、満月の前に立つ、美しい青年が見えた。その様子は絵画のよう。
「あ、ありがとう!」
「どういたしまして。そんなに焦って、どうしたのですか?」
優しく微笑む潮賀くん。力が抜けてしまいそうになる程、美しくて。
「え、と…お守り、頂いてきて…」
ドキン、ドキン、と鼓動が聞こえる。煩すぎて、潮賀くんに聞こえてしまうのではないかと思った。
「あぁ、霜月神社近いですもんね!あそこ、想う人には強いみたいですよ」
遠くを見つめる瞳が、ゆらゆらと不確かに揺れた。その様子を見て、なんだか不安になって。
「し、潮賀くん!!」
あたしは思いっきり服を掴んでしまった。気付いた時にはもう遅い。びっくりしながらあたしを見つめる青い瞳が目の前で大きく開く。
「き、桐竜さん…?大丈夫ですか?」
「…ぁ、え、っと…」
言い訳出来ない。まさか、遠くを見ている潮賀くんを見て「消えてしまいそうだったから」という理由で服を掴んでしまったなんて。
そんなあたしの様子を見て微笑んだ潮賀くんは、頭に手をぽんっと乗せて
「帰りましょうか。送りますよ」
と言った。鳴り止まない心臓に更に混乱しながらも、あたしは嬉しくて
「うんっ!ありがとう」
と言った。
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