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登校natural 亜美
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「ふぁーあ」
思わず欠伸が出た。降り注ぐ陽射しは、温かく校舎を包んでいた。そんな中登校する生徒たちの話し声が、幸せに響いている。
「おはようございます」
そんな中、ふと誰かがあたしに挨拶をした。その人を見なくてもわかる。潮賀くんだ。敬語で、優しくて、物静かな男の子。
「お、おはようっ潮賀くん」
「眠そうですね、桐竜さん」
「え、あ…ははーっ」
笑って誤魔化すことしか出来なかった。昨日の夜会った、幻想的な月の光のような男の子を、ずっと考えていて眠れなかったなんて言えない。
「昨日の夜、楽しかったですね!桐竜さんが甘い物が好きだとは…そういえばっ!」
ぱぁっと瞳を輝かせて、手を叩く。安心しきった可愛らしい笑顔で笑う。
「あの新しくできたショッピングモール知ってますか?そこの四階にあるお店のアイスがすっごく美味しいのです!今度食べに行きませんか!!」
興奮したように手をばたばたさせ、話す。その仕草は小さな子供のようだった。思わず笑みが溢れて、小さく頷く。
「良いけど…あたしで良いの?」
「はいっ!むしろ桐竜さんが良いんです!」
いつもの静かな声とは違い、明らかに張り上げた声に驚く。潮賀くんも、自分が口走ったことに気付いたのか、顔を赤く染め始めた。
「あ、えっと…友達は甘いもの好きじゃないみたいで…っなんて、言い訳ですかね」
頬をかきながら、あたしをじっと見つめた。
「昨日、話してみて仲良くなりたいなって思ったんです。駄目…ですか?」
身長が高いのに、照れながら上目遣いが出来る潮賀くんは流石だと思う。なんて冷静になってしまうほど、あたしは恥ずかしさやら何やらが限界を超していた。
「駄目じゃないです」
「ほ、ほんとですか!?」
はしゃぐ潮賀くんは、嬉しさのあまりなのかわからないが思いっきりあたしの手を掴んで上下に激しく振った。あたしは驚きすぎて、声が出なかった。暫くして我に返った潮賀くんは、申し訳なさそうに言った。
「ご、ごめんなさいっ痛かったですよね…?」
あたしもはっと我に返って、身を乗り出して言った。
「大丈夫だよ!それよりさ、潮賀くんっ!」
「は、はいっ!」
「あたしの事、下の名前で呼んでよ!名字だと他人っぽいけれど、名前だと仲良くなれた感じがするでしょ?だから、ね??」
「そ、そうっ…ですね…。あ、あっ…亜美……さんっ!」
「わっ、あ、亜美【さん】っ!?」
さん付けなんてされたことが無かったので、思わず大きな声で言ってしまった。
「や、だってその…っあ…呼び捨て…なんて、恥ずかしくて…っぼ、僕…タメ口は慣れてないですし…」
「…っそ、そっか」
赤面した潮賀くんにつられてあたしも赤面する。
「あ、あの…僕も、来、で良いです…っ」
「え、あっ…ら、来…くん?」
恥ずかしくて俯いていた顔を上げると、丁度来くんと目があった。そしてまたすぐ目を逸らした。そんなやりとりがおかしくて二人で笑った。
「やっぱり恥ずかしいですね」
「そうだねっ…慣れるまで、時間かかりそう…」
他愛もない話をしながら、あたし達は教室へ向かった。
思わず欠伸が出た。降り注ぐ陽射しは、温かく校舎を包んでいた。そんな中登校する生徒たちの話し声が、幸せに響いている。
「おはようございます」
そんな中、ふと誰かがあたしに挨拶をした。その人を見なくてもわかる。潮賀くんだ。敬語で、優しくて、物静かな男の子。
「お、おはようっ潮賀くん」
「眠そうですね、桐竜さん」
「え、あ…ははーっ」
笑って誤魔化すことしか出来なかった。昨日の夜会った、幻想的な月の光のような男の子を、ずっと考えていて眠れなかったなんて言えない。
「昨日の夜、楽しかったですね!桐竜さんが甘い物が好きだとは…そういえばっ!」
ぱぁっと瞳を輝かせて、手を叩く。安心しきった可愛らしい笑顔で笑う。
「あの新しくできたショッピングモール知ってますか?そこの四階にあるお店のアイスがすっごく美味しいのです!今度食べに行きませんか!!」
興奮したように手をばたばたさせ、話す。その仕草は小さな子供のようだった。思わず笑みが溢れて、小さく頷く。
「良いけど…あたしで良いの?」
「はいっ!むしろ桐竜さんが良いんです!」
いつもの静かな声とは違い、明らかに張り上げた声に驚く。潮賀くんも、自分が口走ったことに気付いたのか、顔を赤く染め始めた。
「あ、えっと…友達は甘いもの好きじゃないみたいで…っなんて、言い訳ですかね」
頬をかきながら、あたしをじっと見つめた。
「昨日、話してみて仲良くなりたいなって思ったんです。駄目…ですか?」
身長が高いのに、照れながら上目遣いが出来る潮賀くんは流石だと思う。なんて冷静になってしまうほど、あたしは恥ずかしさやら何やらが限界を超していた。
「駄目じゃないです」
「ほ、ほんとですか!?」
はしゃぐ潮賀くんは、嬉しさのあまりなのかわからないが思いっきりあたしの手を掴んで上下に激しく振った。あたしは驚きすぎて、声が出なかった。暫くして我に返った潮賀くんは、申し訳なさそうに言った。
「ご、ごめんなさいっ痛かったですよね…?」
あたしもはっと我に返って、身を乗り出して言った。
「大丈夫だよ!それよりさ、潮賀くんっ!」
「は、はいっ!」
「あたしの事、下の名前で呼んでよ!名字だと他人っぽいけれど、名前だと仲良くなれた感じがするでしょ?だから、ね??」
「そ、そうっ…ですね…。あ、あっ…亜美……さんっ!」
「わっ、あ、亜美【さん】っ!?」
さん付けなんてされたことが無かったので、思わず大きな声で言ってしまった。
「や、だってその…っあ…呼び捨て…なんて、恥ずかしくて…っぼ、僕…タメ口は慣れてないですし…」
「…っそ、そっか」
赤面した潮賀くんにつられてあたしも赤面する。
「あ、あの…僕も、来、で良いです…っ」
「え、あっ…ら、来…くん?」
恥ずかしくて俯いていた顔を上げると、丁度来くんと目があった。そしてまたすぐ目を逸らした。そんなやりとりがおかしくて二人で笑った。
「やっぱり恥ずかしいですね」
「そうだねっ…慣れるまで、時間かかりそう…」
他愛もない話をしながら、あたし達は教室へ向かった。
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